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忘却と恐慌に抗う 安保法成立2年 記者の視点 デジタル編集委員 石橋学
神奈川新聞
既視感を覚えた。臨時国会冒頭にも安倍晋三首相が衆院解散に踏み切るという報に、である。
北朝鮮による核実験と弾道ミサイルの発射が続く。日本の領空のはるか上、宇宙空間をかなたへと
飛ぶミサイルに全国瞬時警報システム(Jアラート)が打ち鳴らされ、危機は喧伝される。他方で自ら政治空白を生じさせるという倒錯はどうだ。
国民を置き去りにした大義なき政権維持戦略の傲慢は、それでいて選挙では北朝鮮への対応を問うと言ってのける厚顔にも通じている。
突如吹き始めた解散風の中、日朝平壌宣言15周年という節目の集会で拉致問題の解決を誓って
みせた安倍首相の空疎さに鼻白むのを抑え切れない。とりわけ安倍政権は自らが望む方向へと
事を運ぶため、北朝鮮の危機を放置、あるいはあおり、利用してきたからだ。
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