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神戸大学大学院理学研究科講師の末次健司さんと沖縄美ら島財団総合研究センターの赤井賢成研究員らの研究グループはこのほど、沖縄本島や石垣島の複数地点で、光合成をやめた植物を発見し、新たに「オキナワソウ」と命名した。
屋久島固有種のヤクシマソウに近縁であることから、ヤクシマソウの新変種として発表した。研究成果は2月28日に国際的専門誌に掲載された。
オキナワソウと同様の植物は、光合成をやめてキノコやカビの菌糸を根に取り込み、それを消化して生育する「菌従属栄養植物」と言われる。
光合成を行わないため、花期と果実期のわずかな期間しか地上に姿を見せない。
花期や果実期は短く、サイズも小さいものが多いため、見つけることが非常に困難という。
オキナワソウは植物体全体が紫色で、植物体の高さは10センチ程度、直径1・5ミリほどの花をつける。雌花の花柱がこん棒状で多数の突起を持っている。
末次さんは「豊かな森とそこに住む菌類に支えられた光合成をやめた植物の発見は、沖縄本島の北部や石垣島に広がる照葉樹林の重要性を改めて示すものだ」と説明した。
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