14/06/14 12:30:11.07 /lWYVnUT0
少年の家は貧しかった。人並みに食事をしたい。遠足にも行きたい。体操服を着たい。
願ってもかなわなかった。怒りや悔しさからけんかを繰り返した
中学2年のとき、自転車を盗んだと疑われて警察へ連れていかれた
無実を信じてくれたのは両親だけだった。
家庭裁判所に呼び出された日、父親はひたすら謝り、少年は横でふてくされた
帰り道、食堂に入った。父親は小銭をかき集めラーメンを1杯頼んだ
初めて食べるラーメン。「うまい」とかき込む少年を満足げに見た父親は
丼に残ったスープに水を注いで飲み干した。少年は気付いて愕然とした。
父親も空腹だったのだ。だが、ラーメンを2杯注文すると帰りのバス代がなくなる。
バス停に向かう父親の背中に少年は誓った。
「二度と親に頭を下げさせることはしない。立派になって両親を幸せにしてやる」
少年は後にボクシングの世界チャンピオンになるガッツ石松である。
あすは父の日、「今どき『おやじの背中』なんて」という息子さん、娘さん。
時には携帯電話から顔を上げ、お父さんと話してみては・・・