20/09/05 08:02:34.70 OQq5wu880.net BE:454228327-2BP(2000)
URLリンク(img.5ch.net)
アメリカ・ニューヨーク市の警察組合であるニューヨーク市警察慈善協会(PBA)は、組合員に向けて「PBAカード」という特別なカードを発行しています。警察官はこのカードを家族や友人などの親しい人間に配布することが可能ですが、海外メディアのVICEが「PBAカードが警察官による取り締まりをゆがめている」と指摘しています。
VICEに情報を提供したマイクと名乗る匿名希望の男性は1993年のある日、ニューヨーク市内で交通違反を犯し、警察官に声をかけられてしまいました。車での移動中に交通渋滞に巻き込まれたマイク氏は、会議に間に合いたい一心で通行禁止の路肩を走ってしまったそうです。さらに間が悪いことに、マイク氏が運転していた車は借りたものであり、ナンバープレートも付いていませんでした。
「これはおそらく、私が出くわした中で最も厳しい状況でした」とマイク氏が語る通り、普通であれば交通違反やその他の問題で大変な目に遭うはずでした。そこでマイク氏は、車の停止を求めた警察官が窓越しに声をかけてきた際、たまたま所持していた「PBAカード」を提示したとのこと。
ニューヨーク市警察慈善協会が発行するPBAカードには配布した警察官の名前や電話番号が記されており、一般的には交通違反などの軽微な違反を犯した際に警察官へ提示されます。PBAカードを提示された警察官はカードに記されている名前や電話番号、所有者と警察官の関係を確認し、場合によってはカードを配布した警察官に連絡します。実際のところPBAカードは一種の「優遇カード」として機能しており、ちょっとした交通違反程度であれば、PBAカードの提示によって見逃されるケースが多いそうです。
結局、マイク氏が提示したPBAカードを確認した警察官はマイク氏を解放し、違反切符を切ることもありませんでした。マイク氏は警察官とのつながりが多い仕事についており、この関係で「感謝や信頼関係の印」としてPBAカードを入手する機会が多いとのこと。1993年以来、マイク氏は数回にわたってPBAカードの恩恵を受けてきたと述べています。
自分は警察官と親しい人間だということを示す「優遇カード」がもたらす問題とは?
2020年09月04日 08時00分
URLリンク(gigazine.net)