11/07/19 22:50:40.13 HkrNNzrl0
保守
451:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/19 22:51:20.44 pX8O9nTti
夏夏言ってりゃ古参ぶれると思ってる奴
452:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/19 22:54:37.25 YeG7jtOI0
単純にそういうノリがうぜえ
453: 忍法帖【Lv=37,xxxPT】
11/07/19 22:55:26.69 4y19skeY0
>>451
これだからiPhoneは・・・
454:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/19 22:56:07.37 uqo+Az3I0
保守要員が増えて美味しい>>1であった
455:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/19 22:57:13.51 OD7a4pjs0
>>453
え
456:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/19 22:58:11.91 XrNeeckTi
>>445
かわえええええええええええ
もっとください
457:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/19 23:06:00.76 qfP8H56F0
保守
458:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/19 23:14:22.21 qfP8H56F0
保守
459:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/19 23:14:41.67 n6IFOm+I0
ほ
460:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/19 23:15:22.17 1JKuzH120
ジャーン
461:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/19 23:18:57.04 HkrNNzrl0
ほ
462:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/19 23:23:04.34 fcU50nvk0
も
463:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/19 23:26:10.25 HkrNNzrl0
だ
464:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/19 23:27:09.79 8MD8P1U+0
!
465:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/19 23:31:49.57 qfP8H56F0
保守
466:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/19 23:38:15.14 nUWkKrr/O
ほ
467:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/19 23:40:57.38 yGh67UML0
保守キリカ
URLリンク(www.dotup.org)
URLリンク(www.dotup.org)
>>456
可愛いと思ったなら早く買って読むべし
468:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/19 23:41:29.57 wXYZiAzSO
>>456
ムラ黒江の描いた漫画だとこんなには可愛くないけどなww
アニメの絵柄に落とし込んでももうちょい顔立ちは違ってくるはず
469:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/19 23:42:38.49 RuvbSKdz0
ぶっちゃけビミョーかな
470:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/19 23:44:30.69 oImKcmc+0
保守
471:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/19 23:49:48.88 M5EkUl/F0
大半のやつはまずおりこの絵で挫ける
その、ほら……ねぇ?
472:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/19 23:51:18.68 qfP8H56F0
保守
473:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/19 23:56:48.32 nUWkKrr/O
ほし
474:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/19 23:58:43.41 qFUqMgbI0
あんこちゃんの経血でご飯炊いたけど食べる?
475:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 00:01:56.32 CvpEnYif0
ほ
476:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 00:06:31.88 E1Dn+p110
む
477:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 00:06:49.30 /qqPq+qki
ほ
478:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 00:08:37.92 CvpEnYif0
も
479:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 00:15:23.65 fVs9VDh60
セ
480:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 00:18:43.23 R/iEFzIJ0
>>1は寝たか
481:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 00:21:59.61 E1Dn+p110
なんか落ちちゃいそうだNE!
482:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 00:24:13.18 1w4Dn9K30
燃料投下して保守しといてもらえよ
ところでキリカの能力って何さ
483:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 00:25:44.99 owFKIiZp0
ノロノロビーム
484:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 00:31:51.07 CvpEnYif0
ほ
485:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 00:34:23.11 fwmZSfu/0
保守
486:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 00:41:13.28 vphTd+Xm0
ほ
487:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 00:41:31.18 nbRE90F/0
ほ
488:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 00:42:29.10 /qqPq+qki
>>483
まじで?
489:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 00:44:23.38 KixrCGt60
大体そんなモン
490:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 00:45:18.34 FY1loU9q0
>>488
正確には一定範囲の対象を遅くする能力
ほむらなら瞬殺できるけど杏子ならきつい
491:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 00:47:48.88 E1Dn+p110
そういえばちょっと前に時間停止対未来予知が一対一で対等にやりあってたSSがあったけど
どういう理屈なんだ?時間停止が本気出したら予知もクソもなくね?
492:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 00:49:43.04 FY1loU9q0
>>491
ほむらの攻撃が遠距離系だからだろ当たる場所が予測できれば回避は可能
もしほむらが締め技とか剣とかの使いてだったら即死ンでる
493:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 00:53:20.24 E1Dn+p110
止まってる時間の中で銃で狙いをつけられて引き金を引かれたら、
銃弾より早く動くか瞬間移動でもしないと予知できてもかわせなくね?
原作読んでないからそういう能力があったらごめん
494:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 00:56:12.09 KixrCGt60
銃弾なんて近距離なら到達までの時間は0.1秒くらい余裕で切るから越えるから杏子クラスでも回避不可能
だがまぁそこはほれ、おりこですから。公式スピンアウト(だよな)企画ですから
こまけぇこたぁいいんだよ!
495:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 00:56:17.87 FY1loU9q0
>>493
魔法少女だから可能かも知れない程度そもそもSSに公式を期待スンナ
496:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 00:59:18.52 fwmZSfu/0
>>491
そのSSってこれ?
まどか「わたしが魔法少女だ」
URLリンク(logsoku.com)
497:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 01:01:11.17 FqgUyCRG0
おりこは虚淵が書いたものじゃないからな
498:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 01:04:14.67 CvpEnYif0
オリジナルみたいな
499:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 01:11:06.12 nbRE90F/0
h
500:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 01:11:49.67 fLhzQxue0
キリカの魔法は疑似クロックアップみたいなものだから
未来予知と組み合わせれば、時間停止が相手でも互角に渡り合えはしているし
コミックだと織莉子がほむらの精神的動揺も誘ってたからな
501:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 01:19:25.82 QOGZEaW+0
ほ
502:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 01:19:58.68 E1Dn+p110
>>496
ああ、それだそれ!
魔法少女は色々出来るみたいだし頑張ればいけるんだな、うん
503:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 01:24:26.56 fwmZSfu/0
>>502
ちなみに今ここで
まどか「わたしが、わたしたちが、魔法少女だ」
URLリンク(ex14.vip2ch.com)
でやってる、ちょっと停滞しているのが心配だが先が楽しみなSSのひとつ。
504:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 01:31:25.92 QOGZEaW+0
保守感覚どれくらい?
505:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 01:32:05.74 1w4Dn9K30
古いかも
新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 30分以内
04:00-09:00 50分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 20分以内
19:00-00:00 10分以内
新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 20分以内
02:00-04:00 35分以内
04:00-09:00 60分以内
09:00-16:00 35分以内
16:00-19:00 20分以内
19:00-00:00 10分以内
506:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 01:40:51.08 QOGZEaW+0
>>505
ありがとう
507:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 01:49:03.10 nbRE90F/0
ほ
508:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 01:57:31.46 fwmZSfu/0
保守
509:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 02:07:01.15 gp+3F8XR0
ほ
510:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 02:12:47.62 bOee78PPO
~便所~
フレンダ「はむはむ♪…もしゃもしゃ♪…はむはむ♪…ズズズ……」コトリ
QBの叱責を受け便所で昼飯を楽しむフレンダ
フレンダ(QBのヤツ…わたしのこと舐めてるわね……ギリギリギリ……必ず後悔させてやる!!)ハムハム…モシャモシャ…ズズッ…
超えられない壁…OBとの絶望的な実力格差、頭脳明晰なフレンダは骨身に染みて理解している
フレンダ(修業が必要だ、僕が勝つには開眼するしかない!!!!)カチャリ
フレンダは全身を循る血液が逆流するほどの固い決意の雄叫びをあげた
フレンダ「ウオオォォ…ォォォ…ォォォ…ォォォ…ォ………ォ…!」
511:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 02:23:14.20 0jqw7cxQ0
おりこのキャラってなんか言っちゃ悪いけど東方っぽいね
512:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 02:26:33.13 gp+3F8XR0
東方関係の人がいるんじゃなかったっけ?
513:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 02:26:44.01 nbRE90F/0
>>511
東方の同人作家が描いたからじゃない?
514:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 02:38:52.36 FpCjqdp30
ほしゅ
515:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 02:50:11.51 4SJ9QMzT0
おりこのキャラはなんか知らんが髪がもっさもっさしてる
516:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 02:51:59.14 FY1loU9q0
おりこのキャラはぶっちゃけゆまだけいればいい
517:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 02:52:47.86 7NoNbT+2O
おりこはキャラデザの東方臭と顔芸のひぐらし臭とゆまの存在意義とたまにキャラの見分けがつかなくなること以外は良かったよ
518:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 03:03:14.47 FpCjqdp30
おりこの内容は山なし谷なしで同人レベルだったな
519:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 03:18:14.42 mkN5X2mFO
ほ
520: 忍法帖【Lv=35,xxxPT】
11/07/20 03:33:20.69 vF5KN54N0
ほ
521:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 04:12:54.08 V8p/Kk5S0
>>127
24時間も経ってから何だけど、フリントロックだろ、ってツッコミ入れたら負けなのか?
522:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 04:22:17.83 +JUR7xJuO
麦野は魔女が見えるみたいだけど、『少女』じゃないよな。
黒の紐パンはいた少女とか困っちゃうよね
523:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 04:56:48.04 vF5KN54N0
ほ
524:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 04:59:43.91 mRk1CFEi0
ふ、フロントホック!
525:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 05:25:57.93 FpCjqdp30
落ちる落ちる
526:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 06:00:42.66 vF5KN54N0
ほ
527:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 06:17:34.23 Ulr1hng50
ほ
528:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 06:34:02.44 FpCjqdp30
ほ
529:1 ◆q7claHQ5TA
11/07/20 06:45:46.50 droKPoOV0
すまない、仮眠のつもりが爆睡してた・・・遅くても正午過ぎから書けるから保守してもらえたらすごく嬉しい
一応酉付けておく
>>521
ああそうだ、なんか違うな、と思ってたらそれだ!
脳内変換してくれると嬉しい
530: 忍法帖【Lv=10,xxxPT】
11/07/20 07:06:50.74 F7i4BHKS0
あ
531:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 07:27:23.28 jlHQsEtH0
保守
532:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 07:29:11.61 5DGUyStqO
なんだこれ
533:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 07:48:01.91 gp+3F8XR0
ほ
534:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 07:48:45.26 jlHQsEtH0
ほっほ
535:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 08:13:53.35 0HU6xL6E0
なんかおもしろそうですね
536:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 08:41:07.97 jlHQsEtH0
ほほ
537:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 09:13:03.90 vTrDkUzs0
ほ
538:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 09:26:55.61 fwmZSfu/0
保守
539: 忍法帖【Lv=25,xxxPT】
11/07/20 09:26:59.37 niNoQeWGO
落とさぬ
540:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 09:28:04.78 L1YxwFAp0
まだこのスレ残ってたか
541: 忍法帖【Lv=31,xxxPT】
11/07/20 09:45:37.06 HyyN+Qn70
ほ
542:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 10:03:17.35 gvBVBlLx0
雨で暇
543:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 10:13:35.75 E1Dn+p110
ちょっと保守してる奴らを軽く見すぎじゃないの、と思う
544:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 10:27:40.31 7NoNbT+2O
ティヒヒナーレ
545:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 10:46:21.87 FpCjqdp30
>>543
用事で消えないだけマシ
546:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 11:01:41.38 lx+eGrT80
ほむ
547:1 ◆q7claHQ5TA
11/07/20 11:21:11.49 uxfaOoH00
保守ありがとう、今から続きを書くよ
548:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 11:29:39.76 uxfaOoH00
―
ばさり、とキリカが一枚の紙を机の上に投げ捨てるようにして広げた。
結局、あのマンションのアジトは場所が割れていたために使えなかった。
そもそも、マミとEqu.Meltdownerの戦闘の余波で、マンションは外観からしても滅茶苦茶になっていたので、物理的にも使用不可だった。
そこで八人と一匹は適当な個室サロンを取り、そこに集まっていた。
キリカが取り出したのは学園都市の地図だ。
その地図のとある地点に真っ赤なバツ印が書き込まれている。
キリカ「この地図に記されてる場所が敵の、というより今回の事件を引き起こした研究の核がある研究所だよ。
あと、私の確認した限りだと、敵の戦力は今日戦ったので最後みたいだね」
うずうずしながら、キリカが言う。
杏子「敵の研究?」
マミ「……UMAね」
杏子が聞き返したところに、キリカではなくマミがぼそりと答えた。
キリカ「へー、あいつらはそう呼んでるんだ」
杏子「ゆま!?」
その言葉に、キリカは興味がなさげに、杏子が激しく、それぞれ反応する。
549:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 11:36:03.47 uxfaOoH00
滝壺「ゆまじゃなくてUMA。未確認動物ってやつだね」
杏子を制するように滝壺が訂正する。
杏子「なんだ……」
言葉に反応して勢いよく立ち上がった杏子であったが、その言葉に安堵してソファーに深く座り込んだ。
キリカ「どうして知ってるんだい?」
一応、とでも言う風にキリカが聞く。
マミ「そこの人が口走ったのよ。UMAに関する、能力開発を根本から覆す研究だって」
視線だけで、部屋の奥の床に捨てられるように放置されていたリボンでミイラのようになった人型をマミは示す。
マミ「まあ、それ以外はだんまりなんだけどね」
続いて、困ったようにマミは言う。
杏子はあんなに厳重に巻き付けられてたら黙るも何もないと思ったが、口にしなかった。
550:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 11:44:54.71 uxfaOoH00
キリカ「ま、どうでもいいんだけど。キュゥべえが織莉子のために約束を守ってくれるなら、なんでも」
ちらり、とマミに抱かれたキュゥべえを見るキリカ。
QB「それはもちろん守るさ」
キュゥべえは軽快な声で言う。
フレンダ「というか、UMA、未確認動物って……」
フレンダはそんなキュゥべえをジト目で見つめた。
気がつけば、全員の視線がキュゥべえに集まっている。
QB「なんだい、その視線は?」
浜面「どう見てもどう考えてもお前だろ」
不思議そうに、心当たりがまるでないように聞くキュゥべえに思わず浜面は突っ込んだ。
QB「失礼な。僕はそんな捕まるようなヘマを侵さないよ」
不満そうに意外そうにキュゥべえは反論する。
絹旗「そこの超珍獣が捕まらなくても、そのでっかい耳毛一本から、果ては体毛一つでも、なんでも情報があれば研究できちゃうのが学園都市ですよ」
絹旗が補足する。
QB「いくらなんでもそれは無理があるよ」
話を聞かない子供を宥めるようにキュゥべえはさらに反論する。
551:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 11:57:27.01 uxfaOoH00
QB「まあ、仮に僕の体の一部を、果ては死体を人間が手に入れたとしよう。
でも、そんなものを研究したって、魔女に辿り着くと思えない。君たちは、人間の死体を調べて、相対性理論を説き明かすことができるのかい?」
浜面「できるさ。学園都市には記憶を読み取る能力者だっている。下手したらお前の体の一部を入手するまでもなく、いた場所がわかるだけで研究できちまうかもな」
常識的なキュゥべえの反論に、非常識的な反論の浜面。
QB「それも無理だと思うけどね。僕は通常の人間には認識できない」
フレンダ「魔法少女の素質のある『読心能力者』だったら?」
そこにフレンダが割って入る。
QB「学園都市では能力者は学生だけなんだろう? それならたまたま魔法少女の才能のある女の子で、たまたま読心能力者で、たまたま天才科学者で、たまたま僕のいた痕跡を見つけたということになるよ。どんな天文学的な確率だい?」
あり得ない、と言う風にキュゥべえはフレンダの意見も否定する。
そこで、手を鳴らす音が二回響いた。マミだ。
マミ「はいはい、そこまで。議論はいいじゃない。敵の本拠地がわかったんだからそこに行けばわかるわ」
議論で興奮した三人と一匹をマミが宥める。
杏子「そうだな、案ずるより産むが易しってやつさ。明日にでも奇襲をかけりゃいい」
注文したお菓子盛り合わせのポッキーを食べながら杏子も続ける。
麦野「私らのやることは変わらないわよ。そこに乗り込んで、こんな面倒なことやらかして、私らにちょっかい出した馬鹿をぶち殺す。それだけだ」
そう言って、麦野が締めた。
552:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 12:05:33.98 gshVf58w0
>>543
読者様気分を口に出すのはやめとけ
553:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 12:13:50.25 uxfaOoH00
キリカ「じゃあ、私は織莉子のところに帰るから」
場が収まったと思うと、キリカが立ち上がった。
マミ「あら……共闘してくれないの?」
マミが残念そうに引き留める。
キリカ「私はただ、この魔女大量発生事件の真相を調べるように、っていうキュゥべえが出す条件を飲んだだけだよ」
一秒でも早く帰りたい風に、キリカは早口に切り上げる。
マミ「全然真相じゃないと思うんだけど」
マミは引き下がらない。
キリカ「もうどうせ終わるんでしょ? それより私は一刻も早く織莉子のところに生きたいんだ。
もう一週間も織莉子の顔を見てないなんて織莉子の声を聞いてないなんて織莉子を感じていないなんてああもう気が狂いそうだ!」
さらにキリカは口を早くして、一気に言い切った。
554:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 12:15:25.83 FpCjqdp30
④
555:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 12:21:40.00 uxfaOoH00
マミ「そ、そうなの……じゃあ、送っていくわ」
その様子を見て、マミは初めて少しだけ引き下がった。
キリカ「いいよ、どうせ敵の戦力なんかもう残ってないんだし」
しかし、キリカはマミの新たな提案も辞退する。
マミ「念には念よ。こんな安易に全戦力投入なんてするとは思えないし……」
ほっとけない、と言う風に今度は引き下がらないマミ。
キリカ「いいってば。これでも私は腕には自信があるんだ」
キリカもそれを甘受しない。
マミ「貴方がよくても、私がよくないの」
マミはやはりそれを許さない。平行線だった。
杏子「あー、マミのお節介が発動してるなあ。もう素直に従った方がいいよ」
その二人を見て、杏子が呆れたように、でも、ほんの少しだけ微笑まし気に横から言った。
お菓子の詰め合わせはもう空になっており、どこからか取り出したポテトチップスを食べている。
556:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 12:24:23.05 dIpmZf7qO
このQBは足下すくわれそうな感がぷんぷんする
「なっなんでだ!?」とか言いそう
557:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 12:25:44.35 R+doEH19O
QB「なんやて?!」
558:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 12:29:58.42 pbbVaq320
とっつかまったまどほむが触手型マニュピュレーターでアンアンされてる未来が見えた
559:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 12:30:32.41 uxfaOoH00
キリカ「はぁ……恩人にでもなろうっていうのかい?」
困ったようにキリカが言う。周りに助けを求めるように目を向けたが、助け船の到着は絶望的のようだ。
マミ「そんなことにならないのが一番の幸せね」
ふふん、とマミが言った。
キリカ「それもそうか。
……そこまで言うなら、まあ、よろしくお願いするよ」
キリカはその言葉には同意し、渋々マミの提案を受け入れる。
マミ「貴方とはこの出会い方で良かった、そんな気がするわ」
嬉しそうに、マミが言った。
キリカ「同感だね。魔法少女なんて、いつ殺し合いが始まるかわからないものだし。私と織莉子は別だけど」
遠い目をして、キリカが言う。
その様子にマミは少しだけ引っかかるものを感じたが、敢えて追求しないことにした。
そうして、話のまとまった二人は個室サロンを出て行こうとする。
560:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 12:36:08.12 uxfaOoH00
滝壺「待って」
その二人を、唐突に滝壺が呼び止めた。
全員の視線が滝壺に集まる。
そして満を持して、滝壺は眠たそうな目をしながら言った。
滝壺「もう、キュゥべえ抱いて、いい?」
QB「え……ちょ……」
マミについて行こうとしていたキュゥべえが、ビクンと反応した。
そんなキュゥべえをマミが優しく抱き上げる。
マミ「……優しくしてあげてね?」
そして、優しく滝壺に引き渡す。
QB「待っ―」
今度こそ、マミとキリカは個室サロンを後にする。
キュゥべえが逃げようとする前に、滝壺が抱きしめた。
561:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 12:39:21.63 uxfaOoH00
―
「Equ.Meltdowner、人工UMA部隊、共に、全滅のようです……」
「全滅だと!? あれだけの戦力を投入して、全滅!?」
「その、巴マミという外部からの侵入者が、どうやら超能力者級の力を持っているようで……」
「巴マミ、なるほど、この常盤台にでもいそうなこの女か」
「はい」
「ちょうどいい、その巴マミがグループから離れたようだ
―UMAを投入しろ」
562:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 12:41:15.41 uxfaOoH00
ちょっと昼飯食ってくる
563:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 12:42:01.38 R+doEH19O
いってら
564:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 12:43:06.80 gshVf58w0
やはりマミさんは運命から逃れられないのか・・・
565:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 12:45:24.08 qBe7fuDH0
この世界ではまどかとほむらは魔法少女なの?
566:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 12:51:34.67 FpCjqdp30
マミさんがレベル5ならこの面子でもワルプル突破は厳しいか
567:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 13:04:28.10 GFY22gpQI
そろそろ主人公の出番じゃないの?
568:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 13:06:45.35 cn2meOhK0
上条さんとまどかなら俺の横で寝てるよ
569:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 13:11:32.66 GFY22gpQI
今ほむほむと一方通行が>>568の家に向かったぞ
570:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 13:16:51.72 mdT/V2Dx0
ほしゅ
571:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 13:25:51.75 kVk/WTtp0
ほむほむはわかるけどなんで一方さんが…
572:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 13:26:46.08 pbbVaq320
まどほむに上条まで出てくるとフレンダがますます空気になるよ!
573:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 13:30:01.99 fwmZSfu/0
>>571
俺もそう思った(笑)
行くんだったら美琴だろ。
574:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 13:42:04.31 GFY22gpQI
なんとなく、インも閃いたけど一方さんだった
575:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 13:50:38.09 fwmZSfu/0
>>574
なるほど>>568に竜王の殺息が放たれるんですねわかります。
576:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 13:55:59.26 gshVf58w0
主人公なら浜面がもういるじゃないか
アイテムSSに上条さんと一方さんはいらん
577:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 13:58:56.03 GFY22gpQI
なら冷蔵庫でも
578:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 14:13:02.69 gshVf58w0
>>287の翼を出す仮面が冷蔵庫仮面なんじゃね
579:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 14:31:59.52 fwmZSfu/0
保守
580:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 14:35:29.42 uxfaOoH00
飯食ってきた
続き書く
581:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 14:35:57.53 GFY22gpQI
待ってました
582: 忍法帖【Lv=7,xxxP】
11/07/20 14:40:56.77 T5mFfL2y0
保守
583:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 14:43:24.82 GFY22gpQI
まだかな
584:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 14:48:42.31 uxfaOoH00
―
麦野「なあフレンダ、ちょっといいか」
マミとキリカが出かけた後、ふと、麦野は再会してから初めて、フレンダに話しかけた。
その瞬間、フレンダはビクッと大きく体を震わせて、杏子の後ろに隠れる。
ガタガタと、激しく体を震わせていた。
杏子「お、おいフレンダ……」
フレンダの尋常ではない怯えようを見て、杏子は困惑する。
麦野「……やっぱりダメか」
そんなフレンダを見て、麦野は顔を曇らせた。
無理もない。フレンダは一度、麦野に拷問のような殺され方をしているのだから。
それを知っている浜面と絹旗もその様子を見て無言になり、空気が重くなる。
滝壺「大丈夫だよフレンダ」
そこで、滝壺がふと言った。
動かなくなったキュゥべえをソファーに寝かせて、杏子の後ろのフレンダの下へ歩み寄る。
そして優しく、フレンダの頭を撫でる。
滝壺「むぎのは、昔みたいなむぎのじゃないよ。話を聞いてあげて」
585:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 14:51:15.72 fwmZSfu/0
>>584
滝壺、QBをやっぱ抱き潰したか(笑)
586:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 14:52:55.22 l6H7BXXP0
文章読みづらいんだけどどうにかならないの?
587:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 14:54:37.89 FpCjqdp30
QB死んだww
588:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 14:58:25.54 IGDWoK7g0
死んでも安心出来るのはQBだけだわwww
589:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 15:02:18.81 uxfaOoH00
滝壺に説得されて、フレンダは麦野と二人きりになった。
他のメンバーは、近くの遊戯施設に屯している。
個室サロンをちょっとしたホテル代わりに使う客も多いので、ほとんど備え付けのようになっている遊技場だ。
杏子「あの二人だけにして大丈夫なのか?」
キューでビリヤード台のボールを弾きながら杏子が聞く。
滝壺「大丈夫だよ」
端的にキュゥべえを抱いた滝壺が言う。
滝壺「それに、むぎのは多分、みんなに見られたくなかったと思う」
杏子「……そうかい」
かつん、と小気味の良い音がしてボールが弾かれる。ボールはボールに当たり、そのボールもボールに当たり。
連鎖的に当たり、いくつものボールが一度に穴に落ちる。
浜面は、期待していた。これで、麦野とフレンダが和解すれば、アイテムは晴れて仲間割れする前の姿に戻る。
いや、もっと良いものになる。
欠けていた、戻らないはずのものが戻ってくる奇跡。
浜面「まったく、奇跡も、魔法も、あるんだな……」
590:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 15:02:34.36 h+cSuIok0
おっぱいで圧死出来るならほもだろ!
591:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 15:04:03.28 fwmZSfu/0
>>588
安心というより溜飲が下がるレベル
レベル的には誠あたり。
592:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 15:10:34.08 IGDWoK7g0
>>591
誠は死んだらそれっきりじゃないか
QBは死んでもまた出てくるんだし
593:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 15:13:07.68 uxfaOoH00
―
マミとキリカは魔法少女の姿で夜の学園都市を爆走していた。
キリカ「グリーフシードがたくさんあるっていうのは本当に便利だね。ただの移動にも魔力が存分に使えるよ」
マミ「でもこれに慣れちゃダメよ。元の街に戻れば、すぐにいつも通りになるんだから」
キリカ「わかってるさ。でも今は今で助かったよ。一刻も早く織莉子に会いたいからね」
マミ「ふふっ……織莉子って人のことが本当に好きなのね」
微笑ましいと言わんばかりに笑いながらマミが呟いた。
すると唐突に、キリカが足を止める。
それに気付いてマミも慌てて足を止めた。
キリカ「好き!? そんなもんじゃない! 私は織莉子を愛している!」
マミ「え、えっ……」
突然激昂したキリカにマミは困惑した。
キリカ「好きだとか、大好きだとか、愛を単位で表すなんて、愛の本質を知らないのさっ!」
マミ「く、呉さん、落ち着い」
マミは宥めようとする。しかし、その言葉は最後まで続かなかった。
ばさり、と翼のはためく音が背後から聞こえたからだ。
594:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 15:16:28.65 fwmZSfu/0
>>593
まさか帝蔵庫か?
595:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 15:21:54.51 uxfaOoH00
その瞬間、マミとキリカは弾かれたように音の方向を振り返る。
尋常じゃない空気がした。尋常じゃない予感がした。尋常じゃない圧力がした。
それは小さかった。身長はマミの胸元くらいしかないだろう。
真っ白で、顔も鼻も口もないのっぺりとした楕円形の顔面部。
黒い皮膜を使った大量のケーブルがうねるようにして絡み合い、足が二本、手が二本の人型を作っていた。
ケーブルが多すぎるためか、身長に似合わず、それはずんぐりとした体躯だった。
特徴的なのはその背中。
一対の、純白の羽が生えていた。
マミ「何者?」
即座に右手でマスケット銃を生み出し、現れた何かに銃口を向けるマミ。
それは、目のない顔でマミを見つめてるようでもあった。
次の瞬間、マミは肩の力が抜けたのを感じた。
マミ「えっ―」
否、それは勘違いだ。肩の力が抜けたのではない。
肩口から。右の腕が。なくなっていた。
596:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 15:25:37.17 Rnp1b0nX0
マミさぁぁぁぁぁぁぁぁん
597:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 15:28:07.57 FpCjqdp30
いよいよか・・・
598:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 15:31:58.44 uxfaOoH00
マミ「ガァッ!?」
続いて、突然爆発が巻き起こる。
反応する間もなく、マミは爆風に叩かれてノーバウンドで宙を舞った。
キリカ「何者さっ!」
同じく、マミの隣にいたはずのキリカがいつの間にか、現れた何かの背後に回っていた。
爆発のダメージは皆無の様子。
キリカの魔法は自分以外の速度を遅くする魔法だ。
それを発動させていたキリカは悠々と爆風を避け、さらに両手に出現させたかぎ爪の攻撃範囲内に相手を捉えていた。
キリカは、全てが遅くなった世界でマミの受けた攻撃が見えていた。
正体は羽だ。あの一対の羽がキリカでも反応するのがやっとなほどの速度でマミの方に伸び、マミの腕を切り落としたのだ。
だったら答えは簡単。キリカはその羽をもいでやることにしたのだ。
599:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 15:33:39.48 mdT/V2Dx0
ノーバウンド多用しすぎじゃね?
支援
600:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 15:34:06.75 F1BGLhwW0
>>599
ラノベっぽくね?
601:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 15:36:16.11 E8BHOd9G0
>>599
轟ッ!
602:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 15:39:48.02 rWQasGuq0
>>149
オールラウンジって初めて聴いたんだけど、そういう単語が実際にあるのか?
ぐぐったら禁書の強さ議論スレが出てきたから専門用語か何かかな
603:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 15:39:54.93 uxfaOoH00
しかし、その目論みは外れる。
キリカ「あれっ!」
金属の、硬いものがぶつかり合う音がした。
キリカ「か、ったー!」
羽は傷一つついていなかった。羽ばたく姿や、ふわりとした見た目に反して、それはかなりの硬度を持っているらしい。
ぐるりと、パーツのない顔がキリカの方を向く。
キリカ「やばっ……」
一対の羽がキリカの方に向けられた。
そして羽が動き出す、その瞬間に。
マミ「ティロ・フィナーレ!」
マミの強大な一撃が炸裂する。
防御する暇もなく直撃、に見えたが、羽はもうキリカの方を向いておらず、マミからの攻撃を防ぐために使われていた。
その隙にキリカは羽の届く位置から逃げ出す。
キリカ「危ないところだったよ! キミは恩人だ!」
マミ「本当に恩人になるような事態になってしまったわね」
片腕を失いながらも、両足でしっかりと立つマミ。その横に、いつの間にかキリカが到着している。
604:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 15:41:14.59 uxfaOoH00
>>602
ごめん、オールラウンドの誤字だ
605:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 15:42:01.76 KixrCGt60
>>599
バシャッ!!
ドガァァァン!!
606:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 15:44:19.08 bKw5NnkC0
>>599
ガンバンダァン!
607:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 15:48:36.95 fwmZSfu/0
>>602
オールレンジを思い出した。
608:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 15:50:48.97 f8HRAZPE0
豚が肉塊に戻る時がきたか・・・胸熱
609:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 15:56:51.84 uxfaOoH00
キリカ「あれは敵かな? おっかしいな、もう敵はいないはずなのに」
マミ「だから言ったでしょ。安易に全ての戦力を出してくるわけないって」
マミの放った砲撃によって生まれた煙幕が晴れていく。
羽には、傷一つついていなかった。
マミ「これもさっきのライダースーツの人みたいなものかしら?」
その羽が動く。準備していたためか、今度はマミにもそれが見えた。
二人の力で二重の結界を張る。しかし、羽はそれを容易に貫通し、二人の下へ届く。
破られるのがわかっていたかのように二人は即座に反応し、バックステップ。羽を避けた。
羽は二人がいた地点の地面に突き刺さる。バガンという凄まじい音をさせながら、その地点はまさしく爆発した。
キリカ「ふざけまくってる威力! こんなの手に負えないよっ!?」
マミ「いや、これくらいならなんとかなるわ。
羽は一対、しかも私の攻撃をわざわざ羽で守ったってことは、やっぱり本体の強度はこっちの攻撃で破れる程度ってことよ」
キリカ「でもどうやって当てるのさっ、あの羽の攻撃があんなに速いってことは、防御も速いってことだし!」
マミ「なら数で押せばいいだけよ」
マミがそう言うと、数百のマスケット銃がマミの背後に、宙に浮いた状態で出現する。
610:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 15:58:46.95 WkyCHysm0
マミさん魔力使い放題だとマジチートだな
611:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 15:58:59.17 uQAR2DiX0
マミチート、だがフラグ
612:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 16:01:49.81 IGDWoK7g0
さすがに死にはしないとは思いたいが・・・
613:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 16:08:34.98 uxfaOoH00
マミ「呉さんは、みんなに一応知らせてきてもらえないかしら? ちょっと本気を出すから、この辺りにいたら危険だし、ね?」
そう言って、マミはキリカにウィンクする。
キリカ「……わかったよ、恩人。全速力で知らせてくる!」
マミ「よろしくっ!」
キリカが離脱。するとそれを追いかけるように、羽が動こうとする。
マミ「よそ見してていいのかしら?」
その瞬間、マミの銃撃が放たれた。
弾幕だ。文字通り弾幕、避けるスペースなど存在しない、銃弾のカーテンだ。
白い羽を背負った何かは、キリカへの追撃をやめ、すぐに銃弾のカーテンに対して羽のカーテンを構築する。
最早、爆撃だった。あまりの威力に地形が、景色が、まったく別の姿へと変貌する。
厚いアスファルトの層が衝撃で砕け飛び、後に雨のように地上へ降り注ぐ。
それでも、羽は無傷。
だが、マミはもちろんそれは百も承知のこと。
空へと飛び出したアスファルトの破片が落下を始めるより速く、すでにマミは敵の背後へと回っていた。
そして、その背後には既に、数百のマスケット銃が。
再び、爆撃。
614:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 16:15:30.77 bKw5NnkC0
マミさんチートすぎるww
615:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 16:19:24.54 H1R/d+/40
魔法少女としての才能ではマミさんまどかの次だもんな
616:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 16:19:32.09 uxfaOoH00
あまりに速すぎる激しすぎる連続攻撃に、もし浜面が見ていたら、マミは銃弾で挟み撃ちにした、と答えるだろう。
マミは一対の羽が防御のために両方使われていたのを、確かにこの目で確認していた。
そして、マミがその気になって肉体を強化すれば、羽は十分に反応できる速度だった。
つまり、燃費を完全に無視し、持てる限りの魔力で短期決戦の全力で行けば、羽の速度すら、上回ることが可能だった。
その羽を上回る速度で、マミは爆撃を行ったのだ。
マミ「ちょっとやりすぎちゃったかしら?」
ばらばらとアスファルト片の雨がやっと降り始める。
煙が少しずつ晴れていく。
敵の姿が確認できるレベルに。
マミ「―っ!」
なる前に、土煙から純白の羽が飛び出してきた。
マミは当然、それを避ける。
マミ「防御が間に合ってたのね! いいわ、間に合わないほどの回数を繰り返してあげ―」
そして、敵の様子を確認して、マミは言葉を失った。
617:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 16:27:06.83 uxfaOoH00
羽の速度が間に合ったのではなかった。
マミの攻撃が遅かったわけではなかった。
繰り返せば、速度の差で勝てるものではなかった。
マミ「嘘……」
三対だった。六枚だった。
羽が、増えていた。
そして、パーツのない顔面部に、英語の文字が浮かび上がっているのを、マミは目撃した。
618:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 16:32:41.12 bKw5NnkC0
マミさん逃げてええええええええ
619:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 16:37:19.61 H1R/d+/40
催眠オナニーが怖くてできない
620:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 16:37:31.59 H1R/d+/40
誤爆
621:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 16:41:26.16 uxfaOoH00
ごめん、眠気飛ばすためにコーヒーばっかり飲んでたら腹痛くなったからトイレ行ってくる
622:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 16:44:46.94 fwmZSfu/0
>>621
寝ろ保守はするから。
623:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 16:45:10.04 MUzVj4qG0
dark matterか
624:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 17:02:04.35 fwmZSfu/0
保守
625:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 17:02:09.14 GFY22gpQI
支援
626:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 17:11:03.70 lu0WWCbF0
ところがどっこい
627:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 17:15:13.71 uxfaOoH00
続き書く
628:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 17:17:57.69 uxfaOoH00
―
個室サロンの部屋に麦野とフレンダは二人きりで残された。
麦野「フレンダ……」
麦野がゆっくりとフレンダに歩み寄る。
ビクッと身を固めるフレンダ。思わず、目を瞑る。
フレンダ「えっ」
そのフレンダを優しいものが包み込んだ。
恐る恐る目を開けてみると、フレンダは信じられないものを目にした。
麦野に、抱きしめられていた。
フレンダ「む、麦野……?」
じゃれながらふざけてフレンダから麦野に抱きつくことはあっても、麦野から抱きつかれたのは初めてだった。
フレンダが困惑していると、抱きしめられる力がさらに強くなる。
フレンダ「ちょ……麦野、痛いってば……」
麦野「……め……ンダ」
ふと、耳元で、麦野が小さく言った。
629:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 17:25:57.61 H1R/d+/40
支援
630:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 17:28:01.66 uxfaOoH00
フレンダ「えっ?」
思わず、フレンダは聞き返す。
信じられない言葉を聞いた気がした。
麦野「ごめんな、フレンダ」
今度ははっきりと聞こえた。
それでも、フレンダは我が耳を疑った。
謝っていた。あの麦野が。
麦野「生きてて、よかった」
信じられないほど優しい声で麦野が言う。
麦野「殺した張本人の私の私が言うのもおかしいだろうけどさ、フレンダが生きてるって最初聞いた時、嬉しかった」
驚きすぎて、戸惑うしか、フレンダは対応策が思いつかない。それだけに、意外すぎることだった。
麦野「謝って許されることじゃないのはわかってる、でも謝らせてくれ
―本当に、ごめんなさい、フレンダ」
フレンダ「ちょ、ちょっとやめてよ麦野らしくないってば……」
麦野の謝罪にフレンダは困ったような声で答えた。
631:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 17:40:57.87 uxfaOoH00
それに対して、麦野は無言で、さらに強く、フレンダを抱きしめる。
フレンダ「……そもそもさ、最初に裏切ったのって私じゃん。
下手したら、私の方が麦野たちを殺すことになってたのかもしれないってわけよ」
しばらく無言が続いた後、フレンダが再び口を開く。
フレンダ「私には、謝られる権利も、価値もないよ……」
そう言って、麦野の抱擁をやめさせようとするが、麦野はしっかりと抱きしめたまま、動かない。
フレンダ「私さ、麦野に殺されて、でも魔法少女になって助かって、人生をリセットできたとか思ってたのよ」
頑なな麦野の様子にフレンダは抱擁をやめさせるのを諦める。
フレンダ「それで、二度目の人生だ、一度目のように自分のためだけに生きるのはやめて、せっかく手に入れた魔法の力でみんなを助けようとか調子のいいことを考えてた。
でもさ、結局私ってば、何も変わってなかったってわけよ。
改心したつもりで、麦野たちみたいに強い力を手に入れて、調子に乗ってただけだった。
麦野たちが浜面の昔いたところのアジトに入ってきた時、私、逃げ出したんだ。
自分が絶対勝てない相手、麦野が私を殺しに来たと思ったらさ、決めたことが全部どうでもよくなった。
改心も、人助けも、全部頬って、全部投げ捨てて。とにかく生きたいと思った。
あの時は、一緒にいたマミも杏子もピンチだったはずなのに、みんな見捨てて、自分だけ逃げようとした。
……結局、馬鹿は死んでも治らなかったわけよ」
632:>>631訂正
11/07/20 17:41:44.61 uxfaOoH00
それに対して、麦野は無言で、さらに強く、フレンダを抱きしめる。
フレンダ「……そもそもさ、最初に裏切ったのって私じゃん。
下手したら、私の方が麦野たちを殺すことになってたのかもしれないってわけよ」
しばらく無言が続いた後、フレンダが再び口を開く。
フレンダ「私には、謝られる権利も、価値もないよ……」
そう言って、麦野の抱擁をやめさせようとするが、麦野はしっかりと抱きしめたまま、動かない。
フレンダ「私さ、麦野に殺されて、でも魔法少女になって助かって、人生をリセットできたとか思ってたのよ」
頑なな麦野の様子にフレンダは抱擁をやめさせるのを諦める。
フレンダ「それで、二度目の人生だ、一度目のように自分のためだけに生きるのはやめて、せっかく手に入れた魔法の力でみんなを助けようとか調子のいいことを考えてた。
でもさ、結局私ってば、何も変わってなかったってわけよ。
改心したつもりで、麦野たちみたいに強い力を手に入れて、調子に乗ってただけだった。
麦野たちが浜面の昔いたところのアジトに入ってきた時、私、逃げ出したんだ。
自分が絶対勝てない相手、麦野が私を殺しに来たと思ったらさ、決めたことが全部どうでもよくなった。
改心も、人助けも、全部放って、全部投げ捨てて。とにかく生きたいと思った。
あの時は、一緒にいたマミも杏子もピンチだったはずなのに、みんな見捨てて、自分だけ逃げようとした。
……結局、馬鹿は死んでも治らなかったわけよ」
633:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 17:43:22.20 R+doEH19O
さるよけ
634:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 17:51:15.93 uxfaOoH00
フレンダの独白を、麦野は静かに聞いていた。
再び、沈黙が落ちる。
麦野「それなら、これから治していけばいいだけでしょ」
ややあって、麦野が静かに言う。
麦野「私だって前はクソッタレだったわよ。
仲間の、あんたたちの命なんかいくらでも補充の利く駒としか考えてなかった。自分のことしか考えてなかった」
ふと麦野は義手に目を落とす。
麦野「そこにさ、浜面がさ、私をぶっ飛ばして、全部変えてくれたのよ」
フレンダ「あの浜面が麦野を?」
信じられない、そんな風にフレンダは驚いた。
麦野「あいつはあれでもやるときはやる男よ。あいつの力で、私は変わることができた」
麦野が義手ではない手で、フレンダの頭を優しく撫でる。
麦野「フレンダは無理しすぎなのよ。自分だけの力で、すぐに自分を変えようとしてる。
そんなの、できるわけないじゃない」
麦野「せっかくの二度目の命よ。ゆっくり、これから治していけばいいのよ。
―人生は、長いんだから、ね?」
635:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 17:58:24.75 bc+EQFsg0
優しい麦野が逆に恐い
636:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 17:58:39.64 uxfaOoH00
杏子「緊急事態だ!」
その時、ドバンと乱暴に扉が開けられた。
入り口が思い切り開け放たれて、扉の外に席を外していた五人と一匹、そして帰ったはずのキリカが見える。
同時に、こっちから見えるということは、あちらからもフレンダを抱きしめている麦野の姿が見えるわけで。
麦野「あ……こ、これは違―」
真っ赤になってフレンダを離し、あたふたとする麦野。
杏子「そんな場合じゃねえ!」
そんな麦野の様子に構わず、杏子が続ける。
杏子「マミがヤバイのと戦ってるらしい! すぐに行くぞ!」
637:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 17:58:46.77 KrV8ooTM0
しえん
638:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 17:59:37.54 W6lw4GMB0
しえん
639:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 18:01:18.04 uxfaOoH00
>>636訂正
杏子「緊急事態だ!」
その時、ドバンと乱暴に扉が開けられた。
入り口が思い切り開け放たれて、扉の外に席を外していた四人と一匹、そして帰ったはずのキリカが見える。
同時に、こっちから見えるということは、あちらからもフレンダを抱きしめている麦野の姿が見えるわけで。
麦野「あ……こ、これは違―」
真っ赤になってフレンダを離し、あたふたとする麦野。
杏子「そんな場合じゃねえ!」
そんな麦野の様子に構わず、杏子が続ける。
杏子「マミがヤバイのと戦ってるらしい! すぐに行くぞ!」
640:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 18:07:48.53 uxfaOoH00
―
浜面「嘘……だろ……」
そこは、まるで大災害が襲ったかのような景色だった。
アスファルトは根こそぎ捲りあげられ、下の地面が見えている。
深夜で誰もいなかったと信じたいほど、ビルは滅茶苦茶に倒れ、ドミノ倒しのように崩壊していた。
尋常じゃない戦闘があったのが窺える。まるで戦略兵器が被害を撒き散らしたかのようだ。
フレンダ「マミ……?」
その中心に、マミはいた。
いや、マミらしきものがあった。
下半身はなかった。首から上もなかった。
かろうじて残ってる上半身が、マミの着ていた服を着ている。
それが、恐らく、その物体がかつてマミだったものだろうと主張していた。
巴マミが、死んでいた。
641: 忍法帖【Lv=31,xxxPT】
11/07/20 18:09:21.40 6QE+1qs90
マミさん死んだぁぁぁ
642:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 18:09:22.91 owFKIiZp0
マミった
643:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 18:09:51.84 WfSRwEwd0
>>1乙!!
くっそーー!「学園都市」知ってたら楽しさ2倍だったんだろなぁ~。
適当にけいおん(?)の女キャラを勝手にアサインして脳内再生してたww(けいおんも全く知らんwwww)
それでもまどマギファンにとっては、マジ楽しかったよ!!
久々の神SS、グッジョブ!!ありがとうノシ
644:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 18:10:11.98 F1BGLhwW0
うわああああマミったああああああ
645:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 18:11:04.54 bKw5NnkC0
マミった上にマ/ミとか・・・
646:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 18:11:58.40 W6lw4GMB0
ちくしょうマミったああああああ
予想はしてたさ…
647:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 18:12:36.80 O9sg09h70
下半身無くてマミってるってどういう状態だ…
648:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 18:14:36.30 FY1loU9q0
いやまだわからんぞソウルジェムがまだあればいける
649: 忍法帖【Lv=31,xxxPT】
11/07/20 18:16:13.67 6QE+1qs90
マミ/った
650:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 18:17:29.87 W6lw4GMB0
フレンダが生き延びることを望んだからマミさんは犠牲になったのだ…
651:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 18:18:07.56 w7NYsuWv0
マミったか
652:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 18:19:40.97 9emhkyV20
いや、おっぱいだけでも残っているならば…
653:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 18:20:12.90 sh0Qq04g0
おい
おい
654:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 18:20:20.62 R+doEH19O
>>648
敵に回収されて敵フラグびんびんなんですが
655:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 18:21:40.38 uxfaOoH00
杏子「くそっ……何が敵の戦力は残ってないだ!? まだ全然あるじゃねえか!」
激昂した杏子がキリカの胸ぐらに掴みかかる。
絹旗「超やめましょうよっ。呉のせいじゃありません」
そんな杏子を絹旗が抑える。
浜面「どうするんだよ……巴を倒す敵がまだ残ってるってことだろ……」
絶望したように、枯れた声で浜面は呟く。
麦野「確かに、巴マミの力は本物だった。下手すりゃ、私以上だったかもしれないくらいにな」
フレンダ「つまり、レベル5の上位か、それに匹敵する何かがいるってわけ……?」
震える声で、フレンダは問う。
麦野「……そういうことになるな」
苦々しく、麦野はそれに答えた。
656:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 18:27:53.16 uxfaOoH00
杏子「でも、そんなのがいるのか?」
麦野「心当たりはある。こんな無茶苦茶な戦闘をできるやつがな」
杏子「誰なんだそれは……?」
恐る恐る、杏子は聞く。
麦野「……『一方通行』。学園都市第一位のレベル5だ」
重々しく、麦野がその名を口にした。
その名前を出した瞬間、杏子とキリカ以外の全員に緊張が走る。
657:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 18:31:05.39 W6lw4GMB0
未元物質を魔法に応用した気もする…
658:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 18:32:58.28 uxfaOoH00
QB「それはないと思うよ」
この場にそぐわない、明るい声がその可能性を否定した。
キュゥべえだ。どこからともなく、四足歩行でとてとてと歩いて来た。
滝壺「あれ、サロンに寝かせてきたのに……」
麦野「どうしてそれがわかる?」
QB「簡単さ。杏子、フレンダ、君たちならわかるはずだよ。二人とも、意識を集中させて、この場に残った魔力を探ってみればいい」
杏子「……わかった」
フレンダ「えっと……こう、かな?」
目を瞑り、深呼吸するかのようにして魔力を探る杏子。フレンダもその杏子を見て、見よう見まねで魔力を探る。
QB「マミの巨大な魔力に誤魔化されがちだけど、よく探ってみるんだ」
杏子「……これは!?」
杏子が目を見開いて驚く。
QB「気付いたようだね。そう、ここにはマミとキリカ以外の魔法少女の魔力が残っている。敵は魔法少女だよ」
フレンダ「確かに……」
杏子「いや、あり得ねえ、そんなわけがねえ! 嘘だッ!」
659:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 18:34:58.13 F1BGLhwW0
Equ.Acceleratorか
660:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 18:35:34.47 R+doEH19O
>>657
魔法少女に未元物質を再現する自動装甲着せたとか?
661:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 18:35:49.89 GxFSQEoE0
冷凍少女帝都ちゃんか
662:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 18:35:55.42 H1R/d+/40
>>648
マミさんのソウルジェム頭に付いてるから…
663:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 18:37:20.77 uxfaOoH00
突然、半狂乱になって否定する杏子。
フレンダ「きょ、杏子、どうしたってわけよ?」
QB「ふぅ……まったく、どうしてこんなに確たる証拠があるのに嘘だと思うんだい?」
呆れたような声でキュゥべえは言う。
杏子「間違いだ……こんなの何かのトリックだ! あり得ねえ! だってこれは……これは……」
探れば探るほど、杏子の中に確たる証拠が突き付けられる。
杏子の声が徐々に小さくなり、静かになったのを見て、キュゥべえは溜息を吐いた。
そして、改めて、キュゥべえは言う。
QB「その通りだよ。巴マミを殺したのは
―千歳ゆまさ」
664:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 18:38:01.22 SZivYhr00
きょ・・・杏子
665:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 18:39:59.88 R+doEH19O
超回復(全体)+未元物質orベクトル操作か
666:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 18:51:29.15 uxfaOoH00
―
七人と一匹は、再び個室サロンに戻ってきた。
マミの亡骸を連れて。
マミの亡骸は、悲しいほどに軽かった。下半身も、頭も、右腕も失ったそれは、見るのも憚れるほど無残だった。
それでも、ライダースーツの男と共にフレンダたちを襲ってきた駆動鎧の中の少女たちのように、かつてのコネを使ってこの遺体を片付けようとは思わなかった。
どうしようもなく、魔法で鮮度を保ち、個室サロンまで持ってきたのだった。
杏子「ゆまは……ゆまは、こんなことをするやつじゃねえ……」
個室サロンに戻り、重い空気の中、杏子がまず口を開いた。
杏子「あいつは……優しいやつだ、そして、強いやつだ。
あたしのために人生投げ捨てて魔法少女になって、魔女にやられた嫌いだったはずの親どもを蘇らせて……
少なくとも、こんなことは絶対にしないやつだ」
QB「でも、結果として、千歳ゆまの魔力があそこに残っているよ?」
杏子「うるせえわかってる!」
杏子が怒りに任せて机を叩く。木製の机は杏子の力に耐えきれずに割れた。
机の上に乗っていたガラス製のグラスが地面に落ちて、パリンという音をたてて割れる。
絹旗「そ、そうだ、あそこに魔力が残ってたってだけで、犯人と決めつけるのは超早計じゃないですか?
ただ巻き込まれただけの可能性も超ありますし!」
667:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 18:52:34.14 sh0Qq04g0
ゆまあああああああああああああいあいあえ
668:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 18:54:42.72 9xgjcYNJ0
アマンダ「し、死にたくない……」ジグソウ「それが君の答えだね?」
669:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 19:00:51.39 sh0Qq04g0
┌─────────────┐
│☆☆☆☆☆☆☆―おいらの胸の心の愛 ―☆☆☆☆☆☆☆│
│☆ ┏━┓┏┳┓ ┏┳━━┳━┓┏┓ ☆│
│☆ ┣━┫┃┃┣┳━┛┣━┳┓┣━┛┃┃ ☆│
│☆ ┗━┛┣╋┛┗┳┓┏┛ ┃┣┛ ┃┃ ☆│
│☆ ┏━┛┣┓┣┛┃┃┏━┛┃┏━┛┃ ☆│
│☆ ┗━━┛┗┛ ┗┛┗━┛┗━━┛ ☆│
│☆ ┏┳┓┏┳┓ ┏┳━┳┳┓ ☆│
│☆ ┃┃┣┛ ┗┳━┛┃ ━ ┃┃┃ ☆│
│☆ ┃┃┣┓┃┏┻┓┏┫┏┓┃┃┃ ☆│
│☆ ┗┫┃┗┫┃ ┃┃┗┛┃┃┃┗┓ ☆│
│☆ ┗┛ ┗┛ ┗┛ ┗┻┻━┛ ☆│
│☆ ▼▼▼▼ ☆│
│☆ 本日 PM 3:00 開演 場所 空地 ・__・ ☆│
│☆ 来ないやつは殺す 〇 ☆│
│☆ 3 .☆│
│☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆│
└─────────────┘
670:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 19:01:12.31 sh0Qq04g0
ごめん誤爆
671:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 19:05:48.00 uxfaOoH00
思いついたように絹旗が言う。
QB「残念ながらそれはないよ。マミとマミを倒すほどの敵との戦いに巻き込まれて生き残るほど、千歳ゆまは強くない。
なのに、あの場所に来たときと、帰ったときの、両方のパターンの魔力が残っていたのさ」
絹旗「っ……!」
まるで感情がないようなキュゥべえの言い分に、絹旗は返す言葉を失う。
麦野「おいキュゥべえ。客観的な意見を聞きたい。この面子で、マミを倒したやつに勝てると思うか?」
努めて冷静に、麦野が問いかける。
QB「うーん、厳しいんじゃないかな? 正直言って、マミは別格の強さだ。
威力だけなら確かに沈利が上回るかもしれないけど、総合的に見たら、マミが一番強いからね。
そのマミすら上回る敵を倒すのは、余程の作戦がないと無理だと思うよ」
答えを聞いて、麦野も押し黙る。
フレンダ「じゃ、じゃあ、学園都市の願いが必要な、他の誰かに魔法少女になってもらうのは……」
杏子「ふざけたこと言ってんじゃねえ!」
フレンダの提案を、杏子が一喝する。
フレンダ「だ、だって……」
QB「うーん、それはとても魅力的な提案なんだけど、非現実的じゃないかな。学園都市の魔法少女は戦力にならないんだ」
フレンダ「どういうこと……?」
672:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 19:09:48.79 M+7iw8De0
支援
673:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 19:14:47.43 uxfaOoH00
ふぅ、と一息吐いてから、キュゥべえは答える。
QB「困ったことにね、学園都市の少女が魔法少女になっても、変身したり、魔法を使う度に体に深刻なダメージを負ってしまうんだ。
むしろ、今戦えてるフレンダが奇跡的だよ」
なんでもないようなことのように、キュゥべえは語る。
フレンダ「何それ……! 私、聞いてない!」
QB「聞かれなかったからね」
声を張り上げるフレンダをキュゥべえはさらりと流す。
麦野「どういうことだ」
静かに、麦野が再び口を開いた。
QB「残念ながら、これは僕たちにもメカニズムがわからないんだ」
麦野「誤魔化してんじゃねえ。どうして、それを知りながら学園都市で魔法少女を作ろうとしてやがる?」
鋭い声で麦野は追求する。
QB「それは君たちが契約することで、僕にもメリットがあるからさ」
麦野「メリットだと? ……いや、その前に一つ質問に答えろ。今日の夕方、襲ってきた駆動鎧の中身の魔法少女から魔女が生まれたのはどういうことだ?」
QB「やれやれ、質問ばかりだね。どちらも話が繋がってるし、まずは前者から話そうか」
674:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 19:22:51.43 uxfaOoH00
杏子「魔女が、生まれた、だと……?」
麦野「薄々感づいてただろ? 駆動鎧の中からソウルジェムが飛び出して、魔女が出現した。小学生でもわかる答えだ」
QB「正確には生まれたわけじゃないんだけどね。まあ、それは後で説明するとして、まず僕のメリットから答えようか」
QB「君たちはエントロピーというものを知っているかい?」
麦野「当然」
絹旗「超当たり前です」
滝壺「小学校で習った」
フレンダ・杏子・浜面「えっ」
常識と言うかのように麦野、絹旗、滝壺は言い、それにフレンダ、杏子、浜面が思わず意外そうな声をもらした。
QB「知ってるなら話が早いね。この宇宙のエントロピーは増大し続けてることは知っているだろう? 断熱系でのエントロピーの減少は、自然状態ではあり得ない。
その最終形にあるのが宇宙の熱的死だ。僕たちはそれを回避するために熱力学の法則に従わないエネルギーを求めていたんだよ」
キュゥべえが一口で言い切る。
杏子「いや待て待て、わけがわからん。わかるように説明してくれ」
フレンダ「右に同じく」
浜面「同じく」
そこで、杏子、フレンダ、浜面の三人が慌てて制止した。
675:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 19:23:18.82 kVk/WTtp0
魔法と魔術は同じなのか
676:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 19:34:06.42 uxfaOoH00
QB「簡単に言うとだよ、宇宙はこのままではエネルギーが足りなくなってしまう、だから従来とは違う、新しいエネルギーが必要なんだ」
浜面「いきなり宇宙とか……何を言ってるんだ……」
思わず、浜面が呟いた。
QB「まあ、話を続けるとだよ。そのエネルギー源が、君たち魔法少女なんだ。君たちの感情によって発生するエネルギーは熱力学の法則を凌駕する画期的でまったく新しいエネルギーだったんだよ!」
まるで誇らしげにキュゥべえは言う。
QB「そして、そのエネルギーが放出される瞬間が、君たち魔法少女が絶望して、もしくはソウルジェムが穢れきって魔女になる瞬間なんだ。
希望から絶望への落差がエネルギーを生み出しているってわけだね」
杏子「おいちょっと待て……魔法少女が魔女になるだと!?」
理解が追いつかない様子だった杏子だが、その一言に反応した。勢いよく立ち上がり、キュゥべえを睨み付ける。
QB「特段おかしなことじゃないだろう? 君たちの世界では成長途中の女性のことを少女と呼ぶ。なら、いずれ魔女になる少女のことは魔法少女と呼ぶべきじゃないか」
杏子「っざけんな!」
杏子の右手に槍が出現する。続いて狭い室内で器用に振り回し、穂先をキュゥべえに向けた。
QB「やめてくれないかな、僕という個体を殺しても、代わりはいくらでもいるけど、こんな僕でも死んでしまったらエネルギーの無駄なんだ」
毛繕いをするように、愛らしい動作をしながら、キュゥべえは言った。そのギャップに、全員が絶句する。
677:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 19:38:36.59 uxfaOoH00
QB「僕たちの星で完結できたら最高だったんだけどね、生憎、僕たちは感情というものを持ち合わせていなかったんだ。非常に残念だよ」
残念と言いながらも、キュゥべえの言葉には感情がこもってない。
フレンダ「ふざけたこと……言わないでよ! 私たちはキュゥべえの餌ってわけ!?」
フレンダも杏子と同じく立ち上がる。同時に右手にナイフが生み出された。
QB「僕たちの、なんて酷いなあ。僕たちは、宇宙の未来に向けて頑張ってるんだよ。君たちも感謝するべきじゃないかな?
これから数百年、数千年先になるかわからないけど、君たち地球人も僕たちの仲間入りをするんだろう?」
困った子供を宥めるように、キュゥべえは言う。
フレンダ「このっ……」
フレンダのナイフを握る手に力が入る。
678:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 19:39:04.84 IGDWoK7g0
予想はしてたが高レベル勢の回答に吹いた
679:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 19:44:16.92 uxfaOoH00
滝壺「やめようよ、フレンダ」
そんなフレンダを、滝壺は言葉で制止する。
フレンダ「でも……っ」
泣きそうな顔をして滝壺を見つめるフレンダ。しかし、滝壺は冷静に首を振る。
滝壺「キュゥべえをいじめても、何も解決しないよ。私たちは、私たちのできることをしないと」
QB「まったくわけがわからないよ。僕たちは仮にも、君たちを知的生物と認めた上で、願いを一つ叶えるという最大限の譲歩をしているというのに……何が不満なんだい?」
何を考えてるんだと言わんばかりの口調。杏子の槍を握る手に力が入るが、滝壺が杏子を見つめ、制止する。
麦野「それ以上喋るな」
静かに、怒気を含めて麦野が言った。
麦野「それ以上喋ると、殺したくなる」
QB「やれやれ……嫌われたものだね。君たちはいつもそ」
麦野の言葉に反して、キュゥべえは答えた瞬間、青白い光線がキュゥべえの体を焼き尽くした。
今度は、滝壺が止める暇もなかった。
麦野「喋るなって言っただろ」
680:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 19:46:17.66 fwmZSfu/0
>>679
むぎのんよくやった。
681:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 19:47:15.45 bc+EQFsg0
共食いの瞬間見せる訳か……
682:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 19:47:19.83 uxfaOoH00
>>679訂正
滝壺「やめようよ、フレンダ」
そんなフレンダを、滝壺は言葉で制止する。
フレンダ「でも……っ」
泣きそうな顔をして滝壺を見つめるフレンダ。しかし、滝壺は冷静に首を振る。
滝壺「キュゥべえをいじめても、何も解決しないよ。私たちは、私たちのできることをしないと」
QB「まったくわけがわからないよ。僕たちは仮にも、君たちを知的生物と認めた上で、願いを一つ叶えるという最大限の譲歩をしているというのに……何が不満なんだい?」
何を考えてるんだと言わんばかりの口調。杏子の槍を握る手に力が入るが、滝壺が杏子を見つめ、制止する。
麦野「それ以上喋るな」
静かに、怒気を含めて麦野が言った。
麦野「それ以上喋ると、殺したくなる」
QB「やれやれ……嫌われたものだね。君たちはいつもそ」
麦野の言葉に反して、キュゥべえは答えた瞬間、青白い光線に体を焼き尽された。
今度は、滝壺が止める暇もなかった。
麦野「喋るなって言っただろ」
683:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 19:51:11.89 IGDWoK7g0
QBはいつも一言多いのが玉に瑕
684:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 19:59:37.78 qXpC/I/m0
早いネタばらしだな
685:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 20:05:10.92 uxfaOoH00
沈黙が落ちる。戻ってきたばかりの時よりも、さらに重い沈黙だ。
キリカ「ふわぁ……話終わった?」
その沈黙をキリカの声が破った。
浜面「お前……あんな話を聞かされて、平気なのか?」
キリカ「別に。私はそんなことには興味ないからね。私が興味あるのは織莉子のことだけさ」
浜面「そ、そうか……」
キリカ「んーん、むしろ、私にはなんでキミたちがあんな話で落ち込んでるのかわからないよ。
人間だって有限、魔法少女だって有限。人間が寿命を迎えたら肉塊になって、魔法少女が寿命を迎えたら魔女になる、それだけだろう?」
大きく伸びをしてキリカは言う。
キリカ「別に今日明日に寿命が来るわけじゃないし、今考えるのは、今日明日に死にそうな現状のことじゃないかな? 私は織莉子のところに生けないなんて死んでも嫌だよ」
フレンダ「それも、そうね……いつか魔女になるって言っても、結局、私が一度死んで生き返ったことは確か。
二度目の人生、そんな長いものにはならないかもしれないけどさ、最初から、私のやることは変わらないってわけよ」
杏子「そうだな……いつか魔女になるなんて、今心配することじゃない。私も、ゆまの様子を確かめる、この事件の真相を確かめる、そのやることは変わらない」
ぼふんとソファーに座り直して、杏子は言う。次いで、全員を見渡す。
杏子「あんたらはどうするんだ? 別に魔法少女ってわけでもないし、いっそ他人事でもいいんだぞ」
686:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 20:08:34.71 uxfaOoH00
絹旗「今更超何を言ってやがるんですか」
憮然として、絹旗は言う。
浜面「ここまで来て、後に引けるわけないだろ」
意外そうに、浜面は言う。
滝壺「一蓮托生」
端的に、滝壺は言う。
麦野「それに私らは、フレンダのためにやってやろうと思ったのよ。フレンダが抜けないなら、私らも抜ける理由はない」
そしてきっぱりと、麦野が言った。
フレンダ「麦野ぉ……」
麦野「はいはいよしよし」
その言葉にフレンダは感極まった様子を見せ、麦野はそんなフレンダの頭を慈しむように撫でた。
687:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 20:09:13.43 uxfaOoH00
シャワー浴びてくる
688:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 20:14:17.37 bc+EQFsg0
むぎのんマジお母さん
689: 忍法帖【Lv=33,xxxPT】
11/07/20 20:14:26.53 mRk1CFEi0
ん
690:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 20:16:27.33 bKw5NnkC0
結局、フレンダの魔法ってなんなんだ?
超回復?
691:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 20:16:40.77 H1R/d+/40
>>688
誰がババアだぶち殺し
692:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 20:21:39.11 W6lw4GMB0
ババアとは言っていない。むしろ褒め言葉
693:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 20:22:17.14 H1R/d+/40
>>692
ババアが褒め言葉だと?
ぶち殺し
694:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 20:25:24.23 JsedFxxv0
ぽまいらもちつけ
695:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 20:25:53.70 fwmZSfu/0
>>681
焼き尽くした後に何も残ってないような。
696:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 20:35:21.60 bc+EQFsg0
出力絞ればマミさんのように(ry
697:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 20:36:46.95 To7CWecz0
まだ続いてるのかwwww
長編すぎるだろww
698:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 20:36:56.77 LJvTDG6h0
,-‐- 、
,..-─- 、 i `ヽ、
-‐ 、_ ,.:::':::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ、 | 、─ '
`゙'ー- 、,∠:::::::::::::::;.-‐-v' ⌒`ヽ,‐、ヽ.j ┌.’
テ , , _,., 二> ゙、:、lヽ===========
゙ー‐''"´`'7"::`''"´::::::;:ゝ ___ ゝ ‐'ニヽ.弋l |
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'、ヽ ヽ──‐┘
ヽ!二二二二二二二二二
699:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 20:40:16.32 ugdIEmC+O
おい
700:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 20:48:29.07 hpbLSEGx0
麦フレと聞いて飛んできました
701:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 20:49:06.11 FY1loU9q0
レベル5の中で一番微妙な麦野が仲間とか笑えない
702:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 20:49:40.66 H1R/d+/40
>>701
謝って!第三位に謝って!
703:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 20:50:35.28 To7CWecz0
みこっちゃんは関係ないやろ!
704:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 20:51:09.63 kPjJsW4LP
絹旗「今更超何を言ってやがるんですか」
憮然として、絹旗は言う。 ←
浜面「ここまで来て、後に引けるわけないだろ」
意外そうに、浜面は言う。 ←
滝壺「一蓮托生」
端的に、滝壺は言う。 ←
麦野「それに私らは、フレンダのためにやってやろうと思ったのよ。フレンダが抜けないなら、私らも抜ける理由はない」
そしてきっぱりと、麦野が言った。 ←
なぁ、この地の文って必要なの?
テンポ悪くして読み辛くするだけだろ
705:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 20:51:43.15 CvpEnYif0
今追いついた 支援ほ
706:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 20:53:39.03 FY1loU9q0
>>702
おいおい美琴の能力は便利だぞ
強盗とかハッキングと証拠も残さず多種多様な犯罪が可能なんだから
麦野なんか滝壺と組まないとレベル3とかでも相性によっては返り討ち
707:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 20:54:28.95 kVk/WTtp0
>>704
ラノベみたいだろ?
708:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 20:54:59.37 CvpEnYif0
地の文なきゃ行動理解出来ないじゃん
709:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 20:58:20.10 bc+EQFsg0
おっと、擬音だらけのSSの悪口はよしてもらおうか
710:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 21:01:10.69 uxfaOoH00
>>704
基本的に台詞の前の名前はないものとして地の文を書いてる
あるものとして書こうと思ったらこんがらがりそう
でも台詞の前の名前を削るとそれはそれでとっつきにくくなると個人的に思うから外せない
大体こんな感じの折衷案やってる
文章力はSS、というかこういう文章書くのが大体一年半ぶり以上だから許してくれ
続き書く
711:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 21:08:44.63 8bJ68oDD0
>>708
上手い奴は台本形式でも面白く書く
というか擬音とセリフだけで表現して楽しませるのって地の文付きより難易度高い
複数人居ると誰が喋ってるかわからなくなるし考えるのめんどくさいし
セリフの前に名前は欲しいよなやっぱり
712:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 21:10:55.41 kPjJsW4LP
>>708
行動っていうか、誰が喋ったか書いてるだけじゃん
「」の前に名前が書いてあるんだから、同じことを2回繰り返して書いてるのと同じだろこれ
地の文自体は否定しない、必要なら
713:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 21:11:59.34 uxfaOoH00
―
「主任、緊急事態です!」
「どうした?」
「例の『原子崩し』のグループがこの研究所に向かっています!」
「馬鹿な、どういうことだ……!?」
「場所が割れたとしか……」
「どうして場所が割れるんだ! どうしてやつらが来る必要がある! 私たちは狩る側だ、やつらが来るなんて、ただの自殺行為だぞ!」
「わ、わかりかねます……」
「壊れたUMAの修理にあとどれくらいかかる?」
「パーツの交換のみで、三十分もあれば……」
「三十分! そんな時間があればやつらはここに辿り着く!」
「で、ですが……」
「人工UMA部隊は!?」
「まだ戦闘可能な肉体年齢に達するまで通常プランで成長促進剤を投入すると四日は……」
「構わん、今すぐ全て投入して無理矢理にでも成長させろ!」
「しかし、そんなことをしては肉体崩壊が……」
714:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 21:13:58.52 hXxCk+C40
っしゃあマミさん+35kg突破
715:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 21:14:48.49 hXxCk+C40
あばばばば誤爆ですぅ
716:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 21:19:14.87 uxfaOoH00
「そんななりふり構ってる場合か! 今の状況がどんなものかわかってるのか!?」
「それは……」
「巴マミとの戦闘でUMAは激しく損傷、すぐに動かせる人工UMAもいない……
この状況で、こちらの場所が割れ、常識的に考えれば自殺行為のはずの襲撃を仕掛けられる。
どう考えても内通者がいるとしか思えない!」
「内通者……!」
「狩る側が狩られる側になるだと? そんな馬鹿なことがあってたまるか!
どんな手を使ってもいい、UMA修復までの時間を稼げ!
やつらに、目にものを見せてやる」
717:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 21:24:52.08 zJeI4UYP0
前スレから見てるけど、>>1000までには終わるんだろうな?
718:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 21:31:07.82 uxfaOoH00
―
フレンダ「……ここってわけね」
携帯の地図ソフトとキリカの持っていた地図を見比べて、確認。
フレンダと杏子とキリカと麦野と絹旗と滝壺と浜面は、目的の、全ての真相が詰まった研究所にやってきた。
それは小規模な研究所だった。一戸建ての家が三軒収まる程度の敷地に、白い、小綺麗な建物。
杏子「お出迎えが待ってやがるよ」
そこの入り口に、不釣り合いな真っ黒の機体が並んでいた。
駆動鎧。魔法少女が入り、フレンダたちを散々苦しませた技術の塊。
それが全部で十四体。
浜面「戦力、全然あるじゃねえか……」
キリカ「おっかしーなー。あと四日は補給できないはずなのに」
枯れた声の浜面に、キリカは悪びれもしない。
麦野「外注か、何かは知らないが、やることは変わらない、だろ!」
そう言って、麦野は原子崩しを発射する。
それは駆動鎧の内の一体に直撃し、爆発。さらにそのまま腕を振るって、二、三体目も原子崩しが貫いた。
719:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 21:34:11.26 uxfaOoH00
>>717
終わるつもり
720:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 21:38:30.17 uxfaOoH00
四体目になって初めて駆動鎧は反応する。
何重もの結界が発生し、原子崩しの光線を弾き飛ばした。
フレンダ「こいつらも魔法少女なの!?」
杏子「一体どうなってやがる、そんなホイホイ連れてこれるもんじゃねーぞ!」
その様子に武器を生み出しながら驚く杏子とフレンダ。
キリカ「そんなのどうでもいいよ」
気がつくと、キリカはもう他のメンバーのところにはいなかった。
キリカは駆動鎧の張った結界に爪を叩き付ける。一度ではない。一瞬で五度だ。
動きを遅くする魔法を使って、相対的に速くなったキリカの連続攻撃。一撃一撃が重い威力を持っており、それは結界を軽々と食い破った。
キリカ「みんなこんなのに苦戦してたの?」
駆動鎧たちが結界が破られて、次の行動に移る前に、キリカは既に駆動鎧の懐に入っていた。
かぎ爪が駆動鎧の腹部を貫通する。キリカに襲われた駆動鎧は上下真っ二つとなった。
721:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 21:40:53.23 uxfaOoH00
浜面「は、はええ……」
キリカの動きを見て、浜面が感嘆の声をこぼす。
麦野「いや、あいつが速いだけじゃない、駆動鎧どもの反応が明らかに鈍い。こいつらは雑魚ね、さっさと潰すわよ」
722:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 21:48:31.05 uxfaOoH00
―
「くそっ! もう全滅か! UMAの修復まで、あと何分だ!?」
「パーツの交換は終了しました! 残りはソフトウェアのインストール……かかる時間は三分です!」
「三分……ならいい、私たちが直接出迎えよう」
723:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 21:51:50.97 CvpEnYif0
支援
724:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 21:58:42.14 bc+EQFsg0
小出しだな
725:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 21:59:13.92 fwmZSfu/0
保守
726:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 22:01:13.45 uxfaOoH00
―
数分とかからず、駆動鎧の部隊は全滅。研究所前で動くのはフレンダたちのみとなった。
杏子「オラァ!」
戦闘の余波でひしゃげたドアを杏子が蹴り開ける。
杏子に続いて、残りの六人も研究所に突入する。
「ようこそ、水穂機構・新病理解析研究所へ」
そこに、男の声が出迎えた。
中年の男だった。脂汗を顔中に貼り付け、頭頂部には髪がない。
その隣には縮こまるようにして震えている若い男がいた。
二人とも白衣を着ているところから察するに、研究者のようだった。
杏子「誰だテメーらは」
鋭く睨んで、杏子が槍を突き付ける。
「なあに、今はまだ名乗るほどの者じゃないさ」
中年の男はニヤニヤと、気色悪い顔を貼り付けたまま答える。
杏子「じゃあどうでもいい、ゆまの居場所を教えるか、死ぬか、好きな方を選ばせてやる」
「UMA? そうか、君たちはあれが目的だったのか!」
727:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 22:10:31.11 fwmZSfu/0
保守
728:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 22:10:37.01 bc+EQFsg0
これは落ちる
729:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 22:11:19.44 CvpEnYif0
ほ
730:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 22:12:23.94 uxfaOoH00
フレンダ「とぼけない方がいいってわけよ。この研究所に、ゆまって子がいるのはわかってるってわけよ」
ナイフを構えたフレンダも一歩前に出る。ハッタリではない、この研究所にはマミの散った場所で感じた魔力が確かに漂っていた。
「そう焦らない。おい、玄関のモニターにUMAの水槽を映せ」
中年の男が天井の角を向いて、一言。
すると、フレンダたちの左手から光が射した。その方向を見れば、大きなモニターが壁に貼り付けられている。
「見たまえ、これが私たちの研究だよ」
そのモニターに、少女が映し出されていた。
杏子「ゆまっ!?」
少女は一糸まとわぬ姿で水槽に浮いていた。起きる様子はなく、まるで生気を感じさせずに水槽を漂っている。
耳、鼻、口、と体のありとあらゆる穴にチューブが接続され、また、体中に電極が張り巡らされていた。
「そうUMAだよ。初めて発見したとき、そう自称したんだ。彼女の生態には驚いた。
男は自分の成果を自慢するかのように言う。
「体中、いくら調べ尽くしても、肉体は人間と変わらないのだが、彼女は既存の能力研究では説明のつかない能力、また、宝石のようなコアを持ち、それが無事である限り、人間なら死ぬような実験も、耐え抜く
最早この生物は、既存の生物学すらも覆す! まったく新しいUMAなのだよ!」
731:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 22:19:33.07 3Y+M7Dgh0
なんで宝石が無事なら死なないってわかったんだよ
宝石破壊しなきゃわからないだろ
732:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 22:22:26.05 uxfaOoH00
>>731
あ、人工UMAの説明入れるの忘れてた・・・SS終わったら補足する
733:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 22:22:39.11 wv0+yJtT0
な
734:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 22:25:42.64 uxfaOoH00
杏子「テメェ……ゆまに……ゆまに何しやがった!!」
「何って、至って普通の人体実験さ。精神が壊れてしまったのか、起きなくなってしまったがね」
そこが、杏子の限界だった。
杏子「こっんの糞禿げェェェェェェェ!」
激昂した杏子が床を蹴る。
中年の男はそれを予想していたらしい。若い男の首根っこを掴み、杏子の前に差し出した。
「ひぎぃっ」
若い男に腹部に深々と杏子の槍が刺さる。若い男は白目を剥いて、すぐに意識を失った。
絹旗「清々しいほどの超クズですね……」
見下すように、絹旗が睨んで言った。
「なんとでも言うがいいさ。ほら、もう三分だ」
杏子「は? 何を言って―」
その瞬間、奥の壁を突き破って、純白の羽が飛び出してきた。
間一髪、杏子は反応して、避ける。しかし、避けきれない。
僅かに擦っただけで杏子は激しくはじき飛ばされ、床を転がった。
735:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 22:32:59.22 7rSNfgZY0
しえ
736:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 22:35:52.03 uxfaOoH00
そして、壁に空いた穴から、それは歩いて来た。
それは小さかった。身長はフレンダの胸元くらいしかないだろう。
真っ白で、顔も鼻も口もないのっぺりとした楕円形の顔面部。
黒い皮膜を使った大量のケーブルがうねるようにして絡み合い、足が二本、手が二本の人型を作っていた。
ケーブルが多すぎるためか、身長に似合わず、それはずんぐりとした体躯だった。
特徴的なのはその背中。
一対の、純白の羽が生えていた。
「今は、この子がUMAだ。これは能力者を再現したちょっと特殊な駆動鎧でね、ここには人間が乗るのが必須だった。しかし、そこにUMAのコアを組み込んだんだ」
UMAの肩を叩きながら、誇らしげに男が言う。
「そうしたら、見事に起動してくれたよ! この技術を応用すれば『多重能力者』も夢じゃない!」
杏子「この禿げ……!」
はじき飛ばされた杏子だったが、大きな怪我はないらしい。すぐに立ち上がる。
「自我はないようでね、全てプログラムした通りに動いてくれる。しかし、発想力、思考力は人間のものを使うことができる。無人兵器としてもこれは画期的だ!」
737:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 22:39:57.66 N+Mteedp0
さるよけしえん
738:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 22:40:32.28 H1R/d+/40
しえ
739:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 22:42:33.76 uxfaOoH00
浜面「腐ってやがる……」
浜面が滝壺を守るようにして立ち、銃を構える。
キリカ「学園都市なんてみんなそうじゃないの?」
キリカが動きを遅くする魔法を発動し、かぎ爪を構える。
麦野「そうね、まあまた学園都市らしく、胸くそ悪い研究者だこと」
麦野が原子崩しをいつでも発射できるように演算を始める。
絹旗「『木原』の人間ですかね? それにしては超小物ですけど」
絹旗が殴りたいものをすぐに殴り飛ばせるように拳に窒素を一際纏わせる。
フレンダ「どちらにせよ、あれだね」
フレンダが片手にナイフを構えたまま、時限式爆弾を取り出す。
滝壺「ブチコロシ確定ってやつだね、きょうこ」
滝壺が浜面の後ろに隠れながら研究所に流れる異常なAIM拡散力場を読み始める。
杏子「当たり前だ……!」
そして起き上がった杏子が六人の下へ戻り、槍を構える。
「せいぜい頑張りたまえ」
740:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 22:46:49.05 uxfaOoH00
UMAが、起動した。
背中の羽を羽ばたかせ、僅かに宙に浮く。
ぶわっと、背中から羽が二対追加される。
羽は計三対、六枚。
まるで歪な天使のよう。
そして、のっぺりとした顔面部に、英字が青色LEDライトで示されていた。
浜面が、それを見て、驚愕する。
浜面「嘘だろ……!?」
英字は、こう書かれていた。
―FIVE_Over.Modelcas_"DARKMATTER"
浜面「気をつけろみんな! あれは、学園都市第二位を、垣根帝督を越える駆動鎧だッ!!」
741:>>740訂正。ここで誤字るとかないわ……
11/07/20 22:47:51.08 uxfaOoH00
UMAが、起動した。
背中の羽を羽ばたかせ、僅かに宙に浮く。
ぶわっと、背中から羽が二対追加される。
羽は計三対、六枚。
まるで歪な天使のよう。
そして、のっぺりとした顔面部に、英字が青色LEDライトで示されていた。
浜面が、それを見て、驚愕する。
浜面「嘘だろ……!?」
英字は、こう書かれていた。
―FIVE_Over.Modelcase_"DARKMATTER"
浜面「気をつけろみんな! あれは、学園都市第二位を、垣根帝督を越える駆動鎧だッ!!」
742:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 22:48:05.82 H1R/d+/40
一方さんまだー?
743:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 22:52:43.58 N+Mteedp0
オリジナル越えてんのかよ
744:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 22:53:47.32 fwmZSfu/0
やはりフレンダなら最終ウエポンで
爆弾を出して欲しいな。(魔法の)
745:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 22:54:15.15 PodwZwtM0
ロシアていとくんの能力を兵士が装備してたのって冷蔵庫ていとくんがいたからで
全自動の機械が使えるわけじゃないですよね
超電磁砲は今の科学力でも実現可能だから学園都市のレベルなら小型化されてロボットに詰まれててもおかしくないけど
746:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 23:00:48.42 fwmZSfu/0
保守
747:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 23:02:33.50 uxfaOoH00
音が消し飛んだ。
UMAが軽く羽ばたいたと思うと、爆発が巻き起こる。
研究所の入り口が、杏子が、フレンダが、キリカが、麦野が、絹旗が、浜面が、滝壺が、吹き飛んだ。
研究所の入り口に面する方向が、丸ごと更地になっていた。
フレンダ「大丈夫、みんな!?」
真っ先に起き上がったのは、フレンダだった。爆発をまともに受けても、フレンダには傷一つない。
杏子「なんとか、な……」
キリカ「私たちなら平気だよ」
魔法少女二人が立ち上がる。
絹旗「私の取り柄は超頑丈なことなので」
麦野「これくらいどうってことないわよ」
能力者二人が立ち上がる。
浜面「運良く瓦礫がクッションになったみたいだ」
滝壺「はまづらがいたから大丈夫」
残る二人も立ち上がる。
748:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 23:02:47.13 u/b4z+e0O
プラン候補のていとくん超える機械作るってことは天使の量産化に等しいよな
おそろしや
749:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 23:10:00.71 uxfaOoH00
そんな七人の上空に、UMAが物理法則を無視するかのような動きで、浮いていた。
フレンダ「もう来たわけっ!?」
ナイフは通用しないとの判断か、フレンダは懐から小型のミサイルを取り出す。
杏子「待て! あれの中にはゆまのソウルジェムが埋め込まれてるんだぞ!」
それを放とうとしたフレンダを、杏子が慌てて制止した。
フレンダ「じゃあどうしろって言うわけよ!」
杏子「無力化してソウルジェムを引っ張り出す!」
フレンダ「そんな無茶な!」
言い争ってる二人へ、翼が目にも止まらぬ速度で伸びる。
フレンダ「くっ……」
杏子「話し合ってる時間もねえってか!」
そうして、二人が結界を張ろうとして、
麦野「どいてろ!」
麦野が原子崩しの盾を作る。
電子と羽が激突し、その組み合わせでは決してあり得ないような、甲高い音が響き渡った。
750:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 23:16:51.02 KrV8ooTM0
支援
751:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 23:22:27.09 uxfaOoH00
麦野「こいつの攻撃ににお前らのバリアは多分意味がない!」
間髪入れず、別の翼が横殴りに襲いかかる。
麦野「さっきので学習しろ!」
だが、麦野がもう一つ、原子崩しの盾を発生させた。羽はそれで止まる。
杏子「すまねえ!」
その隙に、杏子が銃弾のように飛び出した。
杏子「うらぁっ!」
杏子は伸びていた羽に、思い切り槍を叩き付ける。
ゴッキィィィンという耳をつんざく音がするが、羽には傷一つついていなかった。
752:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 23:22:45.22 R+doEH19O
ほらあれだよ魔法
753:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 23:29:08.98 uxfaOoH00
一瞬、攻撃で杏子の動きが止まる。そこを、さらに別の羽が襲いかかった。
フレンダ「何やってんのさ!」
フレンダが、杏子を突き飛ばして、羽は空を切る。
杏子「無力化だよ! こいつの攻撃手段は羽だ、羽を潰せば無力化できる!」
フレンダ「……なるほど!」
フレンダも手榴弾を取り出し、羽へと投げつける。
凄まじい勢いで投げつけられた手榴弾は本来の爆発のタイミングを迎える前に爆発した。
しかし、やはり羽は無傷。汚れすらついていなかった。
フレンダ「でもこんなのどうやったら壊せるわけー!」
二枚の羽がフレンダと杏子を襲う。しかし二人は、麦野たちの下へ再び戻り、これを回避する。
麦野たちへも二枚の羽が襲いかかっており、原子崩しの盾で一瞬、動きが止まっていた。
フレンダがそれにナイフを投げつけるが、やはり弾かれて、効果はない。
754:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 23:31:47.70 1sqzu6ih0
一言で表すとあれだな。冗長
755:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 23:38:01.67 fwmZSfu/0
保守
756:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 23:38:20.57 R+doEH19O
さるよけ
757:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 23:39:54.90 uxfaOoH00
キリカ「さっきから何やってるのさ!」
再び集結したところで、キリカが叱咤する。
フレンダ「いや、あの羽壊せないかなー、って」
杏子「そうしたら無力化できるだろ?」
さも大発見のように、二人は言う。
キリカ「それは無理だよ! 私と恩人がやってもダメだった!」
麦野「私も無理だと思う。原子崩しとぶつかっても消滅しないってことは、この世じゃあり得ない硬度を持ってるってことになる。
まさしく第二位の能力通り、な」
フレンダ「ダメかっ……」
経験者と、超能力者の言葉にフレンダは落胆する。
そこへ、今度は四枚の羽が左右、前、上空から襲いかかる。
麦野の原子崩しの盾は両手から生み出している。つまり、二枚が限界。
麦野「逃げろ!」
麦野が鋭く指示する。
キリカと杏子とフレンダは魔法少女の身体能力で、絹旗と麦野は能力で、浜面と滝壺を連れて退避した。
758:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 23:41:19.92 fOzMopmz0
>>1の腹積もりとしちゃ上手いこと保守でつくレス数を調整して>>1000直前に終了→乙レスで>>1000まで埋まるのを狙ってる感じがする
759:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 23:42:38.84 H1R/d+/40
禁書一期しか見てないんだが原子崩しって硬度とかの問題なの?
760:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 23:45:13.94 FY1loU9q0
>>759
硬度は関係ないけど物理法則の枠の中の能力だから
冷蔵庫の能力なら防げる
761:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 23:48:33.45 uxfaOoH00
麦野「くそっ……厄介だな……」
絹旗「麦野以外、防御不可に、ソウルジェムの人質ですか……どうすれば……!」
七人は能力者と、魔法少女とで二組に分散。これでUMAが羽の枚数を分散してくれるのならば、非常にやりやすいだろう。
だがそれは根本的な解決にはならない。逃げ続けていれば、いつか追いつかれる。
そもそも、UMAを攻撃しようと、二枚の羽が常に防御用にストックされていて、攻撃が通りそうもなかった。
QB『大分困っているようだね』
そこで、麦野、絹旗、浜面、滝壺の脳内に、キュゥべえの声が響いた。
浜面『お前、生きてたのか……!』
QB『言っただろう? 代わりはあるって』
羽が二枚、襲いかかる。運が良いのか、羽は分散されたようだ。
762:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 23:53:03.85 PodwZwtM0
>>759
原子崩しは結局熱とか分解の領域だから硬度よりも密度かな
ていとくんは例えるならば100度で沸騰する水ににせて、-100度で沸騰する水みたいな非現実的なものを作る力
だから本人曰く常識はつうじねぇなので、一般的なLV5枠に収まってない
1位と2位だけは明らかにチートで使い方次第で地球が滅ぶ
763:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 23:55:38.89 fwmZSfu/0
保守
764:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 23:56:22.45 uxfaOoH00
QB『それよりも。君たちが戦っている千歳ゆま、あれをどうにかする方法があるんだ』
麦野『一応言ってみろ』
QB『もう予想はついているようだね。簡単さ、僕と契約して』
麦野『断る』
キュゥべえの言葉を遮り、麦野は即答する。
QB『やれやれ……一番手っ取り早い方法だと思うんだけどな』
麦野『言いたいことはそれだけか?』
QB『いいのかい、君たちじゃ、恐らくアレに勝つのは無理だと思うよ? 中のソウルジェムごと破壊するという方針をとっても、ね』
絹旗『そんなの、やってみなくちゃ超わかりませんよ』
QB『やるって、具体的に何をやるんだい?』
絹旗『そ、それは……』
QB『少なくとも、あの翼を壊す方法は、君たちの今の持ちうるカードの中には存在しないことは確かだね』
絹旗『っ……』
QB『そもそも、無力化してソウルジェムを取り出す、と杏子は言ったけど、それがどこにあるかなんてわかるのかい?』
765:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/20 23:56:49.17 N+Mteedp0
ていとくんが2人いればセロリさんに勝てそうな気はするけど
御琴が10人いてもていとくんに勝てる気がしない
あの順位は謎すぎる
766:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 00:04:25.84 sng1CRv90
ふぇぇ・・・支援だよお・・・
767:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 00:05:20.32 E5DvsAfW0
>>765
序列は強さじゃねぇんだよ
768:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 00:06:47.07 cQIqNeU50
vs5overていとくんとか盛り上がりそうなのにあまり盛り上がらんな
文体がかまちーチックなのはさておいても
769:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/21 00:07:03.80 h75Y9A6c0
>>765
2位と3位の壁は大きい
3位以下で2位以上を相手できる可能性があるのは7位だけ