10/11/30 23:32:31
Appleの「iPad」やその他のタブレット・デバイスが大いに注目を集め、PCを脇に追いやろうとしている。
米国Gartnerは11月29日、人気の高いiPadなどがさらに勢力を拡大していることを踏まえ、2011年の世界PC出荷台数予測を下方修正したと発表した。
こうしたタブレットPCが従来のPCから売り上げを奪いつつあるのだ。
同社は現在、2010年のPC出荷台数を3億5,240万台と見積もっている。
2009年からは14.3%の増加となるが、当初この数字は17.9%とされていた。
Gartnerのリサーチ・ディレクターであるランジット・アトワル(Ranjit Atwal)氏は声明の中で、「これらの結果は、消費者の需要が低下するとの推定に
基づいた短期的出荷ユニット数予測の大幅な切り下げを反映したものだ。
iPadなどメディア・タブレットPCに対するユーザーの関心はますます拡大している現状が背景にある。
長期的な話をすれば、メディア・タブレットPCは2014年までにPC総出荷台数の10%程度を占めるようになるだろう」と述べた。
一方、同じくGartnerのリサーチ・ディレクターを務めるジョージ・シフラー(George Shiffler)氏は、PCは企業の必需品として存続するものの、
市場の成長率は低下すると語った。だが、タブレットPCだけがその理由ではないという。
景気はいまだ流動的であり、消費者および企業には支出を切りつめようという意識が残っている。雇用の不振と「経済情勢の不透明さ」が
財布の紐をゆるめることを許さないと、Gartnerは説明した。
コンピュータ・デバイスの購入に割く予算が減る中で、消費者および企業は、昔ながらのPCではなくタブレットPCやスマートフォンといった
モバイル製品を求めるようになっている。
Gartnerのリサーチ・アナリスト、ラファエル・バスケス(Raphael Vasquez)氏は、「PC市場の成長は、メディア・タブレットPCや次世代スマートフォンのような
屋外でコンテンツを利用しやすいデバイスに大きく左右されるだろう」と述べている。
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