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法句經は全部頌文より成る、古代佛教の聖典たる律や經の中に散在せる金玉の名句を集めたるもの所謂る教訓句集(didactic stanzas)とか、華句集(anthology)とかと稱すべきものにて、作者は勿論釋尊とす、
其書の性質上、時代を經るに隨つて本文に増減を來すを免れず、西紀二二四に竺律※(「陷のつくり+炎」、第3水準1-87-64)と呉支謙とが共譯せる法句は五百偈本に更に足して七百五十三偈ありとす、
而して支謙(?)の記する所に由れば當時已に五百偈、七百偈、九百偈の三本ありとす、今譯出する所の波梨本は二十六章四百二十三頌あり、重複せる一頌を除けば四百二十二頌なり、
この頌數の少き點より見て波梨所傳の方が一層故きを知るべし。