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難病患った娘の死体遺棄 被告の母に猶予刑 家族4人の介護で疲弊
2021/06/18 22:15
兵庫県西宮市の集合住宅で3月、36歳の女性が遺体で見つかった。遺体はごみの山に埋もれ、下半身の服が脱げている状態だったという。筋力が徐々に低下する難病「筋ジストロフィー」を患い、一緒に暮らす母に介護されていた女性。死体遺棄罪に問われた母の判決が18日にあり、裁判官は執行猶予付きの有罪を言い渡した。母子に何が起きたのか。公判では、家族4人が筋ジス患者になった壮絶な介護の経験が明かされた。
「眠れない日が続いて、心身共にボロボロだった。でも娘が『お母さんのそばにいたい』と言うので、施設には入れなかった」
逮捕、起訴された女(68)は神戸地裁尼崎支部の公判で、検察官や弁護人の質問に答える形で、次女の遺体を遺棄するまでに至った経緯を語った。
女は、いずれも筋ジスを患う夫、長女、次女、三女の4人を1人で介護していた。食事や風呂の介助、病院の付き添い…。少しずつ症状の重くなる家族を懸命に支えた。
しかし約8年前までに夫と長女、三女が亡くなり、次女と2人暮らしに。次女の病状は当初軽く、独力で歩いたり食事したりすることもできた。だが徐々に症状が悪くなり、寝たきりの状態になったという。
経済的にも困窮した。少ない年金で生活をやりくりし、一時は口座の残高がゼロになった。
今年3月22日午後5時ごろ。手押し車にごみを積んで歩く女に、警察官が声を掛けた。目はうつろだった。警察官が自宅に送り届けると、ごみの下から足のようなものが出ていた。次女の遺体だった。
「眠れない日が続いて、身も心もボロボロだった」。法廷で女は当時の状況をそう語った。
ほかの家族が施設で亡くなる姿を見た次女が「自分に何かあったときはそばにいてほしい」と女に話していたことも打ち明けた。
女の説明によると、3月初旬、自宅で次女の下着を替えさせようとすると反応がなく、体は冷たくなるばかりだった。だが「誰かに相談することは思いつかなかった」と語った。
女は、外出した際に捨てられた家具やごみを拾い集めてしまう収集癖があったという。
検察は、こう指摘した。「ごみ屋敷のような室内で家族が死亡したことを世間に知られるのを恐れ、ごみのない新たな居室を見つけるまでは自宅で隠そうと考えた」
発見時、女は新居を探そうと事実上の徘徊を繰り返し、ほとんど家にも帰らない状態だったという。発見時、次女の遺体には約190キロものごみが覆いかぶさるように積み上がっており、下半身の着衣が脱げている状態だったという。
判決公判で、裁判官は「死者の尊厳を傷つける行為で、社会的な常識を逸脱している」と悪質性を指摘。一方で「長年にわたって家族の介護に身をささげてきた。現在は反省し、生活を改めると話している」と語り、執行猶予とした理由を説明した。
これまでの公判で「申し訳ございませんでした」と涙を流した女。18日、執行猶予付きの判決を宣告されると、消え入るような声で「はい」と返事した。
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