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【北京=杉山祐之】中国北京の最高級デパート・新光天地で8日から、県産コシヒカリの
試食宣伝会(中国向け新潟米輸出促進協議会主催)が始まり、北京っ子たちが「このコメ、
おいしい!」と歓声を上げた。
2007年から中国市場に入った日本産コメは高値が敬遠されて、現在、苦戦中。
関係者は、まず「新潟米」ブランドを確立し、販路を広げたいと話す。
「新潟米」の赤いのぼりの下に「日本産米 新潟県産」と書かれた2キロ入りコシヒカリが
平積みになっている。すでに商標登録されている漢字の「越光」は使えない。
値段は198元(約2700円)。庶民が買う安い米の20~30倍程度だ。「高すぎる」「4分の1の
値段なら買える」。通行人の反応は最初、総じて冷淡だった。
しかし、おにぎりの試食が始まると、会場に笑顔があふれた。「口あたりがいい」「おー、
粘りがある」「これから春節(旧正月)だし、贈り物にいいね」など、多くの人がコシヒカリの
うまさを絶賛した。
試食もせず、ぽんと10袋買った人がいる。おそらく贈答用だ。試食後、迷い迷って1袋買った
夫婦は家で食べるという。
県農協中央会などとともに輸出促進協議会を構成する県の担当者によると、対中コメ輸出元年
となった07年度、県産米は計92トンが中国に輸出されたが、08年度は12月末時点で
22トンにとどまっている。それでも他県産コメに比べれば善戦だという。県産コメの宣伝材料は
「味と安全」。当面、贈答用市場から反転攻勢を図りたい考えだ。
試食会は11日まで。同期間に上海でも同じイベントが開かれている。
(2009年1月9日00時28分 読売新聞)
▼ソース
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
※画像:北京市内の高級デパートで新潟米を試食する女性(8日、北京市で)=佐藤俊和撮影
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