14/04/11 22:51:46.58 NIz+SySa0
>>421の続き
鳴き声と暴れっぷりはすでに俺の知ってるgatoとは思えないほどだった。
男は軍手の上から革手をはめて、一旦穴から捕獲器をどかした。
すると、男はジョウロに入った水をgatoに降り注いだ。
これは清め水といって、熱で芯から魔を払い、そこに清めた水で封とする、ってことらしい。
まぁ魔除け的な意味合いの儀式だったようだ。
gatoもかなり荒い息使いと威嚇のような鳴き声を繰り返していたが、これで儀式も終わったことだしと、俺も異様な儀式を突然見せられた興奮はピークを過ぎた。
しかし、儀式は終わっていなかった。
びしょ濡れのgato入り捕獲器は再び穴の上に戻された。
ふと周りを見渡すとギャラリーは100人近かった。
その中の一人の男が歌を歌い始めた。
聴いたことのあるような無いような、でも日本語ではない歌を釣られるように皆が歌い出した。
中にはスクラムのように肩を組んで左右に揺れながら歌う者もいた。
続く