10/09/24 13:39:03
今年は「電子書籍元年」とよく言われる。他方で、「電子書籍なんてほとんど出ないじゃない。
どこが元年なんだ。やっぱり日本の出版界は閉鎖的だ」という声もよく聞く。
だがこの言説、このところずっと電子書籍関連を取材している筆者からすれば、とても違和感がある。
「まだ始まってもいないよ」。これが、日本の電子書籍の偽らざる姿だ。
ではどうやって「始まる」のか? そのきっかけとなるのは端末だ。
今の市場は「読みやすい端末」の登場に引きずられて、そこで販売する書籍が登場する、という形で形成されているためだ。
~
ソニーが日本でどのようなビジネスモデルで「電子書籍を売る」のかはまだわからない。
Amazonがどうなるかもわからない。
だが少なくとも、アメリカで登場した「新世代リーダー」を見る限り、電子書籍を読む環境としての端末は、相当なレベルに進化したと感じられる。
2010年末から2011年にかけて、十分に期待して待つだけの価値はある。
URLリンク(ascii.jp)