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ミャンマー総選挙:5州、一部断念 少数民族武装組織の拠点
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【バンコク西尾英之】ミャンマー選挙管理委員会は16日、11月7日に予定される総選挙をカチン、シャン、カヤー、カイン(カレン)、モンの5州の一部で実施しないと発表した。
5州は少数民族武装組織の拠点で、政権は武装組織支配地域での選挙実施を断念したとみられる。
これで20年ぶりの総選挙はアウンサンスーチーさん率いる民主化勢力だけでなく、政権の意向に沿わない少数民族も排除して行われることになる。米国など国際社会は政権への非難を強めそうだ。
選管は中止の理由について「自由、公正な選挙実施が不可能」と説明。5州ではシャン州南部の「ワ州連合軍」(兵力約2万人)など、
政権と停戦合意は結んでいるものの武装解除に応じない少数民族武装勢力が拠点としている。またカイン州の「カレン民族同盟」など、政府軍との戦闘を継続している組織もある。
中国国境沿いの少数民族は民族的にも中国に近く、貿易や投資受け入れなどで中国側と結びついている。軍政が昨年8月、コーカン族を攻撃した直後、中国は異例の強い調子で政権に自制を要求した。
しかしミャンマー国営紙によると中国の胡錦濤国家主席は今月8日、訪中したタンシュエ国家平和発展評議会議長に「国境付近の反政府勢力を支援しない」と言明した。
軍事政権は主席の発言を「中国が少数民族への武力行使を容認した」と、大規模な軍事攻撃を決断しつつある可能性がある。