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沖縄からアジアが見える
福岡アジア文化賞」(January 11, 2009, 10:11 pm)の大賞受賞者では、とりわけ外間守善先生が記憶に残る。2003年に大賞を受賞された時、東京から福岡まで出かけた。
「沖縄学」の中心的な学者だ。沖縄最古の歌謡集「おもろそうし」の研究で名高い。
授賞式には、秋篠宮妃紀子さまがお祝いに駆けつけた。学習院大に出講していた当時、2年間、ゼミの教え子だった。「妃殿下、お立ちいただけますか」。会場に紹介し、妃殿下は微笑で応えた。
凄惨を極めた沖縄戦で九死に一生を得た。「鉄血勤皇隊」の生き残りである。福岡アジア文化賞の慣例によって、福岡市内の中学で記念講演した。
「14歳だった私の妹は、引き揚げ船『対馬丸』に乗っていました。アメリカの潜水艦の魚雷攻撃に遭い、船は沈みました。今でも妹が死んだという気がしません。
兄は手りゅう弾を腹にあて、自決しました。28歳でした」
戦争について多くを語る人ではない。だが、妹と同年代の子どもたちの前に立ち、声が震えた。
病を得て、言葉が少し不自由だったが、その問いかけはラジカル(根源的)である。翌日の市民フォーラムでは、こう語った。