23/09/20 20:50:44.91 zTm/gTIK9.net
9/20(水) 20:42配信
日刊スポーツ
日本対ブルガリア 第2セット、スパイクを決めタッチを交わす石川(右)(撮影・横山健太)
<パリ五輪予選/女子W杯バレー:日本-ブルガリア>◇プールB◇20日◇東京・代々木第1体育館
世界ランキング8位の日本が、オリンピック(五輪)6大会連続出場へ無傷の開幕4連勝とした。来夏のパリ五輪予選を兼ねるワールドカップ(W杯)第4戦で、同18位のブルガリアを下して4戦連続のストレート勝ち。
1992年バルセロナ五輪以来となる「開幕1年前の出場権獲得」へ勢いを増して、残り3戦へ向かう。
第1セットは一進一退だった。序盤に2点ビハインドとなるなど追う展開になったが、主将のアウトサイドヒッター(OH)古賀紗理那主将(27)が流れを呼び込む。バックアタック2本を決めて迎えた15-12の場面、今大会初のサービスエースで場内を沸かせた。チーム4連続ポイントでリードを広げ、さらにバックアタックも決めた。セットポイントでもスパイクを沈めて8点目。このセットを25-20で制した。
前日19日のプエルトリコ戦で課題に挙げられたミドルブロッカー(MB)は、渡辺彩(32)が初先発。ブロックポイントを1つ、きっちり決めた。「防御は最大の攻撃なり」をモットーに掲げるベテランが、最初のセットから貢献した。
第2セットは、もう1人のMB山田二千華(23)が躍動する。まずはブロックでファーストポイントをもたらすと、サービスエースを2連続で。チームの6連続ポイントに導くと、さらには16-8から3本目のサービスエース。前2本は相手コートの奥へ、今度は手前を狙って打ち分け、欧州の難敵を惑わせた。
ブルガリアは、初出場で銅メダルを獲得した80年モスクワ大会以来の五輪出場を目指す欧州の伝統国。前戦で世界4位のブラジルから先に2セットを奪うなど状態を上げてきた。先発の平均身長も日本より6・1センチ高かったが、それを超越する古賀のアタック、渡辺と山田のブロックで第2セットは25-13と圧倒した。
第3セットもMB2人が存在感を示す。山田、渡辺のサーブで崩して得点を重ねた。山田はネーションズリーグ(VNL)では「ミドルのアタック得点が少なかった。中盤以降で使えれば強みになる」という反省を生かし、目に見えるスコアでチームの力になった。
第3戦まで48得点のOH井上愛里沙(28)が抑えられた中でも、古賀主将や林琴奈(23)に途中出場の石川真佑(23)が積み上げていく。美しいフライングレシーブなど、試合を通して拾いに拾ったリベロ福留慧美(25)も輝き、攻守に主導権を握った。
前夜は「前半戦のヤマ場」(真鍋監督)というプエルトリコ戦を制し、古賀主将が「これから最後の4試合、とても苦しい展開になることが予想されるので。そういう時ほどチームとして組織として世界と戦えるように、もう1回、しっかりチームとして準備していきたい」と見据えていた。言葉通り、この日も締まった試合を危なげなくものにして4戦4勝。まだ1セットたりとも落とさない試合を継続している。
今大会は東京大会など3つのプールに分かれ、各8チームが総当たりで対戦。上位2チームが五輪切符をつかむ。9日間で7試合の短期決戦も、残り3戦。日本は22~24日、世界ランク13位のベルギー、1位のトルコ、4位のブラジルとの終盤決戦へ突入していく。
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