フレンダ「し、死にたくない……」QB「それが君の願いだね?」at NEWS4VIP
フレンダ「し、死にたくない……」QB「それが君の願いだね?」 - 暇つぶし2ch800:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 02:27:41.57 NsoGSX4WO
おちたな

801:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 02:37:40.35 fe4rAgR70
落ちるなこれ

802:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 02:46:44.73 RRDG9Vgt0
インデックス「呼んだ?」

803:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 02:53:45.50 oWzdxjGD0
呼んでない

804:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 03:09:21.83 RRDG9Vgt0
おやすみ上げ

805:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 03:13:15.87 63/Jc9Rh0
埋まるだろ

806:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 03:23:39.15 5/XnRnmN0
これは一回落としたほうがいいかもな

807:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 03:45:48.37 fe4rAgR70
これが寝落ちか

808:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 04:08:47.51 OmX1WhO5O
保守

809:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 04:50:23.12 iaub0b2P0
ho

810:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 05:34:22.07 fw5iZgiY0


811:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 06:19:22.31 7ipEpmZX0
ho


812:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 06:32:44.96 IwE8L50lO
終わらせぬ

813:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 06:56:10.53 zltfIRQm0


814:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 07:22:51.69 MruXoz1g0
保守

815:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 07:28:11.45 NsoGSX4WO
ふぇいすふぇいす

816:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 07:53:47.28 OmX1WhO5O
ほす

817:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 07:54:11.10 Qe8+qe9a0
保守本当にありがとう・・・!
仕事の面接があるから10時には出ないといけないけど、それまで書く

818:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 07:55:23.89 WduTT10U0
きたか…!!
  ( ゚д゚ ) ガタッ      
  .r   ヾ
__|_| / ̄ ̄ ̄/_
  \/    /

819:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 07:55:26.26 WsmPmoNpi
おじいちゃん面接はさっき行ったでしょう

820:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 08:03:37.64 MruXoz1g0
面接とか何やってんだよww

821:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 08:04:11.37 Qe8+qe9a0

杏子「運がいい、こっちが二手に分かれたお陰か、羽の数が分散してるぞ!」

 二枚の羽がフレンダたちを襲う。

 その速度は、杏子ならともかく、通常、フレンダ程度では反応するのも難しいほどのはずだった。

 しかし、キリカの魔法は、速度を遅くする魔法。その恩恵を受け、相対的に速くなったフレンダは、なんとか避けることが可能になっていた。

 よって、二枚の羽は杏子たちのいた場所を襲うが、三人は既にそこにはいなかった。

 外れても、爆発が巻き起こる。地面にクレーターができ、爆風が避けたはずの三人の体を叩いた。

キリカ「くっそー、やっぱり滅茶苦茶な威力だっ!」

フレンダ「二枚だって言っても、こんなの避け続けてたら体が保たないってわけよ!」

 爆風に体を運ばれながらも、上手く体勢を立て直した二人が地面へと着地する。

 だが、安堵の息を吐く時間すらUMAは与えない。

 その時には、既に羽がフレンダとキリカに追撃を行っていた。

822:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 08:14:12.13 Qe8+qe9a0
キリカ「もう来たか……!」

フレンダ「げっ……」

 身体能力に優れたキリカは余裕を残しながらも避けるが、羽の生み出す風圧は、最早爆風だった。

 キリカはその流れに逆らわず、風に乗って、羽からさらに距離を取る。

 一方フレンダはなんとか反応が間に合った程度だった。手に持ったナイフを盾のようにして、羽を受け止める。

 当然、そんなもので防げるはずがない。

 ナイフを砕き、貫通し、フレンダの肉体を羽が貫通した。

杏子「フレンダァ!」

 その羽を、杏子が槍で切り裂こうとする、否、叩き砕こうとする。

 凄まじい金属音が衝撃波として撒き散らされ、槍は自身の力に耐えきれず、折れる。

 それでも、もちろん羽は無傷。杏子の努力が虚しくなるほどに、無意味だった。

 しかしその感情を認識する暇はない。

 キリカを攻撃していたはずの羽が杏子の体を串刺しにせんと肉薄していた。

 轟ッ!! 羽と羽がぶつかり合い、再び音が消し飛ぶ。爆発が起きた。

823:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 08:24:27.93 Qe8+qe9a0
杏子「がはっ……」

 爆発に吹き飛ばされた杏子が、数度バウンドし、地面に叩き付けられる。

 幸いなことに串刺しにはならなかった。

キリカ「だから無駄だって言ってるって!」

 キリカが間一髪のところで杏子を吹き飛ばしたからだ。

杏子「お前、それ……!」

 見ると、キリカには何かが足りなかった。

 腕だ。左腕の、肘から先が抉れるようにしてなくなっていた。

キリカ「ん? ああ、これ。いいよ、痛覚遮断してるから」

 なんでもないように、キリカは言う。

キリカ「むしろ腕一本だけで儲けものさ。恩人はよくもあんな化物と一人で戦えたものだね」

杏子「そりゃ、そうだが―っ!」

 再び、UMAは攻撃を行っていた。

 今度は、羽ではなかった。ずんぐりとした、あの機体が矢のように杏子とキリカの下へと飛んできたのだった。

824:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 08:32:58.80 Qe8+qe9a0
 差し出されるのは小さな拳。

杏子「何っ!?」

 杏子の意識が羽ではないと判断したことにより、反射的に、杏子はその拳を受け止める。

 それは明らかに失策だった。

 鈍くて湿った、嫌な音と共に、杏子はノーバウンドで吹き飛ばされる。

キリカ「こいつ!」

 キリカは悲観などしない。

 チャンスとばかりに、間髪入れずにキリカがかぎ爪でUMAに切りかかる。

 ソウルジェムなど、気にせずに。

 しかし、そんな容赦のない攻撃も、羽に軽々と受け止められ、さらに別の羽がキリカのかぎ爪を砕く。

 そして、キリカの脇腹にUMAの蹴りが突き刺さった。

キリカ「あぅっ!」

 一度地面に激しく叩き付けられた後に、バウンドしてキリカは大きく打ち上げられる。

 そこに、羽が迫っていた。キリカの肉体を両断せんと、振り下ろされていた。

825:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 08:35:51.70 IwE8L50lO
キリカー

826:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 08:41:30.12 Qe8+qe9a0
 その時、羽に爆発が巻き起こる。

 威力のあまり起こる爆発ではなく、単純な爆弾の、爆発。

 その爆風に運ばれて、キリカが宙に投げ出される軌道が大きく逸れた。

 ギロチンのような勢いの羽が、先ほどまでにキリカが通ろうとしていた軌道を両断する。

 しかし、キリカには当たらない。

キリカ「―はっ!」

 連続的に起きる事態に対応しきれずもみくちゃになったキリカは背中から地面に着地する。肺の中の酸素が残らず吐き出された。

フレンダ「キリカ、大丈夫!?」

 そこに、フレンダが駆け寄った。見れば、フレンダは未だ無傷だ。いや、無傷のはずがない。

 確かに、フレンダは一度羽に貫かれていた。深々と貫かれ、鮮血を撒き散らしていた。

 それでも、フレンダは無傷だ。血の汚れすら、服についていなかった。

 だがキリカにはそんなことはどうでもいい。キリカは重大なことに気がついたのだ。

キリカ「だいじょうばない! あいつ、学習していってるよ!」

フレンダ「学習!?」

キリカ「羽だけの攻撃じゃ効率が悪いって判断されたのか、肉弾戦もやってきた! しかも、羽より速い!」

827:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 08:44:52.41 IwE8L50lO
勝てんの?これ

828:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 08:50:22.64 8/vSVhif0
先読みになるから言わないけど勝てるだろ
羽さえなんとかすりゃいいんだから

829:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 08:51:34.86 Qe8+qe9a0
フレンダ「ってことは、長引けば長引くほど、強くなるってわけ……!?」

 絶望的な表情で、フレンダは言う。

 その二人の会話はそれ以上続けられなかった。

 ばさりと、羽ばたく音がする。

 弾かれるようにそちらを見ると、先ほどまでは二枚をフレンダたちへの攻撃に、二枚を麦野たちへの攻撃に、二枚を自身の防御に回していたUMAが。

 防御を解き、麦野たちへの攻撃を止め。六枚の羽をフレンダたちに向けていた。

キリカ「重点的に、こっちから攻撃するつもりか……!」

 UMAは一際大きく、羽を羽ばたかせる。烈風が舞い起こる。

 逃げ場はない。大規模な広範囲攻撃だった。

 フレンダがキリカを抱きしめるようにして、盾になる。だが、踏ん張りは効かない。

 そのまま二人は風に身を切り裂かれて、吹き飛ばされ。
 さらに烈風が今度は上空から地面へと吹きつけ、二人は地面にめり込むほど激しく叩き付けられる。

 もちろん、勢いを殺す着地など、成功するはずはない。

フレンダ「あぐぅ……!」

 フレンダがクッションになり、盾になり、キリカに大きなダメージはない。

 それでも状況は最悪だった。UMAの羽で中程から両断されたビルが、二人の下へ倒壊してきたのだ。

830:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 08:53:37.00 5Z+tRbvF0
ここで颯爽と上条さんが世界線超えて登場ぅぇwwww

831:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 09:02:40.83 Qe8+qe9a0
キリカ「やばっ―」

 ビルが二人を押し潰すより早く。巨大な槍が倒壊してきたビルに突き刺さった。

 ビルは砕け、また吹き飛ばされ、フレンダとキリカへ降り注ぐのは小さな欠片のみとなる。

 杏子だった。杏子が、巨大な槍を形成し、投げやりのように凄まじい速度で射出したのだった。

杏子「大丈夫かっ……!」

 杏子が二人の下へと舞い戻る。

フレンダ「だいじょうばないって! こんなのどうしようもないわけよ!」

 フレンダが焦燥しながら言う。フレンダの体中に刻まれた切り傷はいつの間にか消え去っていた。

浜面『いや、どうにかする方法はある!』

フレンダ「浜面っ!?」

 そこで、三人の脳内に直接浜面の声が届いた。テレパシーだ。

杏子『どうにかする方法だと、今すぐ教えろ!』

 気がつくと、UMAがまた目前へと迫っていた。

 今度は吹き飛ばされない。羽の攻撃でないなら、三人の作った結界で受け止めることが可能だった。

832:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 09:03:57.97 khF6ZtgM0
幻惑解禁しちまえよ

833:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 09:06:19.89 IwE8L50lO
たよりになる漢、浜面

834:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 09:15:16.45 Qe8+qe9a0
浜面『こいつは『未元物質』の能力を使ってるからって、何も垣根本人、能力者じゃない! 駆動鎧だ!』

 拳と結界が激突する。ゴパッと爆音が鳴り響くが、それは確かに停止した。

浜面『能力が攻略できなくても、能力を使えなくすればいい!
 前に『超電磁砲』のモデルと俺はやり合ったことがある、そのモデルはレールガンを放つ銃身があった!』

 羽が展開される。四枚の羽が、二枚の羽の二倍の威力で三人へと襲いかかった。

浜面『それなら、こいつにも『未元物質』を作り出す部位があるはずだ! そいつを壊せば、こいつは能なしになる!』

 間に合わない、と判断したキリカが、全力で魔法を発動させた。

 大幅に羽の速度が低下する。その隙に、三人は三方へ散り散りとなった。

杏子『でもそんなもん、どこにある!?』

 UMAはまだ敵が散開した状況を効率的に処理することができないらしい。動くまでに、ラグが生まれた。

浜面『滝壺の話だと、全身に能力が供給されてるが、顔面と羽の根本が特に強いらしい。そのどちらかを壊せば、あるいは!』

 幾度攻撃しても回復し、のれんに腕押しのフレンダ。UMAから見て、唐突にスピードを上昇させることのできるキリカ。そして基本的な身体能力が最も高い杏子。

浜面『常識的に考えれば、顔面部が一番重要かもしれない。でも相手は『未元物質』だ、俺は羽が怪しいと思ってる……いけるか!?』

 UMAが選択したのは、杏子だった。

フレンダ『やってみる価値は、あるってわけよ!』

 そうして、杏子へと向き、フレンダから背を向けたUMAの背中に、フレンダはナイフを射出した。

835:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 09:16:16.80 MruXoz1g0
この浜面は上条さんより頼りになるな

836:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 09:20:31.71 WsmPmoNpi
>>835
駆動鎧に説教してぶっ飛ばすんだろうなKMJ

837:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 09:28:57.24 Qe8+qe9a0
 しかし当然それは羽の壁に弾かれる。

 ナイフは一瞬の内に数十発放たれたが、一本すら届かない。

 ちらりとフレンダの方向をUMAが振り返ると、杏子へと向かいながらも、フレンダを両断しようと羽を振り回す。

フレンダ「わわっ!」

 フレンダは大きくジャンプし、これを躱す。

 その隙に杏子はさらに遠くへと逃げた。燃費など考えない、全力疾走だ。

 それでも、UMA本体がコンスタントに出せる速度と五分五分程度だった。

フレンダ「結局、数で押してもダメってわけ……!」

 全力疾走の杏子に追いつこうとするのは効率が悪いと判断したのか、UMAは烈風攻撃に切り替える。

 大きく羽ばたくと、烈風が舞い起こり、竜巻が生まれた。

キリカ『いや……数はありかもしれないね。恩人がやっていたよ!』

 その烈風は、直接杏子を狙ったものではなかった。フレンダを狙ったものでも、キリカを狙ったものでもなかった。

キリカ『恩人は一人で多段攻撃を行おうとしてたけど、私たちは人数がある! この人数差で多段攻撃を仕掛けよう』

 瓦礫だ。戦闘の余波で倒壊したビル、建物の亡骸が上空へと舞い上げられる。

 UMAが再び羽ばたく。羽を羽ばたくだけでは絶対に起きないような、上空から地面へと叩き付けるような烈風が吹き荒れた。
 その烈風に加速させられ、砲弾となった瓦礫の雨が地面へと降り注ぐ。マミの連続攻撃のような、爆撃が降り注いだ。

838:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 09:36:41.06 I10HkdSV0
そういやもうすぐ夏か

839:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 09:36:58.98 I10HkdSV0
ごめん誤爆

840:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 09:40:57.22 Qe8+qe9a0
キリカ『作戦は、そうだね、私と佐倉杏子があの羽を引きつける、その間によろしく頼むよ』

 瓦礫たちは空気抵抗で発生した熱で真っ赤に染まり、まさしく爆撃のよう。

フレンダ『それでいいわけ!?』

 最早、それは隕石だった。一撃一撃で地面に大きな穴が空き、爆風が撒き散らされる。

杏子『あたしは構わねえ! あいつの速度に追いつけるのは、あたしとキリカだけだからな!』

 三人は、結界を傘のようにして張る。ドガガガッと流星の雨が降り注いだ。

フレンダ『……了解!』

 結界によってなんとか身を守ることができたが、その代償は大きい。杏子は、足を止めて防御する他なかったのだ。

 そんな杏子に、猛スピードでUMAが迫る。

キリカ「私たちのことを忘れてるよっ!」

 そのUMAより速く、いやそのUMAを遅くして、キリカがUMAに追いつく。

 肉体を狙って、かぎ爪を一閃。しかし、それは羽に受け止められる。

 その間に杏子も体制を建て直す。今度は逃げるのではない、直接向かって行く形になった。

841:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 09:48:24.81 Qe8+qe9a0
 そんな二人を、UMAは六枚の羽を振り回して撃退しようとする。

 キリカが再び、最大限に魔法を発動し、速度を低下させる。魔力の消費など度外視の最大限だ。

 そうして、杏子とキリカは難なく羽を避ける。

杏子「フレンダ、今だ!」

フレンダ「おっけー!」

 その隙を狙って、フレンダがナイフを大量に射出した。速度は音速を優に超えている。

 こちらも、魔力の消費スピードを考えない、最大の攻撃。

フレンダ「行ッッッけェェェェェェ!」

 ―だが、その努力も虚しく。羽はそれを防ぎきる。

 顔面部から、さらに一枚、七枚目の羽が生まれていた。

杏子「こいつ―ここに来てまだ隠し球を……っ!?」

 楽々とナイフを防いだ後、一対を杏子に、一対をキリカに割り当てたUMAは、残りの一対をフレンダへと割り当てる。

フレンダ「えっ―」

 最大の攻撃を放った後か、フレンダの反応が遅れた。
 羽はフレンダの体を透過していた。いや、フレンダの体が、両断されていた。

 フレンダの下半身が、吹き飛んだ。

842:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 09:49:24.05 I10HkdSV0
フレ/ンダ

843:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 09:51:59.07 MruXoz1g0
フレ/ンダェ・・・

844:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 09:52:32.43 IwE8L50lO
よし残ってたマミさんボディと合体だ

845:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 09:53:47.69 Qe8+qe9a0


フレンダ「―今だよ、麦野!」

麦野「よくやった、フレンダ!」


 そうして、全ての羽が攻撃に割り当てられた瞬間。

 青白い光がUMAの背面を焼き尽くした。

 UMAは反応すらできなかった。

 UMAが、戦闘開始から初めて、自分の意思に反して、宙を舞う。

 純白の羽が、『未元物質』の羽が、虚空に溶けるように消える。

 どしゃりと、UMAが受け身も取れずに地面を転がる。

 UMAは、ぴくりとも動かなくなった。

846:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 10:01:35.40 Qe8+qe9a0
絹旗「フレンダ、超大丈夫ですか!?」

 そこに、浜面、麦野、滝壺、絹旗が合流した。

フレンダ「まあね、なんともないってわけよ」

 フレンダは、力強く直立していた。

 吹き飛んだはずの下半身が、服ごと再生されていた。

杏子「おいおい、どんな魔法だよ……もうそれは回復魔法の域じゃねえぞ」

 そんなフレンダを見て、杏子が呟く。

フレンダ「へっへーん、フレンダちゃんは無敵ってわけよ」

 自慢げに、ない胸を反らすフレンダ。

浜面「やった、のか……?」

 そんな六人を尻目に、浜面は恐る恐る、UMAを覗き込む。

 UMAは静止しているように見えた。それを見て、浜面は安堵の息を吐く。

浜面「ふぅ……なんとかなっ」

 ―たか、とは、続かなかった。


 UMAがふらりと、立ち上がった。

847:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 10:03:05.24 IwE8L50lO
フレンダマジフレンダ

848:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 10:04:18.31 khF6ZtgM0
\これが魔法少女の究極体ってわけよ!/

        ○
        /|>ミ//
        広//
       ○―=○

849:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 10:05:51.01 Qe8+qe9a0
杏子「こいつ、まだ……!?」

 臨戦態勢を整える杏子。

キリカ「いや、様子がおかしい!」

 同時に、キリカが重要なことに気がついた。

 UMAの体が、仄かに光っていた。

フレンダ「嘘……まさか……」

 吹き飛ばされて、ボロボロになった体を光が包む。


 ―傷が、修復されていっていた。


 ばさり。再び、三対、六枚の羽がUMAの背後に形成される。

麦野「こいつもぶっ壊しても再生するのか―っ!!?」

 UMAの顔面部に英字が青色LEDで浮かび上がる。

 Restart、と。

850:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 10:06:19.91 Qe8+qe9a0
面接行ってくる

851:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 10:13:19.77 IwE8L50lO
いってら

852:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 10:21:42.20 MruXoz1g0
回復までするのか
これ勝てるのか?

853:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 10:42:46.93 fe4rAgR70
それ以前にこれ1000までにまとまるのか

854:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 10:49:11.12 eK53kwH7i
このフレンダちゃんもしかして下半身裸じゃね?

855:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 10:50:44.13 2B9PduvN0
>>854
吹き飛んだはずの下半身が、服ごと再生されていた。

856:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 11:10:00.58 wGQSfeci0
>>848
まるで意味がわからんぞ

857:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 11:24:42.37 TeuG/lL40
保守

858:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 11:43:24.23 kMQmGVUz0
>>848
なに?下半身ゴーカートなの?

859:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 12:04:44.84 bL+pnSOj0
>>848
プラシドさんかよ

860:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 12:09:19.98 OAII1p/W0
>>848
ワロタ

861:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 12:26:55.10 RMW6weJ+O
マミさんもう蘇らないん?

862:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 12:39:53.77 I10HkdSV0
学園都市の最新技術なら…

863:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 12:41:37.79 h75Y9A6c0
冷蔵庫マミさんか

864:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 12:49:46.56 I10HkdSV0
そんな画像あったな

865:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 12:50:41.11 13WtsXRr0
カエル先生が居るから平気だろ

866:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 12:54:40.93 cQIqNeU50
あの人でも死者は蘇生できません
そもそもソウルジェムぶっ壊れてるだろ

867:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 12:55:31.95 Q+E7JGcG0
脳があれば何とかなったかもな

868:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 12:57:04.23 h75Y9A6c0
>>866
ソウルジェムが壊れてるかは不明

869:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 13:00:23.54 Qe8+qe9a0
ただいま。今から書く

870:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 13:00:28.76 cQIqNeU50
運良くソウルジェムが体から100m離れた状態でぐちゃぐちゃになったんなら生きてるかもしれないけど
それ以外の場合は「あ、死んだわこれ」って絶望して魔女になるってブチさんが言ってたよ

まぁわざわざ肉体保存してるしなにかしらあるんだろうけど

871:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 13:00:33.14 aG3w9Ncc0
ぶっちゃけ連れ去られた可能性が高くなってるからなあ

872:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 13:14:44.20 Qe8+qe9a0

 遠くで連続した爆発音が聞こえる。凄まじい戦闘のようだ。

 FIVE_Over.Modelcase_"DARKMATTER"に組み込まれたゆまと、フレンダたちの戦闘は研究所からどんどん離れて行っているらしい。

 研究所の入り口を守っていた駆動鎧たちは粉々になっていた。

 キュゥべえがその駆動鎧のコックピットを、耳から伸びた器官で開ける。

QB「なるほど、事件の真相はこういうことだったんだね」

 そこに、千歳ゆまが乗っていた。

 別の駆動鎧のコックピットを開けても、そこにも千歳ゆまが乗っていた。

 そこは、千歳ゆまだらけだった。

QB「千歳ゆまの体細胞クローン、だね。しかしすごいなあ、クローンと言ってもそのままの姿になるとは限らないのに、瓜二つだ」

 しかし、ほとんどは、人の形をしていなかった。指が六本あったり、あり得ないところから爪が生えていたり、どこかしらの肉体が崩壊して、絶命していた。

QB「ここまでそっくりだと、やろうとすれば千歳ゆまに成り代わることすら可能なんだろうね。それで、千歳ゆまの因果の糸を、このクローンたちも引き継ぐことができた」

 キュゥべえが何かを咥えて引っ張り出す。ソウルジェムだ。

QB「さらに驚きなのが、このソウルジェムだ。材質が僕らの作り出すものとまったく同じ……魂の取り出し方なんてどうやって入手したんだろうね」

 それは、濁ったまま、色を失っていた。

QB「しかしこれは欠陥品だよ。感情のないクローンのソウルジェムを作っても、願いもなしに強制的に作っても、無から絶望では落差はない。まるでエネルギーになりやしない」

873:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 13:17:17.02 IwE8L50lO
べえさんはぶれないな

874:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 13:20:12.57 cQIqNeU50
QB「この魔法少女は欠陥品だ。エネルギー回収できないよ。
   明日もう一度この時間に来てください。本物の魔法少女ってやつをお見せしてあげるよ」

875:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 13:21:42.20 Qe8+qe9a0
QB「これじゃ徒に魔女を増やすだけじゃないか」

 はぁ、と溜息を吐いて、キュゥべえはソウルジェムを足元に落とす。

 それを足で踏みつけると、パリンという小さなを音を立てて割れて、消える。

QB「まったく迷惑な話だよ。処分する僕の身にもなってほしいものだね」

 また別の駆動鎧からソウルジェムを取り出すと、踏みつぶし、割る。そしてまた取り出し、割る。

 キュゥべえは幾度もそれを繰り返す。

 ふと、先ほどまで続いていた戦闘音が止んだのがわかった。

QB「おっと、そろそろ僕の出番かもしれない」

 ソウルジェムを割る作業を止めて音のしていた方を見るキュゥべえ。

 そうして、とてとてと、キュゥべえは戦闘が繰り広げられていた場所に向かって歩き出した。

876:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 13:32:22.93 Qe8+qe9a0

 為す術がなかった。

 再起動したUMAは七人に向けて猛威を振るう。

 あれだけ努力して、やっと倒して、全てが終わったと思ったのに、結局、UMAは今も、損傷は一つもなく駆動していた。

杏子「結局、どんなに頑張っても、あたしは誰も救えないのか……」

 杏子のソウルジェムが曇る。

キリカ「ここで死んだら織莉子に会えない……織莉子に会えない……」

 キリカのソウルジェムが曇る。

 誰もが脱力していた。どうしようもない、と絶望していた。

 フレンダ以外は。

フレンダ「みんなしっかりしてよっ!」

 UMAの振り回す羽から必死で六人を庇うフレンダ。

フレンダ「まだ、まだ終わったわけじゃないって!」

 泣きそうになりながら、全員を説得する。しかし、誰も、答えない。

QB『そうだよ、まだ終わってはいないさ』

 そこで、鼓膜を通さずに声が響いた。キュゥべえの声だ。

877:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 13:38:03.68 IwE8L50lO


878:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 13:41:58.89 I10HkdSV0


879:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 13:42:58.17 OmX1WhO5O
なんて嬉しくない増援なんだ

880:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 13:44:44.66 IwE8L50lO
>>879
金無くて死にかけてるところにヤミ金業者がきたかんじ

881:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 13:47:06.79 Qe8+qe9a0
フレンダ「キュゥべえっ!?」

 キュゥべえの魅力的な言葉に、フレンダは地獄に垂れる一本の蜘蛛の糸を見つけたように喜んだ。

QB『この状況をどうにかしたいなら簡単さ。理后、沈利。二人のどちらかが僕と契約して魔法少女になればいいのさ』

 そして、続ける言葉にフレンダは落胆する。

フレンダ『まだ、まだそれ以外に手段が残ってるわけよ!』

QB『へぇ、どんな手段だい?』

フレンダ『そ、それは……』

QB『どんなに破壊しても、彼女は瞬時に回復する。マミと違って一度破壊するのにここまで疲弊する君たちに何度も破壊する力はないよね?』

フレンダ『そんなの、やってみなくちゃ……!』

QB『じゃあ、それができたと仮定しようか。でも、その先にあるのは魔力の尽きた千歳ゆまの魔女化だよ? 僕は、君たちがそれを望んでないと解釈しているのだけど』

フレンダ『……っ』

浜面『無理、なのか……』

QB『だから僕は最初からそう言ってるじゃないか』

 フレンダも、押し黙る。

QB『さあ、早く決断した方がいいよ。どちらが僕と契約して魔法少女になるかを、ね』

882:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 13:58:52.30 IwE8L50lO
むぎのんに変身させるのはいろいろアレだよな

883:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 13:59:32.76 Qe8+qe9a0
 キュゥべえに言われて、はっとする。

 上空に、UMAが羽を広げて、浮かんでいた。

 その羽から、大量の羽毛が降り注ぐ。一撃一撃が物理的にはあり得ない硬度を持っている未元物質の羽毛が。

麦野「くそがっ……」

 キュゥべえに言われて、残された可能性を示されて、僅かに再起した麦野が原子崩しの盾を展開する。

 ドリルがコンクリートを叩くような、凄まじい連続音が鳴り響いた。

滝壺『……私が契約するよ』

 その様子を見て、静かに、小さく、しかし、力強い言葉で滝壺が言った。

浜面「滝壺……っ!」

 その言葉に、情けない声を上げる浜面。やめてくれ、と言いたかったが、滝壺の強い目を見て、浜面は何も言えなくなる。

滝壺『はまづらは何度も私を守ってくれた。今度は、私に守らせて』

 滝壺は浜面の両手を握って言う。浜面は泣きそうな顔で首を振る。

884:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 14:04:42.84 bL+pnSOj0
アイテムもまどかも好きだけど
ゆまとかキリカが分からないんだってばよ

885:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 14:05:39.20 IwE8L50lO
おりこ読めBOOK・OFFにあるから

886:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 14:09:56.75 Qe8+qe9a0
麦野『いや、私が契約する』

 滝壺の案を、麦野が却下した。

麦野『これで昔やったことがチャラになるなんて、都合の良いことは考えてない。でも、私にやらせてくれ』

QB『僕はどっちでもいいんだけどね。君たちは二人とも、とてつもない因果を秘めている。マミに匹敵するレベルの因果をね』

浜面『お前は黙ってろ……!』

 UMAは再起した麦野を見て、戦法を変える。面でしか展開できない盾を突破するための、全方位の烈風攻撃だ。

フレンダ『麦野も、滝壺も、二人ともやめてよっ! 魔法少女になんかなっちゃダメだよ……!』

 烈風をフレンダの作り出す結界が受け止める。

麦野『でも、それ以外にどうするんだ……!』

 凄まじい強風に、ぎしぎしと震える結界。長くは保たないだろう。

フレンダ『きっと何か……何かある……』

 その時、フレンダの脳裏に、この事件の黒幕の、厭らしい中年の男の言葉が思い出された。

フレンダ『そうだ……そうだっ! あるじゃん、なんとかする方法!』

 だが耐えきれず、結界が割れた。烈風が七人の下へと吹き込む。

887:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 14:15:13.59 eCe+aItm0
何が起きてやガンだ

888:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 14:23:23.88 Qe8+qe9a0
 しかし、その烈風は七人を傷つける前にせき止められる。キリカと杏子の結界に、だ。

杏子「本当かっ!?」

キリカ「織莉子のところに帰れるのかいっ!?」

 フレンダの言葉に、杏子とキリカも再起する。

フレンダ「思い出してみてよ、あの禿げの言葉! コアを、つまりソウルジェムを組み込んだら動き出したって言ってた!
     つまり、結局ソウルジェムをあいつから取り出しちゃえばいいってわけよ!」

杏子「……そうか」

 その言葉に、杏子は再び落胆する。

杏子「それをな、さっきやっておけばよかったんだよな……でも、もうできない。
   あいつは学習していってる。つまり、あたしらの羽の根本を狙う戦法は使えない。
   さっきは奇襲で成功したようなものだろ? もう、無理だ」

 ぎしぎしと、再び烈風に押され始めた。

浜面「いいや、無理じゃない! いくら学習したって、弱点があることは変わらないんだ!」

杏子「なら、どうやるんだよ! 言っておくけどな、あいつの能力発生装置は一つじゃねえんだ、三つあるんだよ!
   沈利みたいなパワーがあるなら一度に壊せるかもしれないけどな、他のやつじゃ一つずつしか壊せない。敵もそんなの学習してるに決まってるだろ!
   なら沈利以外を無視して、一つずつ壊されても、他の羽で守りながら回復させればいいだけ、そんな策を取られただけで終わりなんだ!」

浜面「大丈夫だ、俺に考えがある……!」

889:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 14:35:00.36 IwE8L50lO


890:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 14:39:13.61 xwmlOexF0
はまづら頭よすぎじゃね
流石っすあにき

891:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 14:41:59.16 cQIqNeU50
ぶっちゃけ分かりやすい中の人とかがいない浜面の方が主人公補正かかってるよね

892:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 14:42:29.77 Qe8+qe9a0
浜面「確かに、それは百も承知だ。あいつの最優先対象は麦野だろうよ。だからこそ、いける」

杏子「……本当か?」

浜面「ああ」

杏子「……わかった、やってやろうじゃねえか」

 杏子の結界に、再び力が戻る。烈風を跳ね返す強度になる。

浜面「麦野、大体わかってると思うかもしれないが、お前にすごく辛い役目を頼みたいんだが、いいか?」

麦野「私をどこの誰だと思ってる? 学園都市第四位の『原子崩し』麦野沈利様よ。
   テメーら雑魚のできない仕事をやるのは当然だろ。 ―囮でも、なんでもな」

浜面「……すまん!」

 決断して、浜面は意識を集中する。

浜面『おいキュゥべえ、聞こえてるか、またテレパシーの中継を頼むぞ!』

QB『やれやれ。最後のあがきだね。いいよ、さらに絶望したところから契約すれば、大きなエネルギーが得られるからね。
  失敗するように祈りながら協力してあげるよ』

浜面「よし、完璧だ。行くぞ!」

893:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 14:45:42.86 IwE8L50lO
浜面の機転に流石のべえさんも苦笑い

894:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 14:50:46.43 c+no1sC90
浜面カコイイ

895:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 14:56:34.66 Qe8+qe9a0
 全員の戦闘意思を、UMAは認識する。

 そこで烈風による攻撃は意味がないと判断し、羽による直接攻撃へと切り替えた。

 標的は、麦野。

麦野「オラァ! どっち狙ってんだウスノロ!」

 原子崩しを噴射のようにして、麦野は高速移動する。

 さらに原子崩しの光線を数発放つ。

 UMAはこれに的確に反応する。羽を原子崩しの軌道上に挟み込み、遮断。
 さらに別の羽で麦野の移動する先を予測し、その先へと振り下ろす。

 人間の体は高速で移動することに対応するように出来ていない。

 反応が間に合わず、麦野は自滅する、はずだった。

麦野「ガキの思考だな、単純だ」

 麦野はそれを既に予測していた。別方向に原子崩しを噴射し、急転換を図る。

 先に行動しておけば反応が遅れても、問題がないというわけだ。

麦野「さて、レベル5との詰めチェスごっこだ。機械と人間、どっちが頭がいいのか、試してみようじゃない」

896:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 15:06:32.73 Qe8+qe9a0
浜面『俺の考えた作戦はこうだ!』

 散り散りになって、浜面がテレパシーで伝える。

浜面『まず絹旗は俺と滝壺を守れ!』

絹旗『超情けなっ!』

浜面『そしてフレンダがトラップを仕掛ける!』

フレンダ『おっけー!』

浜面『呉は常にあいつを攻撃できるよう、射程範囲に捉えて待機!』

キリカ『それで織莉子に会いに行けるなら、なんでも』

浜面『そしたら準備完了だ。まず、フレンダが仕掛けたトラップに、麦野が誘導する。それで一つ目の能力発生装置を壊せ!』

フレンダ『えっ』

浜面『その次に呉がその隙を突いてもう一つ壊せ!』

キリカ『えっ』

浜面『そしてすぐに呉は離脱、そこを全員で多段攻撃をして、最後の一つを壊せ! そして杏子がソウルジェムを取り出すんだ!』

フレンダ『……もしかして、それが作戦なわけ?』

浜面『ああそうだ!』

897:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 15:18:00.76 gSWzPWUJ0


898:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 15:20:11.69 Qe8+qe9a0
QB『……僕は少々、君を過大評価しすぎていたようだよ、仕上。結局、全部人任せじゃないか』

 呆れたようなキュゥべえの声が脳内に響く。

浜面『うるせえ! 俺の仲間ナメんな!』

QB『まずはフレンダが突破口を開かないと、どうしようもないじゃないか』

浜面『そんなのわかってる』

QB『君は馬鹿なのかい?』

浜面『そんなのもわかってる!』

浜面『悔しいけどさ、俺は頭も悪いし、特殊な力も才能も何もない。口先だけだ』

浜面『でも全員が全員、頭が良くて能力があるやつまでやる気を失ってれば、できるもんもできなくなる』

浜面『だから、俺はたった一つのできること、口先で、全員を焚きつけてやっただけだ』

浜面『頼むぞ、フレンダ……!』

899:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 15:21:22.15 Qe8+qe9a0
ちょっとだけ休憩させてくれ
頭が働かなくなってきた
もう少しで終わる

900:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 15:26:21.96 IwE8L50lO
>>899
私待ってるから

901:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 15:26:38.25 W2jKeNS4i
おk

902:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 15:35:27.60 0VNY/sm/O


903:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 15:39:31.81 GT/29Qzs0
落ちたら続きから頼むぜ

904:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 15:41:10.77 Ook35oR90
ほしゅ

905:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 15:42:26.54 x1ffsFHt0
はやく書かないとニコ厨がウヨウヨ沸いてくるぞ

906:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 15:45:43.81 x1ffsFHt0


907:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 15:47:27.03 W2jKeNS4i
セックス

908:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 15:54:26.74 x1ffsFHt0


909:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 15:56:20.83 x1ffsFHt0
まだー

910:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 16:00:41.01 x1ffsFHt0

主寝たのか

911:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 16:02:40.23 Qe8+qe9a0
続き書く

912:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 16:03:18.21 PoQwqdR+0
900前後で休憩入れるとか完全にこのスレで終わらせる気ないな

913:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 16:10:42.16 Qe8+qe9a0

 杏子は、与えられた役目の意味を、理解してしまった。最後の弱った相手にトドメを刺すだけというのがどういうことかわかってしまった。

 フレンダは、トラップのスペシャリストだ。その力を買われて、最初の役目をもらった。

 キリカは、敵の動きを遅くする魔法という強力な魔法を持つ。その力を買われて、隙を突く役目をもらった。

 麦野は、圧倒的な火力と、実力と、頭脳と、速度を持つ。その力を買われて、囮の役目をもらった。

 絹旗は、厚い装甲で杏子の結界で防げないものも防ぎきる硬さを持つ。その力を買われて、護衛の役目をもらった。

 自分は、何ができるのだろう?

 肉弾戦は、キリカに負ける。硬さは、絹旗に負ける。火力は、麦野に負ける。柔軟さは、フレンダに負ける。発想力は、浜面に負ける。特殊な感知能力は、滝壺に負ける。

 自分のふがいなさに、腹が立った。かつて、フレンダに、自分は強いと言ったのが思い出される。

 そんなわけがなかった。杏子が、この中で一番弱かった。

 自分にできることを考える。自分の魔法を思い出す。

 だけど、父親に言われた言葉が脳裏を過ぎる。人を惑わす魔女という蔑称が思い出される。

 吐き気がした。頭痛がした。これがトラウマというやつなのだろう。

 しかし、杏子はそれでも考える。自分にできることは何か、と。


914:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 16:19:01.01 Qe8+qe9a0

 フレンダは、知識を、記憶を総動員した。

 常識的に考えて、どんなにトラップを積み重ねても、あの羽の防御を突破できるわけがなかった。

 フレンダの使えるものは、ナイフと、魔法少女としてはそれほど強くもない身体能力と、いくらでも再生する体と、銃器の技術と、爆弾。

 どれも、通用するはずがなかった。

 数で攻めても、一人では限界があった。

 トラップの多段攻撃を仕掛けようにも、相手が攻撃に転じてくれなければ、隙は生まれるはずもなかった。

 当然だ。一枚目二枚目三枚目四枚目五枚目六枚目、そして仮面からの七枚目と、全ての羽を防御にそれぞれ宛がわせても、六枚目のあとには一枚目が回ってくるのだ。

 同時に攻撃したら、羽で身をくるまれて守られるだけだった。

 だからこそ、単純なトラップではダメだ。知識を、記憶を、策を考えなければならなかった。

 ふと、フレンダは思い出す。先ほどの、一度麦野が全ての羽を壊した時のことを思い出す。

 フレンダの脳内に電流が走った。


915:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 16:23:10.44 x1ffsFHt0
なんか急につまんなくなったな
投げたのか

916:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 16:29:21.95 gSWzPWUJ0
支援

917:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 16:29:57.03 Qe8+qe9a0

麦野「くそっ……まだかっ!」

 麦野が逃げ続けてしばらく。UMAは徐々に麦野の思考パターンを学習し始めた。

 自分がこう出れば、次はこうなる。そんな情報を収集しながら、高性能のCPUがパターンを解析し、人間の発想力が可能性を提案していく。

 徐々に、徐々に。羽の一閃は麦野へと近づいていった。

フレンダ『麦野っ! トラップ仕掛け終わったってわけよ!』

 その時、麦野の脳内にフレンダの声が響き渡った。

麦野『行けるのかっ!?』

フレンダ『私の予想が合ってれば、多分!』

麦野『はっ……じゃあ、私の命、フレンダに預けるぞ! どこに誘導すればいい!?』

フレンダ『麦野のいる逃げてる方向の逆の、保険屋の二つビルに挟まれてるところ!』

麦野『わかった!』

 フレンダの言葉を信じて、麦野は方向を急転換する。

 今までのパターンにない行為に、UMAは大きく攻撃を外した。

 しかし、すぐに今までのパターンに戻る麦野に、UMAは再び徐々に徐々に距離を狭めようとして、攻撃を続ける。

麦野「人工の頭脳が人間に追いつくのが先か、ビルに着くのが先か……!」

918:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 16:32:40.67 x1ffsFHt0


919:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 16:33:46.12 cQIqNeU50
と、ここでネタばらし。
なんとフレンダさん、あの時の恨みを忘れていなかったのです。さすがの麦野もこのトラップにはむぎ/のん。

フレンダ「結局、フレ/ンダにされたことを許せるはずがないって訳よ」

920:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 16:36:10.42 xwmlOexF0
>>919
おもしろいよぉ
死ね

921:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 16:37:26.92 Qe8+qe9a0

 フレンダは麦野を待っていた。手が震えた。足が震えた。確信はなかった。予想でしかなかった。

 これが失敗すれば、少なくとも、自分は死ぬだろう。二度目の命が潰えるだろう。

 保身ばかりで生きてきたフレンダにとって、それは信じられないほどの恐怖だった。

 しかし、フレンダは逃げない。麦野のためにも、仲間のためにも、もう自分のためだけには逃げない。

 麦野が、見えてきた。

 ジグザグに噴射で飛び回る麦野に、羽が当たりそうで当たらない距離までに迫っていた。

フレンダ「麦野っ!」

 思わず、フレンダは呼びかける。麦野はそれに反応するかのように、速度を上げた。

 麦野がビルを横切った。

 そして、麦野を追うUMAがビルに挟まれる位置へと、到着した。

フレンダ「食らえっ!」

 フレンダが、手元のキーを押す。遠隔操作用のリモコンだ。

 その瞬間、空を飛ぶUMAの下部、ビルの根本から爆発が起きた。

 指向性の爆薬だ。

 爆発は足元からUMAを焼き尽くさんと、襲いかかる。

922:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 16:37:27.39 x1ffsFHt0
>>920


ゴミクズ死ね

923:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 16:39:28.18 cQIqNeU50
>>920
ちゅっちゅっ

924:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 16:44:22.75 IwE8L50lO
あんこって防御捨てて攻撃とスピードに割り振ってるのになんかせつねえな

925:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 16:44:41.41 hwTLUnOO0
>>910
主とか言っても誰も叩かない

夏だなぁ

926:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 16:45:34.30 cQIqNeU50
あー触れちゃった

927:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 16:46:52.86 LiA0z1HL0
>>925
そういうのが最近急増してきていちいち突っ込むのめんどくせえんだよ

928:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 16:47:01.74 Qe8+qe9a0
 しかし、そんなものはもちろんUMAには通用しない。

 突然の爆発にもUMAは余裕を持って防御行動を取る。

 羽を二枚、爆発の方向に向けた。それだけで爆発は届かない。

 同時に、ビル内でも凄まじい連鎖的な爆発が巻き起こる。

 ビルがくの字に折れ曲がる。崩壊する。

 しかし、そんなものはもちろんUMAには通用しない。

 羽を二枚、ビルの方向に向けた。それだけでビルは吹き飛ばされる。

 同時に、麦野が逃げ去った前方、そして今まで通ってきた後方から小型ミサイルが飛来する。

 しかし、そんなものはもちろんUMAには通用しない。

 羽を二枚、前後に向けた。それだけでミサイルは意味を失う。

 六枚は使用した。しかし、上下前後左右全てが守られている。

 しかし、根本に潜り込めば、隙だらけに見えた。

フレンダ「こなくそぉ!」

 そこに、フレンダがナイフを持って特攻していた。爆発が始まった瞬間から、駆けだしていた。

 UMAの背中に辿り着く。無防備になった能力の、未元物質の噴射口が見える。ナイフを思い切り振り下ろす。

929:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 16:47:30.34 x1ffsFHt0
>>925

なんかまずいのか?

930:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 16:48:26.97 RSS8OYb20
>>929

931:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 16:48:33.92 hwTLUnOO0
>>929
いいからROMってて

932:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 16:49:43.62 7M7s/qfc0
いちいち噛み付いてる方も含めて夏だなぁ…

933:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 16:50:02.65 IwE8L50lO
>>928
デスザウラー思い出した

934:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 16:50:25.46 13WtsXRr0
NGにするから何も問題ないですよー

935:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 16:55:47.34 Qe8+qe9a0
 当然。そんなものはUMAには通用しない。

 仮面から七枚目の羽が生まれる。七枚目の羽はナイフをいとも簡単に阻害する。

 一枚目と二枚目の羽が、自由になった。

 フレンダを、もう修復されないように、肉片一つ残さないように、完膚無きまでに破壊するためにUMAは羽を振るおうとする。

フレンダ「まだまだ、終わらないってわけよ」

 UMAの足元が、再び爆発した。指向性の爆薬だ。

 UMAはいつでも殺せるフレンダは後回しとし、自由になった一対を爆発の対処へと使う。

 そこで、UMAはインストールされた物理現象では、能力では、想定できないことが起きてるのが見えた。

 崩れたはずのビルが、治っていた。倒れていなかった。

 今、まさに倒れようとしていた。

 想定外の事態だったが、慌てる必要はなかった。

 冷静に、二対目の羽で再びビルを吹き飛ばしただけだった。

 そして、前後から、同じビデオを再生したかのように、ミサイルが飛んできた。

 UMAは、一瞬反応が遅れる。CPUが、戸惑ったように見えた。

 しかし、それもすぐに翼を前後に出して、無効化される。

936:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 16:56:22.73 x1ffsFHt0
ほしゅ

937:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 16:57:29.39 m6SwDs5o0
このスレで終わるのか?

938:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 16:57:54.61 x1ffsFHt0


939:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 17:02:31.28 x1ffsFHt0
>>937

終わってもらはないとこまる
もうすぐおれ塾なんだから

940:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 17:04:12.43 ENMQUXS40
頼むから無駄レスやめてくれ

941:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 17:04:56.34 cQIqNeU50
いざとなったらまど神介入でゴールしてもいいんだよ!

942:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 17:09:16.49 Qe8+qe9a0
 再び、六枚の羽が使われた。その瞬間を狙って、フレンダは手に持ったナイフを思い切り投擲した。

 先ほどと同じ速度の奇襲。それにも関わらず。

 仮面の七枚目は、反応できなかった。

フレンダ「やっぱり、フリーズしてた!」

 羽が一対、消える。

 フレンダは、麦野が三対を全て機能停止にした時、間近で、上下に切断されながら、UMAがまったく反応していなかったのを目撃していた。

 そこで、フレンダは予測する。あれは反応していなかったのではなく、反応できなかったのではないか、一瞬だけフリーズしていたのでは、と仮定した。

 もし、そうならば、条件があったはずだ。普段あり得ないことが起きる前に、UMAは何か特殊な行動をしていなかったか、と。

 それこそが、七枚目の、羽。

フレンダ「つまり、七枚目は隠してたんじゃなくて、使いたくなかった、わけね!」

 考えてみれば、最初にUMAが現れた時、一対の羽のみを出現させていた。羽を最初から出現させておくなら、三対出現させておいた方が効率が良いはずである。

 しかし、それをしない。そうしない方が効率が悪い理由がある。つまり、維持コストがかかるということだ。

 この機体の維持コストは電力しかあり得ない。電力が大量に消費されるのはなぜかと考えれば答えは一つ。

 CPUだ。羽の枚数が増えると、CPUに負荷が大量にかかるのだろう。

 そして、使いたくないと予想される七枚目の羽。そこから、フレンダは一つの可能性を見いだした。

943:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 17:16:01.63 h75Y9A6c0
麦野ってさレベル5で頭いいはずなのに全然頭良さそうじゃないよね

944:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 17:17:07.53 9+/UAvJr0
みこt・・・

945:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 17:18:12.09 h75Y9A6c0
>>944
あいつハッキングとかしてるし電気系には無駄に強いんだぜ

946:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 17:19:15.19 Qe8+qe9a0
フレンダ「こいつが余裕を持って連続的に動かせるのは六枚まで!
     七枚目まで使うとCPUに余裕がなくなる!
     そこでもう一度六枚使わせれば、処理速度が追いつかなくなり、一瞬だけフリーズする、ってわけよ!」

キリカ「フレンダ=セイヴェルン、キミも恩人だね」

 そこに黒い影が飛び出した。呉キリカだ。

 キリカは速度を低下させる魔法を最大限に使う。これが最後とばかりに、最大限まで魔力を消費する。

 羽の動きは完全にキリカの動きについて行けなくなる、

 はずだった。

キリカ「なっ……!」

 羽の速度が増した。キリカのかぎ爪を、羽は悠々と受け止めた。

キリカ「しまっ―」

 反撃が来る、そう身構えた瞬間。

 杏子の槍が物凄いスピードで飛来し、UMAの背中に突き刺さる。

 方向を見ると、投げたのは杏子ではなかった。絹旗だった。
 いつの間にか、杏子から槍を渡された絹旗がそれを投げたのだった。

 二対目の羽が消える。

浜面「よし、一斉に―ッ!?」

947:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 17:29:00.39 YXka9jI40
>>932
ねー、いちいち噛み付いて「自分はまともな側」って思い込んでるんだろうね
そういう奴が一番ウザイって自覚もできないウジ虫なんだろうねhwTLUnOO0はw

948:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 17:29:24.56 Qe8+qe9a0
 二対目の羽は壊されたのではなかった。UMAが、選択して捨てたのだ。

 二対目を犠牲にして、三対目は、既に動き出していた。

 浜面の作戦は、読まれていた。

 最後の攻撃は、麦野、絹旗、杏子で行う予定だった。

 先ほどの攻撃で、絹旗は、攻撃手段を失っていた。

 つまり、攻撃可能なのは、麦野と、杏子。

 そして、杏子とは肉弾戦で分があるUMAが選択したのは。


 麦野沈利の確殺だった。


 三対目の羽が麦野を貫いた。

 攻撃のために準備し、まさか自分が攻撃されるとは思ってなかっただろう麦野の胸部を深々と貫通した。

フレンダ「む……ぎの……?」

 衝撃で、麦野の体が吹き飛ばされる。

フレンダ「麦野おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

949:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 17:30:26.88 YXka9jI40
で、書いてるヒトは「ノーバウンド」という表現に特別なこだわりがあんの?
ノーバウンドさんってあだ名つけちゃうよん?www

950:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 17:31:18.69 YXka9jI40
上から目線のクズに黙ってろといわれて黙ってる義理があるのだろうか


951:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 17:31:40.61 YXka9jI40
世界はお前を中心に回っているわけではない

952:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 17:33:54.53 LiA0z1HL0
お前が

953:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 17:34:07.91 ouxw780Q0
むぎのん、魔法少女にならないから……

954:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 17:34:12.96 YXka9jI40
美琴の名前が出なかったから気分よく読んでいられたのに

955:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 17:34:15.77 n8XR5Iqv0
素晴らしいブーメランだな

956:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 17:34:45.12 YXka9jI40
あんな作者の幼稚な自己陶酔を投影した気持ち悪いオナニーキャラ

957:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 17:35:49.95 YXka9jI40
終盤にかけて盛り下がるとはまさにこのこと

958:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 17:36:06.99 LiA0z1HL0
なんで一人でスピーチしてんだよ

959:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 17:36:59.26 YXka9jI40
正直黒幕の招待が割れた時点でもういいやって気分だった

960:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 17:37:19.48 YXka9jI40
どうせ最後は勝つんだろうしw

961:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 17:37:28.20 gSWzPWUJ0
オナニースピーチ終わった?

962:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 17:38:20.19 8+VfE7RW0
こんなに噛みつかれてスレもわずかなんだから、素直にss速報いきゃいいのに

963:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 17:38:31.91 YXka9jI40
夏だなぁ・・・w

964:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 17:39:17.79 2B9PduvN0
反応するなよ黙ってNGにぶち込め

965:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 17:40:56.56 Qe8+qe9a0
麦野「そんなに叫ばなくても聞こえてるわよ」

 そんな声が、麦野の吹き飛んだ方向とはまったく別の方向から聞こえた。

 同時に、原子崩しがUMAの背中に突き刺さる。最後の羽が消え、UMAは落下した。

 次に、世界が、歪んだ。

 無残な姿の麦野が、幻のように消える。

 声と原子崩しの飛んできた方向を見ると、顔を真っ青にし、脂汗塗れにした杏子と、
 麦野がそこに健在していた。

 杏子の本来の固有魔法は、幻惑魔法だ。あらぬものを見せ、誤認識させる魔法だ。

 絹旗の槍が直撃した瞬間、杏子が発動させたのだ

麦野「そんな便利な能力持ってるなら、最初から使えばいいのに」

杏子「はぁっ……はぁっ……無茶、言うなって……」

 トラウマを、嫌悪感を無視して、その魔法を無理矢理発動させた杏子が息絶え絶えに答える。

966:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 17:45:03.45 xyc5iRIa0
顔真っ赤にして手動()で嵐()してるくらい多めにみてやろうよwww
どうせvipじゃ次スレなんて簡単に立つんだし

967:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 17:45:31.07 x1ffsFHt0

夏期講習はじまっちまうよ
はやくしてくれ

968:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 17:49:35.41 7w2vFify0
ここはいろんな意味でおもしろいですね

969:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 17:49:41.03 Qe8+qe9a0
麦野「さ、行ってきな」

 ぽん、と麦野が杏子の背中を押す。

 そして、杏子が落下したUMAの下に風のように飛び出した。

 対して、UMAは七枚目の、仮面の羽を出して応戦する。

 杏子に羽が突き刺さる、とUMAが認識した瞬間、それは消えた。

 UMAの左手から、杏子が唐突に現れる。

 そこで初めて、UMAが格闘しようと構える。

杏子「遅えよ」

 UMAが迎撃するより早く、杏子が、UMAの胸元に腕を突っ込んだ。

 そして杏子はその胸元に埋め込まれたゆまのソウルジェムを掴む。

 ギチギチギチと、ケーブルが無理矢理切断される音が響く。

杏子「ゆまを、返してもらうぞ!」

 そうして、千歳ゆまのソウルジェムが、UMAの胸元から取り出された。

 UMAの顔面部の青色LEDの英字が消える。

 そうして今度こそ、UMAは機能を停止した。

970:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 17:52:03.37 x1ffsFHt0


971:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 17:53:46.93 qNx0s/6e0
あぼーんが湧いてるけど、俺は応援してるから。

972:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 18:00:09.45 x1ffsFHt0
あげ

973:どうしよう、尺詰め詰めであともうちょっとなのにギリギリオーバーしそうだ……
11/07/21 18:01:48.09 Qe8+qe9a0

杏子「クソ禿げぇ!」

「ひぃっ!」

 杏子が研究所の扉を蹴り破ると、中年の男が裸のゆまを水槽から取り出し、研究所から逃げだそうとしていたところだった。

杏子「テメェの持ち物はこっちだろ」

 そう言って、杏子は胸部に大穴の空いたFIVE_Over.Modelcase_"DARKMATTER"を投げ捨てる。

杏子「ゆまの体、返してもらうぞ」

「ば、化物め!」

 中年の男は吐き捨てるように言うと、ゆまを投げ捨てて逃げ去っていった。

杏子「ゆまっ!」

 逃げた男など構わず、杏子はゆまの下へ駆け寄る。

 杏子がソウルジェムをゆまの手に握らせると、とくん、とゆまの心臓が動き出す音がした。

 しかし、目を覚まさない。

杏子「ゆま……ゆまっ!」

 杏子が必死で呼びかける。泣きながら、呼びかける。

 ぴくり、とゆまの体が動いた。

974:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 18:05:06.20 Qe8+qe9a0
ゆま「キョーコ……?」

 ゆまがゆっくりと目を開け、問いかける。

杏子「ああ、杏子だ、あたしだよ……!」

 ゆまを抱きしめる杏子。

ゆま「キョーコ、助けに来てくれたの……?」

 理解は追いついていないはずだ。

 しかし、相当辛い目に合わされていたのだろう。

 杏子を見たゆまの第一の感想が、それだった。

杏子「ああ、そうさ……帰ろう、あたしらの街に」

975:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 18:05:08.79 x1ffsFHt0
なに

976:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 18:05:12.38 F6tX56mDO
というか地の文の空白詰めろよ、かえって読み難いわ

977:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 18:07:09.37 x1ffsFHt0

そりゃやばいな

978:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 18:07:36.85 oPXzN2zV0
ちゃんとこのスレで終わらせろよ>>1
次スレ立ててまで書くならここまでの保守と支援レス全部運営持っていって保守荒らし報告するからな
芋掘り対象だっての忘れんなよ

どうしても続けるならSS速報池

979:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 18:08:52.63 mUW53EsjO
>>1叩かれすぎカワイソス

980:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 18:10:00.55 VDS+e0+y0
このスレじゃ終わらんだろこれ

981:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 18:11:01.40 XNNC6s6d0
今北産業

982:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 18:11:29.81 ENMQUXS40
>>717で危惧した通りになったな
どうするんだよ?

983:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 18:12:16.55 xDV4TRAHP
ここで俺が颯爽とあらわれSS速報への避難指示を出す

SS速報
URLリンク(ex14.vip2ch.com)

984:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 18:12:33.64 ir+zE8Eu0
SS速報行くしかないな…

985:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 18:12:55.57 1KdKNvll0
散々保守させたあげくこれかよ














俺保守してないけど

986:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 18:12:57.68 h75Y9A6c0
まぁぶっちゃけた話すると>>1が休み過ぎたのが原因
後前スレの話を貼らなければよかった

987:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 18:13:16.46 mUW53EsjO
>>982
夢オチにする
キンクリ発動してエンディング

好きなほうを選べ

988:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 18:14:27.91 xDV4TRAHP
てか保守とか支援て規制対象ってマジかよ

989:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 18:15:39.93 ouxw780Q0
>>988
同じ単語連投だと規制対象

990:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 18:18:20.97 Qe8+qe9a0
もうダメだ、SS速報に立ててくる
同じスレタイにするからそっちで書くわ

991:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 18:18:44.00 ifhblv1f0
あと10レスもないわけだが

992:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 18:19:15.63 TuZgWyYQ0
よっしゃ>>1が立てて宣伝する前に>>1000までいこうず

993:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 18:19:56.13 ir+zE8Eu0
待ってる

994:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 18:19:58.95 xDV4TRAHP
>>989
マジかよ…

995:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 18:20:03.06 mUW53EsjO


996:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 18:20:15.25 c+no1sC90
ええええええ
あっちに立てたらまた1からかかなきゃならんのだろ?
もうこっちで1スレ立てて完結させろよ…

997:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 18:20:15.23 Qe8+qe9a0
フレンダ「し、死にたくない……」QB「それが君の願いだね?」
URLリンク(ex14.vip2ch.com)

保守してもらったのにすまない……

998:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 18:20:22.01 1pjGAEaO0
あと4レス

999:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 18:20:22.17 Mx6AWGuZ0
初めからそうしろよ

1000:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 18:20:23.69 VjuxRXD20
ふう・・・・

1001:1001
Over 1000 Thread
16歳♀暇だから全レスします☆     こちらスネーク        1990年生まれ集まれ~☆       安価でお絵描き
   中学生      遊戯王        新ジャンル    VIPで本格的にRPG作ろうぜ   XBOX360
        全力で釣られるのがVIPPERだろ!w   ポケモン      コテデビューする                  ら
が    カレシと別れそう・・・   初心者   鬱病♀だけど     彼氏/彼女いないVIPPERちょっとこぃ♪       き
っ      唇スレ         mixi招待するお     釣った厨房に安価でメールwwwww               ☆
こ  さみしい・・・誰かかまって       425はどこも変えてなかった              ピカ厨       自    す
う     時代の流れ     デブきめぇんだよ           捨てアド晒してメル友     メンヘラ     殺     た
い  VIPヌクモリティ   顔晒し      馴れ合いスレ  「~だお」              コテ雑         し
き     今のVIPが嫌ならVIPから出てけww        A雑    大阪VIPPER集まれ!!☆        ま
た 工作員 18歳♀が16歳♂に安価メール   VIPでMMO           ネタにマジレスの嵐         す
く    隠れオタ           skype       パートスレ   Skype         mp3垂れ流し
な  住所ギリギリまで晒して近かったらラーメン               二番煎じ
い       空気読め    リア充          ニコニコ動画   >>1 そっヵ、残念やわ(´・ω・`)
お   付き合ってくだしあ><       今から元カノに痛メする  >>3 ウチは高校生だぉ☆
                                           >>9 うはwwこれがVIPクオリティw
    ∩∩ V I P は ぼ く ら の 時 代 だ !!  V∩     >>2 自重しろwwwww          Be
ハ  (7ヌ)                               (/ /    >>7 ブラウザゲーやらないか?
ル  / /                 ∧_∧         ||                          モリタポ
ヒ / /  ∧_∧     ∧_∧  _( ゚ω゚ ) ∧_∧   || 埼  >>5 2chって有料なんですか?
  \ \( ゚ω゚ )―--( ゚ω゚ ) ̄      ⌒ヽ( ゚ω゚ ) //  玉  >>6 え?俺マジ貧乏なんだけど
    \       /⌒   ⌒ ̄ヽ ゆとり /~⌒    ⌒ /    O  >>8 お母さんに何て言えば
     |      |ー、      / ̄|    //`i構って女/     F   安価で絵描くお
低    | 恋愛 | | 厨房 / (ミ   ミ)  |    |     F   14歳♀中学生処女だけど質問ある?  ハ
年    |    | |     | /      \ |    |                                  ム
齢    |    |  )    /   /\   \|       ヽ   PCに詳しい人ちょっときて!!!   イ      ス
化    /   ノ | /  ヽ ヽ、_/)  (\    ) ゝ  |        電車男              ミ       タ
     |  |  | /   /|   / レ   \`ー ' |  |  /  サーセンwwwwwwwwwwwwwww   フ      |


                                                              ニュー速VIP
                                                             URLリンク(hibari.2ch.net)



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