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新型コロナウイルスの感染拡大が収まらない。デルタ株に続く新たな変異種のまん延も危惧されている。コロナ感染には喫煙が影響すると、これまでさまざまな疫学調査で示されてきた。一方で、感染者に喫煙者が少ないことも、英、米、仏などの研究グループから複数報告されている。
そうした中、広島大学原爆放射線医科学研究所の谷本圭司准教授らは、独自の治療薬開発の途上において、たばこ煙の成分が新型コロナウイルス感染受容体ACE2(ウイルスがヒトに感染する際に利用する受容体の構成タンパク質の1つ)の発現量を抑制することを発見。このほど世界的な学術出版社であるシュプリンガー・ネイチャーの科学誌「Scientific Reports」にその成果を発表した。
本報告は、ACE2発現量を低下させる機構およびその機構に関与する化合物(薬)を示したもの。「さまざまなストレスがACE2の発現に与える影響について研究を進めたところ、たばこ煙成分をヒト細胞に処理する実験で発現量が抑えられることがわかりました」と谷本氏は話す。「次に、細胞の中でどのようなことが起こっているのか明らかにするため、DNAの一部の遺伝情報が読み出されたRNA量(遺伝子発現量)を網羅的に測定したところ、たばこ煙成分は生体内のさまざまな物質と結合して生理的な作用を示す芳香族炭化水素受容体(AHR)の活性化を通じ、ACE2の発現を抑制することも明らかになりました」という=グラフ(上)。
新型コロナウイルスの感染拡大が収まらない。デルタ株に続く新たな変異種のまん延も危惧されている。コロナ感染には喫煙が影響すると、これまでさまざまな疫学調査で示されてきた。一方で、感染者に喫煙者が少ないことも、英、米、仏などの研究グループから複数報告されている。
さらにそのAHRを活性化させる化合物の中で、食物などに含まれるトリプトファン(必須アミノ酸の1つ)の代謝物や、既存の胃潰瘍治療薬であるプロトンポンプ阻害薬に、ACE2発現量を一過性で抑制する効果があることも証明された=同(下)。
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