10/10/12 19:38:32
出版社はすでに赤字の社が多い。超大手は、小学館・講談社・集英社だが、前2社は2年連続の赤字決算。
集英社は前期、はじめての赤字になってしまった。
書店も苦しい。黒字を計上している社は少ない。
全国チェーンの大手は安泰だろう、という方がおられるが、売り場面積が広いだけに家賃が高い。
大手書店のほぼすべては、売り場を賃貸で借りている。
2009年3月時点でみると、日本の電子書籍の売り上げは、年わずか464億円にしか過ぎない。
全国の雑誌・書籍売上は、減ったとはいえ2兆円近くある。
アメリカの電子書籍売上はそれよりも少ない150億円ほどである。
現状では電子書籍はまだまだ、紙本屋の敵ではないのです。
しかし、これから電子書籍が順調に伸びれば、すでに疲弊している本屋は、持ちこたえられなくなってしまうでしょう。
数年にして紙の本屋は、雪崩を打って押しつぶされていくのではないか。
新しく誕生したキンドルやアイパッドが、紙本業界を打ち破るのではない。
すでに数年前から崩壊のきざしは見えていたのである。書店も多くの出版社も、将来に希望を持てない状態にあった。
赤字経営が、たくさんの社で常態化しつつあったのである。
これ以上、経営が悪化すれば、たくさんの本屋と出版社は、業界から退場するしかない。
電子書籍のわずかの動きが、長年の大雨でゆるんでいた地盤を、あっけなく崩壊させるのである。
本格的なデジタルの電子書籍時代を迎えようとしているいま、新時代の扉が開こうとする直前に、既存の書籍業界は地崩れを起こしてしまいそうである。
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