18/08/08 21:57:54.47 7l3QlwAY0●.net BE:692976702-2BP(2000)
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電波時計は、「情報通信研究機構(略称:NICT)」という国の機関が送信している「JJY」という無線局の電波を受信して正確な時刻を取得します。
(略)
JJYでサマータイムは考慮されている…が。
実は、JJYで送信されるデータは当初からサマータイムへの対応を見越した仕様になっており、「夏時間情報として意味を持たせる」ことを目的とした「将来の拡張性のための予備ビット」が2ビット用意されています。
先ほどの画像で38秒目に送信されるSU1、および40秒目に送信されるSU2がそれです。
この2ビットを「夏時間情報として意味を持たせる」場合は、次のように利用することが規定されています。
つまり、SU1は「6日以内にサマータイムの開始/終了があるかどうか」、
SU2は「現在サマータイムを実施中かどうか」を示すものなのですが、サマータイムで何時間ズレるかという情報はどこにも存在しないのです。
サマータイムを考慮してはいたものの、さすがに2時間のサマータイムなんてトンチキなことを言い出すなんて思われてなかったということですね。
この2ビットはあくまでも「将来の拡張性のための予備ビット」という位置付けではあるものの、
現実に現在市販されている電波時計でもSU2ビットの状態を認識し、
サマータイムの実施中と判別した場合は1時間進める仕様になっているものが存在しています。
つまり、実際に「夏時間情報」ビットの運用を開始したとしても、現在市販されている電波時計は+1時間ズレるだけで+2時間はズレてくれず、実際の時刻と電波時計の表示が-1時間ズレてしまうことになります。
質(たち)が悪いのは、時刻合わせが完全にできなくなるならまだしも、見た目上は何の問題もなく動いているように見えつつ実際は-1時間ズレた不正確な時間に合い続けてしまうことです。
そんな不正確な時計が放置され続けたら、社会に混乱を招くことは想像に難くないでしょう。
仮に「0」を送信している55秒~58秒あたりを使えば、サマータイムで何時間ズレるかという情報をねじこむことはできるかもしれませんが、
その場合でも現在市販されている電波時計はそんな新しい仕様には対応していないため全く役に立ちません。
結局、2時間サマータイムを導入すれば日本中の電波時計が全部ゴミになってしまうのです。
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