11/07/20 15:13:07.68 uxfaOoH00
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マミとキリカは魔法少女の姿で夜の学園都市を爆走していた。
キリカ「グリーフシードがたくさんあるっていうのは本当に便利だね。ただの移動にも魔力が存分に使えるよ」
マミ「でもこれに慣れちゃダメよ。元の街に戻れば、すぐにいつも通りになるんだから」
キリカ「わかってるさ。でも今は今で助かったよ。一刻も早く織莉子に会いたいからね」
マミ「ふふっ……織莉子って人のことが本当に好きなのね」
微笑ましいと言わんばかりに笑いながらマミが呟いた。
すると唐突に、キリカが足を止める。
それに気付いてマミも慌てて足を止めた。
キリカ「好き!? そんなもんじゃない! 私は織莉子を愛している!」
マミ「え、えっ……」
突然激昂したキリカにマミは困惑した。
キリカ「好きだとか、大好きだとか、愛を単位で表すなんて、愛の本質を知らないのさっ!」
マミ「く、呉さん、落ち着い」
マミは宥めようとする。しかし、その言葉は最後まで続かなかった。
ばさり、と翼のはためく音が背後から聞こえたからだ。