11/10/14 23:18:18.60 nU/+pTQU0
「氷雪の恵み!★20!」
スクルドの手から放たれた冷気を伴う光が
味方モンスター達に力を与える。
攻撃力を増したアクパーラ、ネッシー、ウェンディゴは
バトル相手を吹き飛ばした。
「ふうっ、勝ちました。まだ先は長そうですね、マスター」
戦闘中に乱れていた緑縞のニーソックスを上げ直しながら
スクルドが話しかけてくる。
「この塔は噂では1000階まであるらしいから…。
それにしても頼もしくなったね、スクルドちゃん」
「そ、そうですか?えへへっ。まだまだですよ」
「最初の頃はまだレベルも低くて、アークパレスに襲われたときとか…」
そこで言葉を止めた。あの時の事を思い出してしまったのだ。
スクルドと出会って間もない頃、偶然に遭遇した
毒の森を吐いてくる丸いボール型モンスターに追い詰められて
スクルドは恐怖のあまり壁際にへたり込み、お漏らしまでしてしまっていたっけ。
今でも鮮明に覚えているのは、ガクガク震えながら
緑のスカートに染みが出来て、石の床に流れていく液体が…