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【カイロ和田浩明】
中東や南アジアの民話を取り入れた古典的説話集「千夜一夜物語」(アラビアンナイト)について、エジプトの弁護士団体が「公序良俗に反する」として
出版者の逮捕と同書の押収を検察当局に要求、作家団体が反発する騒ぎに発展している。
地元メディアによると、「制限なき弁護士団」が4月21日にエジプト検事局に告発書を提出。千夜一夜物語を最近再版した政府部局責任者の逮捕と、発行分の押収を要求した。
同書には性的な記述も含まれている。告発した弁護士の一人は「不快な表現があり衝撃を受けた」と述べ、再版は「公金の無駄遣い」と批判した。
これに対し、同書の出版を担当した政府部局は「内容はイスラム宗教指導者が認可しており、読者の人気も高い」と主張、発行を継続する構え。
AFP通信によると、エジプト作家組合も「(アフガニスタンの反政府勢力)タリバンのような文化遺産の破壊行為」と反発している。
アラブ諸国では「ヒスバ(イスラム教徒の勧善懲悪の義務)」を根拠に、作家や記者などを標的にした訴訟が増加。
地元人権団体は「反イスラムと見なした主張を抑圧する行為だ」と批判している。
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