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殉愛380~381ページより (たかじん死亡直前の2014年1月1・2日の記述)
一月一日の夜十時、たかじんは目を覚ました。
「一月一日、頑張ったね。すごいね。」さくらが褒めると、
彼は「あかん」と言った。
「何があかんの?」
「あかん、あかん。」
「一月一日やから、あかんの?」
彼は「うん」と言った。
「何があかんの?神様のところに行くのは、お正月やからあかんの?」
「うん」と、たかじんはまた言った。
「頑張る。もっと頑張る」
「明日まで頑張るの?」
彼は首を横に振った。
「明後日まで頑張るの?」
彼は「うん」ともう一度言って、眠りについた。
一月二日、たかじんの熱は下がらなかった。
しかし逆に、手足は冷え切っていた。
夕方からは呼吸がしにくそうで、見ていて本当に苦しそうだった。
現在の状態で睡眠薬を使うと、そのまま息が止まってしまう
可能性があると言われたが、少しでも楽にしてあげたかった。
「ハニー、苦しいから少しねんねできるようにしてもらいたい?しようか?」
さくらが耳元で言うと、彼は「アイラブユー」と言った。
これがたかじんの最後の言葉となった。
睡眠薬を投与すると、静かに眠った。
しかし手足はどんどん冷たくなっていった。