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東京都目黒区の船戸結愛(ゆあ)ちゃん(5)が死亡した事件で、結愛ちゃんは免疫に関わる
臓器が萎縮し、重さが同年代の約5分の1だったことが、捜査関係者への取材でわかった。
虐待を受け続けた子どもにみられる傾向で、警視庁は、日常的に暴行を受けていた結愛ちゃんが
自力で動けないほど衰弱していたとみている。
捜査関係者らによると、3月2日夕、自宅の布団の上で仰向けで倒れていた結愛ちゃんは、
父親の船戸雄大容疑者(33)の119番通報で救急搬送された。その際、あばら骨が浮き出る
ほどやせており、おむつを着けていたという。
結愛ちゃんは同日死亡し、雄大容疑者は2月末ごろに風呂場で結愛ちゃんの顔を殴ったなどと
する傷害罪で起訴された。結愛ちゃんはこの暴行後はほぼ寝たきり状態で、嘔吐(おうと)を繰り
返していたという。雄大容疑者は当時の調べに「勉強するように言ったら『はい』と言ったのに、
部屋を見たら寝ていたので暴行した」などと話していたという。
結愛ちゃんの遺体を司法解剖した結果、免疫に関わる「胸腺」の重さは同年代平均の5分の1
程度だった。杏林大医学部の佐藤喜宣名誉教授(法医学)によると、長期間、継続的に虐待を
受けた子どもにみられる傾向だという。
警視庁は8日、雄大容疑者と母親の優里容疑者(25)を保護責任者遺棄致死容疑で送検した。
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