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東京都のモニタリング検査、コロナ陽性率が2ヶ月で18倍に
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東京都が繁華街などで実施する新型コロナウイルスのモニタリング検査で、陽性率が右肩上がりになっている。7月初旬と比べ陽性率は約18倍になり、街を出歩く無症状者が急増。
都内の新規感染者は横ばいだが、実際にはもっと多いとみられる。
都内の感染状況について専門家は「制御不能な状況は続いている。全体の数を追えていない可能性を考えなければいけない」と指摘している。(デジタル編集部)
都は比較的感染リスクが高い場所として、人流が多い繁華街や飲食店、駅前、空港などでPCR検査をしている。無症状者が対象で、感染拡大の予兆をつかむために今年春から始めた。
都の資料によると、7月第1週の感染者数の割合は0.05%で、検査したおよそ1992人に1人が感染している計算だった。
翌週から0.09%、0.15%と割合は上昇し、8月の第3週では0.89%となった。検査したおよそ113人に1人が感染している計算で、7月第1週の約18倍になった。
一方で、東京都のモニタリング会議で報告された都内の7日間平均の新規感染者数は25日時点で1日あたり4388人と高い水準だったが、先週18日の4630人と比べると、横ばいか微減のように見える。
しかし、感染者の急増で、都内の保健所は濃厚接触者や感染経路を探る調査の規模を縮小している。
こうした中、無症状で感染に気付かずに外出する人も増えているとみられる。
モニタリング会議でも「検査を迅速に受けられないことにより、さらに多数の感染者が潜在している可能性がある」と指摘されている。