11/06/12 23:39:20.49 1EOKcCvl
暇なので、WOWOWで放送されたイタリア映画「山猫」を
(1)AVCHD-DL用、音声:448kbpsモノラルAC3、映像:ABR=5,240kbps、
x264(4.1High,r-frames=1,B-frames=3) 出来上がりm2ts=7.75GiB
(2)AVCHD用、音声:448kbpsモノラルAC3、映像:ABR=2,440kbps、
x264(4.1High,r-frames=1,B-frames=3) 出来上がりm2ts=3.98GiB
で2種類作成し、PC-display(24inch-WUXGA,1920x1200、60P表示)と
37inchフル液晶テレビ(120P表示)に映して比較してみた。
PCでは.m2tsをMPHCのレンダレスで再生、TV用にはDVD-DLと単層DVDに
それぞれAVCHDオーサリングして円盤を作成し、BDプレーヤから
TVに24Pダイレクト出力してTVのシネマモードで再生した。
この映画は元々映像が美しく、23.976fps-progでテレシネされた放送ソースも
像ボケなく素晴らしいものだった。
5250kbpsも2440kbpsもIフレームの画素数は同じなのだが、1m以下の距離から
PCディスプレイに映された映像を見ると、確かに5250kbpsの場合のほうが鮮明に感じられた。
しかしながら、普通にTVを見る場合のように、TVから2-3m離れて「山猫」を映してみると、
5250kbpsも2440kbpsも同じようなものであり、差は感じられなかった。
即ち、差異はあるものの、映画を楽しむ人間生活での人間の分解能の範囲以下の差であり、
プロジェクタで100インチスクリーンに映しでもしない限り、視聴者にとっては、敢えて高bitrateをかなえるため
DVD円盤に5倍価格のDLを使う意義はない。
一般にはH.264はmpeg2のビットレートの1/3のビットレートで同品質の画質が維持できるとされているので、
約1/8まで落とした2440kbpsでも鮮明に鑑賞できたのは驚きであった(BSでは24Mbps放送(映像は20Mbps))。
要するに、顕微鏡でのぞいて差があるでしょうと言っても、通常人が見てその差による恩恵がないのであれば、
余分に高品質にするのは無駄な投資だということだ。
トランスコード、エンコードをしている人は、常に1m以内の距離から画面を見ているので、
あるべき要求品質を間違ってとらえているのであろう。
但し、なんでそうしたいのか私には理解できないが、容量の限られた携帯電話やi-PADで
至近距離から観賞する人にとっては、如何にして画質をあまり落とさず容量を削減するかに頭を悩ませるのであろう。