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米Appleが最新型iPhoneのアンテナ問題をめぐり、ユーザーから少なくとも3件の訴訟を起こされた。
同社は先週iPhone 4を発売し、同製品への需要は非常に高まっている。だが立ち上げ早々、特定の持ち方をすると電波感度が
悪くなるという苦情が一部の顧客から寄せられていた。
訴訟の1件は集団訴訟とみられ、6月29日にカリフォルニア州北地区の連邦地裁で、AppleとiPhone独占販売キャリアの米AT&Tを
相手取って起こされた。隠匿、怠慢、意図的な不当表示、設計不良などを訴えている。
「iPhone 4で、被告が発売前に把握し、消費者には知らせなかった設計・製造の欠陥が明らかになっている。この欠陥とは、
AT&Tのネットワークへの接続を維持するのが困難あるいは不可能になるアンテナ構成による接続問題だ」と訴状には記されている。
訴状では、AppleとAT&Tが顧客サポートを提供できず、是正策として「携帯電話を不自然な方法で持つ」「10%の返品手数料を
払って返品する」「29.95ドル払って、感度問題を解決するとされているAppleのケースを購入する」の3つしか提示しなかったと申し立てている。
Appleは先週、ユーザーからの苦情に対して、どんな携帯電話でも、アンテナの位置次第では持ち方によって電波感度が影響を受けると
回答した。
集団訴訟とされるもう1つの訴訟は、AppleとAT&Tを相手取り、メリーランド州の連邦地裁で1日に起こされた。原告のケビン・マキャフリー氏
とリンダ・リン氏は、被告は、通常の携帯電話利用に合った持ち方をしたときに通話やデータ通信が途切れるという「欠陥のある」iPhone 4を
販売したと主張している。
これらの訴訟は訴訟番号10-02862の「Goodglick v. Apple」と、訴訟番号10-01776の「McCaffrey et al v. Apple Inc. et al」。
Apple株は1日にNASDAQ市場の昼ごろの取引で1.5%値を下げて247.80ドルをつけた。AT&Tの株価はニューヨーク証券取引所で0.4%下落
して24.18ドルとなった。
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