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かの有名な「ぶぶづけ伝説」をはじめ、今や全国区となった京都人の”イケズ”体質。
外国人からは「なにを考えているかわからない」と言われることの多い日本人だが、その標準的な日本人をして
「言葉の裏が分からない。そもそも裏があることに気づくことすらできない」のが生粋の京都人トークだ。
「郷に入れば郷に従え」と頭ではわかっていても、この高度な会話術を読み解くのは並大抵のことではなく、
よそから来た人間は、何年経ってもマスターすることができない。北陸の雪深い政令指定都市から京都に
来て23年の筆者が、高度な”イケズ”のほんの一部をご紹介しよう。
★「きれいな百合ですね」の意味は「匂いのキツい花を置くなんて非常識やわぁ」
花瓶に活けられた百合の花の匂いがきつかった場合、「きれいだけど、ちょっと香りが強いかも」
「ごめーん、私、花粉症で。すぐに鼻がむずむずしちゃうから、ちょっと花瓶を移動してもらっていいかな?」
など、やんわりと、あるいはストレートに要求を伝えるのが一般人。
一方、京都人はこのように言う。
「わー、きれいなお花! すっごくいい香り!」
京都人以外の人間が聞いたら、まさかそれが「匂いきついねん」という嫌味だとはわからないだろう。しかし、
こんな言い方で苦言を呈すのが京都人。そして、すぐにその真意に気づき「すんまへん! 匂いきつかった?
堪忍え」と反応できるのが生粋の京都人だ。
★「行けたら行くわ~」は断りの決まり文句。本当は「行く気ゼロ」
気のすすまない誘いを受けた時に、適当な言い訳をして行けないと伝えるのがスマートな大人。しかし、
京都人はにっこり微笑みながら、「行けたら行くわ~!」と気のあるような返事をして、スケジュール帳をちらりと
見ることもしない。