11/07/20 15:34:06.75 F1BGLhwW0
>>599
ラノベっぽくね?
601:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 15:36:16.11 E8BHOd9G0
>>599
轟ッ!
602:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 15:39:48.02 rWQasGuq0
>>149
オールラウンジって初めて聴いたんだけど、そういう単語が実際にあるのか?
ぐぐったら禁書の強さ議論スレが出てきたから専門用語か何かかな
603:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 15:39:54.93 uxfaOoH00
しかし、その目論みは外れる。
キリカ「あれっ!」
金属の、硬いものがぶつかり合う音がした。
キリカ「か、ったー!」
羽は傷一つついていなかった。羽ばたく姿や、ふわりとした見た目に反して、それはかなりの硬度を持っているらしい。
ぐるりと、パーツのない顔がキリカの方を向く。
キリカ「やばっ……」
一対の羽がキリカの方に向けられた。
そして羽が動き出す、その瞬間に。
マミ「ティロ・フィナーレ!」
マミの強大な一撃が炸裂する。
防御する暇もなく直撃、に見えたが、羽はもうキリカの方を向いておらず、マミからの攻撃を防ぐために使われていた。
その隙にキリカは羽の届く位置から逃げ出す。
キリカ「危ないところだったよ! キミは恩人だ!」
マミ「本当に恩人になるような事態になってしまったわね」
片腕を失いながらも、両足でしっかりと立つマミ。その横に、いつの間にかキリカが到着している。
604:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 15:41:14.59 uxfaOoH00
>>602
ごめん、オールラウンドの誤字だ
605:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 15:42:01.76 KixrCGt60
>>599
バシャッ!!
ドガァァァン!!
606:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 15:44:19.08 bKw5NnkC0
>>599
ガンバンダァン!
607:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 15:48:36.95 fwmZSfu/0
>>602
オールレンジを思い出した。
608:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 15:50:48.97 f8HRAZPE0
豚が肉塊に戻る時がきたか・・・胸熱
609:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 15:56:51.84 uxfaOoH00
キリカ「あれは敵かな? おっかしいな、もう敵はいないはずなのに」
マミ「だから言ったでしょ。安易に全ての戦力を出してくるわけないって」
マミの放った砲撃によって生まれた煙幕が晴れていく。
羽には、傷一つついていなかった。
マミ「これもさっきのライダースーツの人みたいなものかしら?」
その羽が動く。準備していたためか、今度はマミにもそれが見えた。
二人の力で二重の結界を張る。しかし、羽はそれを容易に貫通し、二人の下へ届く。
破られるのがわかっていたかのように二人は即座に反応し、バックステップ。羽を避けた。
羽は二人がいた地点の地面に突き刺さる。バガンという凄まじい音をさせながら、その地点はまさしく爆発した。
キリカ「ふざけまくってる威力! こんなの手に負えないよっ!?」
マミ「いや、これくらいならなんとかなるわ。
羽は一対、しかも私の攻撃をわざわざ羽で守ったってことは、やっぱり本体の強度はこっちの攻撃で破れる程度ってことよ」
キリカ「でもどうやって当てるのさっ、あの羽の攻撃があんなに速いってことは、防御も速いってことだし!」
マミ「なら数で押せばいいだけよ」
マミがそう言うと、数百のマスケット銃がマミの背後に、宙に浮いた状態で出現する。
610:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 15:58:46.95 WkyCHysm0
マミさん魔力使い放題だとマジチートだな
611:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 15:58:59.17 uQAR2DiX0
マミチート、だがフラグ
612:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 16:01:49.81 IGDWoK7g0
さすがに死にはしないとは思いたいが・・・
613:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 16:08:34.98 uxfaOoH00
マミ「呉さんは、みんなに一応知らせてきてもらえないかしら? ちょっと本気を出すから、この辺りにいたら危険だし、ね?」
そう言って、マミはキリカにウィンクする。
キリカ「……わかったよ、恩人。全速力で知らせてくる!」
マミ「よろしくっ!」
キリカが離脱。するとそれを追いかけるように、羽が動こうとする。
マミ「よそ見してていいのかしら?」
その瞬間、マミの銃撃が放たれた。
弾幕だ。文字通り弾幕、避けるスペースなど存在しない、銃弾のカーテンだ。
白い羽を背負った何かは、キリカへの追撃をやめ、すぐに銃弾のカーテンに対して羽のカーテンを構築する。
最早、爆撃だった。あまりの威力に地形が、景色が、まったく別の姿へと変貌する。
厚いアスファルトの層が衝撃で砕け飛び、後に雨のように地上へ降り注ぐ。
それでも、羽は無傷。
だが、マミはもちろんそれは百も承知のこと。
空へと飛び出したアスファルトの破片が落下を始めるより速く、すでにマミは敵の背後へと回っていた。
そして、その背後には既に、数百のマスケット銃が。
再び、爆撃。
614:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 16:15:30.77 bKw5NnkC0
マミさんチートすぎるww
615:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 16:19:24.54 H1R/d+/40
魔法少女としての才能ではマミさんまどかの次だもんな
616:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 16:19:32.09 uxfaOoH00
あまりに速すぎる激しすぎる連続攻撃に、もし浜面が見ていたら、マミは銃弾で挟み撃ちにした、と答えるだろう。
マミは一対の羽が防御のために両方使われていたのを、確かにこの目で確認していた。
そして、マミがその気になって肉体を強化すれば、羽は十分に反応できる速度だった。
つまり、燃費を完全に無視し、持てる限りの魔力で短期決戦の全力で行けば、羽の速度すら、上回ることが可能だった。
その羽を上回る速度で、マミは爆撃を行ったのだ。
マミ「ちょっとやりすぎちゃったかしら?」
ばらばらとアスファルト片の雨がやっと降り始める。
煙が少しずつ晴れていく。
敵の姿が確認できるレベルに。
マミ「―っ!」
なる前に、土煙から純白の羽が飛び出してきた。
マミは当然、それを避ける。
マミ「防御が間に合ってたのね! いいわ、間に合わないほどの回数を繰り返してあげ―」
そして、敵の様子を確認して、マミは言葉を失った。
617:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 16:27:06.83 uxfaOoH00
羽の速度が間に合ったのではなかった。
マミの攻撃が遅かったわけではなかった。
繰り返せば、速度の差で勝てるものではなかった。
マミ「嘘……」
三対だった。六枚だった。
羽が、増えていた。
そして、パーツのない顔面部に、英語の文字が浮かび上がっているのを、マミは目撃した。
618:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 16:32:41.12 bKw5NnkC0
マミさん逃げてええええええええ
619:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 16:37:19.61 H1R/d+/40
催眠オナニーが怖くてできない
620:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 16:37:31.59 H1R/d+/40
誤爆
621:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 16:41:26.16 uxfaOoH00
ごめん、眠気飛ばすためにコーヒーばっかり飲んでたら腹痛くなったからトイレ行ってくる
622:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 16:44:46.94 fwmZSfu/0
>>621
寝ろ保守はするから。
623:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 16:45:10.04 MUzVj4qG0
dark matterか
624:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 17:02:04.35 fwmZSfu/0
保守
625:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 17:02:09.14 GFY22gpQI
支援
626:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 17:11:03.70 lu0WWCbF0
ところがどっこい
627:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 17:15:13.71 uxfaOoH00
続き書く
628:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 17:17:57.69 uxfaOoH00
―
個室サロンの部屋に麦野とフレンダは二人きりで残された。
麦野「フレンダ……」
麦野がゆっくりとフレンダに歩み寄る。
ビクッと身を固めるフレンダ。思わず、目を瞑る。
フレンダ「えっ」
そのフレンダを優しいものが包み込んだ。
恐る恐る目を開けてみると、フレンダは信じられないものを目にした。
麦野に、抱きしめられていた。
フレンダ「む、麦野……?」
じゃれながらふざけてフレンダから麦野に抱きつくことはあっても、麦野から抱きつかれたのは初めてだった。
フレンダが困惑していると、抱きしめられる力がさらに強くなる。
フレンダ「ちょ……麦野、痛いってば……」
麦野「……め……ンダ」
ふと、耳元で、麦野が小さく言った。
629:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 17:25:57.61 H1R/d+/40
支援
630:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 17:28:01.66 uxfaOoH00
フレンダ「えっ?」
思わず、フレンダは聞き返す。
信じられない言葉を聞いた気がした。
麦野「ごめんな、フレンダ」
今度ははっきりと聞こえた。
それでも、フレンダは我が耳を疑った。
謝っていた。あの麦野が。
麦野「生きてて、よかった」
信じられないほど優しい声で麦野が言う。
麦野「殺した張本人の私の私が言うのもおかしいだろうけどさ、フレンダが生きてるって最初聞いた時、嬉しかった」
驚きすぎて、戸惑うしか、フレンダは対応策が思いつかない。それだけに、意外すぎることだった。
麦野「謝って許されることじゃないのはわかってる、でも謝らせてくれ
―本当に、ごめんなさい、フレンダ」
フレンダ「ちょ、ちょっとやめてよ麦野らしくないってば……」
麦野の謝罪にフレンダは困ったような声で答えた。
631:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 17:40:57.87 uxfaOoH00
それに対して、麦野は無言で、さらに強く、フレンダを抱きしめる。
フレンダ「……そもそもさ、最初に裏切ったのって私じゃん。
下手したら、私の方が麦野たちを殺すことになってたのかもしれないってわけよ」
しばらく無言が続いた後、フレンダが再び口を開く。
フレンダ「私には、謝られる権利も、価値もないよ……」
そう言って、麦野の抱擁をやめさせようとするが、麦野はしっかりと抱きしめたまま、動かない。
フレンダ「私さ、麦野に殺されて、でも魔法少女になって助かって、人生をリセットできたとか思ってたのよ」
頑なな麦野の様子にフレンダは抱擁をやめさせるのを諦める。
フレンダ「それで、二度目の人生だ、一度目のように自分のためだけに生きるのはやめて、せっかく手に入れた魔法の力でみんなを助けようとか調子のいいことを考えてた。
でもさ、結局私ってば、何も変わってなかったってわけよ。
改心したつもりで、麦野たちみたいに強い力を手に入れて、調子に乗ってただけだった。
麦野たちが浜面の昔いたところのアジトに入ってきた時、私、逃げ出したんだ。
自分が絶対勝てない相手、麦野が私を殺しに来たと思ったらさ、決めたことが全部どうでもよくなった。
改心も、人助けも、全部頬って、全部投げ捨てて。とにかく生きたいと思った。
あの時は、一緒にいたマミも杏子もピンチだったはずなのに、みんな見捨てて、自分だけ逃げようとした。
……結局、馬鹿は死んでも治らなかったわけよ」
632:>>631訂正
11/07/20 17:41:44.61 uxfaOoH00
それに対して、麦野は無言で、さらに強く、フレンダを抱きしめる。
フレンダ「……そもそもさ、最初に裏切ったのって私じゃん。
下手したら、私の方が麦野たちを殺すことになってたのかもしれないってわけよ」
しばらく無言が続いた後、フレンダが再び口を開く。
フレンダ「私には、謝られる権利も、価値もないよ……」
そう言って、麦野の抱擁をやめさせようとするが、麦野はしっかりと抱きしめたまま、動かない。
フレンダ「私さ、麦野に殺されて、でも魔法少女になって助かって、人生をリセットできたとか思ってたのよ」
頑なな麦野の様子にフレンダは抱擁をやめさせるのを諦める。
フレンダ「それで、二度目の人生だ、一度目のように自分のためだけに生きるのはやめて、せっかく手に入れた魔法の力でみんなを助けようとか調子のいいことを考えてた。
でもさ、結局私ってば、何も変わってなかったってわけよ。
改心したつもりで、麦野たちみたいに強い力を手に入れて、調子に乗ってただけだった。
麦野たちが浜面の昔いたところのアジトに入ってきた時、私、逃げ出したんだ。
自分が絶対勝てない相手、麦野が私を殺しに来たと思ったらさ、決めたことが全部どうでもよくなった。
改心も、人助けも、全部放って、全部投げ捨てて。とにかく生きたいと思った。
あの時は、一緒にいたマミも杏子もピンチだったはずなのに、みんな見捨てて、自分だけ逃げようとした。
……結局、馬鹿は死んでも治らなかったわけよ」
633:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 17:43:22.20 R+doEH19O
さるよけ
634:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 17:51:15.93 uxfaOoH00
フレンダの独白を、麦野は静かに聞いていた。
再び、沈黙が落ちる。
麦野「それなら、これから治していけばいいだけでしょ」
ややあって、麦野が静かに言う。
麦野「私だって前はクソッタレだったわよ。
仲間の、あんたたちの命なんかいくらでも補充の利く駒としか考えてなかった。自分のことしか考えてなかった」
ふと麦野は義手に目を落とす。
麦野「そこにさ、浜面がさ、私をぶっ飛ばして、全部変えてくれたのよ」
フレンダ「あの浜面が麦野を?」
信じられない、そんな風にフレンダは驚いた。
麦野「あいつはあれでもやるときはやる男よ。あいつの力で、私は変わることができた」
麦野が義手ではない手で、フレンダの頭を優しく撫でる。
麦野「フレンダは無理しすぎなのよ。自分だけの力で、すぐに自分を変えようとしてる。
そんなの、できるわけないじゃない」
麦野「せっかくの二度目の命よ。ゆっくり、これから治していけばいいのよ。
―人生は、長いんだから、ね?」
635:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 17:58:24.75 bc+EQFsg0
優しい麦野が逆に恐い
636:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 17:58:39.64 uxfaOoH00
杏子「緊急事態だ!」
その時、ドバンと乱暴に扉が開けられた。
入り口が思い切り開け放たれて、扉の外に席を外していた五人と一匹、そして帰ったはずのキリカが見える。
同時に、こっちから見えるということは、あちらからもフレンダを抱きしめている麦野の姿が見えるわけで。
麦野「あ……こ、これは違―」
真っ赤になってフレンダを離し、あたふたとする麦野。
杏子「そんな場合じゃねえ!」
そんな麦野の様子に構わず、杏子が続ける。
杏子「マミがヤバイのと戦ってるらしい! すぐに行くぞ!」
637:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 17:58:46.77 KrV8ooTM0
しえん
638:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 17:59:37.54 W6lw4GMB0
しえん
639:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 18:01:18.04 uxfaOoH00
>>636訂正
杏子「緊急事態だ!」
その時、ドバンと乱暴に扉が開けられた。
入り口が思い切り開け放たれて、扉の外に席を外していた四人と一匹、そして帰ったはずのキリカが見える。
同時に、こっちから見えるということは、あちらからもフレンダを抱きしめている麦野の姿が見えるわけで。
麦野「あ……こ、これは違―」
真っ赤になってフレンダを離し、あたふたとする麦野。
杏子「そんな場合じゃねえ!」
そんな麦野の様子に構わず、杏子が続ける。
杏子「マミがヤバイのと戦ってるらしい! すぐに行くぞ!」
640:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 18:07:48.53 uxfaOoH00
―
浜面「嘘……だろ……」
そこは、まるで大災害が襲ったかのような景色だった。
アスファルトは根こそぎ捲りあげられ、下の地面が見えている。
深夜で誰もいなかったと信じたいほど、ビルは滅茶苦茶に倒れ、ドミノ倒しのように崩壊していた。
尋常じゃない戦闘があったのが窺える。まるで戦略兵器が被害を撒き散らしたかのようだ。
フレンダ「マミ……?」
その中心に、マミはいた。
いや、マミらしきものがあった。
下半身はなかった。首から上もなかった。
かろうじて残ってる上半身が、マミの着ていた服を着ている。
それが、恐らく、その物体がかつてマミだったものだろうと主張していた。
巴マミが、死んでいた。
641: 忍法帖【Lv=31,xxxPT】
11/07/20 18:09:21.40 6QE+1qs90
マミさん死んだぁぁぁ
642:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 18:09:22.91 owFKIiZp0
マミった
643:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 18:09:51.84 WfSRwEwd0
>>1乙!!
くっそーー!「学園都市」知ってたら楽しさ2倍だったんだろなぁ~。
適当にけいおん(?)の女キャラを勝手にアサインして脳内再生してたww(けいおんも全く知らんwwww)
それでもまどマギファンにとっては、マジ楽しかったよ!!
久々の神SS、グッジョブ!!ありがとうノシ
644:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 18:10:11.98 F1BGLhwW0
うわああああマミったああああああ
645:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 18:11:04.54 bKw5NnkC0
マミった上にマ/ミとか・・・
646:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 18:11:58.40 W6lw4GMB0
ちくしょうマミったああああああ
予想はしてたさ…
647:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 18:12:36.80 O9sg09h70
下半身無くてマミってるってどういう状態だ…
648:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 18:14:36.30 FY1loU9q0
いやまだわからんぞソウルジェムがまだあればいける
649: 忍法帖【Lv=31,xxxPT】
11/07/20 18:16:13.67 6QE+1qs90
マミ/った
650:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 18:17:29.87 W6lw4GMB0
フレンダが生き延びることを望んだからマミさんは犠牲になったのだ…
651:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 18:18:07.56 w7NYsuWv0
マミったか
652:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 18:19:40.97 9emhkyV20
いや、おっぱいだけでも残っているならば…
653:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 18:20:12.90 sh0Qq04g0
おい
おい
654:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 18:20:20.62 R+doEH19O
>>648
敵に回収されて敵フラグびんびんなんですが
655:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 18:21:40.38 uxfaOoH00
杏子「くそっ……何が敵の戦力は残ってないだ!? まだ全然あるじゃねえか!」
激昂した杏子がキリカの胸ぐらに掴みかかる。
絹旗「超やめましょうよっ。呉のせいじゃありません」
そんな杏子を絹旗が抑える。
浜面「どうするんだよ……巴を倒す敵がまだ残ってるってことだろ……」
絶望したように、枯れた声で浜面は呟く。
麦野「確かに、巴マミの力は本物だった。下手すりゃ、私以上だったかもしれないくらいにな」
フレンダ「つまり、レベル5の上位か、それに匹敵する何かがいるってわけ……?」
震える声で、フレンダは問う。
麦野「……そういうことになるな」
苦々しく、麦野はそれに答えた。
656:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 18:27:53.16 uxfaOoH00
杏子「でも、そんなのがいるのか?」
麦野「心当たりはある。こんな無茶苦茶な戦闘をできるやつがな」
杏子「誰なんだそれは……?」
恐る恐る、杏子は聞く。
麦野「……『一方通行』。学園都市第一位のレベル5だ」
重々しく、麦野がその名を口にした。
その名前を出した瞬間、杏子とキリカ以外の全員に緊張が走る。
657:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 18:31:05.39 W6lw4GMB0
未元物質を魔法に応用した気もする…
658:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 18:32:58.28 uxfaOoH00
QB「それはないと思うよ」
この場にそぐわない、明るい声がその可能性を否定した。
キュゥべえだ。どこからともなく、四足歩行でとてとてと歩いて来た。
滝壺「あれ、サロンに寝かせてきたのに……」
麦野「どうしてそれがわかる?」
QB「簡単さ。杏子、フレンダ、君たちならわかるはずだよ。二人とも、意識を集中させて、この場に残った魔力を探ってみればいい」
杏子「……わかった」
フレンダ「えっと……こう、かな?」
目を瞑り、深呼吸するかのようにして魔力を探る杏子。フレンダもその杏子を見て、見よう見まねで魔力を探る。
QB「マミの巨大な魔力に誤魔化されがちだけど、よく探ってみるんだ」
杏子「……これは!?」
杏子が目を見開いて驚く。
QB「気付いたようだね。そう、ここにはマミとキリカ以外の魔法少女の魔力が残っている。敵は魔法少女だよ」
フレンダ「確かに……」
杏子「いや、あり得ねえ、そんなわけがねえ! 嘘だッ!」
659:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 18:34:58.13 F1BGLhwW0
Equ.Acceleratorか
660:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 18:35:34.47 R+doEH19O
>>657
魔法少女に未元物質を再現する自動装甲着せたとか?
661:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 18:35:49.89 GxFSQEoE0
冷凍少女帝都ちゃんか
662:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 18:35:55.42 H1R/d+/40
>>648
マミさんのソウルジェム頭に付いてるから…
663:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 18:37:20.77 uxfaOoH00
突然、半狂乱になって否定する杏子。
フレンダ「きょ、杏子、どうしたってわけよ?」
QB「ふぅ……まったく、どうしてこんなに確たる証拠があるのに嘘だと思うんだい?」
呆れたような声でキュゥべえは言う。
杏子「間違いだ……こんなの何かのトリックだ! あり得ねえ! だってこれは……これは……」
探れば探るほど、杏子の中に確たる証拠が突き付けられる。
杏子の声が徐々に小さくなり、静かになったのを見て、キュゥべえは溜息を吐いた。
そして、改めて、キュゥべえは言う。
QB「その通りだよ。巴マミを殺したのは
―千歳ゆまさ」
664:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 18:38:01.22 SZivYhr00
きょ・・・杏子
665:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 18:39:59.88 R+doEH19O
超回復(全体)+未元物質orベクトル操作か
666:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 18:51:29.15 uxfaOoH00
―
七人と一匹は、再び個室サロンに戻ってきた。
マミの亡骸を連れて。
マミの亡骸は、悲しいほどに軽かった。下半身も、頭も、右腕も失ったそれは、見るのも憚れるほど無残だった。
それでも、ライダースーツの男と共にフレンダたちを襲ってきた駆動鎧の中の少女たちのように、かつてのコネを使ってこの遺体を片付けようとは思わなかった。
どうしようもなく、魔法で鮮度を保ち、個室サロンまで持ってきたのだった。
杏子「ゆまは……ゆまは、こんなことをするやつじゃねえ……」
個室サロンに戻り、重い空気の中、杏子がまず口を開いた。
杏子「あいつは……優しいやつだ、そして、強いやつだ。
あたしのために人生投げ捨てて魔法少女になって、魔女にやられた嫌いだったはずの親どもを蘇らせて……
少なくとも、こんなことは絶対にしないやつだ」
QB「でも、結果として、千歳ゆまの魔力があそこに残っているよ?」
杏子「うるせえわかってる!」
杏子が怒りに任せて机を叩く。木製の机は杏子の力に耐えきれずに割れた。
机の上に乗っていたガラス製のグラスが地面に落ちて、パリンという音をたてて割れる。
絹旗「そ、そうだ、あそこに魔力が残ってたってだけで、犯人と決めつけるのは超早計じゃないですか?
ただ巻き込まれただけの可能性も超ありますし!」
667:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 18:52:34.14 sh0Qq04g0
ゆまあああああああああああああいあいあえ
668:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 18:54:42.72 9xgjcYNJ0
アマンダ「し、死にたくない……」ジグソウ「それが君の答えだね?」
669:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 19:00:51.39 sh0Qq04g0
┌─────────────┐
│☆☆☆☆☆☆☆―おいらの胸の心の愛 ―☆☆☆☆☆☆☆│
│☆ ┏━┓┏┳┓ ┏┳━━┳━┓┏┓ ☆│
│☆ ┣━┫┃┃┣┳━┛┣━┳┓┣━┛┃┃ ☆│
│☆ ┗━┛┣╋┛┗┳┓┏┛ ┃┣┛ ┃┃ ☆│
│☆ ┏━┛┣┓┣┛┃┃┏━┛┃┏━┛┃ ☆│
│☆ ┗━━┛┗┛ ┗┛┗━┛┗━━┛ ☆│
│☆ ┏┳┓┏┳┓ ┏┳━┳┳┓ ☆│
│☆ ┃┃┣┛ ┗┳━┛┃ ━ ┃┃┃ ☆│
│☆ ┃┃┣┓┃┏┻┓┏┫┏┓┃┃┃ ☆│
│☆ ┗┫┃┗┫┃ ┃┃┗┛┃┃┃┗┓ ☆│
│☆ ┗┛ ┗┛ ┗┛ ┗┻┻━┛ ☆│
│☆ ▼▼▼▼ ☆│
│☆ 本日 PM 3:00 開演 場所 空地 ・__・ ☆│
│☆ 来ないやつは殺す 〇 ☆│
│☆ 3 .☆│
│☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆│
└─────────────┘
670:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 19:01:12.31 sh0Qq04g0
ごめん誤爆
671:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 19:05:48.00 uxfaOoH00
思いついたように絹旗が言う。
QB「残念ながらそれはないよ。マミとマミを倒すほどの敵との戦いに巻き込まれて生き残るほど、千歳ゆまは強くない。
なのに、あの場所に来たときと、帰ったときの、両方のパターンの魔力が残っていたのさ」
絹旗「っ……!」
まるで感情がないようなキュゥべえの言い分に、絹旗は返す言葉を失う。
麦野「おいキュゥべえ。客観的な意見を聞きたい。この面子で、マミを倒したやつに勝てると思うか?」
努めて冷静に、麦野が問いかける。
QB「うーん、厳しいんじゃないかな? 正直言って、マミは別格の強さだ。
威力だけなら確かに沈利が上回るかもしれないけど、総合的に見たら、マミが一番強いからね。
そのマミすら上回る敵を倒すのは、余程の作戦がないと無理だと思うよ」
答えを聞いて、麦野も押し黙る。
フレンダ「じゃ、じゃあ、学園都市の願いが必要な、他の誰かに魔法少女になってもらうのは……」
杏子「ふざけたこと言ってんじゃねえ!」
フレンダの提案を、杏子が一喝する。
フレンダ「だ、だって……」
QB「うーん、それはとても魅力的な提案なんだけど、非現実的じゃないかな。学園都市の魔法少女は戦力にならないんだ」
フレンダ「どういうこと……?」
672:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 19:09:48.79 M+7iw8De0
支援
673:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 19:14:47.43 uxfaOoH00
ふぅ、と一息吐いてから、キュゥべえは答える。
QB「困ったことにね、学園都市の少女が魔法少女になっても、変身したり、魔法を使う度に体に深刻なダメージを負ってしまうんだ。
むしろ、今戦えてるフレンダが奇跡的だよ」
なんでもないようなことのように、キュゥべえは語る。
フレンダ「何それ……! 私、聞いてない!」
QB「聞かれなかったからね」
声を張り上げるフレンダをキュゥべえはさらりと流す。
麦野「どういうことだ」
静かに、麦野が再び口を開いた。
QB「残念ながら、これは僕たちにもメカニズムがわからないんだ」
麦野「誤魔化してんじゃねえ。どうして、それを知りながら学園都市で魔法少女を作ろうとしてやがる?」
鋭い声で麦野は追求する。
QB「それは君たちが契約することで、僕にもメリットがあるからさ」
麦野「メリットだと? ……いや、その前に一つ質問に答えろ。今日の夕方、襲ってきた駆動鎧の中身の魔法少女から魔女が生まれたのはどういうことだ?」
QB「やれやれ、質問ばかりだね。どちらも話が繋がってるし、まずは前者から話そうか」
674:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 19:22:51.43 uxfaOoH00
杏子「魔女が、生まれた、だと……?」
麦野「薄々感づいてただろ? 駆動鎧の中からソウルジェムが飛び出して、魔女が出現した。小学生でもわかる答えだ」
QB「正確には生まれたわけじゃないんだけどね。まあ、それは後で説明するとして、まず僕のメリットから答えようか」
QB「君たちはエントロピーというものを知っているかい?」
麦野「当然」
絹旗「超当たり前です」
滝壺「小学校で習った」
フレンダ・杏子・浜面「えっ」
常識と言うかのように麦野、絹旗、滝壺は言い、それにフレンダ、杏子、浜面が思わず意外そうな声をもらした。
QB「知ってるなら話が早いね。この宇宙のエントロピーは増大し続けてることは知っているだろう? 断熱系でのエントロピーの減少は、自然状態ではあり得ない。
その最終形にあるのが宇宙の熱的死だ。僕たちはそれを回避するために熱力学の法則に従わないエネルギーを求めていたんだよ」
キュゥべえが一口で言い切る。
杏子「いや待て待て、わけがわからん。わかるように説明してくれ」
フレンダ「右に同じく」
浜面「同じく」
そこで、杏子、フレンダ、浜面の三人が慌てて制止した。
675:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 19:23:18.82 kVk/WTtp0
魔法と魔術は同じなのか
676:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 19:34:06.42 uxfaOoH00
QB「簡単に言うとだよ、宇宙はこのままではエネルギーが足りなくなってしまう、だから従来とは違う、新しいエネルギーが必要なんだ」
浜面「いきなり宇宙とか……何を言ってるんだ……」
思わず、浜面が呟いた。
QB「まあ、話を続けるとだよ。そのエネルギー源が、君たち魔法少女なんだ。君たちの感情によって発生するエネルギーは熱力学の法則を凌駕する画期的でまったく新しいエネルギーだったんだよ!」
まるで誇らしげにキュゥべえは言う。
QB「そして、そのエネルギーが放出される瞬間が、君たち魔法少女が絶望して、もしくはソウルジェムが穢れきって魔女になる瞬間なんだ。
希望から絶望への落差がエネルギーを生み出しているってわけだね」
杏子「おいちょっと待て……魔法少女が魔女になるだと!?」
理解が追いつかない様子だった杏子だが、その一言に反応した。勢いよく立ち上がり、キュゥべえを睨み付ける。
QB「特段おかしなことじゃないだろう? 君たちの世界では成長途中の女性のことを少女と呼ぶ。なら、いずれ魔女になる少女のことは魔法少女と呼ぶべきじゃないか」
杏子「っざけんな!」
杏子の右手に槍が出現する。続いて狭い室内で器用に振り回し、穂先をキュゥべえに向けた。
QB「やめてくれないかな、僕という個体を殺しても、代わりはいくらでもいるけど、こんな僕でも死んでしまったらエネルギーの無駄なんだ」
毛繕いをするように、愛らしい動作をしながら、キュゥべえは言った。そのギャップに、全員が絶句する。
677:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 19:38:36.59 uxfaOoH00
QB「僕たちの星で完結できたら最高だったんだけどね、生憎、僕たちは感情というものを持ち合わせていなかったんだ。非常に残念だよ」
残念と言いながらも、キュゥべえの言葉には感情がこもってない。
フレンダ「ふざけたこと……言わないでよ! 私たちはキュゥべえの餌ってわけ!?」
フレンダも杏子と同じく立ち上がる。同時に右手にナイフが生み出された。
QB「僕たちの、なんて酷いなあ。僕たちは、宇宙の未来に向けて頑張ってるんだよ。君たちも感謝するべきじゃないかな?
これから数百年、数千年先になるかわからないけど、君たち地球人も僕たちの仲間入りをするんだろう?」
困った子供を宥めるように、キュゥべえは言う。
フレンダ「このっ……」
フレンダのナイフを握る手に力が入る。
678:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 19:39:04.84 IGDWoK7g0
予想はしてたが高レベル勢の回答に吹いた
679:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 19:44:16.92 uxfaOoH00
滝壺「やめようよ、フレンダ」
そんなフレンダを、滝壺は言葉で制止する。
フレンダ「でも……っ」
泣きそうな顔をして滝壺を見つめるフレンダ。しかし、滝壺は冷静に首を振る。
滝壺「キュゥべえをいじめても、何も解決しないよ。私たちは、私たちのできることをしないと」
QB「まったくわけがわからないよ。僕たちは仮にも、君たちを知的生物と認めた上で、願いを一つ叶えるという最大限の譲歩をしているというのに……何が不満なんだい?」
何を考えてるんだと言わんばかりの口調。杏子の槍を握る手に力が入るが、滝壺が杏子を見つめ、制止する。
麦野「それ以上喋るな」
静かに、怒気を含めて麦野が言った。
麦野「それ以上喋ると、殺したくなる」
QB「やれやれ……嫌われたものだね。君たちはいつもそ」
麦野の言葉に反して、キュゥべえは答えた瞬間、青白い光線がキュゥべえの体を焼き尽くした。
今度は、滝壺が止める暇もなかった。
麦野「喋るなって言っただろ」
680:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 19:46:17.66 fwmZSfu/0
>>679
むぎのんよくやった。
681:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 19:47:15.45 bc+EQFsg0
共食いの瞬間見せる訳か……
682:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 19:47:19.83 uxfaOoH00
>>679訂正
滝壺「やめようよ、フレンダ」
そんなフレンダを、滝壺は言葉で制止する。
フレンダ「でも……っ」
泣きそうな顔をして滝壺を見つめるフレンダ。しかし、滝壺は冷静に首を振る。
滝壺「キュゥべえをいじめても、何も解決しないよ。私たちは、私たちのできることをしないと」
QB「まったくわけがわからないよ。僕たちは仮にも、君たちを知的生物と認めた上で、願いを一つ叶えるという最大限の譲歩をしているというのに……何が不満なんだい?」
何を考えてるんだと言わんばかりの口調。杏子の槍を握る手に力が入るが、滝壺が杏子を見つめ、制止する。
麦野「それ以上喋るな」
静かに、怒気を含めて麦野が言った。
麦野「それ以上喋ると、殺したくなる」
QB「やれやれ……嫌われたものだね。君たちはいつもそ」
麦野の言葉に反して、キュゥべえは答えた瞬間、青白い光線に体を焼き尽された。
今度は、滝壺が止める暇もなかった。
麦野「喋るなって言っただろ」
683:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 19:51:11.89 IGDWoK7g0
QBはいつも一言多いのが玉に瑕
684:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 19:59:37.78 qXpC/I/m0
早いネタばらしだな
685:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 20:05:10.92 uxfaOoH00
沈黙が落ちる。戻ってきたばかりの時よりも、さらに重い沈黙だ。
キリカ「ふわぁ……話終わった?」
その沈黙をキリカの声が破った。
浜面「お前……あんな話を聞かされて、平気なのか?」
キリカ「別に。私はそんなことには興味ないからね。私が興味あるのは織莉子のことだけさ」
浜面「そ、そうか……」
キリカ「んーん、むしろ、私にはなんでキミたちがあんな話で落ち込んでるのかわからないよ。
人間だって有限、魔法少女だって有限。人間が寿命を迎えたら肉塊になって、魔法少女が寿命を迎えたら魔女になる、それだけだろう?」
大きく伸びをしてキリカは言う。
キリカ「別に今日明日に寿命が来るわけじゃないし、今考えるのは、今日明日に死にそうな現状のことじゃないかな? 私は織莉子のところに生けないなんて死んでも嫌だよ」
フレンダ「それも、そうね……いつか魔女になるって言っても、結局、私が一度死んで生き返ったことは確か。
二度目の人生、そんな長いものにはならないかもしれないけどさ、最初から、私のやることは変わらないってわけよ」
杏子「そうだな……いつか魔女になるなんて、今心配することじゃない。私も、ゆまの様子を確かめる、この事件の真相を確かめる、そのやることは変わらない」
ぼふんとソファーに座り直して、杏子は言う。次いで、全員を見渡す。
杏子「あんたらはどうするんだ? 別に魔法少女ってわけでもないし、いっそ他人事でもいいんだぞ」
686:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 20:08:34.71 uxfaOoH00
絹旗「今更超何を言ってやがるんですか」
憮然として、絹旗は言う。
浜面「ここまで来て、後に引けるわけないだろ」
意外そうに、浜面は言う。
滝壺「一蓮托生」
端的に、滝壺は言う。
麦野「それに私らは、フレンダのためにやってやろうと思ったのよ。フレンダが抜けないなら、私らも抜ける理由はない」
そしてきっぱりと、麦野が言った。
フレンダ「麦野ぉ……」
麦野「はいはいよしよし」
その言葉にフレンダは感極まった様子を見せ、麦野はそんなフレンダの頭を慈しむように撫でた。
687:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 20:09:13.43 uxfaOoH00
シャワー浴びてくる
688:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 20:14:17.37 bc+EQFsg0
むぎのんマジお母さん
689: 忍法帖【Lv=33,xxxPT】
11/07/20 20:14:26.53 mRk1CFEi0
ん
690:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 20:16:27.33 bKw5NnkC0
結局、フレンダの魔法ってなんなんだ?
超回復?
691:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 20:16:40.77 H1R/d+/40
>>688
誰がババアだぶち殺し
692:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 20:21:39.11 W6lw4GMB0
ババアとは言っていない。むしろ褒め言葉
693:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 20:22:17.14 H1R/d+/40
>>692
ババアが褒め言葉だと?
ぶち殺し
694:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 20:25:24.23 JsedFxxv0
ぽまいらもちつけ
695:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 20:25:53.70 fwmZSfu/0
>>681
焼き尽くした後に何も残ってないような。
696:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 20:35:21.60 bc+EQFsg0
出力絞ればマミさんのように(ry
697:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 20:36:46.95 To7CWecz0
まだ続いてるのかwwww
長編すぎるだろww
698:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 20:36:56.77 LJvTDG6h0
,-‐- 、
,..-─- 、 i `ヽ、
-‐ 、_ ,.:::':::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ、 | 、─ '
`゙'ー- 、,∠:::::::::::::::;.-‐-v' ⌒`ヽ,‐、ヽ.j ┌.’
テ , , _,., 二> ゙、:、lヽ===========
゙ー‐''"´`'7"::`''"´::::::;:ゝ ___ ゝ ‐'ニヽ.弋l |
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____| | │_
'、ヽ ヽ──‐┘
ヽ!二二二二二二二二二
699:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 20:40:16.32 ugdIEmC+O
おい
700:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 20:48:29.07 hpbLSEGx0
麦フレと聞いて飛んできました
701:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 20:49:06.11 FY1loU9q0
レベル5の中で一番微妙な麦野が仲間とか笑えない
702:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 20:49:40.66 H1R/d+/40
>>701
謝って!第三位に謝って!
703:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 20:50:35.28 To7CWecz0
みこっちゃんは関係ないやろ!
704:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 20:51:09.63 kPjJsW4LP
絹旗「今更超何を言ってやがるんですか」
憮然として、絹旗は言う。 ←
浜面「ここまで来て、後に引けるわけないだろ」
意外そうに、浜面は言う。 ←
滝壺「一蓮托生」
端的に、滝壺は言う。 ←
麦野「それに私らは、フレンダのためにやってやろうと思ったのよ。フレンダが抜けないなら、私らも抜ける理由はない」
そしてきっぱりと、麦野が言った。 ←
なぁ、この地の文って必要なの?
テンポ悪くして読み辛くするだけだろ
705:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 20:51:43.15 CvpEnYif0
今追いついた 支援ほ
706:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 20:53:39.03 FY1loU9q0
>>702
おいおい美琴の能力は便利だぞ
強盗とかハッキングと証拠も残さず多種多様な犯罪が可能なんだから
麦野なんか滝壺と組まないとレベル3とかでも相性によっては返り討ち
707:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 20:54:28.95 kVk/WTtp0
>>704
ラノベみたいだろ?
708:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 20:54:59.37 CvpEnYif0
地の文なきゃ行動理解出来ないじゃん
709:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 20:58:20.10 bc+EQFsg0
おっと、擬音だらけのSSの悪口はよしてもらおうか
710:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 21:01:10.69 uxfaOoH00
>>704
基本的に台詞の前の名前はないものとして地の文を書いてる
あるものとして書こうと思ったらこんがらがりそう
でも台詞の前の名前を削るとそれはそれでとっつきにくくなると個人的に思うから外せない
大体こんな感じの折衷案やってる
文章力はSS、というかこういう文章書くのが大体一年半ぶり以上だから許してくれ
続き書く
711:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 21:08:44.63 8bJ68oDD0
>>708
上手い奴は台本形式でも面白く書く
というか擬音とセリフだけで表現して楽しませるのって地の文付きより難易度高い
複数人居ると誰が喋ってるかわからなくなるし考えるのめんどくさいし
セリフの前に名前は欲しいよなやっぱり
712:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 21:10:55.41 kPjJsW4LP
>>708
行動っていうか、誰が喋ったか書いてるだけじゃん
「」の前に名前が書いてあるんだから、同じことを2回繰り返して書いてるのと同じだろこれ
地の文自体は否定しない、必要なら
713:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 21:11:59.34 uxfaOoH00
―
「主任、緊急事態です!」
「どうした?」
「例の『原子崩し』のグループがこの研究所に向かっています!」
「馬鹿な、どういうことだ……!?」
「場所が割れたとしか……」
「どうして場所が割れるんだ! どうしてやつらが来る必要がある! 私たちは狩る側だ、やつらが来るなんて、ただの自殺行為だぞ!」
「わ、わかりかねます……」
「壊れたUMAの修理にあとどれくらいかかる?」
「パーツの交換のみで、三十分もあれば……」
「三十分! そんな時間があればやつらはここに辿り着く!」
「で、ですが……」
「人工UMA部隊は!?」
「まだ戦闘可能な肉体年齢に達するまで通常プランで成長促進剤を投入すると四日は……」
「構わん、今すぐ全て投入して無理矢理にでも成長させろ!」
「しかし、そんなことをしては肉体崩壊が……」
714:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 21:13:58.52 hXxCk+C40
っしゃあマミさん+35kg突破
715:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 21:14:48.49 hXxCk+C40
あばばばば誤爆ですぅ
716:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 21:19:14.87 uxfaOoH00
「そんななりふり構ってる場合か! 今の状況がどんなものかわかってるのか!?」
「それは……」
「巴マミとの戦闘でUMAは激しく損傷、すぐに動かせる人工UMAもいない……
この状況で、こちらの場所が割れ、常識的に考えれば自殺行為のはずの襲撃を仕掛けられる。
どう考えても内通者がいるとしか思えない!」
「内通者……!」
「狩る側が狩られる側になるだと? そんな馬鹿なことがあってたまるか!
どんな手を使ってもいい、UMA修復までの時間を稼げ!
やつらに、目にものを見せてやる」
717:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 21:24:52.08 zJeI4UYP0
前スレから見てるけど、>>1000までには終わるんだろうな?
718:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 21:31:07.82 uxfaOoH00
―
フレンダ「……ここってわけね」
携帯の地図ソフトとキリカの持っていた地図を見比べて、確認。
フレンダと杏子とキリカと麦野と絹旗と滝壺と浜面は、目的の、全ての真相が詰まった研究所にやってきた。
それは小規模な研究所だった。一戸建ての家が三軒収まる程度の敷地に、白い、小綺麗な建物。
杏子「お出迎えが待ってやがるよ」
そこの入り口に、不釣り合いな真っ黒の機体が並んでいた。
駆動鎧。魔法少女が入り、フレンダたちを散々苦しませた技術の塊。
それが全部で十四体。
浜面「戦力、全然あるじゃねえか……」
キリカ「おっかしーなー。あと四日は補給できないはずなのに」
枯れた声の浜面に、キリカは悪びれもしない。
麦野「外注か、何かは知らないが、やることは変わらない、だろ!」
そう言って、麦野は原子崩しを発射する。
それは駆動鎧の内の一体に直撃し、爆発。さらにそのまま腕を振るって、二、三体目も原子崩しが貫いた。
719:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 21:34:11.26 uxfaOoH00
>>717
終わるつもり
720:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 21:38:30.17 uxfaOoH00
四体目になって初めて駆動鎧は反応する。
何重もの結界が発生し、原子崩しの光線を弾き飛ばした。
フレンダ「こいつらも魔法少女なの!?」
杏子「一体どうなってやがる、そんなホイホイ連れてこれるもんじゃねーぞ!」
その様子に武器を生み出しながら驚く杏子とフレンダ。
キリカ「そんなのどうでもいいよ」
気がつくと、キリカはもう他のメンバーのところにはいなかった。
キリカは駆動鎧の張った結界に爪を叩き付ける。一度ではない。一瞬で五度だ。
動きを遅くする魔法を使って、相対的に速くなったキリカの連続攻撃。一撃一撃が重い威力を持っており、それは結界を軽々と食い破った。
キリカ「みんなこんなのに苦戦してたの?」
駆動鎧たちが結界が破られて、次の行動に移る前に、キリカは既に駆動鎧の懐に入っていた。
かぎ爪が駆動鎧の腹部を貫通する。キリカに襲われた駆動鎧は上下真っ二つとなった。
721:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 21:40:53.23 uxfaOoH00
浜面「は、はええ……」
キリカの動きを見て、浜面が感嘆の声をこぼす。
麦野「いや、あいつが速いだけじゃない、駆動鎧どもの反応が明らかに鈍い。こいつらは雑魚ね、さっさと潰すわよ」
722:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 21:48:31.05 uxfaOoH00
―
「くそっ! もう全滅か! UMAの修復まで、あと何分だ!?」
「パーツの交換は終了しました! 残りはソフトウェアのインストール……かかる時間は三分です!」
「三分……ならいい、私たちが直接出迎えよう」
723:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 21:51:50.97 CvpEnYif0
支援
724:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 21:58:42.14 bc+EQFsg0
小出しだな
725:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 21:59:13.92 fwmZSfu/0
保守
726:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 22:01:13.45 uxfaOoH00
―
数分とかからず、駆動鎧の部隊は全滅。研究所前で動くのはフレンダたちのみとなった。
杏子「オラァ!」
戦闘の余波でひしゃげたドアを杏子が蹴り開ける。
杏子に続いて、残りの六人も研究所に突入する。
「ようこそ、水穂機構・新病理解析研究所へ」
そこに、男の声が出迎えた。
中年の男だった。脂汗を顔中に貼り付け、頭頂部には髪がない。
その隣には縮こまるようにして震えている若い男がいた。
二人とも白衣を着ているところから察するに、研究者のようだった。
杏子「誰だテメーらは」
鋭く睨んで、杏子が槍を突き付ける。
「なあに、今はまだ名乗るほどの者じゃないさ」
中年の男はニヤニヤと、気色悪い顔を貼り付けたまま答える。
杏子「じゃあどうでもいい、ゆまの居場所を教えるか、死ぬか、好きな方を選ばせてやる」
「UMA? そうか、君たちはあれが目的だったのか!」
727:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 22:10:31.11 fwmZSfu/0
保守
728:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 22:10:37.01 bc+EQFsg0
これは落ちる
729:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 22:11:19.44 CvpEnYif0
ほ
730:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 22:12:23.94 uxfaOoH00
フレンダ「とぼけない方がいいってわけよ。この研究所に、ゆまって子がいるのはわかってるってわけよ」
ナイフを構えたフレンダも一歩前に出る。ハッタリではない、この研究所にはマミの散った場所で感じた魔力が確かに漂っていた。
「そう焦らない。おい、玄関のモニターにUMAの水槽を映せ」
中年の男が天井の角を向いて、一言。
すると、フレンダたちの左手から光が射した。その方向を見れば、大きなモニターが壁に貼り付けられている。
「見たまえ、これが私たちの研究だよ」
そのモニターに、少女が映し出されていた。
杏子「ゆまっ!?」
少女は一糸まとわぬ姿で水槽に浮いていた。起きる様子はなく、まるで生気を感じさせずに水槽を漂っている。
耳、鼻、口、と体のありとあらゆる穴にチューブが接続され、また、体中に電極が張り巡らされていた。
「そうUMAだよ。初めて発見したとき、そう自称したんだ。彼女の生態には驚いた。
男は自分の成果を自慢するかのように言う。
「体中、いくら調べ尽くしても、肉体は人間と変わらないのだが、彼女は既存の能力研究では説明のつかない能力、また、宝石のようなコアを持ち、それが無事である限り、人間なら死ぬような実験も、耐え抜く
最早この生物は、既存の生物学すらも覆す! まったく新しいUMAなのだよ!」
731:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 22:19:33.07 3Y+M7Dgh0
なんで宝石が無事なら死なないってわかったんだよ
宝石破壊しなきゃわからないだろ
732:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 22:22:26.05 uxfaOoH00
>>731
あ、人工UMAの説明入れるの忘れてた・・・SS終わったら補足する
733:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 22:22:39.11 wv0+yJtT0
な
734:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 22:25:42.64 uxfaOoH00
杏子「テメェ……ゆまに……ゆまに何しやがった!!」
「何って、至って普通の人体実験さ。精神が壊れてしまったのか、起きなくなってしまったがね」
そこが、杏子の限界だった。
杏子「こっんの糞禿げェェェェェェェ!」
激昂した杏子が床を蹴る。
中年の男はそれを予想していたらしい。若い男の首根っこを掴み、杏子の前に差し出した。
「ひぎぃっ」
若い男に腹部に深々と杏子の槍が刺さる。若い男は白目を剥いて、すぐに意識を失った。
絹旗「清々しいほどの超クズですね……」
見下すように、絹旗が睨んで言った。
「なんとでも言うがいいさ。ほら、もう三分だ」
杏子「は? 何を言って―」
その瞬間、奥の壁を突き破って、純白の羽が飛び出してきた。
間一髪、杏子は反応して、避ける。しかし、避けきれない。
僅かに擦っただけで杏子は激しくはじき飛ばされ、床を転がった。
735:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 22:32:59.22 7rSNfgZY0
しえ
736:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 22:35:52.03 uxfaOoH00
そして、壁に空いた穴から、それは歩いて来た。
それは小さかった。身長はフレンダの胸元くらいしかないだろう。
真っ白で、顔も鼻も口もないのっぺりとした楕円形の顔面部。
黒い皮膜を使った大量のケーブルがうねるようにして絡み合い、足が二本、手が二本の人型を作っていた。
ケーブルが多すぎるためか、身長に似合わず、それはずんぐりとした体躯だった。
特徴的なのはその背中。
一対の、純白の羽が生えていた。
「今は、この子がUMAだ。これは能力者を再現したちょっと特殊な駆動鎧でね、ここには人間が乗るのが必須だった。しかし、そこにUMAのコアを組み込んだんだ」
UMAの肩を叩きながら、誇らしげに男が言う。
「そうしたら、見事に起動してくれたよ! この技術を応用すれば『多重能力者』も夢じゃない!」
杏子「この禿げ……!」
はじき飛ばされた杏子だったが、大きな怪我はないらしい。すぐに立ち上がる。
「自我はないようでね、全てプログラムした通りに動いてくれる。しかし、発想力、思考力は人間のものを使うことができる。無人兵器としてもこれは画期的だ!」
737:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 22:39:57.66 N+Mteedp0
さるよけしえん
738:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 22:40:32.28 H1R/d+/40
しえ
739:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 22:42:33.76 uxfaOoH00
浜面「腐ってやがる……」
浜面が滝壺を守るようにして立ち、銃を構える。
キリカ「学園都市なんてみんなそうじゃないの?」
キリカが動きを遅くする魔法を発動し、かぎ爪を構える。
麦野「そうね、まあまた学園都市らしく、胸くそ悪い研究者だこと」
麦野が原子崩しをいつでも発射できるように演算を始める。
絹旗「『木原』の人間ですかね? それにしては超小物ですけど」
絹旗が殴りたいものをすぐに殴り飛ばせるように拳に窒素を一際纏わせる。
フレンダ「どちらにせよ、あれだね」
フレンダが片手にナイフを構えたまま、時限式爆弾を取り出す。
滝壺「ブチコロシ確定ってやつだね、きょうこ」
滝壺が浜面の後ろに隠れながら研究所に流れる異常なAIM拡散力場を読み始める。
杏子「当たり前だ……!」
そして起き上がった杏子が六人の下へ戻り、槍を構える。
「せいぜい頑張りたまえ」
740:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 22:46:49.05 uxfaOoH00
UMAが、起動した。
背中の羽を羽ばたかせ、僅かに宙に浮く。
ぶわっと、背中から羽が二対追加される。
羽は計三対、六枚。
まるで歪な天使のよう。
そして、のっぺりとした顔面部に、英字が青色LEDライトで示されていた。
浜面が、それを見て、驚愕する。
浜面「嘘だろ……!?」
英字は、こう書かれていた。
―FIVE_Over.Modelcas_"DARKMATTER"
浜面「気をつけろみんな! あれは、学園都市第二位を、垣根帝督を越える駆動鎧だッ!!」
741:>>740訂正。ここで誤字るとかないわ……
11/07/20 22:47:51.08 uxfaOoH00
UMAが、起動した。
背中の羽を羽ばたかせ、僅かに宙に浮く。
ぶわっと、背中から羽が二対追加される。
羽は計三対、六枚。
まるで歪な天使のよう。
そして、のっぺりとした顔面部に、英字が青色LEDライトで示されていた。
浜面が、それを見て、驚愕する。
浜面「嘘だろ……!?」
英字は、こう書かれていた。
―FIVE_Over.Modelcase_"DARKMATTER"
浜面「気をつけろみんな! あれは、学園都市第二位を、垣根帝督を越える駆動鎧だッ!!」
742:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 22:48:05.82 H1R/d+/40
一方さんまだー?
743:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 22:52:43.58 N+Mteedp0
オリジナル越えてんのかよ
744:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 22:53:47.32 fwmZSfu/0
やはりフレンダなら最終ウエポンで
爆弾を出して欲しいな。(魔法の)
745:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 22:54:15.15 PodwZwtM0
ロシアていとくんの能力を兵士が装備してたのって冷蔵庫ていとくんがいたからで
全自動の機械が使えるわけじゃないですよね
超電磁砲は今の科学力でも実現可能だから学園都市のレベルなら小型化されてロボットに詰まれててもおかしくないけど
746:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 23:00:48.42 fwmZSfu/0
保守
747:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 23:02:33.50 uxfaOoH00
音が消し飛んだ。
UMAが軽く羽ばたいたと思うと、爆発が巻き起こる。
研究所の入り口が、杏子が、フレンダが、キリカが、麦野が、絹旗が、浜面が、滝壺が、吹き飛んだ。
研究所の入り口に面する方向が、丸ごと更地になっていた。
フレンダ「大丈夫、みんな!?」
真っ先に起き上がったのは、フレンダだった。爆発をまともに受けても、フレンダには傷一つない。
杏子「なんとか、な……」
キリカ「私たちなら平気だよ」
魔法少女二人が立ち上がる。
絹旗「私の取り柄は超頑丈なことなので」
麦野「これくらいどうってことないわよ」
能力者二人が立ち上がる。
浜面「運良く瓦礫がクッションになったみたいだ」
滝壺「はまづらがいたから大丈夫」
残る二人も立ち上がる。
748:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 23:02:47.13 u/b4z+e0O
プラン候補のていとくん超える機械作るってことは天使の量産化に等しいよな
おそろしや
749:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 23:10:00.71 uxfaOoH00
そんな七人の上空に、UMAが物理法則を無視するかのような動きで、浮いていた。
フレンダ「もう来たわけっ!?」
ナイフは通用しないとの判断か、フレンダは懐から小型のミサイルを取り出す。
杏子「待て! あれの中にはゆまのソウルジェムが埋め込まれてるんだぞ!」
それを放とうとしたフレンダを、杏子が慌てて制止した。
フレンダ「じゃあどうしろって言うわけよ!」
杏子「無力化してソウルジェムを引っ張り出す!」
フレンダ「そんな無茶な!」
言い争ってる二人へ、翼が目にも止まらぬ速度で伸びる。
フレンダ「くっ……」
杏子「話し合ってる時間もねえってか!」
そうして、二人が結界を張ろうとして、
麦野「どいてろ!」
麦野が原子崩しの盾を作る。
電子と羽が激突し、その組み合わせでは決してあり得ないような、甲高い音が響き渡った。
750:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 23:16:51.02 KrV8ooTM0
支援
751:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 23:22:27.09 uxfaOoH00
麦野「こいつの攻撃ににお前らのバリアは多分意味がない!」
間髪入れず、別の翼が横殴りに襲いかかる。
麦野「さっきので学習しろ!」
だが、麦野がもう一つ、原子崩しの盾を発生させた。羽はそれで止まる。
杏子「すまねえ!」
その隙に、杏子が銃弾のように飛び出した。
杏子「うらぁっ!」
杏子は伸びていた羽に、思い切り槍を叩き付ける。
ゴッキィィィンという耳をつんざく音がするが、羽には傷一つついていなかった。
752:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 23:22:45.22 R+doEH19O
ほらあれだよ魔法
753:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 23:29:08.98 uxfaOoH00
一瞬、攻撃で杏子の動きが止まる。そこを、さらに別の羽が襲いかかった。
フレンダ「何やってんのさ!」
フレンダが、杏子を突き飛ばして、羽は空を切る。
杏子「無力化だよ! こいつの攻撃手段は羽だ、羽を潰せば無力化できる!」
フレンダ「……なるほど!」
フレンダも手榴弾を取り出し、羽へと投げつける。
凄まじい勢いで投げつけられた手榴弾は本来の爆発のタイミングを迎える前に爆発した。
しかし、やはり羽は無傷。汚れすらついていなかった。
フレンダ「でもこんなのどうやったら壊せるわけー!」
二枚の羽がフレンダと杏子を襲う。しかし二人は、麦野たちの下へ再び戻り、これを回避する。
麦野たちへも二枚の羽が襲いかかっており、原子崩しの盾で一瞬、動きが止まっていた。
フレンダがそれにナイフを投げつけるが、やはり弾かれて、効果はない。
754:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 23:31:47.70 1sqzu6ih0
一言で表すとあれだな。冗長
755:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 23:38:01.67 fwmZSfu/0
保守
756:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 23:38:20.57 R+doEH19O
さるよけ
757:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 23:39:54.90 uxfaOoH00
キリカ「さっきから何やってるのさ!」
再び集結したところで、キリカが叱咤する。
フレンダ「いや、あの羽壊せないかなー、って」
杏子「そうしたら無力化できるだろ?」
さも大発見のように、二人は言う。
キリカ「それは無理だよ! 私と恩人がやってもダメだった!」
麦野「私も無理だと思う。原子崩しとぶつかっても消滅しないってことは、この世じゃあり得ない硬度を持ってるってことになる。
まさしく第二位の能力通り、な」
フレンダ「ダメかっ……」
経験者と、超能力者の言葉にフレンダは落胆する。
そこへ、今度は四枚の羽が左右、前、上空から襲いかかる。
麦野の原子崩しの盾は両手から生み出している。つまり、二枚が限界。
麦野「逃げろ!」
麦野が鋭く指示する。
キリカと杏子とフレンダは魔法少女の身体能力で、絹旗と麦野は能力で、浜面と滝壺を連れて退避した。
758:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 23:41:19.92 fOzMopmz0
>>1の腹積もりとしちゃ上手いこと保守でつくレス数を調整して>>1000直前に終了→乙レスで>>1000まで埋まるのを狙ってる感じがする
759:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 23:42:38.84 H1R/d+/40
禁書一期しか見てないんだが原子崩しって硬度とかの問題なの?
760:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 23:45:13.94 FY1loU9q0
>>759
硬度は関係ないけど物理法則の枠の中の能力だから
冷蔵庫の能力なら防げる
761:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 23:48:33.45 uxfaOoH00
麦野「くそっ……厄介だな……」
絹旗「麦野以外、防御不可に、ソウルジェムの人質ですか……どうすれば……!」
七人は能力者と、魔法少女とで二組に分散。これでUMAが羽の枚数を分散してくれるのならば、非常にやりやすいだろう。
だがそれは根本的な解決にはならない。逃げ続けていれば、いつか追いつかれる。
そもそも、UMAを攻撃しようと、二枚の羽が常に防御用にストックされていて、攻撃が通りそうもなかった。
QB『大分困っているようだね』
そこで、麦野、絹旗、浜面、滝壺の脳内に、キュゥべえの声が響いた。
浜面『お前、生きてたのか……!』
QB『言っただろう? 代わりはあるって』
羽が二枚、襲いかかる。運が良いのか、羽は分散されたようだ。
762:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 23:53:03.85 PodwZwtM0
>>759
原子崩しは結局熱とか分解の領域だから硬度よりも密度かな
ていとくんは例えるならば100度で沸騰する水ににせて、-100度で沸騰する水みたいな非現実的なものを作る力
だから本人曰く常識はつうじねぇなので、一般的なLV5枠に収まってない
1位と2位だけは明らかにチートで使い方次第で地球が滅ぶ
763:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 23:55:38.89 fwmZSfu/0
保守
764:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 23:56:22.45 uxfaOoH00
QB『それよりも。君たちが戦っている千歳ゆま、あれをどうにかする方法があるんだ』
麦野『一応言ってみろ』
QB『もう予想はついているようだね。簡単さ、僕と契約して』
麦野『断る』
キュゥべえの言葉を遮り、麦野は即答する。
QB『やれやれ……一番手っ取り早い方法だと思うんだけどな』
麦野『言いたいことはそれだけか?』
QB『いいのかい、君たちじゃ、恐らくアレに勝つのは無理だと思うよ? 中のソウルジェムごと破壊するという方針をとっても、ね』
絹旗『そんなの、やってみなくちゃ超わかりませんよ』
QB『やるって、具体的に何をやるんだい?』
絹旗『そ、それは……』
QB『少なくとも、あの翼を壊す方法は、君たちの今の持ちうるカードの中には存在しないことは確かだね』
絹旗『っ……』
QB『そもそも、無力化してソウルジェムを取り出す、と杏子は言ったけど、それがどこにあるかなんてわかるのかい?』
765:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 23:56:49.17 N+Mteedp0
ていとくんが2人いればセロリさんに勝てそうな気はするけど
御琴が10人いてもていとくんに勝てる気がしない
あの順位は謎すぎる
766:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 00:04:25.84 sng1CRv90
ふぇぇ・・・支援だよお・・・
767:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 00:05:20.32 E5DvsAfW0
>>765
序列は強さじゃねぇんだよ
768:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 00:06:47.07 cQIqNeU50
vs5overていとくんとか盛り上がりそうなのにあまり盛り上がらんな
文体がかまちーチックなのはさておいても
769:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 00:07:03.80 h75Y9A6c0
>>765
2位と3位の壁は大きい
3位以下で2位以上を相手できる可能性があるのは7位だけ
770:1 ◆q7claHQ5TA
11/07/21 00:09:14.21 Qe8+qe9a0
滝壺『わかるよ』
横から、滝壺が言った。
浜面『本当か!?』
滝壺『うん。まずあの駆動鎧、多分、能力で作られたものだと思う』
二枚の羽の攻撃が、唐突に止んだ。運がいいのもここまでらしい。
フレンダたち、魔法少女の組に力を集中させる判断を取ったようだ。
滝壺『魔法と能力は相容れないものなのかもしれない。明らかに一部分、バランスが崩れてる場所があるよ。
多分、そこにソウルジェムが埋め込まれてる』
QB『……そうかい。でも、それがわかったとして、どちらにせよ、君たちがあの翼を攻略不可能な事実は変わりないんだよ?』
浜面『……いや、攻略可能だ』
思いついたように、浜面が言いだした。
浜面『翼が壊せないなら、壊さなきゃいい。あいつが今の戦法を続けるなら、ソウルジェムの場所がわかるなら、打つ手は、ある』
771:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 00:10:30.06 Qe8+qe9a0
ダメだ、すまん、眠くてもう頭が働かん・・・
盛り上げようと思ったのに戦闘描写が何も思いつかん・・・
少しだけ寝させてくれ
772:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 00:11:10.81 Zn5GwJGX0
今寝たら確実に落ちるか荒れるわ
773:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 00:11:51.92 sng1CRv90
\(^o^)/
774:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 00:12:31.63 Mx6AWGuZ0
>>771
今寝たら確実に次はないぞ
775:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 00:12:42.87 zxlPvCnQ0
もう落としてSS速報池
776:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 00:14:03.55 F0fJ2wR+0
最初の方が戦闘にスピード感あったよな
777:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 00:15:42.83 TeuG/lL40
>>771
寝ろ
ここまで来て落としてなるものか。
778:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 00:18:24.17 3oX1GmHe0
そんなことより一方さんの能力ってベクトル操作しか出来ないの?
ベクトル量を大きくしたり小さくしたりは出来ないの?
779:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 00:20:32.99 h75Y9A6c0
>>778
操作だから出来るよ
780:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 00:24:32.95 9+/UAvJr0
小石を飛ばしたりできるんだから大きくできるんだろうなあ
781:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 00:32:32.95 cQIqNeU50
できねーよ
782:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 00:33:42.57 TeuG/lL40
保守
783:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 00:33:58.76 ne1ci3kH0
どっちだよ
784:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 00:38:00.71 x1ffsFHt0
そろそろニコ厨がくる頃
785:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 00:40:14.06 WduTT10U0
議論厨がくるぞー!
786:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 00:41:35.33 h75Y9A6c0
>>785
来ないと落ちるし来ても落ちる
どうしようもない状態
787:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 00:48:56.41 cQIqNeU50
というかさっさと落としてSS速報に誘ってやれよ
まだ書き溜めして丸一日で終わらせたほむら「幻想殺し…?」の方がマシ
いやごめん内容が微妙にこっちの方が納得行くからどっこいぐらいでした
788:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 00:49:05.42 TeuG/lL40
保守
789:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 00:58:20.61 TeuG/lL40
保守
790:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 00:58:42.18 PL2JFR9f0
>>770の酉でググったら前はもっと長いの書いてたんだな・・・
791:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 00:59:56.45 hnahldqW0
それ落とせやれ落とせ
792:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 01:09:40.80 TeuG/lL40
保守
793:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 01:21:59.06 TeuG/lL40
保守
794:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 01:36:23.08 TeuG/lL40
保守
795:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 01:51:45.66 TeuG/lL40
保守
796:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 01:51:52.91 LxZqvCQe0
きっこーまん
797:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 02:03:42.40 oWzdxjGD0
ほ
798:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 02:04:51.01 IwE8L50lO
このまま落ちたらマミさん無駄死にじゃないですかー
799:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 02:23:37.83 TeuG/lL40
保守
800:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 02:27:41.57 NsoGSX4WO
おちたな
801:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 02:37:40.35 fe4rAgR70
落ちるなこれ
802:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 02:46:44.73 RRDG9Vgt0
インデックス「呼んだ?」
803:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 02:53:45.50 oWzdxjGD0
呼んでない
804:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 03:09:21.83 RRDG9Vgt0
おやすみ上げ
805:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 03:13:15.87 63/Jc9Rh0
埋まるだろ
806:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 03:23:39.15 5/XnRnmN0
これは一回落としたほうがいいかもな
807:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 03:45:48.37 fe4rAgR70
これが寝落ちか
808:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 04:08:47.51 OmX1WhO5O
保守
809:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 04:50:23.12 iaub0b2P0
ho
810:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 05:34:22.07 fw5iZgiY0
ほ
811:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 06:19:22.31 7ipEpmZX0
ho
812:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 06:32:44.96 IwE8L50lO
終わらせぬ
813:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 06:56:10.53 zltfIRQm0
ほ
814:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 07:22:51.69 MruXoz1g0
保守
815:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 07:28:11.45 NsoGSX4WO
ふぇいすふぇいす
816:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 07:53:47.28 OmX1WhO5O
ほす
817:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 07:54:11.10 Qe8+qe9a0
保守本当にありがとう・・・!
仕事の面接があるから10時には出ないといけないけど、それまで書く
818:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 07:55:23.89 WduTT10U0
きたか…!!
( ゚д゚ ) ガタッ
.r ヾ
__|_| / ̄ ̄ ̄/_
\/ /
819:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 07:55:26.26 WsmPmoNpi
おじいちゃん面接はさっき行ったでしょう
820:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 08:03:37.64 MruXoz1g0
面接とか何やってんだよww
821:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 08:04:11.37 Qe8+qe9a0
―
杏子「運がいい、こっちが二手に分かれたお陰か、羽の数が分散してるぞ!」
二枚の羽がフレンダたちを襲う。
その速度は、杏子ならともかく、通常、フレンダ程度では反応するのも難しいほどのはずだった。
しかし、キリカの魔法は、速度を遅くする魔法。その恩恵を受け、相対的に速くなったフレンダは、なんとか避けることが可能になっていた。
よって、二枚の羽は杏子たちのいた場所を襲うが、三人は既にそこにはいなかった。
外れても、爆発が巻き起こる。地面にクレーターができ、爆風が避けたはずの三人の体を叩いた。
キリカ「くっそー、やっぱり滅茶苦茶な威力だっ!」
フレンダ「二枚だって言っても、こんなの避け続けてたら体が保たないってわけよ!」
爆風に体を運ばれながらも、上手く体勢を立て直した二人が地面へと着地する。
だが、安堵の息を吐く時間すらUMAは与えない。
その時には、既に羽がフレンダとキリカに追撃を行っていた。
822:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 08:14:12.13 Qe8+qe9a0
キリカ「もう来たか……!」
フレンダ「げっ……」
身体能力に優れたキリカは余裕を残しながらも避けるが、羽の生み出す風圧は、最早爆風だった。
キリカはその流れに逆らわず、風に乗って、羽からさらに距離を取る。
一方フレンダはなんとか反応が間に合った程度だった。手に持ったナイフを盾のようにして、羽を受け止める。
当然、そんなもので防げるはずがない。
ナイフを砕き、貫通し、フレンダの肉体を羽が貫通した。
杏子「フレンダァ!」
その羽を、杏子が槍で切り裂こうとする、否、叩き砕こうとする。
凄まじい金属音が衝撃波として撒き散らされ、槍は自身の力に耐えきれず、折れる。
それでも、もちろん羽は無傷。杏子の努力が虚しくなるほどに、無意味だった。
しかしその感情を認識する暇はない。
キリカを攻撃していたはずの羽が杏子の体を串刺しにせんと肉薄していた。
轟ッ!! 羽と羽がぶつかり合い、再び音が消し飛ぶ。爆発が起きた。
823:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 08:24:27.93 Qe8+qe9a0
杏子「がはっ……」
爆発に吹き飛ばされた杏子が、数度バウンドし、地面に叩き付けられる。
幸いなことに串刺しにはならなかった。
キリカ「だから無駄だって言ってるって!」
キリカが間一髪のところで杏子を吹き飛ばしたからだ。
杏子「お前、それ……!」
見ると、キリカには何かが足りなかった。
腕だ。左腕の、肘から先が抉れるようにしてなくなっていた。
キリカ「ん? ああ、これ。いいよ、痛覚遮断してるから」
なんでもないように、キリカは言う。
キリカ「むしろ腕一本だけで儲けものさ。恩人はよくもあんな化物と一人で戦えたものだね」
杏子「そりゃ、そうだが―っ!」
再び、UMAは攻撃を行っていた。
今度は、羽ではなかった。ずんぐりとした、あの機体が矢のように杏子とキリカの下へと飛んできたのだった。
824:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 08:32:58.80 Qe8+qe9a0
差し出されるのは小さな拳。
杏子「何っ!?」
杏子の意識が羽ではないと判断したことにより、反射的に、杏子はその拳を受け止める。
それは明らかに失策だった。
鈍くて湿った、嫌な音と共に、杏子はノーバウンドで吹き飛ばされる。
キリカ「こいつ!」
キリカは悲観などしない。
チャンスとばかりに、間髪入れずにキリカがかぎ爪でUMAに切りかかる。
ソウルジェムなど、気にせずに。
しかし、そんな容赦のない攻撃も、羽に軽々と受け止められ、さらに別の羽がキリカのかぎ爪を砕く。
そして、キリカの脇腹にUMAの蹴りが突き刺さった。
キリカ「あぅっ!」
一度地面に激しく叩き付けられた後に、バウンドしてキリカは大きく打ち上げられる。
そこに、羽が迫っていた。キリカの肉体を両断せんと、振り下ろされていた。
825:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 08:35:51.70 IwE8L50lO
キリカー
826:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 08:41:30.12 Qe8+qe9a0
その時、羽に爆発が巻き起こる。
威力のあまり起こる爆発ではなく、単純な爆弾の、爆発。
その爆風に運ばれて、キリカが宙に投げ出される軌道が大きく逸れた。
ギロチンのような勢いの羽が、先ほどまでにキリカが通ろうとしていた軌道を両断する。
しかし、キリカには当たらない。
キリカ「―はっ!」
連続的に起きる事態に対応しきれずもみくちゃになったキリカは背中から地面に着地する。肺の中の酸素が残らず吐き出された。
フレンダ「キリカ、大丈夫!?」
そこに、フレンダが駆け寄った。見れば、フレンダは未だ無傷だ。いや、無傷のはずがない。
確かに、フレンダは一度羽に貫かれていた。深々と貫かれ、鮮血を撒き散らしていた。
それでも、フレンダは無傷だ。血の汚れすら、服についていなかった。
だがキリカにはそんなことはどうでもいい。キリカは重大なことに気がついたのだ。
キリカ「だいじょうばない! あいつ、学習していってるよ!」
フレンダ「学習!?」
キリカ「羽だけの攻撃じゃ効率が悪いって判断されたのか、肉弾戦もやってきた! しかも、羽より速い!」
827:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 08:44:52.41 IwE8L50lO
勝てんの?これ
828:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 08:50:22.64 8/vSVhif0
先読みになるから言わないけど勝てるだろ
羽さえなんとかすりゃいいんだから
829:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 08:51:34.86 Qe8+qe9a0
フレンダ「ってことは、長引けば長引くほど、強くなるってわけ……!?」
絶望的な表情で、フレンダは言う。
その二人の会話はそれ以上続けられなかった。
ばさりと、羽ばたく音がする。
弾かれるようにそちらを見ると、先ほどまでは二枚をフレンダたちへの攻撃に、二枚を麦野たちへの攻撃に、二枚を自身の防御に回していたUMAが。
防御を解き、麦野たちへの攻撃を止め。六枚の羽をフレンダたちに向けていた。
キリカ「重点的に、こっちから攻撃するつもりか……!」
UMAは一際大きく、羽を羽ばたかせる。烈風が舞い起こる。
逃げ場はない。大規模な広範囲攻撃だった。
フレンダがキリカを抱きしめるようにして、盾になる。だが、踏ん張りは効かない。
そのまま二人は風に身を切り裂かれて、吹き飛ばされ。
さらに烈風が今度は上空から地面へと吹きつけ、二人は地面にめり込むほど激しく叩き付けられる。
もちろん、勢いを殺す着地など、成功するはずはない。
フレンダ「あぐぅ……!」
フレンダがクッションになり、盾になり、キリカに大きなダメージはない。
それでも状況は最悪だった。UMAの羽で中程から両断されたビルが、二人の下へ倒壊してきたのだ。
830:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 08:53:37.00 5Z+tRbvF0
ここで颯爽と上条さんが世界線超えて登場ぅぇwwww
831:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 09:02:40.83 Qe8+qe9a0
キリカ「やばっ―」
ビルが二人を押し潰すより早く。巨大な槍が倒壊してきたビルに突き刺さった。
ビルは砕け、また吹き飛ばされ、フレンダとキリカへ降り注ぐのは小さな欠片のみとなる。
杏子だった。杏子が、巨大な槍を形成し、投げやりのように凄まじい速度で射出したのだった。
杏子「大丈夫かっ……!」
杏子が二人の下へと舞い戻る。
フレンダ「だいじょうばないって! こんなのどうしようもないわけよ!」
フレンダが焦燥しながら言う。フレンダの体中に刻まれた切り傷はいつの間にか消え去っていた。
浜面『いや、どうにかする方法はある!』
フレンダ「浜面っ!?」
そこで、三人の脳内に直接浜面の声が届いた。テレパシーだ。
杏子『どうにかする方法だと、今すぐ教えろ!』
気がつくと、UMAがまた目前へと迫っていた。
今度は吹き飛ばされない。羽の攻撃でないなら、三人の作った結界で受け止めることが可能だった。
832:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 09:03:57.97 khF6ZtgM0
幻惑解禁しちまえよ
833:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 09:06:19.89 IwE8L50lO
たよりになる漢、浜面
834:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 09:15:16.45 Qe8+qe9a0
浜面『こいつは『未元物質』の能力を使ってるからって、何も垣根本人、能力者じゃない! 駆動鎧だ!』
拳と結界が激突する。ゴパッと爆音が鳴り響くが、それは確かに停止した。
浜面『能力が攻略できなくても、能力を使えなくすればいい!
前に『超電磁砲』のモデルと俺はやり合ったことがある、そのモデルはレールガンを放つ銃身があった!』
羽が展開される。四枚の羽が、二枚の羽の二倍の威力で三人へと襲いかかった。
浜面『それなら、こいつにも『未元物質』を作り出す部位があるはずだ! そいつを壊せば、こいつは能なしになる!』
間に合わない、と判断したキリカが、全力で魔法を発動させた。
大幅に羽の速度が低下する。その隙に、三人は三方へ散り散りとなった。
杏子『でもそんなもん、どこにある!?』
UMAはまだ敵が散開した状況を効率的に処理することができないらしい。動くまでに、ラグが生まれた。
浜面『滝壺の話だと、全身に能力が供給されてるが、顔面と羽の根本が特に強いらしい。そのどちらかを壊せば、あるいは!』
幾度攻撃しても回復し、のれんに腕押しのフレンダ。UMAから見て、唐突にスピードを上昇させることのできるキリカ。そして基本的な身体能力が最も高い杏子。
浜面『常識的に考えれば、顔面部が一番重要かもしれない。でも相手は『未元物質』だ、俺は羽が怪しいと思ってる……いけるか!?』
UMAが選択したのは、杏子だった。
フレンダ『やってみる価値は、あるってわけよ!』
そうして、杏子へと向き、フレンダから背を向けたUMAの背中に、フレンダはナイフを射出した。
835:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 09:16:16.80 MruXoz1g0
この浜面は上条さんより頼りになるな
836:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 09:20:31.71 WsmPmoNpi
>>835
駆動鎧に説教してぶっ飛ばすんだろうなKMJ
837:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 09:28:57.24 Qe8+qe9a0
しかし当然それは羽の壁に弾かれる。
ナイフは一瞬の内に数十発放たれたが、一本すら届かない。
ちらりとフレンダの方向をUMAが振り返ると、杏子へと向かいながらも、フレンダを両断しようと羽を振り回す。
フレンダ「わわっ!」
フレンダは大きくジャンプし、これを躱す。
その隙に杏子はさらに遠くへと逃げた。燃費など考えない、全力疾走だ。
それでも、UMA本体がコンスタントに出せる速度と五分五分程度だった。
フレンダ「結局、数で押してもダメってわけ……!」
全力疾走の杏子に追いつこうとするのは効率が悪いと判断したのか、UMAは烈風攻撃に切り替える。
大きく羽ばたくと、烈風が舞い起こり、竜巻が生まれた。
キリカ『いや……数はありかもしれないね。恩人がやっていたよ!』
その烈風は、直接杏子を狙ったものではなかった。フレンダを狙ったものでも、キリカを狙ったものでもなかった。
キリカ『恩人は一人で多段攻撃を行おうとしてたけど、私たちは人数がある! この人数差で多段攻撃を仕掛けよう』
瓦礫だ。戦闘の余波で倒壊したビル、建物の亡骸が上空へと舞い上げられる。
UMAが再び羽ばたく。羽を羽ばたくだけでは絶対に起きないような、上空から地面へと叩き付けるような烈風が吹き荒れた。
その烈風に加速させられ、砲弾となった瓦礫の雨が地面へと降り注ぐ。マミの連続攻撃のような、爆撃が降り注いだ。
838:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 09:36:41.06 I10HkdSV0
そういやもうすぐ夏か
839:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 09:36:58.98 I10HkdSV0
ごめん誤爆
840:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 09:40:57.22 Qe8+qe9a0
キリカ『作戦は、そうだね、私と佐倉杏子があの羽を引きつける、その間によろしく頼むよ』
瓦礫たちは空気抵抗で発生した熱で真っ赤に染まり、まさしく爆撃のよう。
フレンダ『それでいいわけ!?』
最早、それは隕石だった。一撃一撃で地面に大きな穴が空き、爆風が撒き散らされる。
杏子『あたしは構わねえ! あいつの速度に追いつけるのは、あたしとキリカだけだからな!』
三人は、結界を傘のようにして張る。ドガガガッと流星の雨が降り注いだ。
フレンダ『……了解!』
結界によってなんとか身を守ることができたが、その代償は大きい。杏子は、足を止めて防御する他なかったのだ。
そんな杏子に、猛スピードでUMAが迫る。
キリカ「私たちのことを忘れてるよっ!」
そのUMAより速く、いやそのUMAを遅くして、キリカがUMAに追いつく。
肉体を狙って、かぎ爪を一閃。しかし、それは羽に受け止められる。
その間に杏子も体制を建て直す。今度は逃げるのではない、直接向かって行く形になった。
841:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 09:48:24.81 Qe8+qe9a0
そんな二人を、UMAは六枚の羽を振り回して撃退しようとする。
キリカが再び、最大限に魔法を発動し、速度を低下させる。魔力の消費など度外視の最大限だ。
そうして、杏子とキリカは難なく羽を避ける。
杏子「フレンダ、今だ!」
フレンダ「おっけー!」
その隙を狙って、フレンダがナイフを大量に射出した。速度は音速を優に超えている。
こちらも、魔力の消費スピードを考えない、最大の攻撃。
フレンダ「行ッッッけェェェェェェ!」
―だが、その努力も虚しく。羽はそれを防ぎきる。
顔面部から、さらに一枚、七枚目の羽が生まれていた。
杏子「こいつ―ここに来てまだ隠し球を……っ!?」
楽々とナイフを防いだ後、一対を杏子に、一対をキリカに割り当てたUMAは、残りの一対をフレンダへと割り当てる。
フレンダ「えっ―」
最大の攻撃を放った後か、フレンダの反応が遅れた。
羽はフレンダの体を透過していた。いや、フレンダの体が、両断されていた。
フレンダの下半身が、吹き飛んだ。
842:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 09:49:24.05 I10HkdSV0
フレ/ンダ
843:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 09:51:59.07 MruXoz1g0
フレ/ンダェ・・・
844:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 09:52:32.43 IwE8L50lO
よし残ってたマミさんボディと合体だ
845:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 09:53:47.69 Qe8+qe9a0
フレンダ「―今だよ、麦野!」
麦野「よくやった、フレンダ!」
そうして、全ての羽が攻撃に割り当てられた瞬間。
青白い光がUMAの背面を焼き尽くした。
UMAは反応すらできなかった。
UMAが、戦闘開始から初めて、自分の意思に反して、宙を舞う。
純白の羽が、『未元物質』の羽が、虚空に溶けるように消える。
どしゃりと、UMAが受け身も取れずに地面を転がる。
UMAは、ぴくりとも動かなくなった。
846:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 10:01:35.40 Qe8+qe9a0
絹旗「フレンダ、超大丈夫ですか!?」
そこに、浜面、麦野、滝壺、絹旗が合流した。
フレンダ「まあね、なんともないってわけよ」
フレンダは、力強く直立していた。
吹き飛んだはずの下半身が、服ごと再生されていた。
杏子「おいおい、どんな魔法だよ……もうそれは回復魔法の域じゃねえぞ」
そんなフレンダを見て、杏子が呟く。
フレンダ「へっへーん、フレンダちゃんは無敵ってわけよ」
自慢げに、ない胸を反らすフレンダ。
浜面「やった、のか……?」
そんな六人を尻目に、浜面は恐る恐る、UMAを覗き込む。
UMAは静止しているように見えた。それを見て、浜面は安堵の息を吐く。
浜面「ふぅ……なんとかなっ」
―たか、とは、続かなかった。
UMAがふらりと、立ち上がった。
847:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 10:03:05.24 IwE8L50lO
フレンダマジフレンダ
848:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 10:04:18.31 khF6ZtgM0
\これが魔法少女の究極体ってわけよ!/
○
/|>ミ//
広//
○―=○
849:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 10:05:51.01 Qe8+qe9a0
杏子「こいつ、まだ……!?」
臨戦態勢を整える杏子。
キリカ「いや、様子がおかしい!」
同時に、キリカが重要なことに気がついた。
UMAの体が、仄かに光っていた。
フレンダ「嘘……まさか……」
吹き飛ばされて、ボロボロになった体を光が包む。
―傷が、修復されていっていた。
ばさり。再び、三対、六枚の羽がUMAの背後に形成される。
麦野「こいつもぶっ壊しても再生するのか―っ!!?」
UMAの顔面部に英字が青色LEDで浮かび上がる。
Restart、と。
850:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 10:06:19.91 Qe8+qe9a0
面接行ってくる
851:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 10:13:19.77 IwE8L50lO
いってら
852:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 10:21:42.20 MruXoz1g0
回復までするのか
これ勝てるのか?
853:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 10:42:46.93 fe4rAgR70
それ以前にこれ1000までにまとまるのか
854:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 10:49:11.12 eK53kwH7i
このフレンダちゃんもしかして下半身裸じゃね?
855:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 10:50:44.13 2B9PduvN0
>>854
吹き飛んだはずの下半身が、服ごと再生されていた。
856:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 11:10:00.58 wGQSfeci0
>>848
まるで意味がわからんぞ
857:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 11:24:42.37 TeuG/lL40
保守
858:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 11:43:24.23 kMQmGVUz0
>>848
なに?下半身ゴーカートなの?
859:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 12:04:44.84 bL+pnSOj0
>>848
プラシドさんかよ
860:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 12:09:19.98 OAII1p/W0
>>848
ワロタ
861:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 12:26:55.10 RMW6weJ+O
マミさんもう蘇らないん?
862:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 12:39:53.77 I10HkdSV0
学園都市の最新技術なら…
863:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 12:41:37.79 h75Y9A6c0
冷蔵庫マミさんか
864:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 12:49:46.56 I10HkdSV0
そんな画像あったな
865:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 12:50:41.11 13WtsXRr0
カエル先生が居るから平気だろ
866:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 12:54:40.93 cQIqNeU50
あの人でも死者は蘇生できません
そもそもソウルジェムぶっ壊れてるだろ
867:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 12:55:31.95 Q+E7JGcG0
脳があれば何とかなったかもな
868:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 12:57:04.23 h75Y9A6c0
>>866
ソウルジェムが壊れてるかは不明
869:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 13:00:23.54 Qe8+qe9a0
ただいま。今から書く
870:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 13:00:28.76 cQIqNeU50
運良くソウルジェムが体から100m離れた状態でぐちゃぐちゃになったんなら生きてるかもしれないけど
それ以外の場合は「あ、死んだわこれ」って絶望して魔女になるってブチさんが言ってたよ
まぁわざわざ肉体保存してるしなにかしらあるんだろうけど
871:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 13:00:33.14 aG3w9Ncc0
ぶっちゃけ連れ去られた可能性が高くなってるからなあ
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11/07/21 13:14:44.20 Qe8+qe9a0
―
遠くで連続した爆発音が聞こえる。凄まじい戦闘のようだ。
FIVE_Over.Modelcase_"DARKMATTER"に組み込まれたゆまと、フレンダたちの戦闘は研究所からどんどん離れて行っているらしい。
研究所の入り口を守っていた駆動鎧たちは粉々になっていた。
キュゥべえがその駆動鎧のコックピットを、耳から伸びた器官で開ける。
QB「なるほど、事件の真相はこういうことだったんだね」
そこに、千歳ゆまが乗っていた。
別の駆動鎧のコックピットを開けても、そこにも千歳ゆまが乗っていた。
そこは、千歳ゆまだらけだった。
QB「千歳ゆまの体細胞クローン、だね。しかしすごいなあ、クローンと言ってもそのままの姿になるとは限らないのに、瓜二つだ」
しかし、ほとんどは、人の形をしていなかった。指が六本あったり、あり得ないところから爪が生えていたり、どこかしらの肉体が崩壊して、絶命していた。
QB「ここまでそっくりだと、やろうとすれば千歳ゆまに成り代わることすら可能なんだろうね。それで、千歳ゆまの因果の糸を、このクローンたちも引き継ぐことができた」
キュゥべえが何かを咥えて引っ張り出す。ソウルジェムだ。
QB「さらに驚きなのが、このソウルジェムだ。材質が僕らの作り出すものとまったく同じ……魂の取り出し方なんてどうやって入手したんだろうね」
それは、濁ったまま、色を失っていた。
QB「しかしこれは欠陥品だよ。感情のないクローンのソウルジェムを作っても、願いもなしに強制的に作っても、無から絶望では落差はない。まるでエネルギーになりやしない」
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11/07/21 13:17:17.02 IwE8L50lO
べえさんはぶれないな
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11/07/21 13:20:12.57 cQIqNeU50
QB「この魔法少女は欠陥品だ。エネルギー回収できないよ。
明日もう一度この時間に来てください。本物の魔法少女ってやつをお見せしてあげるよ」
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11/07/21 13:21:42.20 Qe8+qe9a0
QB「これじゃ徒に魔女を増やすだけじゃないか」
はぁ、と溜息を吐いて、キュゥべえはソウルジェムを足元に落とす。
それを足で踏みつけると、パリンという小さなを音を立てて割れて、消える。
QB「まったく迷惑な話だよ。処分する僕の身にもなってほしいものだね」
また別の駆動鎧からソウルジェムを取り出すと、踏みつぶし、割る。そしてまた取り出し、割る。
キュゥべえは幾度もそれを繰り返す。
ふと、先ほどまで続いていた戦闘音が止んだのがわかった。
QB「おっと、そろそろ僕の出番かもしれない」
ソウルジェムを割る作業を止めて音のしていた方を見るキュゥべえ。
そうして、とてとてと、キュゥべえは戦闘が繰り広げられていた場所に向かって歩き出した。
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11/07/21 13:32:22.93 Qe8+qe9a0
―
為す術がなかった。
再起動したUMAは七人に向けて猛威を振るう。
あれだけ努力して、やっと倒して、全てが終わったと思ったのに、結局、UMAは今も、損傷は一つもなく駆動していた。
杏子「結局、どんなに頑張っても、あたしは誰も救えないのか……」
杏子のソウルジェムが曇る。
キリカ「ここで死んだら織莉子に会えない……織莉子に会えない……」
キリカのソウルジェムが曇る。
誰もが脱力していた。どうしようもない、と絶望していた。
フレンダ以外は。
フレンダ「みんなしっかりしてよっ!」
UMAの振り回す羽から必死で六人を庇うフレンダ。
フレンダ「まだ、まだ終わったわけじゃないって!」
泣きそうになりながら、全員を説得する。しかし、誰も、答えない。
QB『そうだよ、まだ終わってはいないさ』
そこで、鼓膜を通さずに声が響いた。キュゥべえの声だ。
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11/07/21 13:38:03.68 IwE8L50lO
ほ
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11/07/21 13:41:58.89 I10HkdSV0
む
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11/07/21 13:42:58.17 OmX1WhO5O
なんて嬉しくない増援なんだ
880:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 13:44:44.66 IwE8L50lO
>>879
金無くて死にかけてるところにヤミ金業者がきたかんじ
881:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 13:47:06.79 Qe8+qe9a0
フレンダ「キュゥべえっ!?」
キュゥべえの魅力的な言葉に、フレンダは地獄に垂れる一本の蜘蛛の糸を見つけたように喜んだ。
QB『この状況をどうにかしたいなら簡単さ。理后、沈利。二人のどちらかが僕と契約して魔法少女になればいいのさ』
そして、続ける言葉にフレンダは落胆する。
フレンダ『まだ、まだそれ以外に手段が残ってるわけよ!』
QB『へぇ、どんな手段だい?』
フレンダ『そ、それは……』
QB『どんなに破壊しても、彼女は瞬時に回復する。マミと違って一度破壊するのにここまで疲弊する君たちに何度も破壊する力はないよね?』
フレンダ『そんなの、やってみなくちゃ……!』
QB『じゃあ、それができたと仮定しようか。でも、その先にあるのは魔力の尽きた千歳ゆまの魔女化だよ? 僕は、君たちがそれを望んでないと解釈しているのだけど』
フレンダ『……っ』
浜面『無理、なのか……』
QB『だから僕は最初からそう言ってるじゃないか』
フレンダも、押し黙る。
QB『さあ、早く決断した方がいいよ。どちらが僕と契約して魔法少女になるかを、ね』
882:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 13:58:52.30 IwE8L50lO
むぎのんに変身させるのはいろいろアレだよな
883:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 13:59:32.76 Qe8+qe9a0
キュゥべえに言われて、はっとする。
上空に、UMAが羽を広げて、浮かんでいた。
その羽から、大量の羽毛が降り注ぐ。一撃一撃が物理的にはあり得ない硬度を持っている未元物質の羽毛が。
麦野「くそがっ……」
キュゥべえに言われて、残された可能性を示されて、僅かに再起した麦野が原子崩しの盾を展開する。
ドリルがコンクリートを叩くような、凄まじい連続音が鳴り響いた。
滝壺『……私が契約するよ』
その様子を見て、静かに、小さく、しかし、力強い言葉で滝壺が言った。
浜面「滝壺……っ!」
その言葉に、情けない声を上げる浜面。やめてくれ、と言いたかったが、滝壺の強い目を見て、浜面は何も言えなくなる。
滝壺『はまづらは何度も私を守ってくれた。今度は、私に守らせて』
滝壺は浜面の両手を握って言う。浜面は泣きそうな顔で首を振る。
884:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 14:04:42.84 bL+pnSOj0
アイテムもまどかも好きだけど
ゆまとかキリカが分からないんだってばよ
885:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 14:05:39.20 IwE8L50lO
おりこ読めBOOK・OFFにあるから
886:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 14:09:56.75 Qe8+qe9a0
麦野『いや、私が契約する』
滝壺の案を、麦野が却下した。
麦野『これで昔やったことがチャラになるなんて、都合の良いことは考えてない。でも、私にやらせてくれ』
QB『僕はどっちでもいいんだけどね。君たちは二人とも、とてつもない因果を秘めている。マミに匹敵するレベルの因果をね』
浜面『お前は黙ってろ……!』
UMAは再起した麦野を見て、戦法を変える。面でしか展開できない盾を突破するための、全方位の烈風攻撃だ。
フレンダ『麦野も、滝壺も、二人ともやめてよっ! 魔法少女になんかなっちゃダメだよ……!』
烈風をフレンダの作り出す結界が受け止める。
麦野『でも、それ以外にどうするんだ……!』
凄まじい強風に、ぎしぎしと震える結界。長くは保たないだろう。
フレンダ『きっと何か……何かある……』
その時、フレンダの脳裏に、この事件の黒幕の、厭らしい中年の男の言葉が思い出された。
フレンダ『そうだ……そうだっ! あるじゃん、なんとかする方法!』
だが耐えきれず、結界が割れた。烈風が七人の下へと吹き込む。