20/06/20 21:00:54.533 IRBBRL6K0.net
─とある校庭─
ザッ
オティヌス「来たか」
テッラ「………」
オティヌス「…今『何周目』なのか、記憶はできているか」
テッラ「……いいえ。正直に言えば、あなたとの戦い以外の記憶すら曖昧ですからねー」
オティヌス「そうか」
テッラ「……ですが、不審な点であればいくつか記憶に残っていますよ」
オティヌス「……?」
テッラ「例えば、あなたはどうあっても私を『殺さない』。殺せないのではなく、殺さない」
オティヌス「……」
テッラ「戦いなどその1回で終わっていたはずなのに、それでも私は呼吸を続けています。不思議ですねー」
オティヌス「……」
テッラ「そして、暇潰しのように『左方のテッラを殺し続ける』こと、それ自体が目的というわけでもありませんよねー」
テッラ「……であれば話は簡単です。あなたには、あえて私を痛め付ける理由がある。例えば、私の『心境の変化』を期待している…とか」スパーン!!
そこまでだった。
テッラの体を不可視の斬撃が突き抜け、腰の所で両断されていく。
最期を眺めた少女は、その手に持つ『槍』を振るった。
そして世界が巻き戻される──
相手>>4