14/08/18 22:13:43.43 kvT2UCLs0
お目汚しm(_ _)m
アホップ物語あらため『オワッタ物語』3話
あるところに怠け者の女がおりました。
食べたり遊んだりすることは好きですが、はたらくことは大きらいでした。
夜おそくまであそんで、お日さまがすっかり高くなるまでグウグウねていたら、
となりの人が心配をしてようすを見にきてくれました。
「身体に力が入らない。起きてくつをはくこともできないわ」
女は病気のふりをしました。
「かわいそうに。ゆっくり寝ていなさい」
となりの人が、あつあつのスープを持ってきてくれました。
翌日も昼まで寝ていて言いました。
「身体のどこもかしこも痛い。わたしは重いびょうきです」
近所の人たちが心配をして、きれいな花やおいしいお菓子をとどけてくれました。
うそをつくたびに、まわりの人があわてたり心配してくれるのを女は笑っておりました。
「ああ、おもしろい。おもしろい」
ある日、いつものように寝ていると、ほんとうにおなかが痛くなりました。
「いたい、いたい、いたい!だれか助けて死んでしまう」
となりの人が、窓からこちらを見ています。
「いたい、いたい!どうかお水をくださいな」
女は泣いて言いました。
「それは、それは。お大事に」
歩いて行ってしまいました。
お腹はやけつくように痛くなってきました。