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精液を医学的に調べたら「宝の山」だった
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笑ってはいけない。恥ずかしがる必要もない。
精液の潜在価値に着目し、「未利用資源」としての活用に挑戦している企業がある。
広島大学発のベンチャー企業ダンテ(東京都港区)だ。
これまで、健康診断や病気の検査では、血液や尿、唾液などが利用されてきたが、
精液はほとんど注目されてこなかった。だが、同社 代表取締役CEO(当時・現在は取締役)の瀧本陽介さんは言う。
「精液(精しょう)には、妊活に有効な精子の数を増やす成分や、精子の運動性を高める成分などが
見つかっており、精子が受精するために必要な多くの物質が含まれています。
さらにテストステロンのような男性力の指標となりうる成分も多く存在することがわかってきました。
精液は一般的に『ん?』って思われるような検体ですが、真面目に研究することはすごく意味がある。
こんな大事なことに、世界も、研究者の方たちも注目していなかったのが不思議なくらいです」
要するに精液は、生命の神秘が隠された”宝の山“なのである。(中略)
精液にはすごい量のアンチエイジング成分が含まれる
精液中に高濃度に含まれている成分「スペルミン」は、アンチエイジング効果が期待される成分。
ただ、精液中での役割はまだ明らかにされていない。
「今回の調査では、精液中には血液中の370倍ものスペルミンが含まれていることが確認されました。
すごい量ですよね。意味がないはずがありませんよね。
さらに、精液中のスペルミンは、いくつになっても減少しないこと。
さらにウォーキングの運動習慣がある人ほど高い傾向が見られました」
アンチエイジング成分の量が「半端ない」というのは興味深い。
将来、精液を原料とするアンチエイジング薬が誕生する可能性もなきにしもあらずだ。
また、妊活成分でもある亜鉛は、精液中に血液中の170倍も入っている
妊活サプリの定番成分であり、不妊との関係大と考えられている亜鉛だが、
実はどのように関与しているかはまだ解明されていない。
「亜鉛が、なんと血液中よりも170倍の濃度で精液中に含まれていることが分かりました。
受精に大きな役割を果たしていることは間違いなさそうです」