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窃盗の罪に問われて300日以上身柄を拘束された後、無罪となったミュージシャンの男性。
「捜査機関に謝ってほしい」と、国家賠償を求める裁判の二審が始まりました。
大阪のミュージシャン、SUN―DYUさん(26)。5年前、泉大津市のコンビニエンスストアで1万円を盗んだ罪に問われ300日以上身柄を拘束されました。
店のドアからSUN―DYUさんの指紋がみつかり、捜査側は犯人が逃げる際に付けたと見立てました。
しかし、SUN―DYUさんの母親が防犯カメラの映像を調べたところ、事件の5日前にこのドアに触れていたことなどがわかり、無罪判決が確定しました。
「『お前、警察なめんなよ』とくる。そういう繰り返しで20日間、耐えて耐えてってやっていると、『認めたほうが楽かも』という悪魔のささやきがくる」(SUNーDYUさん)
いまSUN―DYUさんは、えん罪をなくそうとシンポジウムなどで経験を語っています。
♪「悪いことをしたらごめんなさい」
SUN―DYUさんの歌の歌詞の通り、「間違ったなら謝ってほしい」。SUN―DYUさんは、国と大阪府を相手に裁判を起こしています。
SUN―DYUさんは「捜査機関が防犯カメラ映像やアリバイを精査しなかったり、知っていて隠したため不当に拘束された」などとして、
約1000万円の賠償を求めていますが、一審は捜査の違法性を認めませんでした。
SUN―DYUさんは控訴し、1日、二審が始まりました。国や府は控訴を退けるよう求める一方、SUN―DYUさん側は
ずさんな捜査の経緯を明らかにすべきだとして、担当警察官らを証人尋問するよう求めました。
「警察、検察からの謝罪が一番欲しい。悪いことをしたら『ごめんなさい』を言える人間でありましょう」(SUNーDYUさん)
2017/6/1
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