11/09/23 18:59:46.18 pDiFsxiJ
コーヒーもセーフだった
151:[Fn]+[名無しさん]
11/09/23 20:37:27.90 QyCrbMga
かなり充実しているけど、プロダクト・ワランティ・ジャパン(PWJ)ってどうですか?
URLリンク(www.pw-japan.co.jp)
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152:[Fn]+[名無しさん]
11/10/09 22:49:36.56 59enYaVf
世の中にあるディスプレイのサイズはさまざまであり、その解像度もまたさまざまだ。
にもかかわらず、ほとんどのGUIは、まちまちなスクリーンに同じ量の情報を表示しようとする。
その結果、表示が小さすぎて情報そのものを読み取ることが困難になるような弊害が出てくる。
●OSのデフォルト解像度を考える
アップルの創業者スティーブ・ジョブズ氏が亡くなった。
世の中のGUIの源流はパロアルトのPARCにあり、PARCはAltoによって未来をつくったと思っている。
その流れの1つがWindowsになり、もう1つがMac OSとして、今、ぼくらの暮らしに溶け込んでいる。
ジョブズ氏のプレゼンテーションの評価は高いが、近年の彼のプレゼンで、たとえば、小さなディス
プレイを見るときに、老眼鏡をつけたりはずしたりしているのを見て、ちょっとした親近感を感じた
ことを覚えている。やはり、GUIの神様といってもいいほどの、この人でも寄る年波には勝てないん
だろうなと思っていた。
そもそも、多彩なサイズ、そして解像度のスクリーンに、同じだけの情報を表示しようとすると
どうしても無理が出てくる。その上、視力は人それぞれだし、好みもある。それに、最近では、
操作するのが指先なのか、マウスやパッドで移動させるポインタなのかでも求められるものは
違ってくる。
たとえば、Windowsの場合、デフォルトで想定されているのは96dpiだ。1インチあたりに96個の
ピクセルがあることを前提にGUIが考えられている。たとえばフルHD解像度は、1,920×1,080ピクセル
なので、三平方の定理によって、その対角線上のピクセルを計算すると、
(1,920^2+1,080^2)の平方根=2202.90717...
となり、対角線上には約2,202個のピクセルが並ぶ。これを96dpiに当てはめると、約23型のディス
プレイを使ったときに、OSが想定したサイズで個々のオブジェクトを見ることができる。
ぼくは、普段仕事場で1,600×1,200ピクセルの20型ディスプレイをWindowsデフォルトで使っている
ので、同様に計算すると、ほぼ想定値で、それぞれのオブジェクトを見ていることになる。
一方、今、この原稿を書いているのは12.1型のスクリーンを持つノートPCなのだが、その解像度は
1,280×800なので、計算すると対角線のピクセル数は約1,509個となる。つまり、本当なら、96dpi
で表示するためには15.5型のディスプレイが必要になる。だから、表示を30%ほど拡大すればいいと
いうことがわかる。もし、興味があればこの計算をしてみて、今、自分が使っているディスプレイ
サイズに応じたスケーリングを試してみてほしい。Windowsの作り手は、ユーザーがWindowsを、どう
見て欲しいと思っているのかを、なんとなく想像できるはずだ。
サイズの異なるディスプレイに、同じ情報量を映し出すということが一般化してしまったのは、
映画やTVの画面がそうだったからだろう。当たり前の話だが、小さなスクリーンではそこに映る光景
は小さいし、大きなスクリーンでは大きく映る。これらに映し出されるコンテンツそのものは、
スクリーンのサイズを規定していないし、スクリーンが小さいからといって、情報を省略することも
できない。携帯電話のワンセグ機能で4型程度のスクリーンでも、50型の液晶テレビでも、同じ内容が
表示されなければコンテンツは成立しない。
●ディスプレイサイズとDPI
コンピュータのGUIはちょっと違う。ディスプレイのサイズに応じて、表示される内容が異なっても
かまわない。でも、今の状況はそうはなっていない。本当なら、たくさんの情報を表示させたければ
大きなディスプレイを使うべきなのだが、小さなサイズでも高い解像度を持つディスプレイデバイス
が主流になった結果、TVや映画と同じように、スクリーンサイズを無視し、解像度だけに注目して、
解像度が同じなら、同じ量の情報を映し出そうとするようになってしまった。
153:[Fn]+[名無しさん]
11/10/09 22:55:07.52 59enYaVf
Windowsデスクトップを右クリックし、メニューから「画面の解像度」を実行すると、ディスプレイ
表示の変更のための画面に遷移する。ここでコマンドリンク「テキストやその他の項目の大きさの
変更」をクリックすると、カスタム値を指定して自分の好きなスケーリングでWindowsを使うことが
できる。12.1型WXGAディスプレイの場合なら、130%にスケーリングすれば、ほぼデフォルト値で使える
ようになるはずだ。
画面の表示が細かくてつらいと嘆く前に、適切なスケーリングに設定すればいいのだが、普通の
ユーザーは、なかなかこの設定にたどりつけない。仮に、デスクトップの右クリックで、画面の解像
度の変更メニューを見つけたとしても、解像度自体を変更し、本来の高解像度スクリーンの特性を
生かし切れていないことも少なくないと聞く。
プラグ・アンド・プレイはデバイスの性能を最大限に発揮できるようにはしたが、デバイスの向こ
う側には人がいることを、ちょっと置いてきてしまっているのかもしれない。
●マルチタッチとマルチディスプレイ
Windowsは、その出自を考えると、マウスを使って操作されることを前提にしている。だから、
96dpiというデフォルト解像度で使った場合でも、マウスポインタでの操作にはちょうどよくても、
マルチタッチディスプレイなどで、指のサイズに対してボタンや各種コントロールのサイズが小さ
すぎて操作がしづらいと感じるに違いない。だからこそ新しいシェルが必要だし、アプリについても、
適切なサイズ感のコントロールオブジェクトが求められるはずだ。
Windows 8では、タイルを使ったGUIで、指でもマウスポインタでも支障なく操作できることを目指し
ているようだが、本来的な意味で、それでいいのかという疑問も残る。仮に今後、4K解像度のディス
プレイなどが一般化したときに、対応していけるのだろうかと心配にもなる。
iPhoneとiPadの関係のように、想定されるディスプレイサイズが2種類しかないような場合は、
それぞれに最適化したコントロールでGUIを作れるが、どんなディスプレイが接続されるのか分から
ない場合も多いのだから、そろそろきちんとした約束事を決めておかないと、ユーザー体験が損なわ
れてしまう結果を招く。
ジョブズ氏は、このあたりの問題を、いったいどう考えていたんだろうか。iPadとiPhoneの中間に
相当する7型程度のデバイスは中途半端だと言っていたそうだが、異なるスクリーンサイズをスマート
に解決する方法を彼のセンスで提案してほしかったし、その実装を見たかったなとも思う。
スクリーンのサイズと解像度、そして、それに向き合う人との距離。それぞれに応じてGUIを構成
する要素の最適サイズは異なる。
百花繚乱のノートPC、そして、スマートフォン。目の前にある多彩なスクリーンサイズと解像度。
この問題は早めに解決しておかないと、将来ややこしいことになりそうだ。