11/05/12 23:09:24.35 rWN2RTixO
フイタ支援
93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/12 23:10:07.50 LHkfdpmv0
ミセ;゚ー゚)リ「もしかして、さ」
(;"ゞ)「なんでしょうか?」
ミセ;゚ー゚)リ「覚えて……ない?」
(;"ゞ)「……?」
さっきまでの騒がしさはどこへ行ったのか、波が寄せては返す音だけが流れる。
だんだん冷静になっていく頭の中で、ひとつひとつのピースが組み立てられていく。
(;"ゞ)(そういえば、この子はなんで……俺の名前を知ってるんだ?)
俺と彼女は初対面のはずなのに、名前を知っているはずがない。
加えて、俺の顔を見た時の反応といい、俺に覚えていないのかと聞いたり。
ミセ;゚ー゚)リ
(;"ゞ)(まさか……)
あるひとつの可能性が頭をよぎって、汗が一気に引っ込む感覚を覚えた。
よりによって、こういうケースで一番あってはいけない可能性だ。
94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/12 23:10:47.91 GTSFSZuU0
こんなもん書く暇あるなら風呂入れ駄作者
臭えぞ
95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/12 23:12:08.80 LHkfdpmv0
(;"ゞ)「えーっとですねー、はい、あの」
ミセ*゚ー゚)リ「?」
口に出した後の事を考えると、喉に綿が詰まったような息苦しさを感じる。
何度か咳払いをしてようやく決心が固まり、非常に聞きづらい質問を彼女に切り出した。
(;"ゞ)「もしかしてですね、わたくしとあなたさまは……」
ミセ*゚ー゚)リ「はあ……」
(;"ゞ)「前にどこかでお会いした事があったのでしょうか、なんて……」
もし、本当にそうだったなら失礼極まりない事態だ。
だけど正直な話、こんなに可愛い子なら俺が覚えていないはずがない。
小中高全ての可愛い子の顔と名前は、全員覚えているのが数少ない俺の自慢なんだから。
ミセ*゚ー゚)リ
ミセ*゚-゚)リ
ミセ#゚-゚)リ
(;"ゞ)(アウトおおおおおおおおおおおおおお!!)
96:法奈 ◆z6jPHAPzjg
11/05/12 23:12:41.39 wBdIHOJl0
97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/12 23:12:58.94 vWtWWQP20
臭うなあ
口臭いよ作者さん
リアルで口臭くて人と話せないから
こんなん書くんでしょ?
98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/12 23:14:09.75 LHkfdpmv0
口元を尖らせて、誰にでも分かるくらい不機嫌そうな表情に変わる美少女。
そんな顔をしてても可愛らしさは変わらないけど、それを堪能する余裕がない。
場を取り繕うために熱暴走寸前の頭を回転させる。
(;"ゞ)(うわあああああ頑張れ俺えええええええ!!)
ミセ* - )リ「ほんとに……覚えてないの?」
(;"ゞ)「……え?」
怒っていたかと思うと、彼女はすぐに顔を伏せて残念そうに呟く。
打って変わってしおらしさ全開の態度に、自責の念がこみ上げてくる。
(;"ゞ)「ごめん……なさい」
気付くと俺は、自然と謝罪の言葉を口にしていた。
数瞬して再び顔を上げた彼女は、改めて俺の目を真っ直ぐに見つめる。
それから、視界の端に見えていた桜色の唇がゆっくりと動いた。
ミセ;゚ー゚)リ「……ミセリ」
(;"ゞ)「へ?」
ミセ;゚ー゚)リ「あたしの、名前」
99: 忍法帖【Lv=14,xxxPT】
11/05/12 23:14:24.70 I+YcYeQ40
デルタアウトー
100:羅刹 ◆PKeKWjkvHE
11/05/12 23:14:40.88 CF23MjnP0
>>96
やったか?
法奈、どうなんだ?
101:法奈 ◆z6jPHAPzjg
11/05/12 23:15:12.13 wBdIHOJl0
>>100
もう既に
でもPCだからねぇ
102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/12 23:16:07.69 LHkfdpmv0
(;"ゞ)「ミセリ……ミセリ……」
うわごとのように何度も繰り返しながら、頭の中の引き出しを開けていく。
しかし、やっぱり思い出す事が出来ない。
ミセ;゚ー゚)リ「10歳の時、実家から来たけどここに独りでいたあたしに、遊ぼうって声をかけてくれて」
俺を見かねてか、謎の美少女改めミセリが口を開く。
ミセ;゚ー゚)リ「あちこち連れて行ってくれて、家に呼んで一緒にスイカ食べたりして」
(;"ゞ)「う……ん……」
何も無い真っ白な空間に少しずつ下描きがされていく感覚。
それはやがて綺麗な線画になって、極彩色で染まっていく。
ミセ;゚ー゚)リ「あたしが帰る日になって、泣きながらわがまま言ってる時に」
(;"ゞ)「くっ……ん……」
描かれた絵がアニメのように動き始めて、声が付いていき。
そして、
103:羅刹 ◆PKeKWjkvHE
11/05/12 23:17:22.21 CF23MjnP0
ふむ、PCじゃ無理なのかあ…
作者の連投ウザいから止めてほしいんだが
難しいか
104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/12 23:18:34.81 LHkfdpmv0
―――
ミセ*;д;)リ『やだぁああああああ!!! もっとデルタと遊ぶぅううううう!!』
『わがまま言うんじゃありません! すいません、わざわざお見送りに来てもらったのに……』
(`・ω・´)『うちの孫と仲良くして貰ったんですし、全然構いやしませんって』
从 ゚∀从『この年なもんで、満足に遊んでやれなくて……本当にミセリちゃんには感謝しております』
ミセ*;д;)リ『デルタぁあああああ!! ああああああああん!!』
( "ゞ)『ミセリ、ミセリ』
ミセ*;д;)リ『?』
( "ゞ)『俺さ、毎年夏休みはこっちに来るんだ。だからさ、また会えるよ』
( "ゞ)『俺も寂しいけど、もし来年も来てくれたら、絶対にまた会えるから』
ミセ*;д;)リ『……』
( "ゞ)『それまでに絶対身長抜いてやるからな! 待ってろよ!』
ミセ*つд;)リ『……うん』
105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/12 23:18:38.67 pRqroJkN0
ミセ*゚ー゚)リ「?」
口に出した後の事を考えると、喉に綿が詰まったような息苦しさを感じる。
何度か咳払いをしてようやく決心が固まり、非常に聞きづらい質問を彼女に切り出した。
(;"ゞ)「もしかしてですね、わたくしとあなたさまは……」
ミセ*゚ー゚)リ「はあ……」
(;"ゞ)「前にどこかでお会いした事があったのでしょうか、なんて……」
もし、本当にそうだったなら失礼極まりない事態だ。
だけど正直な話、こんなに可愛い子なら俺が覚えていないはずがない。
小中高全ての可愛い子の顔と名前は、全員覚えているのが数少ない俺の自慢なんだから。
106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/12 23:19:59.40 pRqroJkN0
(;"ゞ)「……?」
さっきまでの騒がしさはどこへ行ったのか、波が寄せては返す音だけが流れる。
だんだん冷静になっていく頭の中で、ひとつひとつのピースが組み立てられていく。
(;"ゞ)(そういえば、この子はなんで……俺の名前を知ってるんだ?)
俺と彼女は初対面のはずなのに、名前を知っているはずがない。
加えて、俺の顔を見た時の反応といい、俺に覚えていないのかと聞いたり。
ミセ;゚ー゚)リ
(;"ゞ)(まさか……)
あるひとつの可能性が頭をよぎって、汗が一気に引っ込む感覚
(;"ゞ)「……?」
さっきまでの騒がしさはどこへ行ったのか、波が寄せては返す音だけが流れる。
だんだん冷静になっていく頭の中で、ひとつひとつのピースが組み立てられていく。
(;"ゞ)(そういえば、この子はなんで……俺の名前を知ってるんだ?)
俺と彼女は初対面のはずなのに、名前を知っているはずがない。
加えて、俺の顔を見た時の反応といい、俺に覚えていないのかと聞いたり。
107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/12 23:20:24.84 LHkfdpmv0
―――
ミセ;゚ー゚)リ「来n」
(;"ゞ)「来年も来てくれればまた会えるから」
ミセ;゚ー゚)リ「えっ?」
(;"ゞ)「とか言って、慰めたんだっけ?」
脳裏に少しだけ蘇った記憶と、ぴたりと重なった。
ミセ*゚ー゚)リ「そう……だよ」
僅かな静寂の後、海から涼風が一際強く吹き荒ぶ。
それに乗せるかのようにミセリが、安堵と寂しさの色が混ざった笑顔で囁いた。
ミセ*゚ー゚)リ「ずっと……ずっと待ってたんだから」
(;"ゞ)「ご……めん」
風で舞い上がるミセリの前髪が俺の鼻先をくすぐる。
それがきっかけで、俺は互いの距離を改めて意識する。
途端に顔だけがやたら熱くなり始めて、鼓動が加速していくのを感じた。
108: 忍法帖【Lv=20,xxxPT】
11/05/12 23:21:32.77 RCRrw2q+0
支援
109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/12 23:21:39.15 6tUhWvIF0
(;"ゞ)「ぺニスキングダム?」
脳裏に少しだけ蘇った記憶と、ぴたりと重なった。
ミセ*゚ー゚)リ「そう……だよ」
僅かな静寂の後、海から涼風が一際強く吹き荒ぶ。
それに乗せるかのようにミセリが、安堵と寂しさの色が混ざった笑顔で囁いた。
ミセ*゚ー゚)リ「ずっと……ずっと待ってたんだから」
(;"ゞ)「ご……めん」
風で舞い上がるミセリの前髪が俺の鼻先をくすぐる。
それがきっかけで、俺は互いの距離を改めて意識する。
途端に顔だけがやたら熱くなり始めて、鼓動が加速していくのを感じた。
110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/12 23:22:26.70 6tUhWvIF0
(;"ゞ)「……?」
さっきまでの騒がしさはどこへ行ったのか、波が寄せては返す音だけが流れる。
だんだん冷静になっていく頭の中で、ひとつひとつのピースが組み立てられていく。
(;"ゞ)(そういえば、この子はなんで……俺の名前を知ってるんだ?)
俺と彼女は初対面のはずなのに、名前を知っているはずがない。
加えて、俺の顔を見た時の反応といい、俺に覚えていないのかと聞いたり。
ミセ;゚ー゚)リ
(;"ゞ)(まさか……)
あるひとつの可能性が頭をよぎって、汗が一気に引っ込む感覚
(;"ゞ)「……?」
さっきまでの騒がしさはどこへ行ったのか、波が寄せては返す音だけが流れる。
だんだん冷静になっていく頭の中で、ひとつひとつのピースが組み立てられていく。
(;"ゞ)(そういえば、この子はなんで……俺の名前を知ってるんだ?)
俺と彼女は初対面のはずなのに、名前を知っているはずがない。
加えて、俺の顔を見た時の反応といい、俺に覚えていないのかと聞いたり。
111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/12 23:22:32.55 LHkfdpmv0
ミセ*゚ー゚)リ「あれから毎年待ってたのに、デルタは一度も来てくれないし」
(;"ゞ)「ひゃい、す、すいましぇん」
鼻にくすぐったさを感じるたび、潮の香りとは違う香りがしてくる。
恐らく、ミセリの髪の香りなんだろう。
なんだか、夏の暑さ以外の原因で倒れてしまいそうになってきた。
ミセ*゚ー゚)リ「でも……許してあげる」
(;"ゞ)「あ、い、いいの……?」
クラクラしてきた頭で、しどろもどろに聞き返す。
ミセ*゚ー゚)リ「うん、大遅刻したのはいただけないけど」
ミセリは少しもったいぶるような仕草をして、
ミセ*^ー^)リ「デルタにまた会えたってだけでも、指折り数えて夏を待っていた甲斐があったから」
心底嬉しそうに笑いながら、そう言ってくれた。
112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/12 23:23:20.06 6tUhWvIF0
(;"ゞ)「……?」
さっきまでの騒がしさはどこへ行ったのか、波が寄せては返す音だけが流れる。
だんだん冷静になっていく頭の中で、ひとつひとつのピースが組み立てられていく。
(;"ゞ)(そういえば、この子はなんで……俺の名前を知ってるんだ?)
俺と彼女は初対面のはずなのに、名前を知っているはずがない。
加えて、俺の顔を見た時の反応といい、俺に覚えていないのかと聞いたり。
ミセ;゚ー゚)リ
(;"ゞ)(まさか……)
あるひとつの可能性が頭をよぎって、汗が一気に引っ込む感覚
(;"ゞ)「……?」
さっきまでの騒がしさはどこへ行ったのか、波が寄せては返す音だけが流れる。
だんだん冷静になっていく頭の中で、ひとつひとつのピースが組み立てられていく。
(;"ゞ)(そういえば、この子はなんで……俺の名前を知ってるんだ?)
俺と彼女は初対面のはずなのに、名前を知っているはずがない。
加えて、俺の顔を見た時の反応といい、俺に覚えていないのかと聞いたり。
113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/12 23:24:09.84 LHkfdpmv0
家族以外の異性とは特に縁もなく、17年間生きてきた。
そんな俺に訪れた、二次元の中でしか見た事が無いようなシチュエーションの連続。
(;"ゞ)(美少女と運命的な再会を果たして超密着してずっと待たれててあばばばばば)
どうやら、これほどまでのときめきに耐えられるほどの体力は俺にはなかったらしい。
( ゝ)「その笑顔は……はんそkゴフッ」
ミセ;゚д゚)リ「でっ、デルタぁあああああ!?」
ギリギリのところで保たれていた俺の意識は、ミセリの笑顔でノックアウトされた。
~~~~~~
114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/12 23:24:53.23 6tUhWvIF0
ひとっかけらも面白くねえ
115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
11/05/12 23:26:20.84 LHkfdpmv0
( "ゞ)「ん……んん?」
どれくらい時間が経ったのだろう。
真っ暗だった視界に光を感じて、そっと目を開ける。
ミセ;゚ー゚)リ「あっ、起きた……大丈夫?」
和らぎ始めた日差しと、片手に麦わら帽子を持ったミセリの顔が視界に飛び込んできた。
徐々に体の方も目覚めてきて、後頭部に柔らかな感触を感じる。
(;"ゞ)(って、これはまさかっ!)
ミセ;゚д゚)リ「うひゃっ!?」
慌てて跳ね起きて、自分の頭があった場所へ目をやる。
そこには女の子座りになっているミセリの脚があった。
(;"ゞ)(ひ……膝枕!!)
(#"ゞ)「くそおおおおお! こんな時に俺は何をやってたんだああああ!!」
美少女に膝枕をしてもらう、男なら誰もが心躍るはずのシチュエーションだ。
なのに、俺はせっかくの膝枕タイムの時に何をのんびり昏倒なんてしていたのか。
自分の愚かさを悔やんでも悔やみきれず、思わず砂浜を殴りつける。