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米Microsoftが米Adobe Softwareの買収に関心を示しているとのうわさに対し、Microsoftはコメントを避けているが、アナリストの
間ではこの動きがどんな影響をもたらすかについて議論が盛んになっている。
「MicrosoftとAdobeはいずれも非常に歴史の長い企業で、両社のソフトウェア製品はほとんどあらゆるPCに組み込まれているが、
近ごろは両社とも脇役に追いやられている。米Googleと米Appleにスポットライトが集中しているからだ」―英調査会社Ovumの
主席アナリスト、リチャード・エドワーズ氏は10月8日付のリサーチノートでこう述べている。「現在、モバイルアプリビジネスは
ソフトウェア開発企業にとって極めて重要な分野となっているが、MicrosoftとAdobeはまだこの市場で大きな存在感を示せないで
いる」
「MicrosoftがAdobeを買収すれば、“プロシューマー”市場でのMicrosoftの立場が強くなるのは間違いない。Adobe LiveCycle
がMicrosoft SharePointと本格的に連係すれば、企業市場も恩恵を受ける」と同氏は指摘する。
しかし合併をめぐる憶測は沈静化しつつあるようだ。The Wall Street Journalは10月8日付のコラム記事で、「MicrosoftはAdobe
買収に必要な巨額の資金は持っているだろう。だが取引成立の可能性は低いと思われる」とする米Janney Capital Marketsの
アナリストの発言を引用している。
このうわさの発端となったのは、Microsoftのスティーブ・バルマーCEOとAdobeのシャンタヌ・ナラヤンCEOがAdobeの本社で会い、
Microsoftによる買収の可能性について話し合ったとNew York Timesの10月7日付のコラム記事で報じられたことだ。両社はApple
への対抗策についても検討したと伝えられている。
Microsoftの次期スマートフォン「Windows Phone 7」は、Appleと市場シェアを争うため、バルマー氏にとってはAppleの敵であれば
どの企業とでも会談を(交渉も)行う理由がさらに増えることになる。
米eWEEKが10月8日(現地時間)にMicrosoftに取材したところ、同社の広報担当者は、AdobeとMicrosoftとの会合があったのか
どうか、また両社がAdobe製品をWindows Phone 7用に最適化する方法について話し合ったのかどうかを明らかにしなかった。
URLリンク(www.itmedia.co.jp)