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サッカー ドイツのエジル選手 “移民差別”で代表引退の意向
2018年7月23日 9時10分
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サッカードイツ代表の司令塔で、先のワールドカップロシア大会に出場したメスト・エジル選手が、
トルコ系移民ということで差別的な扱いを受けたとして、突然、代表を引退する意向を表明しました。
ドイツのトルコ系移民の家庭に生まれたエジル選手は、ドイツ代表を支える存在で、
4年前のワールドカップのドイツの優勝に貢献したほか、先のロシア大会にも出場しました。
エジル選手は、ことし5月にトルコのエルドアン大統領と面会して、その際の写真が公開されると
政治姿勢が強権的だと指摘される大統領と選挙期間中に面会したと批判を浴びました。
エジル選手は、こうした批判に沈黙してきましたが、22日、突然、自身のツイッターで、
「写真を撮ったのは、祖先の国のトップに敬意を表しただけだ」と述べ、政治的な意図はなかったと反論しました。
またワールドカップ1次リーグで敗退したあと、トルコ系移民ということで差別的な扱いを受けたとして
「勝てばドイツ人だが、負ければ移民だ」と述べ、強い不満を表明しました。
さらに、スポンサー企業とのテレビコマーシャルの撮影などが中止になったことも明らかにして
「もうドイツのためにプレーしたいと思わない」と述べ、代表を引退する意向を表明しました。
ドイツでは、戦後にトルコから来た移民労働者の子孫を社会でどう受け入れていくかが
大きな課題となってきただけに、差別を訴えたエジル選手の突然の引退は議論を呼びそうです。