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今年７月の参院選でも病院組織ぐるみで選挙運動をしていたことが明るみに出た徳洲会グループ。東京のグループ本部幹部が
選挙戦終盤、警察の選挙違反取り締まりの動きを受け、各病院に指示文書やメールをすべて消去するよう指示していたことが
分かった。組織ぐるみ選挙の隠蔽（いんぺい）に腐心していた姿がうかがえる。
５月下旬、グループ傘下の全国６６病院の院長、事務局長ら約２００人が招集された定例会合に園田修（しゅう）光（こう）・元衆院
議員（５６）が徳田毅（たけし）衆院議員（４２）とともにゲスト出席。「園田氏を支援せよ」との号令が全国病院に発せられた。
その直後、東京の本部事務局名で「読後破棄」と記された文書が各病院などに送られた。職員が取引業者や知り合いなどの
氏名を書く「紹介名簿」を集めるよう求めた内容だった。
紹介名簿集めは全職員数の１０倍の２７万人を目標に６月末まで続けられたという。
選挙戦終盤に地区責任者から各病院へ送られた指示文書の末尾には「関連の文書、封筒類等は手配後、速やかに廃棄ください
ますように」と記され、痕跡を消すよう指示していた。
投票２日前の７月１９日、東京本部総務部から全国へ、緊迫したメールが発信された。鹿児島県内で前日夜、高齢者を期日前
投票所に同伴した徳洲会グループの福祉施設責任者が警察官に任意同行を求められたことを伝える内容だった。
「事情聴取で警察は組織ぐるみの選挙を疑っている」とした上で、各病院に「これまでのメール、文書、データをすべて削除、
抹消の徹底」と指示し、「このメールも読後削除し、転送しないこと」としている。
投票日後に警察の捜査が本格化する可能性があるため、東京本部の指示の痕跡を消すよう指示したものとみられる。
ソース（MSN産経ニュース） URLﾘﾝｸ(sankei.jp.msn.com)