18/12/29 11:24:23.355 I/fos6iVa.net
哲学者って言うのは不思議な人種でしていつも見えない何かと戦っているんでございます
半獣人のミノタウロスを打ち倒したテセウス王子が島から脱出するときに使った船はまあ立派なものでございまして長い期間保存されていました
昔々のことなので船は30本の木から成るもので長く飾っておくと痛んで来るんでございます
王子亡きあとも保存するために痛んだ木材を入れ換えていくわけでございます
ながーーーく、それを繰り返していきますといつしか元々あった木はなくなってしまうわけです
ある日博物館で展示されていた船を見ていた少年が「ねえパパ。この船って本物のテセウス王子の船なの?」こう聞かれて父親は黙り混んじまったそうです
コテハンっていうのも似たようなところがございまして、名前が変わったり中身が変わったり色々と大変なものです
ある有名コテがなんの気なしにコテハンを変えたところすぐに見破られまして様々な人から「お前あのコテだろ」と言われてたそうです
そのコテハンは大変悔しがってそのものたちを驚かせてやろうと思案したそうなのでございます
暇を持て余していたもので長い時間思案していたのでございますが、まあなかなかに思い付かない
そうしていると、ふと自分に似たコテハンが目に入ります
口調は瓜二つで名前は全く違う。案の定に自分の潜伏という濡れ衣を着せられていたわけでございます
こいつはいいやと思ったコテハンは、その自分の真似をするコテハンと会話をはじめます
「はじめまして」「助けてください。あなたに勘違いされてまして」「そのようですね。少し会話していればみなさんわかってくれるのではないでしょうか」なんて話しているのですが周りはこれは怪しいっていうんでどんどん相手を自分のことと勘違いしていくわけです
困ったコテハンは何気なく年齢を尋ねました。すると自分と同じ齢。これはたしか前に自分で書いたことなので知られていたことかと思います
次に家族構成を尋ねるとこれまた自分の家族構成と同じ。あまりこれは言わなかったような気がしてたので少し怖くなって来ましたがなんとなく聞かないわけにはいかなく世帯年収を尋ねました
するとコテハンはいつも大袈裟に自分が盛っていた世帯年収でなく自分の正確な世帯年収を答える
これは明らかにおかしいと思い頭を抱えていると寝室から妻が降りてきて「掲示板で遊んでる暇があるならもっと稼いできて」