11/11/12 09:45:27.38 xUQ7pIEB0
―夜、鹿目邸前―
さやか「いやー、楽しかったね!」
ほむら「貴方のおかげで無駄に賑やかだったわ」
さやか「相変わらず一言多いな!」
マミ「ちょっとポッキー、食べ過ぎちゃったかも……」
杏子「……まどか、その。今日はありがとな。親父さんにもよろしく言って置いてくれ」
まどか「え、ううん。こちらこそ、ありがとう! 杏子ちゃんとポッキー作って、とっても楽しかったよ!」
杏子「あー、うん、あたしも、楽しかったよ」
杏子「………」
杏子「その。………友達、でいいんだよな、あたしたち……」ヒソヒソッ
恥ずかしそうに、杏子が耳元にささやいて確認する声を、
まどか「……もっちろん!」ダキッ
まどかが満面の笑顔で杏子を抱きしめて肯定する。
杏子「うおっと……///」
221:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/12 09:47:21.86 mLsO7gpL0
あんあん!
222:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/12 09:53:35.42 xUQ7pIEB0
さやか「おやおやー? あたしの大事な嫁のまどかが誰かに奪われてる気配がするぞー?」
まどか「な、何言ってるのさやかちゃん……///」
杏子「………そうだよさやか。まどかはな、あたしの嫁なんだから」
まどか「……え!?」
さやか「なんですと!?」
杏子「いやー、こんな素敵な子はなかなか居ないよ。ほら、さやかにゃ勿体ねーから手を引きな」シッシッ
さやか「ぬぁにをー! 幼い頃から育て上げてきた、あたしの光源氏計画をどうしてくれる!」グイッ
杏子「はっ、ホントにさやかが育ててたら、もっと粗暴で雑な子になってるはずじゃねーの?」グイッ
まどかの両手を引っ張り合う。
まどか「ちょっと! 二人とも……///」
ほむら「そこの二人、今すぐ手を離さないと、こめかみにいいかんじの穴を空けるわよ」
マミ「大岡裁きじゃないんだから……。美樹さんも佐倉さんもやめなさいって、もう」
さやか「あ、いやちょっとした冗談ですってばー……」パッ
杏子「ちっ……!」パッ
223:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/12 10:02:16.69 xUQ7pIEB0
さやか「ま、杏子がまどかと仲良くなってくれたみたいで、正直うれしくはあるんだけどね?」
杏子「な、なんだよそりゃ。さやかにゃ関係ねーだろ……///」
マミ「あら、私たち、ずっと思ってた事よ? 実現したらいいなって」
まどか「マミさんまで……///」
ほむら (敵がどんどん増えていく……。まどか、恐ろしい子……!)
さやか「さて、そろそろ帰んないとね。明日は休みだけど、いつまでもここいたら日付変わっちゃうし」
マミ「ええ。それじゃ、また会いましょう。さようなら」
ほむら「またね、マミ」
さやか「まったねー!」
杏子「それじゃ、また……来るよ。じゃーな」ノシ
まどか「うん、またね!」ノシ
お互いに、また会うことを確かめ合って、挨拶を交わして帰る。
仁美パパの暴走から始まった、杏子のポッキーを求める長い一日もこれでおしまい。
その後、杏子が知久さんのお菓子講座に足繁く通うようになったのは……
また、別のお話。
~fin~
224: 忍法帖【Lv=20,xxxPT】
11/11/12 10:04:13.32 /85uPFh10
乙
ポッキー食いたくなった
225:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/12 10:09:15.48 WTluYF/c0
オツカレー
面白かった
226:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/12 10:10:27.65 xUQ7pIEB0
はい、もし読んでくれた方居たらお疲れ様でした。ごめんなさい。
ポッキーの日なのに杏子ちゃん×ポッキーなSS無くて寂しいなぁ、と思って適当に立てて慌てて書いたもんで、
オチもなく特に後半ぐだぐだと長いだけになって申し訳ない。反省は若干している。
おやすみなさい。
227:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/12 10:11:14.88 uCrNkth/0
乙くうかい
228:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/12 10:12:39.09 xuYL80hd0
乙
いい話だった
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11/11/12 10:14:19.32 WWAlzVeJ0
乙あんあん
230:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/12 10:16:15.01 ODJHspeK0
乙
231:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/12 10:18:59.74 xUQ7pIEB0
<おまけ>
―深夜―
ギィーッ
詢子「うぃ~っ、たっだいま~……」フラフラ
しんと静まった家の中に、帰宅を知らせる声が響く。
知久「あ、おかえり。今日も……結構、飲んでるね」
薄暗いリビングのテーブルで、コーヒーを飲みながら応える。
詢子「そりゃー飲まなきゃやってらんないよ。あンのハゲ、いつかとっちめたる……」フラフラ
知久「はは、変わらず相性悪いみたいだね」
詢子「悪いなんてモンじゃないね、きっとこりゃ生まれ持っての因縁だね」
いつもの調子で、いつもの相手のいつもの悪口。
詢子「……あれ? これ、ポッキー?」
知久「うん。まどかのお友達が来てね、ポッキーの日にポッキー食べたいって話になったみたいで。
久々に作ったんだよ」
詢子「へぇー、なっつかしいなーこれ。何年前だろ……」
知久「どうだったかな? 結婚前だったと思うけど」
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11/11/12 10:27:12.81 xUQ7pIEB0
詢子「ふうん、ポッキーの日か。……ポッキーゲームもやったっけなぁ、若い頃は」
知久「詢子が恥ずかしがって負けてばっかりだったけどね」
詢子「このっ、いらんことばっかり覚えてるな……」
詢子「……よし、じゃあアタシがそんなのは過去だと教えてやるよ」
言って、テーブルの上のポッキーを口に咥える。
知久「え?」
詢子「………」ボリボリ…
それをほとんど、数センチを残してかみ砕いてしまうと、
詢子「んむっ……」
知久「!」
わずかばかりの残り知久の口元に差し込み、口づけを交わした。
知久「ん……」
詢子「………」
言葉を交わすこともなく、詢子が咀嚼したポッキーを唾液ごと交換する。
二人はじっくりと時間をかけ、お互いを味わってそれを飲み込んだ。
233:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/12 10:35:44.04 xUQ7pIEB0
詢子「っは……」
時間ももう忘れた頃、ようやく詢子はその唇を離した。
詢子「っと」グイッ
垂れ落ちそうな唾液の雫を、シャツの袖でぬぐう。
詢子「………ほら。これで証明できたろ?」
知久「……でも顔が赤いよ?」
詢子「こ、これは酒のせいだよ、酒のな」
知久「お酒じゃ顔が赤くならないってこと、知ってるからね」
詢子「フン………///」
ちょっとだけ倒錯的な夜を過ごす二人。
それを、物陰から覗く娘の姿。
まどか (ほ、ほむらちゃんの言ってたポッキーゲームって……あんなことするの!?)
まどか (さすがに、わたしたちには早いんじゃないかな……? ほむらちゃん………///)
誰も得も損もしなさそうな勘違いが、また一つ生まれていた。
~fin~
234:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/12 10:37:15.18 uCrNkth/0
乙乙
大人の愛っていいよね
なんていうか、安定感がある
235:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/12 10:38:56.01 EQvC0qUiO
乙乙
こんなにポッキーが食いたくなるSSは初めてだったぜ
236:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/12 10:45:42.25 SAD5J3FG0
乙乙
ちょっちポッキー買ってくる
237:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/12 10:49:39.51 mLsO7gpL0
乙乙乙
238:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/11/12 10:56:55.25 QNsxeZGs0
乙
いいすごくいい
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11/11/12 10:57:51.26 u+Saeo+00
乙でした
ポッキー食いたい
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11/11/12 11:11:28.74 WWAlzVeJ0
乙乙ファンタズマ