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沖縄県前副知事の安慶田光男氏が教員採用試験や教育庁人事に不正に関与した疑いが持たれている問題で、県の第三者委員会は31日、採用試験について「口利きがあった可能性が高い」などとする報告書をまとめた。
第三者委の池田修委員長が県庁で翁長雄志知事に調査結果と再発防止策の提言を手渡した。
報告書は、採用試験への口利きについて、当時の教育庁幹部や職員が前教育長から相談を受けていたと認めていることや、現教育長も前副知事からメモを見せられたと証言したことなどを踏まえ、口利きの可能性が高いとした。
教育庁人事については、前副知事自身が、特定の人物を教育庁幹部へ推薦する意見があると前教育長に伝えたことを認めていることなどから、「不当な関与があった」結論付けた。
再発防止策として第三者委は、一般職員のみでなく知事や副知事などの「特別職」も対象とすることなどを盛り込んだ県職員倫理規程の改定や条例化、口利きがあった場合は記録化して上司に報告することなどを提言した。
報告を受けた翁長知事は「このような疑いが二度と起こることがないようにしっかりと対策を講じ、県民の信頼を回復できるように取り組む」と述べた。
前教育長の諸見里明氏は代理人弁護士を通じ「公正な判断。県教育委員会や那覇地検も疑惑を証言した文書の正当性を認めており、安慶田氏は無用な民事訴訟で問題を長引かせるべきではない」とコメントした。
一方、安慶田氏は「この件は代理人で対応することになっている」と述べるにとどめた。
県知事部局と県教育委員会は、安慶田氏の疑いを受けて、共同で第三者委員会を設置。
5月11日に第1回の委員会を開き、10月19日まで計11回、審議した。
委員会では、安慶田氏や諸見里氏、県教育庁関係者など10人以上が直接の聞き取りや文書での調査に応じた。
安慶田氏への退職金支払いについて県は、法的な問題も含め慎重に検討する。
URLリンク(www.okinawatimes.co.jp)
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