18/04/27 11:49:05.27 kSOEQK8T0.net BE:723460949-PLT(13000)
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原発ゼロを進めるドイツで、ついに深刻な「電力不足」が発生
(略)さて、今年の冬はそのドイツで不思議なことが起こった。ドイツ全土で
時計が遅れたのだ。テレビや食器洗い機などに付いているデジタル時計である。
こういう、コンセントにつながっている電気器具に内蔵されている時計は、
電気の周波数を利用して時を刻んでいる。ところが、本来、正確であるはずの
周波数が落ちたため、時計が遅れてしまったという。
実は、私も自宅の電子レンジの時計が遅れていることに気づいて、もうすぐ
電子レンジが壊れるのかと懸念したのだが、そうではなかったらしい。数日で
6分も遅れたというから、ラジオ内蔵の目覚まし時計などを使っていた人は、
電車に乗り遅れても不思議はなかった。
では、なぜ、周波数が落ちたかというと、流れる電気の量が減ってしまった
からだ。なぜ、流れる電気の量が減ったかというと、電気が足りなかったから
である。電流が落ちると、電圧も周波数も下がる。それを一定の範囲に収める
ために、電力会社は常に発電量を調節している。
ドイツは現在、2022年の原発ゼロに向かって原発を止めようとしている。2015年
6月に1基止めたのに続いて、去年の12月31日に2基目を止めたが、両方とも、
産業の盛んな南ドイツの原発だ。
寒い国であるドイツでは、夏よりも冬に電力需要が増える。太陽光の発電施設は
多く、普段は太陽が照ると電気が余りがちだが、冬は陽があまり差さないので、
ほとんど役に立たない。さらに不都合なことに、冬は凪が多いので風力発電まで
止まってしまうことがある。
厳寒となった今年は電気が足りなくなり、待機していた国外の火力まで総動員
されたが、それでも供給はカツカツだった。普段なら周波数の揺れなどすぐに
調整できるそうだが、今回はそれどころではなかったらしい。(略)
メルケル首相は最近さかんに「EUの電力統合」ばかり言っている。早い話が、
EU国家間の送電線を強化して、電気のやりとりのパイを増やそうということだ。
これからさらに7基の原発を止めれば、電力不足が深刻になるのは想定済みなのだ。
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