11/05/30 21:42:13.07 jODNuPPX0
さるった?
101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 21:43:42.93 WbsFxwLt0
ほむほむ
102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 21:43:58.05 9SS1KABZ0
, --‐―‐ 、
/ 「ニニニiヽ
l i| |ノ/ノハノ))!
| (| | ┰ ┰| | 結婚を申しほむ!
| ハN、''' - ''ノN
ノノ /,}| {.介} l_つ
((バCく_/_l_j_,ゝリ
(__j__) ヽヾ\
丶____
\三/ (
 ̄ (⌒
⌒Y⌒
103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 21:44:16.23 Hd9a4+ooI
支援
104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 21:45:17.11 VZNzaUrz0
まどか「ほむらちゃん。影でこそこそしてるから、そんな疑いがかかるんだよ」
ほむら「うう…」
まどかのためなのに。
まどか「私も、魔女をやっつけるお仕事付いていくもの。戦えないけどね、えへへ、でも、みんなを見守りたい。いいよね?」
マミ「いいけど、安全の保証はできないわよ」
杏子「魔女にやられたって、しんねーぞ」
まどか「大丈夫。ほむらちゃんが、私を守るため、付いてくるんだもん。ねっ?」
ほむら「う…」
まどか「だから、こっそりとじゃくて、チームに入って一緒にいこ」
まどか「魔女退治は、毎日がデートになるよ?」
ほむら「デート…」
105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 21:47:38.54 VZNzaUrz0
ほむら「うん」
ダメ、断れない。
まどか「決まりだね!」
さやか「ひゅー、ひゅー、お熱いねぇー」
杏子「見せつけんじゃねーぞ」
マミ「やけるわねぇ」
マミ「私たちも、鹿目さんと暁美さんに負けないほど、イチャイチャ戦いましょうか?」
さやか「それ、どっちとですか?」
マミ「私は、ふたりともいただくわ(にっこり)」
さやか「マミさん、よくばりですね」
杏子「どっちかに決めろよ」
さやか「はっはーん」
杏子「な、なんだよ!」
106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 21:50:54.34 VZNzaUrz0
さやか「マミさーん。杏子ちゃんは、マミさんを独り占めしたいそうです」
杏子「はぁ、なんで!」
さやか「しかし、杏子にはやらない。マミさんは、私のお姉さまだーっ!」
杏子「おめぇ、なに言ってんだ!」
マミ「私を巡って、ふたりの魔法少女が激突している。ああっ、私はなんて罪深い女なのかしらっ」
杏子「ちげぇ、ちげぇ、ちげぇーっ!」
まどか「あ、もし、本当に私のパンツ欲しいなら、ご褒美にあげてもいいよ?」
ほむら「いらないってば…」
だめ。このまどかは調子狂う…。
107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 21:54:26.06 VZNzaUrz0
数日後の夜。まどかの家の前。
まどか「いってきまーす」
玄関のドアから、まどかが姿を現す。
まどか「あれ、ほむらちゃん?」
ほむら「迎えにきたわ」
まどか「もぅ、来てるなら、チャイム押して欲しいな。私の家族、紹介したのに」
ほむら「本当はあなたを連れて行きたくない。家にいてくれるなら、私もそれに付き合う」
まどか「心配してくれてるの、分かるけど。ごめんね、私、みんなと一緒にいたいの」
ほむら「危険よ。何かあったら、まどかを助けてあげられないかもしれない」
まどか「うん。そんなことないよう、十分、気をつける」
まどかは一度決めたことは、絶対曲げようとしない。
気が乗らないけど、付き合うしかなかった。
108:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 21:57:19.50 VZNzaUrz0
集合場所の駅前の広場。
さやか「おーい、まどかー、こっちこっちーっ!」
みんな揃っている。ブツブツ、ふて腐れているけど、杏子の姿もあった。
マミ「チームマギカエンジェルズ、今日も見滝原町の平和のために、はりきってまいりましょう!」
まどか「おーっ!」
さやか「お、おー…」
杏子「なぁ、その恥ずかしいチーム名、変えねぇ?」
さやか「私もその意見に一票…」
マミ「却下」
さやか「いや、独断じゃなく、多数決しましょうよ…」
まどか「私は、チームマギカエンジェルズ、いいと思うな。ねっ、ほむらちゃん?」
ほむら「まどかがそう言うなら」
マミ「ふふっ、多数決でも決まりね」
杏子「マジかよ…」
名前なんて私はどうでもいい。
109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 22:01:00.18 VZNzaUrz0
魔女を探しにパトロール中。
まどか「私ね、頑張るみんなのために、クッキー焼いてきたんだよ」
さやか「おっ、まどか気が利くじゃん」
杏子「早速、いっただきー」
マミ「歩きながら食べるの、品がないけど、いただくわ」
まどか「水筒に、たっぷり冷たいお茶が入ってるから、欲しければ言ってね」
杏子「おいおい、遠足じゃねぇんだぞ…もらうけど」
まどか「あれ。ほむらちゃん、クッキー食べないの?」
まどかの手作り。
ほむら「…食べるの、もったいない」
さやか「あんた、どんだけまどかにラブなんだよ!」
110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 22:03:40.25 VZNzaUrz0
マミ「佐倉さん、口の周り、カスついてるわよ?」
杏子「いいよ、自分で取れるよ」
マミ「ほら、じっとして」
杏子「だから、近づく…んん…」
マミ「はい、取れた」
杏子「…ガキじゃねぇんだ、バカ」
さやか「マミさーん、私の口もカスだらけになっちゃった」
杏子「自分で取れよっ!」
さやか「いやぁ、羨ましくなって、ついー」
マミ「あらあら、ふたりとも甘えん坊ね」
111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 22:07:25.06 VZNzaUrz0
まどか「チームマギカエンジェルズのリーダーって、決めなくてもマミさんになってるね」
ほむら「そうね」
変なネーミングを付ける欠点はあるけど、信頼が厚くて、面倒見がよく、魔法少女の実力だって安定している。
私は中心に立つつもりはないし、巴マミが適役なのかも。
まどか「マミさん、頼りがいあるもん。綺麗だし、しっかりしてるし、私、憧れちゃうなぁ」
ほむら「メンタル面の弱さが気になるわ」
まどか「それは、私たちがフォローしていけばいいよ」
ほむら「フォロー?」
112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 22:10:04.14 aLhIkCXG0
嫌な予感しかしない
113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 22:10:32.84 VZNzaUrz0
まどか「うん、完璧な人なんていない。お互いに足りないものを、支え合うことで、強くなれる。それがチームだよ」
ほむら「そうね、そうなのかも」
私はまどかに支えられている。私はまどかを支えている。
それは、他の魔法少女たちに対しても言えること。
この循環が上手く行き、チームの絆が生まれれば、ひょっとするのかも。
まどか「マミさん、ほむらちゃん、杏子ちゃん、さやかちゃんの力が合わされば無敵なのだ。どんな魔女でもどんとこい!」
まどか「チームマギカエンジェルズ、ファイト!」
ほむら「………」
まどか「ほむらちゃん、ノリ悪いなぁ。おーっ! って叫ばなきゃ」
やっぱり、そのダサい名前、変えたいかも…。
114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 22:14:39.95 VZNzaUrz0
魔女結界。
さやか「たぁっ! スウィーニー・フィニッシュ!」
ドッカーン!
魔女(やーらーれーたー)
さやか「よっしゃあっ! 魔女をやっつけたっ!」
まどか「さやかちゃん、やったね!」
杏子「へっ、まだまだ、ぬるいわ」
ほむら「なかなか、やるわね」
今まで出会った、美樹さやかの中で、遙かに強くなっている。
これは、もしかすれば、もしかするかも。
マミ「おめでとう。このグリーフシードはあなたのものよ」
115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 22:17:04.57 VZNzaUrz0
さやか「ああ、私が手に入れた初めてのグリーフシード」
さやか「使うの勿体ないなぁ。永久保存したいぐらいだよ、ちゅっ」
マミ「キスするなら、私の唇のほうがいいんじゃなくて?」
さやか「マミさんって、相当な冗談好きですよね…」
マミ「くすくす、だって、隣で睨んでる子が面白いんだもの」
杏子「あっ、アタシのことかっ!」
マミ「必殺技名も、気に入ってくれたようで、嬉しいわ」
まどか「たーん、くるくるくる、スウィーニー・フィニッシュ!」
ほむら「ぷっ」
杏子「ククククク…」
さやか「たはは、かなーり恥ずかしいです」
マミ「佐倉さんは、いつ使ってくれるのかしら?」
まどか「タタタタタッ、エイっ! フラーミブロー・フィーネっ!」
杏子「んなセリフ叫ぶぐらいなら、魔女に殺された方がマシだぜ…」
116:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 22:19:21.12 EAl0CgWX0
マミさんは相変わらずキチガイだなあ
117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 22:20:29.06 VZNzaUrz0
街を荒らす魔女を一通り倒して、川辺の遊歩道に私たちは集まる。
マミ「本日のパトロールはこれぐらいね。みんな、お疲れさま」
まどか「お疲れ様でしたーっ」
さやか「いやぁ、魔女を倒せたし、自分の成長を実感できるのってサイコー。今日は気持ちよく眠れそうだ」
杏子「おめぇ、使い魔まで倒すんじゃねぇよ。手に入るグリーフードが、入らなくなるじゃねぇか」
さやか「うっさいな、私はひとりでも多くの人を助けたいの。グリーフシードしか興味ない、誰かさんとは違うんだ」
杏子「使い魔に食われる人間なんて、弱い人間なんだ。ほっときゃいいんだよ」
さやか「逃がしちゃったら、大切な人を狙うかもしんないんだよ。大変な目にあったらどうすんの? そんな絶対、許すわけにいかないよ」
杏子「そうやって、正義感ぶってると、後で痛い目みんぜ。おめぇ、私らがいなきゃ、すぐに魔女に殺されてたな」
さやか「なんだとっ!」
マミ「ふたりとも、喧嘩はよしなさい」
118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 22:20:53.62 SFdXTc6S0
厨二全開なマミさん可愛い
支援
119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 22:21:45.50 3Bt1YBqzO
マジマミ
120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 22:22:43.76 VZNzaUrz0
まどか「そうだよ。さやかちゃんも、杏子ちゃんも、仲良くしなくちゃ」
さやか「ふんっ、私は別に、仲良くしたいなんて思ってないし」
杏子「けっ、こんな分からず屋、こっちだって願い下げだ」
さやか「マミさんも、いってやってください。こいつ、魔法少女失格です」
マミ「私は、どちらかというと、佐倉さん寄りね」
さやか「そんなぁ…」
杏子「へっ、ザマーミロ、ベロベロベロ」
まどか「杏子ちゃんって、結構子供っぽいよね…」
121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 22:24:38.85 VZNzaUrz0
マミ「別に、使い魔を倒すなと、言っているわけじゃないの」
マミ「そのときは、ソウルジェムに余裕があり、使用する魔力を最小限にすること」
マミ「ソウルジェムが真っ黒で、グリーフシードがないなら、それこそ、大切な人が魔女に狙われたとき、助けることができなくなるわよ」
さやか「…う」
ほむら「さやかは感情的になりすぎる。それに、魔力の無駄打ちが多い」
ほむら「人助けのために戦うのではなく、ソウルジェムを濁らすために戦っているようなものよ」
ほむら「あなたに必要なのは、どんなときも冷静でいること。今の戦い方では、必ず死ぬ」
あいつを戦うとき、足手まといになる。
さやか「転校生にまで、ダメだし…」
ほむら「別にあなたを、非難しているわけではないから。経験からの忠告」
強くなってもらわなきゃ、困るんだから。
122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 22:27:18.94 VZNzaUrz0
さやか「はぁ、私って、魔法少女の才能、ないのかなぁ」
まどか「そんなことないよ。誰だって初めは、そんな感じだよ」
まどか「みんなが厳しいのは、魔法少女なりたての時の、自分を見ているみたいで、ハラハラするからなの」
まどか「実践を積めば、段々と分かってくるはず。さやかちゃんは、先生が三人もいるんだから、直ぐに上達するよ」
さやか「まどか。あなた、すでに魔法少女みたいなこと言うね」
まどか「え? そ、そうかな、えへへへへ」
杏子「まどかは、魔法少女、なんねーのか? 素質ありそうに思えるんだけどな」
ほむら「ダメ」
絶対に。
まどか「てへっ、そういうことだよ。ほむらちゃん、怖くなるから、言わないほうがいいよ」
杏子「あ、ああ。本気で殺す目するから、ビビッたぜ」
123:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 22:29:19.49 WbsFxwLt0
しえ
124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 22:29:40.02 VZNzaUrz0
マミ「美樹さんは、まだ教えなきゃいけないことが、沢山あるわね」
マミ「暫く、私の家に泊まっていかない? その方が効率いいし」
さやか「それは、嬉しいですけど、いいんですか?」
杏子「ゲっ! こいつ来るのっ!」
さやか「なんで、杏子が嫌がるわけ?」
杏子「あー、いや、それはまぁ、なんだ…」
マミ「佐倉さんは、私の家に居候することになったの」
さやか「えええっ! マジでぇーっ!」
杏子「いゃ、まぁ、アレだ。家がないっつったら、そう言うことになっちまってよ、別に、アタシは、ひとり慣れてるし、いいっていったんだけど、マミのやつが、強引によ、それで、いや、まいったなぁ…というか…」
さやか「…私も、マミさんの家に泊まる」
杏子「うぜぇから来るな」
まどか「マミさん、人気者だね」
マミ「ふふっ、魔法少女の学校を作って、先生になろうかしら」
125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 22:30:31.56 /dV2t7qz0
世界は美しくなんかない。それ故にうんたらた
126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 22:30:39.61 RtLRFoWZ0
マミさんじゅうなんさい?
127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 22:32:39.45 VZNzaUrz0
まどか、まどか、まどか。
眠いよ。もう二時間寝かせて…。
まどろみの中、時計を見て驚いた。
登校時間が、すでに過ぎている。
ほむら「ちこくっ!」
飛び起きて、慌てて制服に着替え、支度をする。
この隙に、インキューベーターがまどかに近づいているかもしれない。
急がなきゃ。
教室内。学校に到着したときは、すでに授業が始まっていた。
まどか(ほむらちゃんが遅刻するなんて、珍しいよね)
まどかが、テレパスで声をかけてきた。
ほむら(不覚だったわ)
こんなに、ぐっすりと眠ったのは久しぶり。
今いる世界が居心地よくて、気を許してしまっていた。
私としたことが大失態。こんなんじゃ、ダメじゃないの。
128:改行多すぎるとおこられた(´・ω・`)
11/05/30 22:36:57.89 VZNzaUrz0
さやか(…私はもう死んだ)
美樹さやかは、授業を聞かず、机にぐったりうな垂れている。
ほむら(あれ、どうしたの?)
まどか(早起きさせられて、マミさんと杏子ちゃんにみっちりしごかれたみたい」
さやか(鬼教官め、夜逃げしてやる)
マミ(ふーん、美樹さん、そんなこと考えてるんだ)
さやか「ひぃっ!」
早乙女「ん? どうしたさやかさん、怪獣に襲われる夢でもみてた?」
さやか「いやいや、なんでもありません! 先生、相変わらず、美人ですねぇ」
早乙女「あはは、おだてたって、この空白を埋める権利しかあげないわよ」
さやか(げげっ! まどか、おしえて~)
まどか(さやかちゃん、ファイト!)
マミ(解けなければ、トレーニングの量を増やそうかしら?)
さやか(勘弁してください~っ!)
さやかは、マミに任せられそうね。
129:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 22:39:37.95 fH/zwUy00
フヒヒ
130:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 22:39:44.01 VZNzaUrz0
休憩時間。女子トイレ。
まどか「それでね、さやかちゃんを、マミさんに取られちゃったから、私、ひとりで学校いったんだ」
ほむら「そう」
まどか「仁美ちゃんも、上条くんと付き合うようになって、気まずいみたいでね、あまり声をかけてくれないの」
ほむら「仕方ないことよ」
まどか「ちょっと寂しいなぁ。ほむらちゃん、一緒に学校にいかない? 寝坊したら、起こしてあげるよ」
まどかと一緒に登校…。
ほむら「悪くないわね」
手を洗うとき、鏡の向こうにいる女に驚いた。
鏡に映る暁美ほむらは、微笑んでいたから。
131:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 22:42:40.35 VZNzaUrz0
感情を殺しているはずだった。
なのに、まどかといる私は、自然と、こんな顔を作っていたんだ。
これではいけない。気を引き締めるため、自分の頬をパンパンと叩く。
こうやって、私を油断させるのが、インキューベーターの狙いなのかしらね。
普段なら、活発的に私たちを翻弄させていたアイツが、おとなしくて気味悪い。
まどか「ほむらちゃん、どうかした?」
ほむら「なんでもないわ」
まあいい。
インキュベーターが何を企んでいるにせよ、私はやりぬくしかない。
何度も繰り返してきた平行世界の旅を、今回限りで終わらせる。
そのためにも…。
132:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 22:46:11.01 VZNzaUrz0
重要な話をするため、全員を私の家に呼んだ。
ほむら「一週間後、ワルプルギスの夜が来る」
今回は、マミ、杏子、さやかが揃っている。しかもチームワークが格段に良い。
そして、まどかが、魔法少女になっていないという、絶好の機会だ。
私の望むべき状況が、ついにやってきた。
これで勝てなければ、私に希望はない。
マミ「そう。ついにこの街も、魔女の饗宴に招待されるのね」
杏子「やっかいなもんが来るねぇ。まぁ、一人じゃねぇーし、なんとかなんじゃね?」
まどか「そうだよ、みんなの力が合わせれば、必ず勝てるよ」
133:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 22:48:43.38 VZNzaUrz0
さやか「なんです? そのワルプ…なんとかってやつ?」
マミ「結界を持たずしてこの世を破滅へと誘う、最強にて最悪な超巨大魔女」
さやか「…うわ、聞くだけで強そう」
杏子「強いなんてもんじゃねぇ。ワルプルギスの夜と比べたら、今まで戦ってきた魔女なんて、アリみてぇなもんだ」
さやか「たはは、私、戦えるかなぁ?」
マミ「大丈夫。美樹さんは強くなってるわ。私たちの戦力に十分なってる」
杏子「一週間あるんだ。それまでに一人前になるよう、徹底的に鍛えてやる」
さやか「ああ。弱音吐いたって、なんにもなんないもんな。地球の平和を守るためにも、私はやってやるぞ!」
杏子「へっ、覚悟しとけよ」
134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 22:48:47.19 EAl0CgWX0
一向に真相に近づかないが大丈夫か
135:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 22:50:31.93 mV96H88x0
まだ800レス超あるんだぜ?
心配すんな、夜は長い
136:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 22:50:42.55 VZNzaUrz0
マミ「でも、信じられないわね。暁美さん、本当にワルプルギスの夜がやってるの? その根拠は?」
ほむら「統計から」
杏子「なんの? アタシ、この街にワルプルギスが来たって話、聞いたことないよ」
さやか「え? まさか、嘘…?」
まどか「嘘じゃないよ。ほむらちゃん、嘘つかないもん」
QB「その通り、暁美ほむらの言うとおりさ。ワルプルギスの夜は一週間後、確実にやってくる」
このタイミングを待っていたように、インキュベーターが姿を現した。
137:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 22:53:20.57 VZNzaUrz0
QB「そしてそれは、最後の戦いでもある」
杏子「最後って、どういうことだよ?」
QB「元の人間に戻ることができるってことだよ」
なにそれ…。
マミ「キュゥべえ、それほんと?」
QB「本当さ。ワルプルギスの夜を倒せば、ソウルジェムにある魂が肉体に戻って、魔法少女を卒業することができる」
QB「キミたちは全員、救われるんだ」
ほむら「キュゥべえ、あなた」
なにを言ってるの?
138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 22:54:12.61 0S/9GQAj0
/ ̄ ̄ヽ、
/ ー/  ̄ ̄~ヽ
/ ト、.,.. \
=彳 \\ ヽ
, \\ |
/⌒ヽ ヽ |
/ | | /
./ ヽ|/
l
,, -―-、
/ ヽ
/ ̄ ̄/ /i⌒ヽ、|
/ (0)/ / /
/ ト、.,../ ,ー-、 マドカァーー!!
=彳 \\‘ ̄^
/ \\ \
/ /⌒ ヽ ヽ_>
/ │ `ー.'
│ │
139:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 22:54:37.05 RtLRFoWZ0
卒業・・・少女卒業・・・・!
140:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 22:56:16.63 VZNzaUrz0
深夜。
目的の相手は、公園のベンチにいた。
QB「暁美ほむら。キミがボクに会いに来るのは予想していたよ」
満月の光に照らされたインキュベーターに、銃を向ける。
QB「やれやれ、時を移動しすぎて、せっかちになったのかい?」
ほむら「やはりあなたは、私が同じ時を繰り返していることを、知っていたのね?」
QB「運良く、知る機会を得られたからね」
やはり、こいつは初めから気付いていた。
141:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 22:56:33.73 EAl0CgWX0
ちなみに俺は童貞なんだけど
142:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 22:58:23.51 VZNzaUrz0
ほむら「不思議に思っていた。あなたがなぜ、まどかを魔法少女にすることに、消極的でいるのか」
ほむら「それに、巴マミの命を助け、美樹さやかのソウルジェムが濁らないように、手助けまでしていた」
ほむら「インキュベーターらしからぬ行動よ」
ほむら「でも、やっと、狙いが分かった」
ほむら「あなたの目的は、私たちを全員集め、ワルプルギスの夜と戦わせること」
ほむら「まどかも、そのときに契約させる狙い」
ほむら「そして、ワルプルギスの夜を倒し、魔法少女たちの希望を絶望に変え、この星を滅ぼせるほどの巨大なエネルギーを一気に回収させる」
ほむら「なにが、魔法少女を卒業できるよ。とんだペテン師ね」
QB「なるほど、幾多の平行世界を横断するキミは、この時間軸にある違和感を、そのように解釈したんだね」
QB「全ては、ボクが仕掛けた罠だと」
QB「まどかがキミに好意を寄せているのも、ボクが裏で操っているからだと、考えていそうだね」
ほむら「そうでないとでも?」
143:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 23:01:07.73 VZNzaUrz0
QB「違うよ。まどかはまどかさ。でも、ボクがいくら否定した所で、信じられないだろうね」
QB「終わりの見えない時の螺旋を繰り返してきたキミにとって、現世界はありえないことばかりが起こっている」
QB「しかも、キミが望んだ通りに、話が進んでいるんだ」
QB「都合が良すぎると疑い、無理矢理にでも、こじつけたくなる気持ちも無理はない」
QB「けれど、その推理は、ほぼ間違っているよ」
QB「暁美ほむら。前にも言ったよね、ぼくとキミは、大きな相違があると」
ほむら「だからなに?」
QB「このような推理はしなかったのかい?」
QB「キミが過去に出会ってきたインキュベーターと、この世界のインキュベーターの目的が、変わっているのだと」
ほむら「変わる?」
144:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 23:01:43.36 9ONg7vIR0
>>141
偶然だな
145:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 23:02:31.38 VDF9M1ATO
ほむほむ支援
146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 23:03:55.47 VZNzaUrz0
QB「そう。ボクの役割は、願い事をなんでも叶える代わりに、少女たちを魔法少女にし、魔女と戦わせることだ」
QB「そこまでは、キミの知るインキュベーターと変わりない」
QB「けれど、大きな違いは、この世界のボクは、魔法少女になった彼女たちを『魔女にならないようサポートすること』なんだ」
ほむら「バカな。そんなのありえない!」
QB「ありえたんだよ。現にそうしているじゃないか。キミも見てきたことだろ」
QB「ボクは騙してなんかいない。契約を交わした責任を持ち、魔法少女をケアするために動いているんだ」
ほむら「そんなはずない! 不可能よ!」
QB「奇跡を起こせる方法が、ひとつあるじゃないか」
ほむら「まさか、契約っ!」
147: 忍法帖【Lv=2,xxxP】
11/05/30 23:05:05.03 VgZqs/K20
ほむ
148:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 23:06:09.92 fH/zwUy00
支援
149:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 23:06:41.58 VZNzaUrz0
QB「そう。ボクの存在目的を改変させるなんて、造作もないことだろうね」
ほむら「だれかが、インキュベーターの目的を変えるよう願い、それが今の現象へと繋がっているというわけ?」
QB「それも、外れ。彼女が願ったのは、そんなことじゃない。もっと大きなことだ」
QB「でなければ、ワルプルギスの夜を倒せば、魔法少女が救われるなんて法則が、生まれるわけないだろ?」
ほむら「教えて。あなたを変えた人物って、だれなの?」
QB「暁美ほむら。キミだよ」
150:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 23:07:15.31 RtLRFoWZ0
ほむ?
151:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 23:08:13.07 hSfKBmHM0
ほむぅ...
152:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 23:09:12.86 VZNzaUrz0
分からない。頭が混乱する。
ほむら「なんなの。あなたは何を言っているの」
ほむら「私は、私は、キュゥべえに…そんな願いはしていない…」
QB「それは当然だよ。変えたのは暁美ほむらだが、願った人物は別にいるからね」
変えたのは私、願ったのは別…。
くらくらする。パズルのピースがはまらない。
ほむら「じゃあ…だれ…?」
QB「本当は、分かっているんだろ。誰が願ったのか」
ほむら「それは…でも…」
そう…ひとりしかいない。
でも、それは消去法で、私にとっては、望んでないことで…。
153:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 23:11:00.07 9ONg7vIR0
ほむぅ?
154:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 23:11:24.12 RtLRFoWZ0
ほ、ほむ・・・
155:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 23:12:02.50 EAl0CgWX0
ほっむっ
156:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 23:12:26.60 VZNzaUrz0
QB「ヒントをあげよう。キミは、契約の場面を見ているはずだよ」
ほむら「あ…あ……」
違和感、その答えが…。
QB「そして、『この世界のボクは』その場面を見ていない」
ほむら「…そんな」
キュゥべえの後ろに人がいる。ひとりの女の子の笑みがある。
QB「そうそう。キミの疑問の一つに答えよう」
QB「ぼくが、鹿目まどかと契約しない理由はね…」
彼女は、私の前に来た。
QB「見てのとおり、する必要がないからなんだ」
まどか「ごめんね、ほむらちゃん」
魔法少女の鹿目まどかだった。
157:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 23:13:10.00 HJ10Q56vi
ヽ / / / ( )`ヽ
ヽ / / / /`='ヽ .l
ヽ / / l ゝ== ' l
/ .l ヽ ノ
/ ,l _ ` ー― '
/ | ,r'´ ,´`ヽヽ
/ | / rヽ--{ i
/ | l l ゝ __ノ l
/ | ヽ ゙、 / /
_____ / | ` ― ´ /
ー―、ヽ' 、 ノ <
/ 、 r― --- ' `ヽ
/ 、 、 ノ
/ ヽ  ̄
/ ヽ ,.
|\ ,.イ
ヽ / `ヽ、 ,. - ' /
、 ヽ ./ ` ー 、 _____ , - ' /
..ヽ ヽ ,〈 /
ヽ ヽ ∧ヽ /
158:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 23:13:22.72 RtLRFoWZ0
パリーン
159:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 23:13:40.81 owy39NOG0
ほむぅっ!?
160:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 23:13:49.58 VDF9M1ATO
ほむぅ
161:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 23:14:09.39 9ONg7vIR0
ほむっ!?
162:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 23:14:20.70 +HzdogsW0
 ̄ ̄| ┌‐┐
__|_ _l__|_ ┌‐┐
^ω^) /⌒ヽ \ / (^ω^) _l__|_
7 ⌒い _( ^ω^) X. /⌒ヽ / ヽ (^ω^)
| l /フ ̄⌒ヽ n/ \ (^ω^ )_ l / ヽ
\ \ (/l、__\__ソ (^Vヽ  ̄ 、 \ l |
\ /っ / ,(_\ ー' 人 ̄ )(つ
│/_/ /__ノ 〈__r‐\ \
___)─' └--' └-┘ (フ
│ | │
┤ ト-ヘ
163:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 23:15:08.27 VZNzaUrz0
ほむら「まどかが…まさか…」
こんなことが…起きるはず…。
QB「まどかはすでに、魔法少女になっているのに、どうして契約をするのさ」
QB「わけがわかんないよ」
ほむら「キュゥべえ、あなたはいつ、どこで、まどかと契約を交わしたというの! そんな機会なかったのに! 私が! 私が! そんな…」
今度こそ、上手くいくと思っていたのに、これじゃあ、私は、なんのために…。
QB「さっき言ったじゃないか。暁美ほむらは契約の場面を見ていて、ボクはその場面を見ていないと」
QB「まどかはキミと同じく、イレギュラーなんだよ」
ほむら「じゃあ、じゃあ。あのときに…」
前回の時間にまどかは願い事をした。何を願ったのかは分からない。
でも、その影響で、まどかは魔法少女のままになってしまい、今も、ずっと、そのままで…。
これだと、私にはもう二度と、まどかを救うことができない。
164:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 23:16:10.01 1MYGyD3Q0
しえんぬ
165:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 23:17:25.12 tk7KYnuT0
今>>1を読み返した
166:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 23:17:51.64 VZNzaUrz0
QB「けれど、まどかが魔法少女なのは、契約を交わしたことによるものではない」
QB「彼女がした、願い事による効果なんだ」
ほむら「効果…?」
QB「暁美ほむら、よく見るんだ」
QB「目の前のまどかに、ソウルジェムを感じるかい?」
ソウルジェム…?
まどか「ほむらちゃん、私をよく見て。なにも、絶望することなんて、ないんだよ」
優しく微笑むまどかのことを見る。
ほむら「どこにもない…?」
転校初日の時と変わりなく、まどかから、ソウルジェムを感じない。
167:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 23:20:16.60 VZNzaUrz0
QB「ボクは、まどかと会ったとき、目を疑ったよ。魔法少女にもかかわらず、どこにもソウルジェムがないんだ」
QB「当然魔法力はゼロだ。変身できるけど、魔女と戦う力も、特別な能力があるわけでもない」
QB「魔法少女というだけの存在だ。いや、魔法少女ですらないのかもしれない。今のまどかの状態を、なんと言うのかボクには分からない」
QB「分かるのは、このまどかは、ボクの常識では絶対にあり得ないのに、現に存在しているという事だ」
QB「でも、まどかの話を聞いてね、ひとつの仮説としては成り立つことだと理解できた」
まどか「もう、本当のことだと言っているのに」
QB「だとしても、証明しようがないからね。ボクは、平行世界の存在を認知することができないんだ」
まどか「ほむらちゃんは、分かるもんね」
ほむら「…私?」
まどか「だって、ほむらちゃんは、過去を行き来しているんだもん」
168:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 23:22:31.33 VZNzaUrz0
ほむら「あなた…知って?」
まどか「うん。ほむらちゃんが過去に戻ってきた瞬間、ほむらちゃんと過ごした、いくつもの時間の記憶がぜんぶ、私の中に入ってきたんだ」
まどか「だから、私には分かるよ」
まどか「ほむらちゃんが、どんだけがんばってきたか、どれだけ苦しんできたか…」
まどかは、両手を伸ばし、私を抱きしめる。
まどか「ごめんね。ほんと、ごめん。私なんかのために、こんなにも…」
169:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 23:24:06.29 Joe2vtKVO
面白い
¥④
170:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 23:24:49.12 VZNzaUrz0
ほむら「知ってたなら…なんで、最初から教えてくれなかったの?」
まどか「そうしたかった。ずっと、言いたかった。でも、その気持ちを我慢していたの」
QB「まどかは、伝えるつもりだったよ。それをボクが、時期が来るまで止めるべきだとアドバイスしたんだ」
QB「キミの意思を、揺らさないためにもね」
ほむら「揺らさないって、ねぇ、まどか、いったい何を…」
ほむら「前回の時間。ワルプルギスの夜を一撃で倒した、最強の魔法少女で、最悪の魔女となったあなたは…」
ほむら「インキュベーターにどんな願い事をしたわけ?」
まどか「それはね…」
さらに強く。まどかは、私を抱きしめる。
まどか「ほむらちゃんが過去に戻ったら、ほむらちゃんの望んでいる世界にしてほしい」
171:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 23:25:14.96 t8NMk/BeO
支援
172:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 23:27:35.42 VZNzaUrz0
そんな、そんな、願い事が…。
QB「だから、世界を変えているのは暁美ほむらであって、それを願ったのは鹿目まどかなんだよ」
QB「まどかが魔法少女であって、魔法少女でないのは、ぼくに契約させないためだろうね」
QB「ボクの目的が改変されたのは、ワルプルギスの夜を倒すために、邪魔をされないためじゃないかな」
QB「これで、魔法少女を魔女にする方が感情エネルギー収集として効率がいいのに、それを阻止しているという、ボクの矛盾に納得がいく」
QB「ほむらは、ボクが協力者になることを望んだんだ」
ほむら「私が望んで…だから、この世界は…」
まどか「そうだよ、すべては、ほむらちゃんが望んだから」
まどか「ほむらちゃんが望んだから、私はぜんぶの記憶があるんだよ」
まどか「ほむらちゃんが望んだから、キュゥべえは良い子なんだよ」
まどか「ほむらちゃんが望んだから、マミさんも、さやかちゃんも、杏子ちゃんも元気なんだよ」
まどか「ほむらちゃんが望んだから、みんながチームを組んで、仲良くしているんだよ」
まどか「ほむらちゃんが望んだから、ワルプルギスの夜を、みんなの力を合わせて、やっつけることができるんだよ」
まどか「ほむらちゃんが望んだから、望んでいるから…」
173:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 23:27:48.23 VZNzaUrz0
まどか「―この世界はとても美しくて、やさしいんだよ」
174:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 23:29:23.16 hqk/wh1O0
狂ってるよ…こんなの
175:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 23:29:48.36 owy39NOG0
ほむうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっっっっっっっっっっっっっ!
176:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 23:30:54.85 VZNzaUrz0
…ああ。
この世界は、なんて、美しくて、やさしい。
ほむら「まどかぁ…」
だめ、もう。
涙が止まらない。こらえきれない。
ぼろぼろと、溢れてくる。
まどか「ほむらちゃんが学校に転校して、自己紹介したとき、わたし笑ったよね?」
まどか「あれ、嬉しかったんだ」
まどか「最初みたときは、体が弱くて、オドオドとしていた、あのほむらちゃんが、こんなにもかっこよくなったんだって…」
まどか「ほむらって、もう、名前負けしてないよ」
まどか「かっこよくて、可愛くて、強くて、優しくて、とても頑張り屋な…」
まどか「私の最高のお友達」
ほむら「まどか…まどかぁ…」
泣きやまなくなった私を、まどかはずっとずっと、子供をあやすように包んでくれた。
177:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 23:30:56.75 MNDDgS670
既にまどか神受肉ッッッ!!!
178:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 23:32:18.81 n28AWgfy0
何かキノの旅1巻でキノが言った事思い出した
あまりに綺麗過ぎるのも異常だな
179:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 23:33:18.97 VZNzaUrz0
区切りの良いところで、ちょっと席を外します。
15分後に再開する予定。
こんな長い作品につきあって下さるみなさんに感謝。
180:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 23:34:29.16 mV96H88x0
藤子F不二雄の短編に、終末戦争で地球が滅んだ後、宇宙を漂ってた細胞の一片から宇宙人の手で再生された男が、自分の記憶から再構成された「あまりに自身の思い通りに動く世界」で戸惑う話があったよな
「どことなく、なんとなく」だっけ
181:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 23:34:31.70 EAl0CgWX0
これは明日の小テストを犠牲にして追いかけた甲斐があったといえるいいSS
182:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 23:35:02.25 MNDDgS670
自分の望んだ世界が実現したらつまらんだろうな
183:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 23:35:09.27 t8NMk/BeO
支援
>>1あいしてる
184:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 23:37:55.41 9ONg7vIR0
>>181
犠牲にするなよ
それが後に響いてくるぞ
俺も課題しとかなくちゃな
185:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 23:41:36.29 ivLDlRpB0
つまりほむらはずっとまどパンを頭に被ってたということか・・・!
186:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 23:43:44.13 7xc3a12DO
ほむほむの中ではあんこは子どものイメージだったんだな
187:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 23:46:03.95 VDF9M1ATO
ほむほむ
188:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 23:46:30.39 1ezg/8690
これはかなりいいまとめ方だな
189:再開ほむほむ
11/05/30 23:46:44.33 VZNzaUrz0
ワルプルギスの夜。決戦の日。
マミ「いよいよ、混沌の夜明けが目覚めるのね」
杏子「なんて風だ。まだ来てねぇってのに、強烈な力を感じるぜ」
さやか「この日のために、地獄の特訓に耐えたんだ。もう、なにも怖くない!」
まどか「ほむらちゃん、これ…」
魔法少女のまどかは、髪を結んだリボンを外す。
まどか「お守りにしてほしいな」
私の頭に付けてくれる。
まどかのリボン。それに手を触れた。
ほむら「うん、これをまどかだと思って戦う」
まどかが、魔法少女になっている理由。
それは、私が魔法少女の鹿目まどかに憧れていたから。
本当は、まどかと一緒に戦いたかったから。
その望みが、こんな形で、実現されたんだ。
190:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 23:48:39.21 MNDDgS670
ほむほむが独歩並のメンタル持ってたら皆が超強くなっちゃうんだろうな
191:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 23:51:27.63 VZNzaUrz0
マミ「この受難を乗り越えた私たちは魔法少女の使命を終え、人間へと復活をとげる」
QB「そのとき、マミは、なにを望むかい?」
さやか「また、願い事して、魔法少女になれたりできるの?」
QB「それは無理だよ。魔法少女の試練に勝利した少女は、大人として立派に成長しているからね。ソウルジェムを生産することは不可能だ」
QB「でも、人として、やれることはたくさんあるよ?」
マミ「そうね。できれば卒業生として、未来の魔法少女たちの世話をしていきたいわ」
杏子「アタシは、マミの美味い飯が食えれば、それでいーや」
さやか「恭介の演奏を聴く。コンサートホールで、たくさんの聴衆の前で奏でるヴァイオリンの音色をね」
まどか「ほむらちゃんは、これが終わったら、なにがしたい?」
192:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 23:51:59.27 n28AWgfy0
マミさんの厨二病はそのままかwww
一度殺されかけたとはいえ色々世話になった恩人だし
あの性格も結構気に入ってたのかね
193:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 23:52:11.62 2KNQt2FaO
僕らののピアノのとこに似てる
誰かは忘れたけど
194:まどっちの願いは、人の性格までは変えられませんw
11/05/30 23:54:40.52 VZNzaUrz0
ほむら「わたし? わたしは…」
考えたことなかった。
私に、そんな未来があるなんて、思ってもいなかったから。
でも、叶えたい夢はある。
ほむら「まどかと一緒に、学校に行きたい」
それは奇跡。なんてことのない日常。
まどか「そんなんでいいの?」
まどか「私は、ほむらちゃんとご飯食べたり、勉強したり、一緒に帰ったり、寄り道をしたり、お泊まりをしたり、学校をサボッて旅行いっちゃったり、色々したいな」
ほむら「それは、私には贅沢すぎる…」
まどか「贅沢って、そんなの、キュゥべえいらないほど、ちっちゃいよ。仲の良い女の子同士が、普通にやってることだよ」
まどか「私の願いは、ほむらちゃんが、もっと、わがままになってくれること」
まどか「私にしてほしいこと、なんでも言って欲しいな。私が、なんでも叶えてあげるよ」
195:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 23:56:28.20 t8NMk/BeO
支援
196:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 23:57:35.02 VDF9M1ATO
ほむ…
197:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 23:57:56.67 VZNzaUrz0
さやか「ひゅー、ひゅー、ラブラブですなぁ」
まどか「そうですよー。私たち相思相愛だもん!」
ほむら「そうし…まどかったら、もう…」
恥ずかしくて嬉しくてどうしようもない気持ちがいっぱいになってる。
ワルプルギスの夜が来る前だというのに、なんでこんなにも幸せなんだろう。
まどか「ほむらちゃん、いっぱい、一緒、やっていこうね!」
ほむら「うん!」
未来がある。
私とまどかの、大きな未来が。
198:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 23:58:20.81 n28AWgfy0
性格は無理だったかー
まあ厨二病じゃないマミさんなんてマミさんじゃないよな
199:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/30 23:59:16.83 2KNQt2FaO
ここで死亡フラグ…だと?
200:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 00:00:48.95 PaZ1gZXh0
だから…
さやか「キュゥべえ、ワルプルギス到着まであとどのぐらい?」
QB「もうすぐそこだ。5分もないんじゃないかな」
杏子「んじゃ、ちょっくらワルプルギス、倒してくっか」
ほむら「まどか。危険だから、避難所に戻った方がいい」
まどか「うん、みんなの無事を祈ってる」
マミ「さあ、チームマギカエンジェルズの最後の大舞台。はりきっていくわよ!」
みんな「おーっ!」
私に怖いものなんて、なにもない!
201:そして、まどかの視点。
11/05/31 00:03:42.30 PaZ1gZXh0
避難所。
窓の外を見つめながら、みんなの無事を祈る。
大嵐。真っ暗な空に、もの凄い風と雨。立木が今にも吹き飛びそうになっている。
時折、空の向こうで、激しい光と、大きな雷が鳴っている。
あそこで、みんなが力を尽くして戦っているんだ。
まどか「私も、戦えたらいいのに」
なにも出来ない自分が辛い。
QB「それがキミの望みかい? それならボクと契約して魔法少女になってよ」
キュゥべえが隣に来ていた。
202:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 00:05:56.38 Q/MfEUfw0
_ __ _,-/¨>、
,-、_/7// /;/〉/7-/.7、_ム/ /:. /ミ-、
ノ ̄/ '´ // /:////:::/ /:/ / /`7ァェ_/ ,/ 7
./⌒,,.-==-ヽV /:////::./ /:/ / /`/ /、/ / 〉/-,
ヽ// ヽ匸`゙'‐'- '、〈./_/_/`/ /、/ /、// /〉/ヽ__
}'´ ヽ)::::::::::::::::::::::::::::`゙-/__/_/`// /// /::/〉__
ヽ l l ノ_/ニ/_/ニ/_>‐;;:::::::::::ヽ//_/// /::// / 〉-、
ヽl ヽヽ::::::::::::::::::`'-/、/〉::::::::::::::`ヽ/::// / / //ァ、
l ',:ノ:::::::::::::::::::::__::::::::゙〈/〉、::::::::::>、../ / /// /〉
l/ミ 、 l }::::::::::::::/ /:::::::::::::::゙ 〈/〉;-‐/⌒v⌒>-/
l `゙'、`、 .l.`}:::::::./ /:::::::::::::::::::,-、ノ_=‐'´ ̄ヾヽ __)
l ヽヘ l:二∨ /-、::::::::::_ナ彡'´ .} {´ 」-、
', ヽヘ l_ソ⌒`ヽ-、,`=// l l _ノ
,-=‐- 、 ' , ヽ丶 lヽ⌒ヽミヽフ'´. ,.┴'‐-'
ノ \ ヽ ヽ. Vヘl三ヽ,ィ<≡=-‐''" ̄ ゙̄'''7' ´
く ヽ l \:.... l ll{/'´ /
\ \ l_ヘ へ ::::mnv'、 ,.イ
` -( `ヾ ∧ 〉}メ{{:::::::........ _ . -=''"´
 ̄、 \ /,}刈l´  ̄ ̄ ´ _
`丶、 丶_ _ム}},'}{ l /´  ̄ヽ
`ー- ニ二{゙==={――-----‐=--― }
__〕 ,-‐'==‐- ....,,__〃 ̄ヾ}ー--=/ うーっす
/ -=、ヽ `  ̄´ヘニ _ノ´
_.。ャぁリゝ、__...イ
O ̄ ̄ ̄ ̄\ ∧
ヽ∧
`O
203:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 00:06:55.76 Cq8EhxqzI
なるほどな…
204:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 00:07:09.15 PaZ1gZXh0
QB「なんてね」
まどか「…キュゥべえも冗談を言うんだ」
少し、緊張がほぐれたかもしれない。
まどか「みんなは、どう?」
QB「激戦を繰り広げているよ。リタイヤはいない。ワルプルギスの夜を相手に、良く戦っている」
まどか「勝てるかな?」
QB「ワルプルギスの桁外れな強さに絶望しても、希望を貸してくれる仲間たちがいるからね」
QB「最後まで諦めない勇気があれば、もしかするかもしれない」
ほむらちゃん、マミさん、さやかちゃん、杏子ちゃん。
みんな、がんばって…。
まどか「ねぇ、キュゥべえ」
QB「なんだい、まどか?」
まどか「ワルプルギスの夜を倒せば、ソウルジェムにある魂が肉体に戻るのって、嘘でしょ?」
205: 忍法帖【Lv=2,xxxP】
11/05/31 00:07:53.12 KfkbLXXT0
な、なんだってー
206:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 00:09:02.02 LJtGATJR0
ほむっ!?
207:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 00:09:29.44 PaZ1gZXh0
QB「なんでそう思ったんだい?」
まどか「それが出来るなら、本当に素敵なことだよ」
まどか「でも、ほむらちゃんが望んでいることは、私を救うことだもん。そこまで考えてなかったんじゃないかな?」
QB「そうだね。暁美ほむらは、まどかを助けたい一心で視野を狭くしている」
QB「すべてはまどかのためであり、自分が救われるなんて、考えてなかったはずだ」
まどか「じゃあ、ワルプルギスを倒したら、ほむらちゃんどうなっちゃうの?」
QB「ソウルジェムがグリーフシードとなり、魔女となって自らを滅ぼすだろう」
QB「この世界の法則に縛られている彼女にとって、それ以外の選択肢はないんだ」
QB「待っているのは絶望だ」
208:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 00:09:43.31 Mnh3NquJ0
支援
209:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 00:11:39.48 PaZ1gZXh0
まどか「そんな、そんなのって…」
QB「すべて覚悟の上さ」
QB「それで、暁美ほむらの呪縛が解かれ、まどかを救う永遠の迷路が終わるんだ。彼女は、きっと満足する」
QB「でも、まどかにとってはどうだい?」
まどか「嫌だよ。ずっと辛い思いしてきたのに、私のために、悲しい結末になるなんて…」
まどか「ほむらちゃんが報われて欲しい。私のために犠牲になってほしくない」
QB「だからこそ、結末を、始まりに変えればいいんだよ」
210:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 00:13:37.73 PaZ1gZXh0
まどか「始まりに変える?」
QB「暁美ほむらは気付いてないけど、まどかの願いは現在進行形なんだ」
QB「いまなお、願いを叶えるべく発動している」
QB「だから、暁美ほむらが望んでいる世界を、転換させればいいんだよ」
QB「まどか。キミは彼女に、これが終わったら、なにがしたいか聞いたよね?」
まどか「うん、ほむらちゃんは私と学校に行きたいって…」
そんな小さな夢。
それですら、ほむらちゃんにとっては大きな奇跡であることに、悲しくなった。
QB「彼女はそれを望むだろう」
QB「ワルプルギスを倒すことじゃない。倒した後に始まる未来を、意識するようになる」
QB「その波動が大きくなればなるほど、現実となってくれるはずだよ」
211:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 00:13:40.35 vzShreqE0
マガミマガジンで千和も、ほむらの行動原理はすべてまどかって言ってたな
212:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 00:14:11.50 ZSrR0SSMO
ほむぅ?
213:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 00:16:59.75 PaZ1gZXh0
まどか「じゃあ、魔法少女が救われる方法を、キュゥべえが伝えたのは?」
QB「あれはね。ボクが暁美ほむらに、願いごとをしたようなものだよ」
QB「それには、その法則が事実であることを、ほむらの潜在意識に確信させる必要があった。だから、『すでに起こったこと』として伝えたんだ」
QB「疑いの気持ちさえなければ、必ず、願いを叶えてくれるだろうね」
まどか「本当に、そうなってくれるかな?」
QB「彼女の中心は、まどかであり、すべてはワルプルギスを倒すことにかかっている」
QB「だから、願いのエネルギーは、この戦いを終えたときに、大きく発動することになるだろう」
QB「一撃でワルプルギスを滅ぼした鹿目まどかの強力な魔力と、何度も時を繰り返してきた暁美ほむらの大きな願いが、共鳴しあっているんだ」
QB「この世界の法則を書き換えるなんて、訳ないことだよ」
まどか「ほむらちゃん」
私がほむらちゃんにした、キュゥべえに騙される私を助けて欲しいという、お願い。
214:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 00:17:20.71 Cq8EhxqzI
これほむほむハルヒ状態じゃね?
215:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 00:19:03.85 ri5GNH7g0
久々にきれいなQBを見た
216:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 00:19:30.29 XnmEx4eTO
しえーん
217:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 00:20:02.21 PaZ1gZXh0
後悔していた。私はなんて、残酷なことを言ったのだろう。
それが、ほむらちゃんを苦しめることに繋がってしまったのだから。
でも、その約束を果たそうとする、ほむらちゃんの強い意志が、こんな形で報われるんだ。
QB「ワルプルギスと魔法少女の戦いは、超巨大な感情エネルギーが発生する」
QB「それをボクが回収するとき、魔法少女の魂を肉体に戻すため、エネルギーをちょっと分けてあげることも可能となるんじゃないかな」
QB「これは推測だけどね。でも、上手く行けばきっと、そうなると思うよ」
まどか「あはは、キュゥべえは、ほんと良い子だよ」
QB「暁美ほむらに変えられたとはいえ、ボクの仕事は魔法少女をケアすることだからね」
QB「絶望しかなかった魔法少女に、希望を創造できる唯一無二のチャンスなんだ」
QB「利用しない手はないじゃないか」
218:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 00:23:51.72 PaZ1gZXh0
詢子「まどか、こんな所いたのか。トイレいくっつって、長いから心配したんだよ」
まどか「ママ」
詢子「まったく、こんな緊急時に、コスプレ着ちゃってさ、恥ずかしくないかい?」
まどか「私はみんなと戦っているの。だから、変身を解くわけにはいかないんだよ」
詢子「なにそれ? 思春期の女の子によくある、自分で設定作り上げる妄想遊びかい?」
詢子「私もそういう時代があったけど、娘がやるようになるとは、恥ずかしいもんがあるね」
まどか「えへへっ、巨大魔女との戦いが終わったら、魔法少女を卒業できるって設定にしてあるの」
まどか「もうすぐ、私たちは、普通の女の子に戻ることができるんだよ」
詢子「たはは、見てるこっちは、たまんないから、早いとこ戻っておくれ」
219:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 00:26:37.76 PaZ1gZXh0
まどか「ママ、私は幸せだよ。大切な家族、大切な友達に囲まれて…」
まどか「私、取り柄はないし、得意な学科とか、人に自慢できるもの、なにもなくて」
まどか「いつまでも役に立たずで、みんなの迷惑かけていくのかなって、そう思っていて嫌だったの」
まどか「でもね、こんな私でも、みんなの役に立っていて、幸せにできるんだって、分かった」
まどか「私ね、鹿目まどかが大好き。こんなに、自分を誇りに思ったこと、ないんだ」
詢子「そりゃ、親としたら、嬉しいけどね。あんたが良い子に育って、良かったよ」
まどか「ママ。紹介したい子がいるんだ。私をずっとずっと守ってくれた、最高に素敵なお友達!」
220:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 00:26:50.24 UBkITc5w0
何故か自分の母親がコスプレしてる映像が浮かんだ
221:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 00:28:50.16 PaZ1gZXh0
突然、外が光った。
私は眩しさに目を瞑る。
静寂。
暫くして、少しずつ、目をあけていく。
嵐がやんで、一面覆っていたどす黒い雲が薄くなり、青空が覗いていた。
詢子「やんだね。もっと激しいのが来るって聞いてたけど、思ったほどにならなかったな」
みんな、がんばったんだ。
長かった絶望が終わり、新しい希望が始まる。
まどか「私、いってくる!」
詢子「おっ、おい、まだ危険だぞ。まどか、どこにいくんだ!」
まどか「みんなを、迎えにっ!」
222:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 00:29:03.97 lrzwykArO
おいやめろ
223: 忍法帖【Lv=2,xxxP】
11/05/31 00:29:40.43 KfkbLXXT0
(;ω;`)
224:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 00:29:45.77 ri5GNH7g0
いい終わり・・・
になるよな?
225:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 00:30:15.22 9KdADJ8h0
負けちゃった♪
226:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 00:30:25.32 VGnKH4bZO
ほむほむ
227:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 00:30:40.01 PaZ1gZXh0
空は大きな虹がかかっている。
その下、マミさん、さやかちゃん、杏子ちゃんが並んで歩いている。
それに、ほむらちゃんも…。
みんな、清々しい顔をして、笑いあいながら歩いている。
まどか「みんなーっ!」
私は走る。全力で。手を振りながら、みんなの元へと駈けていく。
そして…。
全てを成し遂げ、達成感で輝いているほむらちゃんに向かって、
―力いっぱい飛びついた。
まどか「ほむらちゃん、お疲れさまっ!」
END
228: 忍法帖【Lv=2,xxxP】
11/05/31 00:31:12.10 KfkbLXXT0
終った・・・だと・・・?
とにかく乙
229: 忍法帖【Lv=1,xxxP】
11/05/31 00:31:33.28 FA3+5NtU0
すごいよくできてる
230:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 00:32:19.70 t+yCyi+k0
ほ~むら~♪
231: 忍法帖【Lv=2,xxxP】
11/05/31 00:32:22.33 P3U/Pp8M0
いいねいいねェ最っ高だねェ!!
乙!
232:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 00:32:36.12 VGnKH4bZO
あれ、終わり?
233:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 00:32:36.13 9Le1LbBw0
乙!
夢も希望もあったんだよ!
234:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 00:33:01.53 HirGpNQL0
交換したパンツはどうなったんだ?
235:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 00:33:45.17 UBkITc5w0
素晴らしい
236:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 00:33:50.96 ri5GNH7g0
イイオワリダナー
乙
237:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 00:34:24.43 PaZ1gZXh0
完走! なげぇw
本当は
「ほむらちゃんを幸せにしたい!」
とまどかがお願いしたら、その花びらにほむほむを、な百合んな話にする予定が、なんでかこんなものにw
こんなバカ長い妄想を付き合ってくださってありがとうございます。
238:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 00:35:19.73 cS7qoIwnO
乙!gj!
すごく良かったよ!
239:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 00:35:35.13 MjoFsRib0
おつ
マミあんさやかの3Pはまだですか?
240:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 00:35:46.07 vrNbI+IG0
めっちゃよかった乙
>>237
それは後日談の予告でいいんだよな!
241:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 00:35:47.34 VGnKH4bZO
>>237
その展開でお願いします
242:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 00:35:56.62 bXeIbleu0
乙
243:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 00:36:50.32 ruV7L6HQO
乙
244:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 00:37:13.71 5N1mLZc20
乙!
245:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 00:37:48.89 XkbClcDpi
乙っちまどまど!
246:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 00:38:19.52 vdXbS3So0
乙~
247: 忍法帖【Lv=1,xxxP】
11/05/31 00:38:29.02 FA3+5NtU0
本当によかった!
後日談もよろしく
248:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 00:38:35.64 ri5GNH7g0
>>237
まだ1000まで700以上有る
することは一つだよな?
249:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 00:39:40.11 t+yCyi+k0
ホムホム脂肪フラグかと思ったら終わってた
乙でござった
250:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 00:40:37.12 tg/bs4tB0
乙でした!
後日談や下も書いてくれたらとっても嬉しいなって
スレリンク(news4vip板)
251: 忍法帖【Lv=2,xxxP】
11/05/31 00:40:48.02 KfkbLXXT0
>>237
まだ宴は始まったばかりだ
252:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 00:42:05.06 USK5VLEi0
幸せすぎて冷や冷やしたわ!乙
253:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 00:42:19.29 XkbClcDpi
>>250
さくら書かせようとする流れうざいからやめろ
254:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 00:45:16.46 PaZ1gZXh0
ご…後日談…だと…!!!!
このほむまどは、綺麗なままで終わらせたいと思っているんです。はい。
スレが残っていて、小ネタ程度で思いついたなら、考えますが、あまり期待しないでください。
>>237
すまん。さくらたん、よく知らないんだ。
255:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 00:46:22.85 PaZ1gZXh0
間違えた。
>>250
ですです。
次は変態ほむらちゃんを書きたいなぁと思ったり。
256:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 00:47:52.83 oolHL3s9O
乙
まどか本編補完系SSの中ではかなりよかった
257:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 00:49:28.99 UBkITc5w0
むしろ本編より納得できた
258:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 00:53:16.57 gkXSMAsM0
完全にハッピーエンドだな
素晴らしい
乙
259:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 00:57:23.54 SAnjkyGb0
超乙
260:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 01:01:11.23 +xHuIjAWO
乙
261: 忍法帖【Lv=2,xxxP】
11/05/31 01:03:26.19 1jknhJNb0
乙
まどかSSで一番好きな作品になったわ
出来れば後日談とか見たいなー(チラッ
262:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 01:14:13.16 M++piz7I0
いいなー、いい完結の仕方
263:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 01:15:33.48 a6wOWJkk0
おつ
264:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 01:30:25.47 FwXU+94+0
乙っちまどまど!
よかった
265:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 01:39:23.66 BwHtmryW0
これ本編でいいよねもう…
まど神スレ乙
266:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 01:50:08.75 RtCq1gdUO
おつおつ
ハッピーエンドはいいものだ……
ほむほむが報われて良かったよぉー
(つω;`)
267:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 01:56:32.53 JB16iArp0
誰も突っ込んでないが、前の世界で魔女化したまどかが取り残されてるぞ? 不憫すぎる……
268:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 02:05:11.72 M++piz7I0
後日談はまだかマギカ
269:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 02:11:43.63 cS7qoIwnO
ほ
270: 忍法帖【Lv=2,xxxP】
11/05/31 02:15:09.08 emIDDeWv0
乙、いいもの見れた
271:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 02:24:20.08 cS7qoIwnO
落とさない
272:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 02:29:44.72 hZbgBmWh0
つ
273:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 02:31:39.91 GVHcV8OV0
>>7で吹いた
274:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 02:42:25.10 cS7qoIwnO
ほ
275:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 02:59:47.89 WFnuPdy/0
まどか「この世界はとても美しくて、やさしいんだよ」
スレリンク(news4vip板)
276: 忍法帖【Lv=2,xxxP】
11/05/31 03:09:44.35 ZFh8FHli0
まだ落ちてないのか
277:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 03:19:36.06 cS7qoIwnO
良スレあげ
278:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 03:51:35.44 C6Dlap6a0
今は落ちるの遅いからな
流れが早い時間帯じゃなけれ1時間以上放っといても余裕で残る
279:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 04:29:50.73 K6H9/CGpO
マミさんが一人じゃなくてよかった
280:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 05:17:51.56 a0xFmcUf0
個人的に今まで見た中で最も良かったわ
後日談待ち保守
281:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 06:58:21.41 TY8CB93x0
おわった?
282:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 07:27:49.34 Fcmt/76P0
ハッピーエンド系の中でもかなりの良作
乙でした
後日談!後日談!
283:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 08:35:42.85 XkbClcDpi
後日談なしで綺麗に終わってほしい
284:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 09:14:31.20 Towb3+SyO
>>1先生の次回作にも期待しております。
285:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 09:42:40.53 CbMGdKxi0
ないた
おつ!
286:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 12:07:01.60 a0xFmcUf0
ほ
287:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 12:07:06.20 PaZ1gZXh0
スレまだ残っていたのか…。
ちょっとした後日談なら、浮かんだし、書いてみるかな。
288:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/31 12:09:04.62 mPVPXyEW0
面白かった乙