19/04/04 16:20:49.93 VeJ5iEbs0.net BE:718678614-2BP(1500)
URLリンク(img.5ch.net)
だが、本作が言いたいことは、子どもたちに仲良くすることを教育するということにとどまらず、もっと先を照らしているように思えるのである。
人種差別や性差別が根底にあるヘイトクライムが頻発し、偏見によって排外されるマイノリティの人々が絶えないように、アメリカをはじめ、世界中で多くの悲劇が起こっているのが社会の現状である。
その原因の一端は、他者の特徴や異なる文化・価値観を認めず、線引きすることからきているのではないだろうか。自分勝手な態度を改め、それらを受け入れれば、そこに新しい世界が広がっているはずだ。
そこでは、お互いの交流によって様々な創造的発見も期待できるし、何よりその過程は、豊かで楽しい体験になり得る。“否定し合い、分断される社会”と、“寄り添って互いを認め合う社会”。
本作で描かれるレゴの世界は、我々の社会のあり得る未来の可能性を暗示している。どちらの未来が訪れるかは、我々が他者に払う敬意と寛容さにかかっているのだ。
友情の美しさや、家族の愛情の大切さをただ描くだけの子ども向け作品は多い。しかし本作はそれだけでなく、子どもに対して、自分の行動には責任がともなうということを、丁寧に伝えている。
身勝手な大人たちによる無責任な行動で社会問題が深刻化しているなか、このようなテーマを広く伝えようとする本作の姿勢は、賞賛されるべきではないだろうか。
全文
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)