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現在、主に西側諸国の海兵隊ならびに海兵隊的組織が使用している水陸両用車は、
アメリカ海兵隊が半世紀近くにわたって主要装備として使い続けてきた「AAV-7」である。
AAV-7は1960年代に開発が始まり、1971年にアメリカ海兵隊に採用され(採用時には「LVTP7」と命名されていた)、
以後、若干の改修は施されたものの今日に至るまで使用されている。
ただし、AAV-7の基本コンセプトは、第2次世界大戦中に太平洋の島々でアメリカ海兵隊が
日本軍との死闘を繰り広げた際に投入された水陸両用車と大差ない。すでに1980年代からアメリカ海兵隊では、
各種ミサイルが発達した現代戦にはそぐわないものと考えられ始めていた。
現代の水陸両用戦では、ミサイルやロケット砲を擁する敵が待ち構えている海岸線に
AAV-7を連ねて突入する(強襲)ことはない。AAV-7の投入形態としては、敵の防御が希薄な地点に急接近する
(襲撃)作戦が現実的である。だが、水上での最高速度が7ノットのAAV-7では敵に発見されて
撃破されてしまう危険が極めて大きく「実際の戦闘状況では使い物にならない」とアメリカ海兵隊は考えた。
ところが、それら海兵隊関係者たちの“希望の星”を破砕する“ミサイル”が日本側から発射された。
すなわち、日本国防当局による50両以上にのぼる「時代遅れのAAV-7」の調達である
日本が水陸両用能力を持つことに喜んだ海兵隊関係者たちの間には、自衛隊が当面の育成期間
(水陸両用戦のドクトリンや組織などを構築するのに要する数年間)に必要な20両程度の訓練用AAV-7を海兵隊手持ちの1330両の中から供与するアイデアもあった。
ところが、日本側は「中古では嫌だ」と言ってきたという。そこで、アメリカ海兵隊が「なんとかして新型に交代させなければ」
と考えている「時代遅れのAAV-7」の“新車”を製造して日本に売却することになった。
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