10/10/01 02:32:04
>>17(笑)への贈り物
17.『週刊ヤングジャンプ』(10/7・10/14)の連載である本宮ひろ志『新サラリーマン金太郎』が「出版社編」に突入している。
金太郎は出版不況で赤字に陥っている総合出版社の快童社の品川常務から呼ばれ、快童社の内情を打ち明けられる。
品川は入社以来、『少年アタック』一本でやってきて、数々のヒットを飛ばし、快童社のほとんどの利益を叩き出してきた。
だから『少年アタック』を快童社から独立させ、アジアのディズニーをめざすべきだと金太郎に告白する。
快童社社長就任を引き受けた金太郎は、それを認め、品川をアタック社の社長にすえることを約束する。
そして金太郎は全社員を集めた新社長就任に際しての挨拶と会社の報告において、『少年アタック』の分離独立、
22の雑誌のうちの12誌の休刊、『少年アタック』なき後に払える年俸150万円、電子出版へ主戦場を移すことを宣言し、次のように言う。
「出版業の行く末はない……流されるんじゃねえ、戦うんだ……そして生き残るんだ。」ところが社員からは何の反応もなく、空気も入らないのである。
金太郎は呟く。「こうなったら、とことん暴走してやる。」
[これが大体のストーリーだが、『少年アタック』と快童社が『少年ジャンプ』と集英社をモデルにしているのは明らかである。
現在の出版状況と併走する物語であるゆえに、どのように「とことん暴走」し、リアルな展開になるのかを期待したい。
これは「天然まんが家」本宮ひろ志の直感に発する出版危機への表明であり、他の作家や著者に先駆けた表現の試みであるように思われるからだ]
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