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エライ悲しい曲が書けそうな一文が来たで
966 :私の中のあずささんは髪が長いまま :2011/02/25(金) 22:57:03.02 ID:gntvnZrg
残業で疲れた体を引きずって、真っ暗な家へ帰る
部屋の明かりをつけてすぐに私がやるのは、箱○の前へ正座して両目をつむり
ややもすると脳裏に浮かんでくる、艶やかな黒髪が背中まで伸びた私の恋人、三浦あずささん
夕食の準備の途中だったのだろう、花嫁衣装を彷彿とさせる純白のエプロンドレスをひらり翻し、私のもとへ駆け寄ってくる
「おかえりなさい、外は寒かったでしょう?」
なんてことのない労りでさえ、彼女がくれたものだと思うとくたびれた体も引き締まり、胸もじわりと暖まる
「ただいま。あずささんのおかげで寒さも吹っ飛んじゃいました」
「ふふっ、へたなお世辞はまにあってまーす」
言うなり彼女は私の鞄を手に取ると、今日の献立がいかに会心の出来栄えだったか、楽し気に話してくれるのだった――
と、ここで目を開ける
貴い夢を見終えた私は、のろのろと錆び付いた体に鞭を打ち、独り夕飯の仕度を始めるのであった
これは、かの9.18より続く他人には大っぴらに言えぬ、秘密の習慣
もう二度と戻らない彼女を想い、あと少しだけ続けるつもりの、くだらない習慣