まどか「わたしは魔法少女になる」at NEWS4VIP
まどか「わたしは魔法少女になる」 - 暇つぶし2ch25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/08 00:51:54.71 gdr2O2jb0
さやか「まだ何も言ってないじゃん・・・」

まどか「わたしには解かる。こいつは決して信用してはいけないものだ。その紡がれる
言葉の一つ一つが、世界が歪める」

ほむら「強ち、間違いではないわね」

QB「そうも僕を毛嫌うかい―しかし、例えば君が望む、魔法少女になるということが、僕無しでは為し遂げられないことだとしたら?」

まどか「何!?」

―カチッ―

ほむら「・・・」バンバンバン

――

まどか「何事だ!?」

さやか「え、QB・・・?何これ・・・死んだ・・・?」

ほむら「いいえ。言ったでしょう?一匹居たら、無限に存在するって」

QB『まどか―』

まどか「何だ?奴の声が・・・何処から―」

26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/08 01:02:12.01 gdr2O2jb0
QB『邪魔が入る前に捲くし立てて貰うよ。僕は君に奇跡を与える代わりに、魔女と戦う宿命、
即ち君が成りたがっている魔法少女として生きることを約束してもらう。どうだい、僕契約して、
魔法少女になってはくれないかな?』

まどか「魔法少女・・・貴様が・・・」

QB『いや、僕は別に魔法少女じゃないんだけどね』

まどか「・・・貴様が・・・わたしを魔法少女に・・・」

さやか「おいこら!何処に隠れてんだよQB、出てこい!こそこそするなんて卑怯だぞ!!
くーっ!まどか、何言われてるかしらないけど、駄目だよ、そいつの言葉に耳を貸しちゃ、絶対に駄目!
あんたの魔法少女はほむらなんでしょ!?」

まどか「わたしの・・・魔法少女・・・?」

QB『魔法少女は魔法少女だよ、それ以上でも以下でも、ましてや個体名でもない』


27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/08 01:05:26.45 gdr2O2jb0
まどか「・・・ほむら」

ほむら「・・・」

まどか「正直に答えてくれ」

ほむら「・・・えぇ」

まどか「・・・わたしは、魔法少女に相応しいか?」

ほむら「・・・いいえ、まだよ。まだ、未熟だわ。とても、魔法少女と言えるものではないわ」

まどか「・・・そうか」

まどか「だそうだ、インキュベータ。消えろ」

QB『・・・やれやれ。本当に君達人間というのは。訳が解からないよ』

QB『じゃぁまどか、魔法少女になりたくなったらいつでも呼んでね?僕はその日を心待ちにしているから』

まどか「・・・わたしは魔法少女になる。しかし、貴様の意に沿うつもりはない」

QB『訳が解からないよ』

まどか「わたしが、魔法少女だ。わたしは魔法少女の力で、絶望を根絶する」

28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/08 01:09:00.11 gdr2O2jb0
さやか「ひゅー♪かっくいい」

ほむら「まどか・・・」

まどか「・・・声が聞こえない・・・どうやら、奴は消えたようだ」

さやか「そっか!・・・じゃぁ、さっさと此処から退散だ野郎ども!」

ほむら「周囲の視線が・・・痛い・・・!!」

まどか「わたしが魔法少女だ」

さやか「それもういいから!あんた少しは自分で走れよ!」

ほむら「・・・いや・・・違う・・・さやか・・・まどか寝てるわ!?」

さやか「うっそ!?この状況で!?つか、せめて目閉じて寝れよ!!」

29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/08 01:18:20.79 gdr2O2jb0
マミ「―此方巴マミ、目標を殲滅した」

マミ「―イレギュラーが多数出現したけれど・・・流石ユグドラシエル。救済プログラムに支障はないわね」

マミ「―だけど、ユグドラシエルに牙を剥く、あの黒髪の魔法少女・・・彼女は魔法少女に相応しくない。わたしが、
排除する」

―助け―助け―て―・・・

マミ「・・・声?」

マミ「―此方巴マミ。異常事態発生。指示を」

マミ「―そう、了解したわ」

マミ「―巴マミ、目標に接近する」

30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/08 01:24:21.53 gdr2O2jb0
ほむら(・・・なんだろう・・・この臭い・・・)

ほむら(苦しい・・・でも・・・これ・・・あぁ・・・嗅ぎ慣れてる・・・凄い・・・懐かしい臭い・・・)

ほむら(一人暮らしを始めてからしばらくは・・・ずっと嗅ぎ続けてきたから・・・体が馴れてる・・・)

ほむら(そう―次から次へとすることが起きて―いつのまにか―疎かになってしまう―
火に掛けた―フライパン―)

ほむら「って、ちょっと!?」

まどか「・・・起きたか。おはよう、ほむら」

ほむら「まどか・・・貴方、何をしているの?」

まどか「?料理だが?」

ほむら「じゃぁどうして焼いた炭の臭いがするの・・・?」

31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/08 01:27:28.39 gdr2O2jb0
ほむら「ちょっと、けほっ、けほっ!こ、これ何!?炭の膜!?」

まどか「玉子焼きだ」

ほむら「何これちょっと、泡立ってるじゃない!!」

まどか「味噌汁だ」

ほむら「あとこれも!」

まどか「焼き鮭だ」

ほむら「ご飯は!?」

まどか「洗剤で綺麗に洗った」

ほむら「しかも炊飯のスイッチ押してない・・・貴方、料理一度もしたことないでしょう?」

まどか「あぁ。流石だ、ほむら」

ほむら「褒められても・・・嬉しくないわ・・・」

32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/08 01:35:09.73 gdr2O2jb0
ほむら「―良いわ、これは全部食べらないから、私が今から作り直す。あぁ台所もこんなに汚して・・・」

まどか「すまない、掃除しよう」

ほむら「いや―良いわ。朝食を作る片手間にするから。貴方は、とりあえず手を・・・いや、いっそシャワーを浴びてきなさい。
寝癖、付いているわよ」

まどか「了解した。鹿目まどか、これより作戦行動に移る」

ほむら「そんな大仰なものではないけれどね・・・」

ほむら「はぁ・・・こんなとき、魔法少女で良かったと本気で思うわ」

ほむら「全く・・・一般人であったら完全に遅刻でしょうね」

ほむら「さて、これは・・・食べられるところ、流石にないわね」

ほむら「このお味噌汁は・・・もう味死んでるかしら・・・?」

ほむら「ご飯は炊き直しね・・・」

ほむら「はぁ・・・どうして、いきなり料理なんか・・・」

33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/08 01:40:51.95 gdr2O2jb0
ほむら「―そういえば、あの子・・・料理を教えてくれって私に言ってた・・・」

ほむら「だから?でも、まだ何も教えていないし、そもそも基礎がなっていない・・・
最近の義務教育は何をしているのかしら・・・?」

ほむら「―魔法少女になりたいから・・・なのよね、これは・・・」

ほむら「・・・料理が出来るから魔法少女なわけじゃないのに・・・」

ほむら「―でも、捨てるのは勿体無いわ・・・」

ほむら「・・・魔法少女の体で、本当に良かった」

34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/08 01:45:20.21 gdr2O2jb0
ほむら「金輪際、貴方は一人で台所に立つのは禁止!!」

まどか「あぁ、了解した」

ほむら「本当に解かっているの!?」

まどか「あぁ。・・・すまない、ほむら。わたしはまた、お前に迷惑を掛けた」

ほむら「え、あ、そ、そうね、否定はしないわ」

まどか「・・・すまない」

ほむら「・・・今後は、出来ないことを無理にやろうとするのは止めなさい。
私に言ってくれれば、貴方の力になるから」

まどか「・・・あぁ。ありがとう、ほむら」

ほむら「―はい、それじゃぁ小言はお終い。着替え終わったら、ご飯にしましょう」

まどか「了解した。鹿目まどか、作戦行動に入る」

まどか「・・・良い、匂いだ」

35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/08 01:50:31.24 gdr2O2jb0
さやか「おっす、お二人さん!」

仁美「おはようございます」

ほむら「おはよう、さやか、仁美」

まどか「おはよう」

さやか「・・・まどかぁ、あんたねぇ、昨日あれから大変だったんだよ?寝ている
あんたを運びながら走るのさぁ・・・」

まどか「すまない」

ほむら「運んだのは私だけど」

まどか「すまない」

ほむら「い、いや、そういう意味で言ったんじゃないわ・・・」

仁美「一体何があったのですか?」

さやか「・・・あー、いやぁ」

ほむら「・・・説明し難いわ」

まどか「わたしが、魔法少女だ」

36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/08 01:52:30.37 gdr2O2jb0
仁美「魔法・・・少女・・・?」

さやか「あぁ・・・まぁ、いつもどおりだったんだよ、いつもどおり」

仁美「あぁ・・・そうでしたか」

ほむら「それで通じてしまうのね・・・」

仁美「お付き合いが長いので・・・」

さやか「よっし!んじゃぁ、いこっか!」

まどか「鹿目まどか、出る!!」

さやか「いちいち叫ぶなっての!」

37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/08 01:56:02.41 gdr2O2jb0
仁美「ほむらさん」

ほむら「・・・何、仁美?」

仁美「あちらの三年生の方が、お呼びですわ」

マミ「・・・」

ほむら「貴方は・・・」

まどか「」ガタッ

さやか「あっ、昨日の・・・」

仁美「・・・皆さん、お知り合いですの?」

さやか「いやぁ、ちょっとあってね」

まどか「奴は巴マミ。見滝原の魔法少女だ」

仁美「あっ・・・お友達でしたか」

さやか「違うっての!流石にそれは慣れすぎだわ!!」

38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/08 02:02:36.34 gdr2O2jb0
まどか「何の用だ」

マミ「貴方に用は無いわ。わたしが用があるのは、貴方よ。暁美ほむらさん、というのね。
素敵な名前」

ほむら「お褒めに与り光栄の至りだけれど、一体何の用かしら?」

マミ「・・・大人しく附いて来なさい」

まどか「了解した」

マミ「貴方に言っていないわ・・・あちらのお友達と此処で待っていなさい」

まどか「断る!!」

マミ「えっ、あ、え?」

まどか「わたしの名前は鹿目まどか。見滝原の魔法少女だ」

マミ「え?貴方も?でも、ソウルジェムが何処にも・・・」

まどか「わたしが、魔法少女だ」

39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/08 02:10:27.54 73AbcCP4O
強く出られると素になるなww

40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/08 02:13:09.18 gdr2O2jb0
ほむら「・・・こうなっては、もう梃子でも動かないわ・・・」

まどか「わたしが魔法少女だ。貴様の話を聞こう、巴マミ。さぁ、案内してくれ」

マミ「生憎と、部外者には話せないことなの・・・逆らうのであれば、わたしとしても制裁は避けられないわ」

まどか「わたしはお前には従わない。絶対に、お前の言うとおりにはしない」

まどか「わたしが、魔法少女だ」

マミ「・・・くっ」

マミ『どうやら貴方の言うとおりのようね』

ほむら『・・・巴マミ・・・一体、私に何の用なの・・・?』

マミ『・・・白々しいわね』

マミ『貴方なら解かるでしょう?まさか、心底自分が潔白だと思っているの?』

ほむら『だから一体何を・・・』

マミ『・・・良いわ。現場を押さえた上で、プランを実行させてもらう』

マミ『暁美ほむら―同族殺しなんて、万死に値するわ!!』

41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/08 02:18:41.90 gdr2O2jb0
マミ「それじゃぁ、失礼」

まどか「待て、巴マミ。話は」

マミ「・・・終わったわ。さようなら、鹿目さん」

まどか「・・・待て!」

マミ「・・・今度は何かしら?」

まどか「わたしは絶対に、魔法少女の戦場から退かない。わたしは魔法少女の力で、世界の
絶望を根絶する」

まどか「巴マミ。貴様はどうして魔法少女になった?」

マミ「―わたしは―わたしは―!!」

マミ「―この力で、世界を救済する。ユグドラシエルが導き出した方程式で、この世界に幸福を実現させる」

まどか「・・・わたしたちは、似ているな」

マミ「・・・そうかも、しれないわね」

42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/08 02:22:47.18 gdr2O2jb0
マミ「―しかし忘れないで。貴方は人間で、わたしは魔法少女。住む世界が、違うのだということを。
決して、相容れはしないということを」

まどか「了解した―しかし、時期にわたしもそちらの世界へと介入する。そのときは」

マミ「そのときは・・・紅茶とケーキでも、御馳走して差し上げるわ・・・それじゃぁ今度こそ、さようなら」

まどか「・・・巴マミ・・・」

まどか「奴は・・・敵ではなかったのか・・・」

まどか「・・・ほむら、どうした?」

ほむら「なんでもないわ・・・ただ・・・背中が痒くて・・・」

まどか「・・・?」

まどか「さやかまで・・・」

さやか「てゆーか仁美・・・あんたは平気なの・・・?」

仁美「・・・まぁ、これはこれで・・・」

43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/08 02:32:38.75 gdr2O2jb0
マミ「鹿目まどか・・・彼女は一体・・・」

マミ「あれは間違いなく―魔法少女の―オーラ―」

マミ「それも魔法少女の中でもより高位な存在でなければ持ち得ないプレッシャー・・・」

マミ「・・・どうして、彼女があんなのと一緒にいるのかしら?」

マミ「・・・暁美ほむら・・・万死に値するわ・・・」

マミ「あなたは・・・絶対にわたしが排除してみせる・・・」

マミ「あぁ・・・ユグドラシエル・・・わたしに・・・力を与えて・・・」

~廊下~

44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/08 02:36:10.52 gdr2O2jb0
ほむら(―同族殺し―あの言葉の意味は・・・一体・・・)

ほむら(・・・なんだか、嫌な予感がするわ・・・)

まどか「ほむら」

ほむら「え?あっ、何、まどか?」

まどか「考え事か?」

ほむら「えぇ、まぁ」

まどか「相談になら、わたしが乗る」

ほむら「大丈夫よ、貴方が心配することじゃないわ」

まどか「そうか」

ほむら「えぇ。でも、ありがとう、まどか」

45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/07/08 02:40:37.64 gdr2O2jb0
まどか「お前が気に病むことじゃない」

ほむら「ふふっ」

まどか「どうした?」

ほむら「・・・いいえ、ただ、こういう会話って、とても良いなと思っただけよ」

まどか「そうか。では、帰ろう」

ほむら(さて、もう放課後なのよね。昼休みに巴マミが来てから、随分と時間の経過が早かった・・・
もう教室に残っているのはわたしとまどかだけだ)

ほむら「さやかと仁美は?」

まどか「仁美は習い事、さやかは上条恭介の許だ」

ほむら「そう。じゃぁ二人っきりなのね」

まどか「あぁ。そうだな」


最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch