11/08/13 20:48:30.06 vLwxsYZ/0
ギ…………ギギ…………ギリッ…………
マミ「…………ッぅぅ……」
ギッ……ギッ……ギッ……――
金属が軋むような音が遠くで聞こえた。
ギリギリ…………ギギギギ…………
マミ「ぅ…………ン……―― ?」
締め付けるような音を次第に大きくして、マミの意識は深い眠りから覚める。
するとぼんやりと遠くに感じられたその不可解な音は、たちまち彼女の鼻から数センチ先に発現したような、
けたたましい絶叫となって聞こえてきた。
ギギッッ――マミさ―!―ギギギギッッ―マミさん!――たす―ギギッ―け――
マミ「…………な……に……?」
悲痛な叫びが、マミの鼓膜をガンガンと叩く。
うっすらとまぶたを上げた。自分の足が見える―素足だった。
ただしその足首には枷のような鉄の拘束具が付けられており、微妙に開脚する形で壁に縛られていることが分かった。
その少し浮いたマミの足元……まどろんでいたマミは最初、その床を覆っている物が、真っ赤なじゅうたんか何かだと思った。
違った。
鮮やかに床一面を浸していたのは、ゆらりと波紋を広げる血のたまり、血の池、血の海――真っ赤な血液だった。