14/07/09 12:10:15.51 5gC2EMee0
伊藤潤二「魔の断片」
ホラー短編集8年ぶりらしい
あとがきで「連載の初めはホラー勘戻ってなかった」と言うとおり、物足りない部分もあったけど
全体的には満足
「赤いハイネック」
個人的に一番伊藤潤二らしいと思った
「ある理由で頭を抱える男」ってアイデア一本で作った感じ
「黒い鳥」
女がとってもキモイ
話の落ちである「口の中身の正体」よりも
女のビジュアルと行動そのものが生理的に非常にキツイ
淵さんよりも会いたくない
「緩やかな別れ」
普通にちょっと切ないいい話で驚いた
ホラーアンソロジーとかに1つ2つ入ってるハートフル枠の短編小説みたいな雰囲気
「耳擦りする女」
洋館に住む父娘、美しい娘の困った性癖、娘の世話係に雇われる女、という設定もそうなんだけど
娘の表情とかになんか沙村弘明っぽさを感じた