小学校高学年から中学校にかけて書いてた小説晒すat NEWS4VIP
小学校高学年から中学校にかけて書いてた小説晒す - 暇つぶし2ch2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 19:32:32.23 WRtUUzFDP

「姫世ちゃん、つき合わない?」
「え・・・う、うん」

びっくりした。いきなりのこくはくだったから・・・
しかも、ずっと好きだった和気くんから・・・。

そう、好きっていっても和気くんはちょうモテモテで姫世は遠くから見ているしかなかったのだ。
「さっそくほうかごオレん家こない?」
大人のこいの予感!
「うん」

チャイムがなったので私たちは教室に帰った。




3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 19:33:43.71 QSk0Y6IyO
>>1 女?

4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 19:33:57.83 yWJEpESX0
こいの予感

5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 19:36:11.50 WRtUUzFDP

>>3

一応言っとくけどおっぱいとか顔うpはしないよ



今日は自習だ。私は親友の奈々の所へ行った。

「どうしたのぉ?ニヤニヤして・・」
「ふふふ、私ついにカレができたの(ハート)」
「はぁ・・・私は付き合うなんていう一人の男にしばられるのはいやだね・・」

そう、奈々はかなーりやり手の美女なのだ。

「もぉ、つめたいなぁ・・・」
「はいはい。ところでだれとつき合ったの?」
「よくぞきいてくれた。なんと和気くんなのだぁ!」
いっしゅん私と奈々をとりまく空気がかたまった気がした。

「やめな、和気さんはヤバイ・・」
もう、まじめな顔して、どうせ奈々もうらやましいんだ。
「何言ってんのさー。奈々うらやましいんでしょー?」
奈々は何も答えないでどっかに行っちゃった。
私は奈々のたいどにイライラしながら席に帰った。
ドキドキしてあとのじゅぎょうは頭に入らなかった。



6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 19:37:45.58 y7mZes460
変換ぐらいしろメンヘラビッチ

7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 19:37:57.04 hVBZlY/l0
長い。三行で

8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 19:40:04.17 yWJEpESX0
かなーりやり手……だと

9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 19:40:12.12 WRtUUzFDP
>>6
書いてあった通りに書き出したけど変換したほうがいいか
ついでに処女です



「こらっ!姫世ねるな!話きいてるのか!!」
「うぅーん・・大好きぃ・・・」
「はぁ・・・まったくこいつは・・」

ポカッ!!

頭をかるくなぐられて目をさましたら目の前にセンコーがいた。
「こいも大事だがほどほどにしろよ?ま、学生は青春しろ!」
そういってセンコーはニカってわらった。



10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 19:41:28.36 9LOlbf/R0
完結はするのか

11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 19:44:11.77 WRtUUzFDP
>>10
小学校で飽きて中学でまた途中からかきはじめてるから何とも言えないけど一応はするよ
完結してないけど番外編もある


「はぁーい」

目をこすりながら答えたらセンコーは私の頭をさっきより強くたたいて言った。

「行ってこい!」

そのコトバに勇気づけられて私は教室をとびだした。

そんな私の背中をセンコーがさっきみたいにニカニカとみおくってた。
奈々は歯をくいしばりながらうつむいてた。
友太が私のことをじっと見てたらしいけどその時の私はまだ知らなかったんだ・・・



12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 19:47:14.75 WRtUUzFDP


何となく屋上に行ったらだれもいなかった。
風が気持ちよかったから寝っ転がった。

ガチャ・・ドアがあいた。

「ん・・・誰?」
「だぁーれだ」

そういって誰かが私に目隠しをした。
でもその声ですぐにわかった。



13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 19:50:50.77 WRtUUzFDP

「和気かー、もう・・びっくりしたよぉ」

「オレのことがよくわかったな」

「だって・・ね?」


そう、私たちはうんめいの赤い糸で結ばれていたのだ。
その日私たちはキスをした。



14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 19:53:33.96 WRtUUzFDP


嬉しくてその日はねむれなかった。
ねむれなくって時計をみあげたらもう10時だった。

明日寝坊しちゃうのにー・・・

なんとか寝ようと思ってなんとなく外を見たら月が綺麗だった。

このまま寝られそうになかったら散歩しようと思って外に出た。



15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 19:57:10.32 WRtUUzFDP


「やっぱりくると思った☆」

和気がいた。
嬉しくてだきついたらすごく冷たかった。

「どうしたの?すごい冷たい・・」
「学校のあと姫世に会いたくなってずっと待ってた」




16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 19:57:16.48 xjmAwmBi0
和気 -ワキ-

17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 20:00:40.54 WRtUUzFDP

和気の青い顔見たらすごく悲しくなって、涙があふれてきた。
何もいわずに和気がだきしめてくれた。

和気だけいれば他には何もいらない。
そう思ってた。

その日、私たちは一つになった。


18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 20:03:27.07 WRtUUzFDP


次の日、学校にきたらざわざわしていて様子がおかしい。
近くにいた子に聞いてみるとその子は青い顔で大きな木を指さした。

そこには、首をつった奈々のすがたがあった。


19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 20:04:58.78 Jq/PnOFp0
なにこれ楽しいww

20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 20:06:24.42 WRtUUzFDP
誰もいないかと思ってたけどよかった

・・・


「・・・っ・・・ぁ・・」
おもわず叫びそうになった。

けど、声が出ない。

口をぱくぱくと動かしたまま何度も瞬きをした。
体中の穴という穴から体液をこぼしながらぶら下がってる奈々は昨日までの美女と同一人物とは思えなかった。



21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 20:09:35.19 WRtUUzFDP


「ねえ、アンタが姫世?ちょっといい?」
「きこえてる?」「大事な話があるんだけど」
「ねえ・・きけよっ!!」

私を呼ぶ声がきこえた気がしたけどそれどころじゃなかった。

22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 20:09:45.96 6YOSoJ+H0
一つになったとこ詳しく

23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 20:13:09.98 WRtUUzFDP

>>22
詳しくかかれてないから分かんないけど少女コミックとかのセックルシーンが参考だと思う



「ね、え・・・きいてよ・・おねがいだから・・・」

だれかの泣き声でわれにかえると知らない派手な女子にかこまれてた。
そのなかで一番可愛い子が泣いていた。

「あの・・どうしたの?なんで私・・」

私が何かを言いかけたらそれを遮って女子達はいっせいに土下座した。



24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 20:14:10.17 sIR8x1Na0
超☆展☆開

25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 20:16:18.46 WRtUUzFDP


「ごめんなさい!ごめんなさい!」
「何であやまるの?私あなたたちのこと知らないし・・・」
「ごめんなさい!ごめんね!本当に・・・ごめん・・・」

私が何を言ってもごめんなさいしか彼女達は言わなかった。

その日の夜、彼女たちも自殺した。




26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 20:18:54.08 WRtUUzFDP


そのことは連絡網でまわってきた。

もちろん学校は休みになったので私は布団の中で顔も洗わずにぼーっとしてた。

昨日は突然すぎて何も考えられなかったけど今冷静になるとすごくつらかった。



27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 20:21:52.33 WRtUUzFDP


お母さんが気をつかってこっそり机の上においといてくれたアップルパイをフォークを使わずにたべた。
急いで食べたのでむせてあわてて紅茶を飲んだ。

掃除はすきで結構自慢だった片づいた部屋にたべかすがちらばった。

こんな時でもお腹はすくし、汚れた部屋を掃除してしまう自分がいやだ。


涙もでない。

28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 20:22:25.01 qx2tM+1+0
超展開wwww

29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 20:25:49.06 WRtUUzFDP


私は薄情なのかなって悲しくなったけど、やっぱり涙はでなかった。


そんな時、チャイムがなった。

誰にも会いたくないし会わせる顔もないのでシカトした。
なのにチャイムはずっとなりつづけた。



30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 20:26:48.50 9LOlbf/R0
恋愛物語かと思ったらミステリーだったでござr

31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 20:29:01.52 WRtUUzFDP


仕方がないのでヤケクソ気味に玄関まで行ってドアをあけた。

「どちらさまで・・・・・!!!」


カレだった。




32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 20:30:31.05 y7mZes460
なんで死ぬのか分からない…

33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 20:32:11.92 WRtUUzFDP


「ばか、こんな日に・・・・何の用?」

和気の顔を見たらとたんに涙がでてきた。

「別に・・姫世の笑ってる顔が見たくてさ。これじゃまだ帰れねーな」


そう言ってはにかんだカレも目が赤かった。
あの日みたいに和気は何も言わずに私をだきしめてくれた。



34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 20:34:52.64 WRtUUzFDP


そして、あの日みたいに和気が私の服に手をかけた。

「・・・今日は、やめて?」

和気の顔をじっと見ながらカレの手を押さえた。
何も言わずに私から和気が離れた。



35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 20:35:57.62 R378vmBJO
三行でまとめてくんない?

36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 20:37:18.40 qx2tM+1+0
あとどのくらい残ってるの?

37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 20:37:57.05 WRtUUzFDP
>>35
山無し
落ち無し
意味無し

まとめるところが無いんだよ


ーーー

こわくなって思わず和気の手をつかんだ。

パシッ!

つかもうとしたそのしゅんかん、和気に手をはじかれた。




38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 20:41:14.59 WRtUUzFDP
>>36
これで1/3くらいかな


「え?なん、で?」

知るのはこわいのにきかずにはいられなかった。

「やっぱつまんねーわ、おまえ」



39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 20:44:32.11 WRtUUzFDP


こんなの和気じゃない。
そこにいたのは私がずっと好きだったやさしい和気じゃなかった。

状況が飲みこめない私をムシして和気はつづける。

「オレさモテるじゃん?だから、テキトーな女とつきあえば何かおもしろいコトがおきると思ったんだよ」



40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 20:47:15.19 WRtUUzFDP


「うそだよ・・・だって目が赤かったもん・・・」

「予想外のことが起きた上にこれからまた面白いことがおきると思ったら笑いすぎたんだよ」


私は何も言えずにその場に崩れ落ちた。



41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 20:51:37.71 WRtUUzFDP

耳をふさぐ私の手をむしやりひきはがして和気はしりたくもない真実を私に教えた。

奈々は、私のせいで死んだという真実を・・・




42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 20:55:36.14 WRtUUzFDP

奈々は私が和気と付き合ったことでいじめらた。

本当は私がいじめられるはずだったのに・・・


奈々は自分を犠牲にして私たちの幸せを祈ってくれた。



43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 21:01:30.19 WRtUUzFDP

~~私が屋上にいったあと~~


「ねーえー?奈々ちゃぁーん?ちょっといい?」

「いいけど、早く終わらしてね」

「姫世ちゃんが和気と付き合ったって本当?」



44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 21:02:09.97 K3px/79R0
>>2乙!
面白くなかった!

45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 21:04:14.95 WRtUUzFDP


「さあ、知らない」

「いいの?ここで言わないとアタシたち姫世ちゃんのこといじめちゃうかもよ?」

「姫世をいじめないで。私がかわりになるから・・・」



46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 21:06:27.84 WRtUUzFDP
>>44
ちゃんと>>2にしてるあたり好感がもてます
吐き出したいんだよー



その日一日、奈々はひどいいじめをうけた。

私が和気といちゃいちゃしている間に・・・


そして事件は起こったんだ。



47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 21:08:51.41 iEzyNeIY0
ほほう

48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 21:09:24.35 WRtUUzFDP


「ねー奈々ちゃん、次はそこで首つってよ」

「それは・・・できない・・・」

「じゃあアタシ達が姫世ちゃんのこところしちゃうかもよ?」

「・・・・・・・」

「ねえ、返事は?」



49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 21:11:47.22 WRtUUzFDP


「わかった、する。だから姫世には手を出さないって約束して」

「えっ!?本気?」

「あんたが言ったんでしょ、ブス」

「ブス!?あんたこそいろんな男に言い寄られるからって調子にのってなよアバズレ!!さっさとしね!」


・・・そして、奈々は首をつった。




50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 21:13:12.29 3+fcO7mG0
ツマンネ

51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 21:15:12.45 WRtUUzFDP
>>50
あと1/3だからオナニースレにつきあってあげてください




まさか奈々が本気にすると思ってなかった女子達はショックにたえられなくて自殺したらしい。

だからあの時あんなに必死に・・・


なんで私はあの時気付いてあげられなかったんだろう・・・



52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 21:17:08.08 DGMcwBLO0
和気テカ

53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 21:17:58.28 WRtUUzFDP

でも、私は和気を捨てられなかった。

こんなに最低でも好きな気持ちは止められないよ・・・

もう私は大事なものを失いたくないの、ごめんね、奈々。
でも、最期の奈々の想いは叶えるから。


私・・・和気と幸せになる・・・



54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 21:18:22.37 DxOA27Cf0
おいおい

55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 21:18:33.93 TzwK/7sc0
かず子が幸せになれて良かったわ
これは名作と言ってもいいんじゃないかな

56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 21:21:25.91 WRtUUzFDP


そうして時は流れて・・・二十年後・・・・


私は何度も和気と破局しかけたけど、それでもしがみついた。
泣いて泣いて泣いて・・・今では私たちは夫婦。

彼はいつも帰りが遅いけどさびしくなかった。


だって、私と彼の愛の証拠がお腹にいたから。



57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 21:22:15.61 qx2tM+1+0
ケータイ小説にちょうどよさそう

58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 21:23:17.14 OW0I2t9f0
これは小学校高学年にしては上出来だな

59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 21:24:11.56 WRtUUzFDP
>>55
ケータイ小説にしたら売れると思うんだけど





そんなある日、私のもとに電話がきた。


「もしもし、伊藤ですけど・・」

「こんにちは、突然の電話すまないね」

知らないおじさんの声だった。

「・・・誰ですか?」


私があやしむように聞くとその相手はとんでもないことを言った。




60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 21:26:18.16 WRtUUzFDP
>>58
一応言うと二十年後からは中学だと思う



「佐藤奈々の知り合い、って言えばわかるかな」

「!?」

「姫世さん、君に話があるんだけどいいかな」


私は二つ返事をしてすぐに彼が指定したカフェに向かった。

そこにいたのは・・・



61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 21:28:20.45 WRtUUzFDP

そこにいたのは知らないおじさんだった。


高級そうなグレーのスーツを着たおじさんは私のお腹を見てちょっと悲しそうな顔をした後紳士的なエスコートをしてくれた。


昔の和気みたいだった。




62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 21:30:27.19 WRtUUzFDP


「あなたは、奈々のなんだったんですか?」

「保護者・・のような存在だったのかな」

「でも・・・」



そう、でも、奈々には父親はいないと思っていたのに。

奈々の母は奈々を生んだときに亡くなった。

奈々自身は父の話を私にしたこともないし、親は死んだって言ってた。



63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 21:32:30.63 WRtUUzFDP


「血は繋がっていないよ。私はカウンセラーだったんだ」

「え?」

「奈々の母が奈々と引き替えに死んでしまったことは知っているよね?」

「ええ」

「でも父親はまだいたんだよ。そして、彼は奈々に虐待をしていたんだ」




64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 21:34:01.34 Xfc8UAql0
うん。わきわき

65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 21:35:46.77 WRtUUzFDP

「・・・」

何も言えなかった。
親友のコトをこんなに気づけない私はなんてバカなんだろう・・・

「彼女は高一で保護されるまでずっと性的虐待を実の父から受けていたんだ」

「父は彼女に母を重ねて、そして母の命を奪った仇としても見ていた」


私は不安になってお腹の子をなでた。

丈夫って言い聞かせながら。



66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 21:36:37.62 Xfc8UAql0
丈夫ときたか。

67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 21:38:05.52 qx2tM+1+0
集団自殺した人たちどうなったん?。。

68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 21:38:14.32 WRtUUzFDP


「彼女を保護したばかりの時、奈々はすっかり人格が破綻していた」

「もう一人の自分を作っていたんだよ」

「何人もの愛人に言い寄られる美女、と言うね」


学生時代の妙に大人びて色っぽく恋愛経験を教えてくれた奈々の姿が浮かんだ。


そして、気持ち悪くなった。



69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 21:41:06.16 WRtUUzFDP



「でも私は彼女を守るために愛せなかった。それでもそばで見守れるだけでよかったんだよ・・・!」

それは彼の心からの叫びだった。

怖くて、足が動かなかった。


「あんたが奈々を奪った。奈々から命を、未来を、幸せを・・・」

「私は・・・奈々の分まで、幸せになるって・・」

「原因をつくっておいてそんな事を言うのか。奈々があんな覚悟を見せても君は自分を愛さない男を選ぶんだな」



70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 21:43:12.65 WRtUUzFDP


何も言い返せなかった。

結局私は逃げただけだったんだ・・・



私は決心した。

「私の遺言、聞いてくれますか?」



71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 21:45:22.36 WRtUUzFDP


「最期の頼みか・・・奈々のためだと思ってやろう」

「お腹の子が生まれたらその子をお願いします。この子に罪はないんです」



それか十ヶ月後・・・




72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 21:47:48.68 WRtUUzFDP


地方紙のすみに出産直後の女性が病院を抜け出し夫と無理心中したと言うニュースが載った。



それからまた10年・・・



小学生くらいの少女と車いすに乗った老人と細身の中年が花束をもって簡素な墓へきた。

墓といっても文字が掘られていなかったらただの大きな石じゃないかと思うような簡単なものだった。



73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 21:50:06.81 WRtUUzFDP


「こらー、七瀬。あんまり離れるなよー」


中年男は車いすをおしながら少女に声をかけた。

「だって久しぶりにお母さんに会えるんだもんっ。どんなお母さんでも奈々の大好きなお母さんだから」

老人と中年の男は顔を見合わせた後に微笑んだ。



74: 忍法帖【Lv=15,xxxPT】
11/08/18 21:53:18.59 GD7w7/a30
映画化決定

75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 21:54:04.51 WRtUUzFDP



「次は、奈々さんのところにいきましょうか」

「いつもすまないね、友太くん」

老人が頭を下げる。


「いいんですよ、私もあなたと同じです。好きな人を守れなくて、忘れられない。これが姫世への、幼なじみとしてできる償いです」



~終わり




長々とありがとう。
見てる人いるかは知らないけどこれ見て鬱々しくなったらごめん。
何とか適当に創作してハッピーエンドにしようとも思ったけどここから挽回は無理だわ。

お疲れ様でしたノシ





76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 21:55:37.63 Jq/PnOFp0


77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 21:56:07.93 sIR8x1Na0


78: 忍法帖【Lv=18,xxxPT】
11/08/18 21:56:56.82 9IBSWnff0


79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/08/18 22:02:14.75 y7OY7UgR0



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